ビーム力学 - エミッタンス - Wakefield - ILC Main Linac 20140720 久保浄 (KEK) • 準備 – 座標系 – 線形運動(4極磁場中の運動) – ベータトロン振動 – エミッタンスとは 曲線直交座標 z: 基準軌道の進む方向 x: 基準軌道面内で z に垂直 y: 基準軌道面に垂直 s: 独立変数 (基準軌道に沿った距離) s での微分 f ' df ds s ビーム内の粒子の運動は、 (x, x’, y, y’, z, E) を s の関数として表すことで記述される。 (x, x’), (y, y’), を横方向、 (z, E) を縦方向 と呼ぶ 4極磁場中のビーム粒子の運動 運動方程式 B y a2 x Bx a2 y N S dx' ea2 x k ( s) x ds p0 S N dy ' ea2 y k (s) y ds p0 線形 磁極の形:双曲線 何もない空間(ドリフト空間、k=0)中と4極磁場中の運動は線形 ビーム力学での線形近似 • 「ビーム」とは、方向と位置がよく揃った多数の粒子の集まり。 • 基準軌道(設計軌道)の近くを通る。 x, x' , y, y' は全て小さい • 高次の効果を常に無視してよいわけではないが、 • まず線形近似で計算し、高次の効果を補正として考慮する のが普通。 横方向1自由度の線形運動 (ベータトロン振動) x-y カップリングなし、の線形近似。(ここでは x と書くが y も同様) x' ' k ( s ) x 0 という形の運動方程式の解は、 x( s) a ( s) cos( ( s) 0 ) と書ける ( s ) d / ds -1 : Beta - function, common for all particles a and 0 : constant, different for different particles (initial condition) 円形加速器の場合: 周期条件 k (C s ) k ( s ) (C : Circumference) より、ベータ関数にも周期条件 (C s ) ( s ) を課せばベータ関数が決まる。 (ただし一般には、、, a が虚数になることもあり、この場合はビームが不安定 ) 線形加速器(transport line)の場合: 周期条件なし、 ベータ関数の初期値は決まらない。初期条件(x(0), x’(0))を与えても a , 0, (0 , ’(0) のうちの2つが自由に決められる。 Courant- Snyder 不変量 ビーム内の各粒子個別の不変量 2 1 2 1 2 2 J x x x' x 2 x 2xx' x'2 2 ' / 2 x( s ) a ( s ) cos( ( s ) 0 ) ( s ) d / ds -1 J x a2 2 であることは簡単に確かめられる。 エミッタンス – 不変量 ビーム内の全粒子を考えた場合の不変量 x x x x' 2 x' 2 x x x' x' (y も同様) 2 : 全粒子の平均 線形運動では保存する。 d ( 2 ) 0 ds であることが、 dx d 2 x x' , k (s) x 2 ds ds から簡単に確かめられる 正規分布の場合のエミッタンス x 2 ( x' ax) 2 ( x, x ' ) exp 2 2 2 1 2 2 2 2 1 x2 12 x' 1 x2 x'2 x2' a 2 12 22 xx' a 12 x x 1 2 x-x’ 面上での楕円 x 2 ( x' ax) 2 1 2 2 1 2 の面積/π In Phase Space, x-x’ x-x’ (y-y’ ) plane is called “phase space”. 正規分布などの場合、粒子の分布を楕円で表せる。 ドリフト空間 x’ x 4極磁場 楕円の面積が保存される ベータ関数の定義について x x x 2 x のように、ビーム粒子の分布から定義することができる。 この場合、 x Jx 必ずこのように定義されるわけではない。例えば、 • ビームライン上のある場所での設計上のベータ関数を採用する。 • 設計上の周期条件を課す 等によって定義できる。 これが、ビーム粒子の分布による定義と異なる場合、ビームとビームライ ンの 「マッチングが取れていない」 ことを意味する。 加速器における Wakefeild ビーム内の荷電粒子が作る電磁場 後方の粒子が影響を受ける 12 Short range wakefield (バンチ内) charge are induced at discontinuities Induced fields catch up following particles 直後の(同符号の電荷の)粒子は減速される 13 Transverse Wakefield 電荷が中心からずれて通過すると非対称な電荷が誘起され、 後続の電荷がその方向に引かれる + + + + ++ ++ + + + + + + + + + - + + + + + + + + Discontinuity Long range wakefield (バンチ間) 励起された共振モードが後続のバンチが来るまで生き残る。 加速空洞など、空洞構造のものが問題となる。 共振電磁場 Short Range Transverse Wake (バンチ内) Long Range Transverse Wake (バンチ間) ビーム内の進行方向の位置によって軌道が変わる 点電荷により励起されるWakefield • s だけ遅れてくるテスト電荷の感じる力をビーム軸方向に沿って積分した ものを考える。 • 粒子は光速でビーム軸に平行に動くとする。 積分 t ( s z ) /c の電磁場を dzFz e dzE z(x,y,z,( s z ) /c) dzFx e dzE x ( x,y,z,( s z ) /c) By ( x,y,z,( s z ) /c) dzFy e dzE y ( x,y,z,( s z ) /c) By ( x,y,z,( s z ) /c) • s と、励起した粒子とテスト電荷の横方向の位置 の関数となる 重ね合わせの原理が成り立つ(Maxwell 方程式が線形であるので) 任意の電荷分布による Wakefield は点電荷によるfieldの重ね合わせ。 点電荷により励起されるWakefield の性質 • 自分より前の粒子には影響を与えない(粒子速度は光速と仮定) • 自分自身は減速され、自身の感じる longitudinal field は、直後の粒子 の感じるfieldの半分 減速 s 加速 自身は longitudinal wakefeild で減速される 自身は直後の粒子の感じるfieldの半分を感じる 減速:エネルギー保存則より明らか 「半分」の説明: 始めに電磁場のない状態で 電荷 +q, -q が通過 重ね合わせの原理から、 励起される電磁場は、通過し た電荷に比例 電荷+q によるwakefiledの、自身が感じる電圧 -qW0 直後の粒子が感じる電圧 -qW1 とすると、 電荷-q によるwakefiledの、自身が感じる電圧 +qW0 電荷+q が得るエネルギー -q2W0 電荷 -q が得るエネルギー +q2W1-q2W0 2個の電荷の距離を0に近づけると電荷がないのと同じなので、通過後にも電 磁場はないはず。 2W0 =W1 点電荷により励起されるWakefield の性質 • 横方向の Wakefield は、 s=0 で連続で、ゼロ • 自身は横方向には力を受けない Transverse wake s Panofsky – Wenzel theorem: d d dzFz dzFx ( y ) dx( y ) ds ここでは、 • 回転対称な構造の wakefield を考える • ビーム粒子は、軸に平行に、光速で通過する と仮定 Wakefield のモード展開 Leading particle : charge q, position (r0 , 0 0 ( x0 r0 , y0 0)) Test particle : charge e, position (r, ) Distence of two particles : s Energy loss of test particleEnergy loss of test particle - E eq W 'm ( s )r0m r m cos(m ) m m m 1 pt eq Wm ( s )mr0 r r cos(m ) sin( m ) m Usually, we ignore higher order modes. (Take only m=0 for longitudinal and m=1 for transverse motions) - E eqW '0 ( s ) pt eqW1 ( s )r0 x d W ' ( s ) Wm ( s ) m ds 22 Wakefield のモード展開2 monopole dipole 電場 磁場 quadrupole 23 monopole mode 励起される強さ: 通過した電荷量に比例。通過する位置に依らない。 後続の粒子が受ける力(感じる電磁場): ビーム軸方向のみ(減速 or 加速)。 通過する位置に依らない。 dipole mode TM1 励起される強さ: 通過した電荷量に比例。通過する位置と中心との距離に比例。 後続の粒子が受ける力(感じる電磁場): ビーム軸方向:通過する位置と中心との距離に比例。 横方向: 通過する位置に依らない。 ビームのずれが、ビームパイプの径に比べて非常に小さい場合 • Longitudinal wakefeild は Monopole mode のみ、 • Transverse wakefeild は Dipole mode のみ を考えればよい。 ビームのずれ: r、ビームパイプの径: b Longitudinal wake ~ r / b 2m Transverse wake ~ r / b 2 m 1 ILC Main Linac では Wakefield の効果があまり強くない • 超伝導空洞 (1.3 GHz) では、常伝導LC空洞 (~10 GHz) に比べてWakefieldの影響が小さい 空洞のサイズ ~ 1/(周波数) 27 加速空洞の大きさとwakefieldの強さの関係1 Longitudinal wakefield (monopole mode) 相似形の空洞、スケール a q q 電荷の通過により電場の強さEが励起されたとする。 空洞内のエネルギー a3E 2 電荷の失ったエネルギー aE 長さ当たりのwakefunction W : E a 2 W a 2 qW E 長さ当たりの Wakefield は空洞のサイズ(長さ)の2乗に反比例 (Mpnopole) 加速空洞の大きさとwakefieldの強さの関係2 Transverse wakefield (Dipole mode) 相似形の空洞、スケール a ay q y q 電荷の中心からのずれも a でscale 空洞内のエネルギー 電荷の失ったエネルギー a3E 2 aE E a 2 W a 3 長さ当たりのwakefunction W : qayW E 長さ当たりの Dipole Wake は空洞サイズの3乗に反比例 29 ILC Main Linac Beam Dynamics ビーム力学から見たMain Linac • Main Linacはビーム力学から見れば非常に単純 – 四極磁石―加速空洞(複数)― の繰り返し – その他 • 軌道補正用の2極磁石 • ビーム位置モニター 水平発散 垂直収束 加速 垂直収束 水平発散 加速 水平発散 垂直収束 加速 加速 31 Main Linac に求められること • 加速(ビームエネルギーを上げる) • ビームの質を維持 – Small energy spread – Stable orbit – Small transverse emittance 今日の話 32 For small energy spread -1 Longitudinal Wakefeild のため、バンチの後方は減速される。 バンチの中心は、高周波加速位相のピークからずらされている。 3.145 107 2 105 3.14 107 1.5 105 3.135 107 1 105 wakefield 3.13 107 3.125 107 -0.001 -0.0005 0 z (m) バンチ先頭 0.0005 5 104 0 0.001 wakefield (V/m) Accelerating field (V/m) RF field Total acceleration Single bunch: Longitudinal short range wakefield 4 1013 Deceleration by wakefield Wake-function 3.5 1013 WL (V/C/m) 3 1013 E(z) 2.5 1013 13 2 10 1.5 1013 8 104 1 1013 0 0 0.001 0.002 0.003 0.004 0.005 s (m) 5 10-6 Charge density -6 4 10 3 10-6 -6 2 10 1 10-6 0 -0.001 Deceleration by wakefield (V/m) 5 1012 Charge Density (C/m) z dz' (z')W(z z') 7 104 6 104 5 104 4 104 3 104 2 104 1 104 0 -0.001 -0.0005 0 z (m) 0.0005 -0.0005 0 z (m) 0.001 calculated from TESLA-TDR formula 0.0005 0.001 For small energy spread -2 Longitudinal Wakefeild は、バンチ長が短い(線電荷密度が大きい)ほど強い。 位相をより大きくずらす 実質的な加速勾配の減少 weak wake strong wake バンチ先頭 For small energy spread -3 ずらす位相は全ての場所で同じでなくてもよい。 Linac 上流と下流で変えてもよい (ただし平均加速勾配は損する) 例えば、 上流 バンチ先頭 中流 下流 Main Linac エミッタンス増大の主な原因 • 加速空洞のTransverse Wakefield • ビーム内の荷電粒子が励起した電磁場。後続の 粒子の軌道を変える。 • z-correlated orbit difference • Dispersive effect • ビームエネルギーに幅がある。横方向軌道を変 えるような電磁場があると、軌道はエネルギーに 依存する。 • energy correlated orbit difference 37 Transverse wakefeild の影響 ビームがWake源(加速空洞)の中心を通れば transverse wakefield は励起されない • ビームが振動(ベータトロン振動)している場合、wakefieldに よって、後方の部分の振動が大きくなる (BBU: Beam Break Up) • Wake源(加速空洞)の設置誤差によるWakefield ビームエネルギーが低い方が影響が大 • 励起される電磁場の強さはビームエネルギーに依らない • 同じ力を受けた場合の角度変化はエネルギーに反比例 調和振動する2粒子モデルによる BBUの計算 - 1 前方粒子1: 調和振動 後方粒子2: 前方粒子の位置に比例した力を受ける x1 ' ' k 2 x1 0 x2 ' ' k 2 x2 Wx1 距離に比例して振幅が増大 x1 a1 cos(ks 1 ) x2 a2 cos(ks 2 ) s a1W sin( ks 1 ) 2k (加速はないとして計算したが、加速ありでも本質的に同じ) 調和振動する2粒子モデルによる BBUの計算 - 2 前方粒子と後方粒子で調和振動の周波数を変えることによって、 後方粒子の振幅増大を抑制できる x1 ' ' k1 x1 0 2 x2 ' ' k2 x2 Wx1 2 k1 と k2 が異なってよいとする。 If k2 k12 W , x1 x2 a1 cos(k1s 1 ) 前方粒子と後方粒子が全く同じ運動をする 「Auto-phasing」 is a possible solution. 後方粒子のエネルギーを前方粒子よりも低くすることで、 k1 < k2 とできる。 Auto-phasing の条件は、 2 E1 / E2 1 W / k1 さらにエネルギーを下げ、後方粒子の振動を減衰させることもできる 「BNS Damping」 Auto-phasing、 BNS Damping Wakefield による力 4極磁場による収束力 For BNS damping + small energy spread 高周波位相を調整: Linac 上流ではバンチ後方のエネルギーを低くし、BBU を抑制。 発生したenergy spread を下流部分で補正する 上流 中流 バンチ先頭 ILC では必要ないが、常伝導LCでは必要 途中のenergy spread が大きくなる 下流 Wake源(加速空洞)の設置誤差によるWakefield-1 ビームの振動、変形の励起されるWakefieldへの効果は考えない。(近似: 平均的な設置誤差はビームの振動の振幅、ビームの変形よりもはるかに大きい) 各空洞の寄与を足し合わせればよい Δx f ( z ) eq R12 (i f ) aiWi ( z ) / Ei Dipole mode のみ考えている i W ( z ) Ri ai ai: i番目の空洞の設置誤差 i Wi ( z ) W ( z ) : 全wake源は同じ形 Ri eqR12 (i f ) / Ei eq i f sin( f i ) / Ei Wakefunction と設置誤差から軌道への影響を計算できる 設置誤差の期待される分布から、エミッタンス増大の期待値なども計算できる。 Wake源(加速空洞)の設置誤差によるWakefield-2 Δx f ( z ) W ( z ) Ri ai i Δx ' f ( z ) W ( z ) R'i ai i Ri eqR12 (i f ) / Ei Ri eqR22 (i f ) / Ei 原理的には、2か所の空洞の位置 (ai) を調整することで、他の空洞の設置誤差 の影響を相殺することができる。 (Dipole mode のみが効いていることが重要) Main Linac に限らず、wakefeildの影響は、同じ形のwakefeild 源の位置を調整 することによって相殺できる。 ビーム位置、 エミッタンス測定 設置誤差あり 設置位置調整 wakefeildの影響は、同じ形のwakefeild 源の位置を調整する ことによって相殺できる。 x’ (y’) wake ベータトロン振動 (位相の進み) wake x (y) ベータトロン振動 (位相の進み) wake Wakefiled の形が同じであれば、位相 空間上での粒子の分布は必ず直線状 になる。 wakefield source の offsetを調整し て全て原点に戻せる。 「Dispersive effect」 (エネルギーの違いによる軌道のずれ) 「Dispersive effect」 (エネルギーの違いによる軌道のずれ) により、横方向エミッタンスを増大させる主な原因 • 4極磁石の設置誤差(offset misalignment) • 加速空洞の傾き(tilt) 要するに、横方向の運動量を変えるような電磁場: Orbit angle change ~ 1/E 47 ビームの横方向の運動量を変える主な要因 ビームと4極磁場中心のずれ Strength KL Beam angle change = KL yE0/E beam-magnet offset y 加速空洞の傾き Beam angle change = eV/2E 48 “Filamentation” エネルギーの差により、ベータトロン振動の位相がずれる y y y y'sqrt( / ) y y'sqrt( / ) Different phase advance for different energy particles. y/sqrt( ) y/sqrt( ) y y y y y y'sqrt( / ) y y'sqrt( / ) y y y/sqrt( ) y y y/sqrt( ) y y 49 線形(1次)のdispersion があると、その後4極磁石 を通る度に、より高次のdispersionが発生する。 1次のdispersion 1次+2次+3次のdispersion 1次+2次のdispersion 100台の4極磁石百次dispersion 50 Dispersive effect 線形 非線形 • 電磁場による角度変化は 1/E に比例: 軌道はエネルギーに依るが、始 めは(ほぼ)線形の依存。しかし、 – このビームがさらに四極磁場を通るたびに高次の依存性が生じる。 • ビームが設計軌道からずれると、「Filamentation」 により、エネルギーに 非線形依存する軌道のずれが生じる。 • 線形の依存 (linear dispersion) は測定し、補正することが可能。非線形 の依存の場合は困難。 – Linear dispersion をあらゆる場所で測定して補正すべし。 (非線形 依存が大きくなる前に) 51 DFS (Dispersion Free Steering) • この補正の基本: – ビームのエネルギーを変えて軌道を測定する。 – エネルギーによる軌道変化(の設計値からのずれ)を 小さくするようにsteering magnet をセット • ビームエネルギーを 10% 程度変える必要がある。 • Curved Linac (地球が丸いので) 設計 Dispersion がゼロでない – 「DMS (Dispersion Matching Steering)」 52 軌道補正の様子 全ての四極磁石の中心を通す (one to one correction) ある長さ(ベータ関数程度)での軌道角度の変化を小さくする: (Dispersion 補正をすると結果としてこのようになる) 53 規格化エミッタンス 10%(2 nm) 増加する4極磁石の設置誤差 補正による違い 補正なし 300 nm One to one 15 mm Dispersion 補正 > 500 mm (BPM resolution が重要) Main Linac 静的誤差の許容値(TDR) ~4 nm vertical emittance growth ビーム軌道の変動と、それによるエミッタンス増大 Source Assumption (Tolerance) Induced orbit jitter Induced emittance growth Quad vibration (offset change) 100 nm 1.5 sigma 0.2 nm Quad+steering strength jitter 1E-4 1 sigma 0.1 nm Cavity tilt change 3 urad 0.8 sigma 0.5 nm Cavity to cavity strength change, assuming 300 urad fixed tilt 1% 0.8 sigma 0.5 nm Tolerances, tolerable timescale depend on feedback performance. 56 32 まとめ • ベータトロン振動、エミッタンス • Wakefeild • Main Linac ビーム力学 extra Require each cavity accelerating voltage Vector sum control: flatness Flat total acc. Voltage Non flat total transverse kick Vc Total Vc time time Total Transverse kick Transverse kick time time Vector sum (total acceleration) だけでなく、 個々の空洞の電圧を一定にすることが必要 Damping of Higher Order Mode Wakefield Two HOM Couplers at both sides of a cavity TESLA-TDR Special shapes: Accelerating mode should be stopped. HOM should go through. - trapped mode may cause problem. TESLA-TDR Wakefunction envelope from HOMs (from TESLA-TDR) with/without random detuning (50 cavities) and damping (V/pC/m ) No detuning 2 100 W envelope 10 =0, no damp f =0, damp 1 f 0 3 3 1 10 2 10 3 10 3 4 10 3 3 5 10 6 10 3 fs =0.1%, no damp f =0.1%, damp 100 f 10 W envelope 2 Random detuning f/f=0.1% (V/pC/m ) time (ns) 1 0 3 1 10 3 2 10 3 10 3 time (ns) 4 10 3 3 5 10 6 10 3
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