57 - 真光寺川を清流にする会

"多
摩 川の奇 跡
"が
きたいと連絡 がある。真光寺川研 究をしている
4年 生 6名 がくる。次 々質問 があり学習 の成 果
を感 じる。後 日、感想文が送 られてきた。
示 竣 す ること
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真 光 寺川 を清流 にする会 山 口拓郎
今 年 は例 年 より春 の訪 れ が遅 い ようようで す。2 月 には4 0 数 年 ぶ りの家 雪 に見舞われ まし
た。当 日朝 、下堰 を訪れ るとあたリー 帯 は深 い 雪 に 閉ざされ ていました。権 現橋 の上から親水
を見透 かす と数羽 のカモ が泳 いでいるのが見 えました。白嶋 々の雪景色 でしたが川 はいつもと
変わず悠 々と流れていました。カモの群 れが折から昇る太 陽 の光 を全身 に浴 び嬉 々として戯 れ
ていました。しばし時がたつのを忘れ見 とれ てしまいました。
多摩川 の奇跡 」を聞きました。多摩川 は山梨 の笠取 出 に源 を発 し羽 田で東京湾 に
①ラジオで 「
注ぐ全 長 1 3 0 k m の 大河 です。下流域 は首都 圏 の 人 口密 集 地帯を流れ ています 。1 9 7 0 年
代 高度成 長期 には水 質汚染 が進 み 5 年 で死の川 になつてしまったそうです。一 面洗剤の泡
におおわれ 悪臭がただようになってしまいました。生き物 は死 に絶 え、勿論 アユも姿を消して
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奇跡 に思えます 。
① 2月 の ウォー キングで図師小路歴 史環境保 全地域 に伺 い 、田極さんのお話 を聞きました。
「
荒 れた谷 戸 の 日んぼを元 の環境 に戻 してやると、ホトケドジョウや オタマジャクシが湧 くよう
によみ がつてきました」と。何 と素晴らしい 自然 の復 元力と生物 の生命力ではないでしょうか。
①堂前先 生 の教 室 に伺 いました。先 生 はお つしゃい ました。「
私 たちは川 を生き物 が住 んでい
る場所 として、その生態系を考えてい くことが必 要ではないでしょうか。CODや BODは 川 の
ある瞬 間の化学的反応 を示すもので刻 々変化 します 。それよりそこに棲 息している生物を観
測す ることによって川が保持 している環境を知ることができます。)十
1の環境を維 持するために
は、行政や 専門家 の役割 だけでなく、それを維持する市民団体や地域住民との協働 が大 切
になってきます。」
○ ひるがえつて清 流 の会 の活動 をふ りかると「
子供たちが遊 べ る清流 」を 目指 しひたす ら清掃
│ほつ り」を開催 してきました。しかし水は黒ずみ汚 い藻 が大 量に発
作業 に取り組 み夏には 「
サ
│ほつ り」
生するようになり「
サ
も開催もままならずなってきました。最近、川 の生態系に着 目する
し
よう
必要を話 合う になってきました。汚 い藻 の発 生はその種 の藻 の発 生を促 す環境 に問題
があり藻 自体 には罪はないのです 。この改 善 のためにはより幅広 い行政 ・
地域住 民との協力
餞
なくしては到 底達成できないでしょう。
○最近 、毎 月 の清掃 作業 の際 ミギ水族館 を展 示 するようになつてきました。道行 く人 々 がのぞ
きこみ子供たちも興味を示します。地域との幅広い交流の手がかりになりそうです。
は川の強靭な優元力を示唆しています。鶴見川でもアユが金井のあたりま
○「
多摩川の奇跡」
で遡 上 しているそうです。いずれ真 光 寺川 にアユの群れ が遡上 してくる可能性も否 定できま
せん。最近 、そういう楽 しい夢を語りあう機会 が多くなってきました。
〔1 2 月 }
一 木会
12月 4日 (本 )軍親 通 信 発 行 ・
12月
8日 (日 )清 掃 作 業
で
14時 から支所 里親通信を印刷 、ついで 関 曇 。今年最後 の作業 日。13名 参加 。ゴミ20袋 。
係先 に配布す る。18時か ら魚民 において一木 志 田さんが 下堰親水 にミニ水族 館を展示する。
会を開催す る。川についてより幅広 い取組 も検 道 行 く人 々 が覗 きみ 中にはカメラに収 めていく
討することになり、和光 大学の堂前先生 を訪問 方 もいる。子 どもたちは 目を輝 かせてぃる。
することになつた。終 わつて魚 民を出たところで
声をかけられた。鶴 三小 の校長 、寓1横畏 先 生 12月 10日 (火 )れ 光 鵠 小 児 童 来 訪
だった。忘年会のシーズンである。
武
田先生からメダカとメダカ・
ポストのことが聞
〔1月 }
1月 1日 (水 )元 旦 、下 堰 の ただずまい
例年通り能ヵ谷 神社 の御札所 で破 魔矢 を頒布
しながら夜 明けを迎える。見事な初 日の 出だつ
た。帰路 の途 中、下堰 に立ち寄 る。新年 の光を
た。
浴 びてコイが悠 々 と遊泳 してレヽ
1月 9日 (木 )一 木 谷
隔月刊 となり里親 通信 の発行 作業 はない。18
時から魚 民で 一 木会。出席 6名 。和光大 学 の学
ン
翁静 繋
健 灘 盤 樫 溝 戦
が 目標 として取り組んできた 「
子供 たちが遊 べ る
清流」と矛盾 しないように思えてきた。
1月 12日 (日 )二 輪 ・
田上 ・
寺 家散 笑
新春恒例 の散策会。参加 11名 。9:30鶴 川 駅
集合。快晴微風 、岡上東 光院 → 三輪熊 野神社
→ 高蔵寺 → 妙福寺 → 寺家 ふるさと村 と予定 の
コー スを辿る。妙福 寺 の境 内で仰ぎ見たケヤキ
の 巨木に宿るヤドリギは 見事だった。昼食 は寺
家 の蕎麦屋 でささやかに新 春 を寿ぐ。天候 にも
意 まれ 、す がす がしい一 日だつた。
1 2 月│
2月 4日 (火 )堂 前 研 究 室 訪 間
山本さんの車で5名 同行 する。研 究室 には水
槽 が積 まれ鶴 見川 の魚 が飼われ ている。先 生
が講義で遅れ ている間、「
かわ道楽」の斎藤 さん
等 と雑談する。魚や 昆 虫に詳 しい。アユが金井
の辺りまで遡 上 してきていることを聞く。先生は
川 につ きあうには水 質 の化学的な検 査より生態
系 の観 察 が重 要なこと、また環境 を維持 するた
めには行政 、地域住 民 、市民団 体 の連携 の大
切 さを強 調 され ていた。示唆 に富み得 ることが
多かつた。帰路 、雪がます ます 激 しくなる。45年
ぶ りの記録 的豪 雪となる。
一 木会
2月 6日 (木 )里親 通 信 発 行 ・
14時 か ら里親通信 の印刷 し関係 先 に配布 。18
時から魚 民 で 一 木会 開催 。堂前先生 の生態 系
│1道楽」との交流を話 し合 う。
のお話や 「
サ
2月 24日 (月 )歴 史環 境 保 全 地 域 訪 間
9:30下 堰親 水集合 、12名 参加。4台 の車 に分
/Jヽ
野 路歴史環境保全地域 の 国極
乗 し、図師 ・
理事長 宅を目指す。田極さん宅は 旧家 で庭 に
は樹 齢 300年 の椎 の大木 があリムナサビが住
み着 いている。東 日本震 災 で枝 の一 部 が折れ
てしまい補 強 工事が施されていた。近辺 には縄
文 土器 の破 片 が多くみ られる。事務所 で 「
谷戸
管理手法 による環境保全」のお話を聴 く。原野
に還ってしまった谷 戸を、組合を結成 し旧来 の
手法を使 つて再生させる過程をパ ワー ポイント
を使 い判 りや すく説 明 して頂 いた。その構想 と
行政、地域を連携 して実現 してゆく実行 力 には
感銘をうけた。淡 々 と語 られたが大変なご苦労
があったことだろう。「
谷 戸をもとの環境 に還して
やるとホトケドジョウや オタマジャクシが湧 くよう
によみ がえつてきた」というお 話 は特 に印象的だ
つた。終 了後 、雪 の残る谷戸を歩 いて小野路 に
新設された交流会 館 へ 行き、昼食 をとった。
大変有意義な一 日で満 ち足 りた気 分 だつた。
2月 28日 (金 )権 現 橋 ∼ 矢崎 橋 の 冬 景 色
毎月 3回 、矢崎橋 の側 にある悠 々園 にボランテ
ィアで郷 上史 の 出前講座 に通 つている。昼過ぎ
権現橋 から川 沿 い に歩 く。残 雪もようや く消え川
岸でカモ達 が昼寝を楽 しんでいた。朝 とは全く
違うのどかな情景 である。(この項 おわり)