書道 10ABC

2015 年 ( 平 成 27 年 ) 度
教科名
単位数
教科書
英数学館中学・高等学校シラバス
芸術科
科目名
書道
授業担当者
2
単 位 対 象 生 徒 10 A +10 B +10 C ( 2 5 名 )
書(光村図書)
河本宣子
副教材
1.授業の概要
書道の幅広い活動を理解し、生涯にわたり書を愛好する心情を育て、書を自己表現の一つに位置
づけていく。
観賞、表現の2つに分けられる。
【 観 賞 】「 漢 字 の 書 」、「 仮 名 の 書 」、「 漢 字 仮 名 交 じ り の 書 」 の 3 つ の 分 野
規範となる優れた古典、近現代に至る様々な名筆の技術や美にふれながら、その作
品に関わる人物、時代背景も学習。観賞を通して様々な書体、表現を知り、美的感
性を養ってほしい。
【表現】同上の分野
古典を臨書することからその特徴、用筆を理解し、書作品における自己表現の基礎
を 学 び 、「 創 作 」 と い う 自 己 の 表 現 に 生 か し て ほ し い 。 創 作 で は 、 自 分 の 「 内 」 を
書を通して表に出すことで、自己発見に繋がっていくと思われる。
2.到達目標
●古典の観賞…文字の文化を理解する。
美的感性を高める。
作者、時代、作品の特徴を理解する。
●古典の臨書…用具、用材の特性や用筆の特徴を理解し、技術を身につける。
●創作…………基礎的な用筆を習得し、作品を創作することで能力の向上を図る。
自己表現の一環として、自由な発想のもと作品を制作する。
3.学習計画
期
単元名
①はじめに
前
使用教科書項目
学習活動と評価のポイント
評価方法
一 、 書道 の 世界 にふ れ よ 書写から書道へ
行動観察
う
中学校までに学習したことの確認
課題
二、表現の違いを知ろう
用具・用材と姿勢・執筆法の理解
用具の状態
三 、 自分 の 表現 につ な げ 用 具 用 材 の 特 徴 を 捉 え 、 工 夫 に よ り 自 己 表 現 レポート
よう
に活用できることの理解
線、墨の違いによる表現効果の確認
期
用筆法、結構法、運筆
実力確認テスト
なし
② 漢 字 の 書 一 、 漢字 の 書体 の変 遷 を 漢字の歴史を学ぶ
行動観察
に親しもう
書体の種類を理解する
課題
臨書とは何かを理解する
レポート
初唐の三大家について学ぶ
行動観察
知ろう
二、楷書を学ぼう
孔 子 廟 堂 碑 、 九 成 宮 禮 泉 銘 、 雁 塔 聖 教 序 の 特 課題
徴、作者、時代を理解し、臨書する
レポート
七 夕 展 出 品 課 題 に沿 っ た作 品を 仕 上 長半紙を使って作品に仕上げる
行動観察
作品作成
課題
げる
第一回考査
なし
② 漢 字 の 書 二、楷書を学ぼう
唐の四大家について学ぶ
に親しもう
顔 氏 家 廟 碑 の 特 徴 、 作 者 、 時 代 を 理 解 し 、 臨 課題
-1-
行動観察
書する
レポート
② 漢 字 の 書 二、楷書を学ぼう
牛闕造像記、鄭羲下碑について学ぶ
行動観察
に親しもう
各 古 典 の 特 徴 、 作 者 、 時 代 を 理 解 し 、 臨 書 す 課題
第二回考査
なし
る
レポート
後 書 き 初 め 展 課 題 に沿 っ た作 品を 仕 上 長半紙を使って作品に仕上げる
出 品 作 品 の げる
行動観察
課題
作成
期 ② 漢 字 の 書 三、行書を学ぼう
に親しもう
行書体を学ぶ
臨書する
第三回考査
レポート
なし
② 漢 字 の 書 六 、 草書 ・ 隷書 ・篆 書 を 草書体・隷書体・篆書体を学ぶ
に親しもう
行動観察
蘭亭序、風信帖の特徴、作者、時代を理解し、 課題
学ぼう
行動観察
書 譜 、 曹 全 碑 、 泰 山 刻 石 の 特 徴 、 作 者 、 時 代 課題
を理解し、臨書する
レポート
③ 仮 名 の 書 一、仮名を知ろう
平仮名、変体仮名を学ぶ
行動観察
に親しもう
二、仮名の基本を学ぼう
いろは歌、変体仮名の練習
課題
三、古筆から学ぼう
連綿の練習
レポート
四、構成の美を学ぼう
古筆の美しさを学ぶ
臨書(蓬莱切、粘葉本和漢朗詠集、高野切第
三種など)
④ 漢 字 仮 名 一 、 漢字 仮 名交 じり の 書 漢字仮名交じりの書を学ぶ
行動観察
交 じ り の 書 を知ろう
課題
に親しもう
「生きた言葉」で表現する
二 、 漢字 仮 名交 じり の 書 作品制作
レポート
を学ぼう
今の自分の「心の表現」をする
三、観賞しよう
これまで臨書してきた書体や文字の特徴を活
四、創作しよう
用して、自分が表現したいものを工夫して作
品にあらわす
⑤ 暮 ら し の 書を生活に取り入れよう
メッセージカードの作成
行動観察
なかの書
手紙の書き方を学ぶ
課題
レポート
第四回考査
なし
4.評価の観点・方法
a)評価は次の4つの観点ごとに行います。
関心・意欲・態度 書の伝統と文化に関心を持ち、意欲的に表現や観賞に取り組もうとしている。
思考・判断・表現 感性を働かせながら、自らの意図に基づいて構想し、表現を工夫している。
技能
知識・理解
書の効果的な表現を身につけ、創造的な書表現をしている。
書 の 伝 統 文 化 を 理 解 し 、価 値 を 考 え 、書 の 良 さ 、美 し さ を 創 造 的 に 味 わ っ て い る 。
b)評価を行うための対象は次の通りです。
・提出物(作品、レポート、課題)
・学習活動への取り組み状況(授業中の態度及び発言、作品創作等の取り組み状況)
・出席状況
・
c )前 期 ・ 後 期 末 に a )に 掲 げ た 観 点 ご と の 評 価 を A B C の 3 段 階 で 評 価 し ま す 。さ ら に 学 年 末 に は 、
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これらを総合的に判断して、1~5の5段階で評価します。
5.担当者からのメッセージ(学習サポートに関することを含む)
書道の時間では、主に書作品の制作を中心に行いますが、中学校まで学んできた書写とは違い、美
しい文字を書くだけではなく、自己表現の一環として様々な表現をしていきます。また、古典の作品
を通して、書体、時代や作者のこと、文字の歴史等、書くことだけでなく文字文化を学習します。
さらに、地域や全国の展覧会に出品をしていきます。
6.その他
授業は、書道教室で実施します。
教科書、書道用具、筆記用具を毎時持参してください。
※用具の何か一つでも欠けたら、作品が書けませんから、準備を怠らないようにしましょう。
○ 書 道 用 具 … 筆 ( 大 ・ 小 )、 硯 、 文 鎮 、 毛 氈 、 半 紙 、 墨 液
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