YOC(Young Officials’ Camp)2015 参加報告書 報告者 東京都ミニバスケットボール連盟所属 上阪 紘也 1 研修概要 日時:8 月 14 日(金)~8 月 16 日(日) 会場:埼玉県立スポーツ総合センター、上尾運動公園体育館 参加者:北海道ブロック 4 名 東北ブロック 3 名 関東ブロック 7 名 東京ブロック 8 名 北信越ブロック 2 名 東海ブロック 3 名 近畿ブロック 5 名 中国ブロック 3 名 四国ブロック 2 名 九州ブロック 3 名 2 計 40 名(男性 23 名 女性 17 名) スケジュール 8 月 14 日(金) ≪1 日目≫ 13:30 開講式 13:50~ <実技Ⅰ> 16:50 【埼玉県立スポーツ総合センター 講堂】 【埼玉県立スポーツ総合センター 体育館】 「よりよいプレゼンテーションの基本 体幹をつくるトレーニング・アジリティトレーニング」 講師:野田 拓司 氏 18:00 夕食 19:00~ <講義Ⅰ> 20:55 【埼玉県立スポーツ総合センター 講堂】 講師:Mr.Carl Jungebrand (FIBA Head of refereeing) 21:00 研修時間 23:00 消灯 8 月 15 日(土) ≪2 日目≫ 6:30 起床 朝食 移動 実技準備 9:00~ <実技Ⅱ> 17:00 【上尾運動公園体育館】 高校生男女のモデルゲームを使い実技講習 講師:1 班 関口知之氏 前田喜庸氏 小澤勤氏 高城邦弘氏 緒方崇氏 2 班 吉田正治氏 山崎人志氏 加藤誉樹氏 須黒祥子氏 3 班 吉田利治氏 平原勇次氏 北島寛臣氏 増渕泰久氏 4 班 大野健男氏 安西郷史氏 堀内純氏 平野彰夫氏 17:00 移動 入浴 夕食 19:00~ <講義Ⅱ>「ルール・マニュアル①」 19:50 19:50~ 20:10 20:10~ 20:40 20:40~ 【埼玉県立スポーツ総合センター 講堂】 【埼玉県立スポーツ総合センター 講堂】 【埼玉県立スポーツ総合センター 講堂】 【埼玉県立スポーツ総合センター 講堂】 講師:平野 彰夫 規則グループ長 <講義Ⅲ>「YOC から世界へ」 講師:加藤 誉樹 氏 <講義Ⅳ>「ルール・マニュアル②」 講師:平野 彰夫 規則グループ長 閉講式 21:00 21:00 研修時間 23:00 消灯 8 月 16 日(日) ≪3 日目≫ 6:30 起床 朝食 移動 実技準備 9:30~ <実技Ⅲ> 14:00 14:00 3 【上尾運動公園体育館】 高校生男女のモデルゲームを使い実技講習 随時解散 研修内容 <実技Ⅰ> 「よりよいプレゼンテーションの基本 体幹をつくるトレーニング・アジリティトレーニング」 講師:野田 拓司 氏 ①ダイナミックストレッチ ・体幹を意識した動的ストレッチ。動かす部分を意識しながら行い、筋温度を上げる。 →関節の可動域を広げる。 上半身と下半身で別々の動き ex.スキップ スキップ+腕回し いずれのメニューも左右、前後どちらもバランスよく行う 常に体幹を意識して取り組む よい姿勢は見ている人に好印象を与える ②アジリティトレーニング ・FIBA Manual for Basketball Referees’ PHYSICAL TRAINING に示されたトレーニングメニューを 参考にしたトレーニング。 姿勢を意識して走る。→ex.頭が前に出る× ランニング(10 分間) インターバル走(Fast 1 分-Slow 2 分-Fast 2 分-Slow 1 分-Fast 1 分-Slow 2 分-Fast 1 分…) スピード(50m×1・40m×2・30m×3・20m×4・10m×5)毎回回復を待ってから行う RSA(Repeated Sprint Ability) (40m×3・30m×3・20m×3)回復の時間は作らない 28mダッシュ(3 往復×6) ③コアトレーニング プッシュアップ コア スクワット <講義Ⅰ> 講師:Mr.Carl Jungebrand (FIBA Head of refereeing) ◎自分のレフェリーとしてのターゲット(目標)を考える ・目標は大切。自分を信じることが目標の達成には必要不可欠である。 ・他人があなたの目標へ連れて行ってくれることはない。 ・成功も失敗もすべての原因は自分にあることを忘れてはならない。 ⇒今、自分の姿を見て自分の目標を宣言できるようなレフェリーを必要としている。 ◎信頼関係 ・どうやって信頼を勝ち取るか。 ・試合での責任は他の誰でもなく審判であるあなたにある。 ・ノンバーバルな部分で判定する準備ができることを示す。 ・常に謙虚な姿勢で取り組む。 ◎体を使ったレフェリング ・強い見た目は次のステップへ行くためにとても大切なこと。 ・ボディランゲージには心の様子が現れる。それはコントロールできない。 →自信がない時など現れてしまう。 ・筋肉をつけろということではない。しかしアスリートでなくてはならない。 →プレイヤーの一人のように。 ◎ステップアップに近道はない ・Hard work ・Discipline ・Respect ◎審判の基本となること ・1 試合に二人のレフェリーがいるが、審判としては一つのチーム。 ・分析をして判定する。感情などで吹いてはいけない。 ・Referee the defence ディフェンスプレーヤーを判定する。 ・すべてのプレーには、はじまり・中間・おわりがある。常に活発に分析をする。 ・プレーに近づきすぎない。距離が近いとプレーが速く見えてしまう ⇒距離をとればより多くの情報を得ることができる。 ・きちんと静止した状態でプレーを最後まで見ることが大切。 ⇒動くなということではない。動く→止まる→見る→判定する が大切。 <実技Ⅱ> 高校生男女のモデルゲームを使い実技講習 講師:1 班 関口知之氏 前田喜庸氏 小澤勤氏 高城邦弘氏 緒方崇氏 担当ゲーム: 上尾鷹の台 - 柏井(女子) 担当講師:Mr.Carl Jungebrand 審判:R 渡邉茜 U 上阪紘也 小澤勤氏 高城邦弘氏 ミーティング内容 ・リードの位置取りはよかった。アウトサイドからアウトサイドまで見ることができる位置。 ・目の前でショットがありリバウンドがエリア 6 へ落ちても慌てて移動する必要はない。 ・Open angle を求めて動く。ボールやプレイヤーの移動に合わせてではない。 ・リードの時にエリア 6 へ行くことを躊躇しているように見える。チャレンジしてもよいのではないか。 ・トレイルからリードへの移動はもっと早くてよい。ただしプレーの状況に応じて。 <講義Ⅱ,Ⅳ> 「ルール・マニュアル①②」 講師:平野 彰夫 規則グループ長 ①シリンダーについてビデオを用いた講義 ・リーガルガーディングポジション ・トルソーでの接触か ・シリンダーの外の接触 など ②様々なプレーを切り取ったビデオを見てディスカッション ・どこがダメでどのようなファウルなのか根拠を持って正しく説明できるように。 <講義Ⅲ>「YOC から世界へ」 ◎周囲の後押しがあっての昇格 ・所属連盟、家庭、職場などいろいろな人からの理解。 ◎ABC ・当たり前のことを 馬鹿にしないで ちゃんとやる ⇒日頃やっていないことを突然やろうとしてもできない。 ◎審判の役割 ・プレーのグレーな部分を判定する。 ◎毎試合 1 つ具体的な目標を立てて取り組む 講師:加藤 誉樹 氏 <実技Ⅲ> 高校生男女のモデルゲームを使い実技講習 講師:1 班 関口知之氏 前田喜庸氏 小澤勤氏 高城邦弘氏 緒方崇氏 担当ゲーム: 春日部 - 足立(男子) 審判:R 布施修平 U 上阪紘也 担当講師:小澤勤氏 ミーティング内容 ・ショットファウルについてはきちんと判定ができていた。他の部分でもあのくらいの丁寧さが必要で あった。 ⇒ドリブラーに対するタイトなディフェンスの判定 ・メカニックに気を取られすぎてはいけない。コートに立ったら目の前の判定が第一。 ・ボールの位置によってはリードの位置取りを外側にしたほうが良い場面があった。 ⇒より良いポジション取り ・走り方に改善が必要。切り返しの一歩目を強く出す。 担当ゲーム: 入間向陽 - 都立駒場(男子) 審判:R 上阪紘也 U 渡辺一矢 担当講師:前田喜庸氏 高城邦弘氏 ミーティング内容 ・ディレクションなどをきちんと示す姿勢は良かった。 ・エリア 6 でのポストアップに対して見にいけていない。 ・リバウンドペネトレイトをしなくてはならない。 ・動きがあってこその静止。 4 所感 今回、公認 1 年目という立場でこの研修会に参加させていただきました。参加資格に制限のあるこの 研修会への参加は以前より強く願っておりました。今回参加させていただくことができ、誠に感謝して おります。 この 3 日間の研修会で最も印象的であったことは Mr.Carl Jungebrand の講義でお話のあった「レフ ェリーはアスリートでなくてはならない。プレイヤーの一人のようにならなくてはならない。」というこ とです。実技Ⅰのトレーニングを経験し、さらにこのお話を伺い、私のこれまでの審判に対する取り組 み方の甘さを痛感しました。選手と同等かそれ以上のトレーニングを日々重ねていなくては正しい判定 をすることはできない。このことを肝に銘じ今後の審判活動に取り組んで参ります。 また、全国の高い志を持った同世代の仲間達との交流は日頃、簡単に経験できることではなく、今の 私にとってとても良い刺激となりました。 3 日間という短い時間ではありましたが、講義・実技ともに非常に充実した内容を学び、経験すること ができました。今後、この学びや経験を多くの人へ還元していくと同時に、私自身の目標へ向かって努 力を重ねていきたいと思います。 最後になりましたが、本研修会の開催に際し多大なご尽力をいただいた吉田委員長はじめ講師の皆様、 総務の皆様、参加の機会を与えてくださいました久保ブロック長に心より御礼申し上げます。ありがと うございました。
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