「建築物 排水管清掃技士」 標準資格 講習会 実施のご案内

「建築物 排水管清掃技士」 標準資格 講習会 実施のご案内
一般社団法人 全国管洗浄協会
理事長 上之原 靖
趣旨
排水管清掃を取り巻く環境は、建物の多様化、複雑化により、高度な技術が求められていま
す。しかし、排水管の定期清掃業務に求められる作業基準、サービス基準、保証すべき品質
とその範囲等に関して、標準的基準(あるいは標準資格)が存在しないため、清掃を依頼する
発注者も清掃を請負う受注者も、各社各様が独自の経験の中で培った知識、作業スキルを用
い、発注側と受注側の間で各種取り決めを個別にしている現状です。
こうしたなか当協会では、従来から排水管清掃の標準的な作業基準や保証基準、仕様を提
供して欲しいという各方面の要望を受け、会員各社の膨大なスキルを集積した標準仕様の策
定と提供に向け、情報収集と検討を重ねて参りました。
その結果、一昨年、建築物に対する排水管洗浄に関して、技術、マナー、サービス、保証範
囲等、実際に必要とされる標準技術仕様、標準サービス仕様の開示、実技教育を含め、標準
資格の講習会開催と排水管清掃に関する標準仕様の提供開始を皆様にお知らせするに至り
ました。
資格名
建築物 排水管清掃技士 (合格者に資格者証と認定証を授与します)
目的と効果
当資格講習は、現場で役立つ実技講習を主体として実施します。対象現場は作業スキル、
提供サービス内容が問われる集合住宅やビルなどの建物で、集合住宅やビルの排水管清掃
作業で求められる作業基準と提供すべきサービス基準を学ぶための資格であることに主眼を
置いています。
既存の研修会や講習会は、実技のない座学の講習や、建物を主としない下水道本管や道
路、プラントの壁面剥離等を主とした講習や資格でしたが、当資格講習を受講する事で、集合
住宅やビルなど、建物内外の排水管清掃に関して、標準的指針とする事が可能となり、作業
技術スキル、マナー、提供すべきサービス仕様等を学ぶことができます。
受講条件
1) 厚生労働省 建築物排水管清掃作業従事者研修(又は監督者講習)を受講済であること
2) 所属会社が都道府県への建築物排水管清掃業の登録済みで、受講する方は実務経験年
数3年以上であること
以上2つの条件をクリアしている必要があります。
カリキュラム
2日間講習、座学・実技・実技試験
資格授与
座学および実技受講後に効果判定を行います。
開催日程
第5回 東京会場: 平成27年11月19日(木)~20日(金)
於 : みらいエコリフォームセンター (江東区東雲2-9-7 東京配送センター内)
Tel. 03-3665-9033
受講費用
①全国管洗浄協会会員 25,000円、②全国ビルメンテナンス協会会員 30,000円、
③一般 35,000円
資格更新
6年毎更新(再講習)有り。 *資格取得者の所属企業が転職等により変更になった場合基本
失効となるが、新たな所属企業が事業登録済みの場合修正登録をすることにより、本排水管
清掃技士資格を有効継続とすることが可能である。新たな所属先企業が排水管清掃事業未
登録の場合、原則的には、本人の本資格も失効となる。
特長 (従来講習との相違点)
実技及び提供するサービス実務に重点を置いています。特に集合住宅については専有部
及び共用立管をシミュレートした環境を使用して実技講習を行います。本資格講習は全体を
通して主たる対象を「建築物(集合住宅・ビル・病院・学校・商業施設等)の排水管清掃」 に
置いており(下水道本管、プラントの壁面剥離等は本講習の対象外)、カリキュラムも建築物の
専有部及び共用部を模擬した排水設備を全面活用した実技教育に加え、身につけるべき作
業スキル、マナー、提供すべきサービス仕様、現地調査~作業案内手順~作業~報告~ア
フターサービス保証範囲等に及びます。
A. 座学講習
集合住宅排水共通、作業安全及び作業品質の保証、顧客向けマナー及びサービスの保証
レベル及びメニュー、グリース阻集器GI及びGI系排水、ライニング、内視鏡、共用排水管洗
浄、緊急補修(漏水、閉塞、異臭、異音)、ディスポーザ排水、超高層排水、変則的設備(逆勾
配、未修繕設備、老朽化、設計不良、etc)、集合住宅や新しい設備設計への情報提供及び
提案等の講義及びトピックス、記録及び報告向けの質の高い写真の撮り方や報告の仕方・良
い例等。
[カリキュラム]
I. 排水管清掃に関わる 環境衛生概論
II. 排水設備概論
III. 排水管清掃業務における 安全管理
IV. サービス仕様及びマナー
~排水管清掃業務をサービス業務として捉える。
調査・案内から 作業・報告・請求手順・アフターサービス保証まで~
V. 実際の排水管清掃作業で求められる技術
~高圧洗浄、ワイヤー、空圧、ロッド、内視鏡、専有部及び共用管清掃、
調査(漏水、閉塞、臭気、異音)、補修、超高層、ディスポーザ他~
B. 実技講習 及び 実技試験(または効果判定)
共用管及び集合住宅専有部をシミュレートした透明模擬配管及び衛生器具を使用。
高圧洗浄、ワイヤー、空圧式、ロッド、内視鏡等器具使用の試験、予防保守の技術全般、集
合住宅におけるマナー、サービス教育等の根幹となる基本作業技術を深め応用を学ぶ。
[カリキュラム]
I. 排水管清掃の基本技術の実技講習
II. 配管調査の基本技術の実技講習
III. 排水設備のトラブル調査各種
IV. 実技、サービス及びマナー確認を含めた、効果判定
問合先
一般社団法人全国管洗浄協会事務局
東京都港区新橋5-10-6 川村ビル7階
Tel. 03-6432-4530 Fax. 03-6432-4531 E-Mail. [email protected]