科 目 名 子どもと絵本 担 当 者 高橋 一夫・金澤 栄子 年 次 1・2 回生 単

科
目
名
子どもと絵本
担
当
者
高橋 一夫・金澤 栄子
年
次
1・2 回生
単
卒
業
選択必修
幼稚園教諭
位
数
2 単位
授 業 形 態
講義
保
選択
育
士
本講義では、保育・幼児教育の現場において「どのように絵本を生かし
ていくのか」について考えていきます。
具体的には、世界と日本における著名な絵本をもとに、乳幼児の集団に
対する絵本の見方や、最適な絵本の読み聞かせ方の技法を習得します。
さらに、子どもの育ちに必要不可欠であり、ぜひとも経験させたいこと
を「保育課題」と考え、それぞれの「保育課題」に適した絵本にはどのよ
授 業 内 容
うなものがあるのかを考えていきます。
将来の保育者として、そして、子どもたちの成長を支える大人として、
子どもたちと絵本を「読み合う」楽しみをイメージしながら、授業の中で
大好きな絵本と出合いましょう。
1.絵本とは何か、絵本はなぜ大切なのかを理解する。
2.絵本の読み聞かせ方を習得する。
3.
「保育課題」ごとの絵本について学び、理解を深める。
到 達 目 標 4.実践事例を知り、保育活動へ展開できる力を養う。
5.子育て支援の側面から絵本を利用する、という態度を身につける。
準 備 学 習
教
科
・絵本を読み聞かせるための練習をする。
・学内および学外の図書館を利用し、できる限り多くの絵本と出合う。
福岡貞子・礒沢淳子編著
『保育者と学生・親のための乳児の絵本・保育課題絵本ガイド』
書
(ミネルヴァ書房、2009)
参考書・資料
佐々木宏子『新版 絵本と子どものこころ 豊かな個性を育てる』
(JULA 出版局、1993)
鳥越信『はじめて学ぶ日本の絵本史Ⅲ戦後絵本の歩みと展望』
(ミネルヴァ書房、2002)
①絵本の読み聞かせなどの口頭発表
評 価 方 法 ②授業レジュメの課題と、レポートの提出
③平常点(受講態度、発言など)
特 記 事 項
20%
60%
20%
授業計画
回
項
目
内
容
第1回
絵本とは何か
子どもの成長に対して、絵本がどのような意味
を持つのか、読み手と聞き手の関係から考える。
第2回
絵本の読み聞かせについて
読み手と聞き手の相互作用の中で進められる
「読み合い」について理解する。
第3回
絵本の読み聞かせ方につ
いて
絵本の選び方、具体的な読み聞かせの方法など
について学ぶ。
第4回
保育課題絵本①
乳児の絵本
絵本を仲立ちにして、乳児とのコミュニケーシ
ョンが成立することを理解する。
第5回
保育課題絵本②
いのち・からだ・びょうき
絵本を通して、命の大切さや健康を、どのよう
に伝えるのかを考える。
第6回
保育課題絵本③
おとうさん・おかあさん
親に愛されることで自尊感情が育ち、他者を思
う心が育つことを絵本の読み合いから考える。
第7回
保育課題絵本④
きょうだい・ともだち
読み聞かせを通して、兄弟や友だちへの思いを
共感し、共育ちを促す。
第8回
保育課題絵本⑤
障がいのある人
絵本を仲立ちにして、障がいを理解し受け止め、
育ち合うために適切な絵本選択を考える。
第9回
保育課題絵本⑥
世界の人々
保育の場では多文化の子どもたちが一緒に生活
している。異文化理解を深める絵本の活用を考え
る。
第 10 回
保育課題絵本⑦
ことば・もじ・かず
子どもが興味を持ち、知りたい、覚えたいとい
う欲求に応える適期を考える。
第 11 回
保育課題絵本⑧
しぜん・かがく
子どもがセンス・オブ・ワンダーを身につける
ため、適切な自然や科学の絵本を保育に位置づけ
る計画を考える。
第 12 回
保育課題絵本⑨
園行事
園行事は子どもの生活を豊かにするために取り
入れるもの。行事を高める絵本を考える。
第 13 回
実践事例に学ぶ
保育実践事例を通して、保育者の子どもを見る
目と 1 冊の絵本を読み聞かせる適期、保育活動へ
の展開を学ぶ。
第 14 回
子育て支援と絵本
ブックスタート活動の実践から、親子をつなぐ
ものとしての絵本のあり方を考える。
第 15 回
まとめ・保育の中の絵本
学びを通して、ぜひ子どもと読み合いたい保育
課題別絵本についてレポートを作成する。