平成 27 年度 龍郷町「子ども博物学士」講座:開講式・第1回講座 日 時:平成27年5月16日(土)8:45~12:00 場 所:龍郷町役場2階会議室 講 師:前田 豊成さん,金井 一人さん 参加者:児童57人,保護者・教員20人,学生ボランティア29人 計106人 第1回講座には,106名もの参加者があり,奄 美の伝統文化である「大島紬」の世界にどっぷりと 浸ることができました。前半の大島紬が製品になる までの各工程の説明の中で,大きな特徴である糸1 本1本に柄を出す絣(かすり)の技法には,緻密で 赤徳小:織田さんの発表 ボランティアの皆さん 丹精込めて作る職人の技が隠されており,大きな驚 きを感じたのではないでしょうか。 後半では,自分でハンカチを実際に泥染めして体 験することで,楽しみながら絣(かすり)の技法の 仕組みを学習することができました。太陽の光がそ そぐ暑い中ではありましたが,暑さも忘れ,どのよ 大島紬について説明する前田豊成さん うな模様ができあがるのかを楽しみにしながら,何 度も泥染めを繰り返し,染めあがった世界に1つだ けの自分だけの模様に皆よろこんでいました。一つ の大島紬ができあがるまでには,多くの職人さんの 努力があり,また,自然の力を借りないと作ること ができないということを知り,職人さんの苦労に驚 き,奄美の自然の大切さもあらためて感じました。 泥染めについて説明する金井一人さん 龍郷小5年生の徳 一真君は「ぼくが大人になっ たら引き継ぎたいです!」と感想を書いていまし た。秋名小6年生の嘉 佳奏さんは「これからも大 島紬がなくならなければいいなと思います」と,感 想を書いていましたし,今回の講座では多くの子ど 染めたハンカチを広げてみんなで写真撮影 も達が,奄美の歴史・伝統文化や自然を大切に引き 継いで,後世につないでいかなければいけないとい うことを感じていたようです。「わきゃ島の世界に 誇れる文化」を体感し,まさに大島紬のひみつにせ まることができる講座でした。 また,今回多くのボランティアの皆さんにも参加 いただき,子ども達のサポートをしていただきまし た。細かいところまで気を配ってもらい感謝感激で 泥染めを体験 まとめの様子 す。
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