平成26年度 全国体力・運動能力・運動習慣等調査の結果

平成26年度
全国体力・運動能力・運動習慣等調査の結果
調査目的
○子どもの体力が低下している状況をかんがみ、国が全国的な子どもの体力の状況を
把握・分析することにより、施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
○各教育委員会、学校が全国的な状況との関係において、個々の成果と課題を
把握し、継続的な検証改善サイクルを確立する。
○各学校が児童の体力、運動習慣、生活習慣、食習慣等を把握し、学校における
体育・健康に関する指導などの改善に役立てる。
調査対象
第5学年児童
調査内容
①体格に関する調査
○身長 ○体重
②実技に関する調査
〇握力:筋力
〇上体起こし:筋パワー、筋持久力
〇長座体前屈:柔軟性
〇反復横とび:敏捷性
〇20mシャトルラン:全身持久力
〇50m走:疾走能力
〇立ち幅とび:筋パワー・跳躍能力
〇ソフトボール投げ:巧緻性・投球能力
③質問紙調査
〇生活習慣
〇食習慣
〇運動習慣
④学校に対する質問紙調査
〇体育的行事の実施状況
〇屋外運動場の状況
〇外部指導者の導入状況
調査結果の概観
①体格に関する調査
・男子の身長は全道平均を下回り、全国平均と同等。体重は全国・全道平均を上回っている。
・女子は、身長・体重とも全国・全道平均を上回っている。
・男女とも肥満傾向児の割合が全国・全道の平均よりも高い結果となっている。
②実技に関する調査の概観
・男女とも体力合計点は全国・全道平均より下回る結果となっている。
・男女とも「長座体前屈」「立ち幅跳び」の2種目において全国・全道平均を上回った。
柔軟性・跳躍能力については高い結果となっている。
・男女ともに「上体起こし」「反復横跳び」「20mシャトルラン」「ソフトボール投げ」
の4種目において全国・全道平均を下回った。特に「20mシャトルラン」については
全国平均と比べてかなり低いことから、全身持久力に課題がみられる。
③質問紙調査の概要
・運動に対する意欲が低く、1週間の総運動時間が全国・全道平均よりかなり少ない。
・体育の時間が「楽しい」という割合が、男女ともに全国・全道平均より低い。
今後に向けて
①明らかになった課題
・体力、運動能力については総合的に高める必要がある。
②今後の取組
・学校の課題を明らかにし、体力、運動能力の向上、運動習慣等の改善に向けた対策を学校改善プランに位
置づけ、教育課程編成に反映させる。
・個々の児童が自分の体と向き合い、運動やスポーツの効果や必要性についての学習を深め、生涯にわたっ
て積極的に体を動かそうとする意欲の素地を養うために、体育(保健)の指導の充実を図る。
・学校での教育活動全体を通して、児童が体を動かすことの楽しさを味わう機会を増やすよう工夫する。
・体力、運動能力の向上は、運動習慣、生活習慣等と密接な関連をもっていることから、規則正しい生活の
推進や食事や睡眠など生活習慣の改善を図るために、学校と家庭・地域が一体となって総合的な取組を進
める必要がある。