8.睡眠と健康 1 健康からみた休養・睡眠の意義 (1)休養の必要性 (2)健康にかかわる休養の今日的課題 休養 積極的に体を動かすこと → 生活環境の変化 局所疲労 → 良い睡眠をとること 睡眠障害 → 疲労蓄積 2 健康からみたよりよい休養・睡眠ととり方 (1)休養のとり方 高等脊椎動物では、普遍的にみられる現象である 睡眠をとらない動物はいない もし、睡眠をとる必要のない動物が進化の過程でうまれていたら、生存競争を勝ち抜くう えで圧倒的に有利で、地球を支配していてもおかしくなかったはずだ。水中の魚類やイル カ・クジラでさえ、空中を飛ぶ鳥類でさえ睡眠を省くことはしなかった。魚は泳ぎながら、 鳥は飛びながら、それこそ命がけで眠るのである。 Q.なぜ睡眠をとらなければいけないのか。 A.睡眠研究者のデメントはこの問に対して「私が知るかぎりでは、はっきりしているのはた だ1つ、眠くなるから眠るのだ」と答えた。 未開人間は科学がここまで進歩してきたのにもかかわらず「なぜ眠る必要があるのか」と いう問に対してすら、明確な答えが見つけられていないのである。しかし、近年では睡眠と 覚醒の制御する脳内機能が明らかにされつつある。 [人間は人生の 1/3 を睡眠に費やす] 人生を 80 年とすると、一生の内に約 24 年も睡眠に費やす。 「惰眠をむさぼる」などという言葉もあるが、睡眠は無駄な時間ではなく、むしろ生命を維 持するのに必須であり、かつ高度な情報処理機能を必要とする脳にとっても絶対に必要なも のである。 Q.睡眠をとらないとどうなる。 「最も長く眠らなかったヒトのはなし」 ランディ・ガードナーは不眠最長記録の保持者である。1964 年、当時 17 歳の高校生だ ったランディはクリスマス休暇の自由研究のために「不眠記録への挑戦」を企てた。その結 果、264 時間(11 日間)という不眠の記録を樹立した。ランディの試みを価値あるものに したのはスタンフォード大学の睡眠研究者であるウィリアム・デメント博士の詳細な観察の もと行われたことである。 彼は、断眠2日目になると怒りっぽくなり、体調不良を訴え、記憶に障害がみられるよう になってきた。4日目には妄想をきたすようになり、ひどい疲労感を訴えた。7日目には震 えを呈し、言語障害が認められた。 A. 体調不良(免疫力低下) 記憶障害 よって、睡眠が必要だということは先人が証明した。 精神疾患のような症状(情緒不安定) [睡眠と偉人達] フランス革命時代の偉人 ナポレオン 短睡眠主義者 アインシュタイン 10 時間以上睡眠 武井壮 3 時間睡眠 [睡眠のメカニズム] 覚醒←→睡眠のシーソーの上でヒトは生きている 平常時は睡眠に傾く レム睡眠:「手続き記憶」の強化をおこなっている 運動技能 楽器の演奏技術 ノンレム睡眠:「意味記憶」の強化をおこなっている 勉強内容 ☆ 勉強中をいい香りのする環境でおこない、ノンレム睡眠中に同じ香りを嗅ぐと記憶効率 が上がる (2)健康によい睡眠のとり方 [良い睡眠をするために] 『概日リズム(サーカディアン・リズム)』 朝起きて朝日を浴びる→体内時計がリセット、 24 時間サイクルが始まる 最新:「寝る前スマホ」に警鐘 厚生労働省指針 寝る前1時間以内にスマートフォンを使用すると睡眠に支障をきたす。10 代の夜型傾向 もスマートフォンの使用があげられる。画面上からのブルーライトが脳に影響をきたし、睡 眠にも影響が出てくる。 授業中に教員が「起きなさい。」と注意するのは、君たちの生活リズムを崩さないためであ り、昼間のうちを覚醒状態で過ごせば必ず夜は眠くなるはずだからである 良い睡眠がとれれば次の日は集中力が上がり勉強効率もあがる 体調面でも、体が休まる、免疫力が保たれて健康体を維持できる、内分泌系も整理されて精 神的にも安定する。 人としてしっかり生きていく基礎を構築するために学校生活がありそれを強制するために 教員がいる。 学習塾の先生はそんなことは強要しない 人間を創っているわけではないから 業績を上 げたいだけであるから *平常時に睡眠に傾く人間 覚醒に傾く理由:覚醒しなければいけない状態だから、起きていることに意味を見いだせ ないと眠くなる Q.人間は何時間の睡眠をとれば良いのか A.理想:毎日 6~7 時間 4.5 時間睡眠法 90 分のサイクル×3 休日に睡眠回復を測 る Q.何時に寝ることが良いのか A.起床時間を逆算して、睡眠時間を決めること 高校生:12 時ぐらいでもいいのでは .小学生まで寝ている間に成長ホルモンが多く分泌される 「寝る子は育つ」 引用・参考文献 関連サイト URL
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