水力発電は、水の流れる勢いを動力として水車を回し、水車と 直結した発電機で電気を生産するシステムです。日本は水資源 に恵まれていることから水力発電に適しており、現在、発電供給 量の約1割を占めています。 水力発電の特徴としては、 (1)非常に短い時間で発電でき、電力需要の変化に迅速に対応 できる (2)二酸化炭素をほとんど排出しないため、環境にやさしい (3)国産のエネルギーであり、海外からの資源輸入状況に左右 されない (4)再生可能なエネルギーである などが挙げられます。 一般的に出力1,000~10,000kWの比較的小規模な発電設備 を小水力発電、10,000~100,000kWを中水力発電、100,000kw以 上を大水力発電と呼んでいます。水力発電はダムによる水の落 差を利用したものが多いですが、小水力発電はダムのような大 規模構造物を必要としない点が特徴です。 大水力発電 出典:中部電力 水力発電の基本原理 http://www.chuden.co.jp/energy/ene_energy/water/wat_shikumi/genri/index.html 小水力発電 川口市はこれまでも、配水塔から水が落ちるエネルギーを 利用して、ポンプによる送水を抑える配水を行ってきましたが、 新たなエネルギー対策のひとつとして、横曽根浄水場に小水 力発電設備を設置しました。 横曽根浄水場 横曽根浄水場の小水力発電設備は平成27年5月28日から 運転を開始し、県内で8箇所目の小水力発電設備となります。 この設備は、埼玉県から送水されてくる県水の流量、圧力を 利用して水車を回すことで発電します。発電機の最大出力は 27kW、年間発電量は125,000kWh(約35世帯分)であり、電力 は横曽根浄水場内の設備に全て使用されます。この発電に より、浄水場から排出する二酸化炭素が約65トン削減されま す。 横曽根浄水場発電機
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