第2回子ども博物学士講座まとめ

平成 27 年度
龍郷町「子ども博物学士」講座:第2回講座
日 時:平成27年6月27日(土)19:40~22:30
場 所:安木屋場公民館及び海岸
講 師:興 克樹さん
参加者:児童62人,保護者・教員67人,学生ボランティア24人
計153人
第2回講座は,夜に実施されたにもかかわら
ず153名もの参加者があり,ウミガメの現状
や特徴などについて学習しました。前半の興先
生による講話では,アカウミガメとアオウミガ
メの見分け方や産卵などについて学びました。
本町の安木屋場の海岸は,ウミガメの上陸・産
卵する数が他地域と比べても多く確認されて
おり,他の地域ではイノシシに卵を食べられる
被害が相次いでいるなか,大島群島の中でもウ
ミガメにとって上陸・産卵・ふ化しやすい環境
が最も整っている海岸の一つであるというこ
とは,大きな驚きと,これからもこの環境が残
り続けて欲しい,守っていかなければいけない
と多くの人が感じたのではないでしょうか。
後半では,あいにくウミガメの産卵を観察することはで
きませんでしたが,ウミガメの行動範囲を調査するために
GPS(ジーピーエス)発信機を背中に取り付けた親ウミ
ガメを海へ帰すところを見学しました。辺りを確認しなが
らゆっくりと海へ帰っていく姿を皆で見守り,貴重な体験
ができたのではないでしょうか。
ウミガメが一度に約100個の卵を産むことに多くの
子ども達が驚いていたようです。戸口小2年生の前田波音
君は「卵がイノシシに食べられるのはかわいそう」と感想
を書いていました。龍郷小5年生の清正梨瑞さんは「自分
の住んでいる地域の魅力やカメについて知ることができ
てとても良かった」と感想を書いていました。今回の講座
では,多くの子ども達が初めてウミガメを見て、触って大
きな感動を得たようです。また一つ,奄美の魅力を発見・
体験できた講座でした。
また,今回も多くのボランティアの皆さんにご協力いた
だき,子ども達のサポートをしていただきました。無事何
事もなく終えることができ,ありがとうございました。