線形代数 宿題4 [2015・後] 担当: 梅原 情報 (水 1-2), 応化 (金 3-4) マルせよ→(情報・応化) 学籍番号 [4] 氏名 注意事項 1. 宿題の提出にあたっては次の指定を守ること。指定が守られていないものは受け付けない。 この用紙を用いること。または授業 web ページからプリントアウトしたものを用いてもよい。後者の場合, A4 用紙とし, 両面印刷 にすること。※紙を付け足す場合も A4 用紙 とし, クリップ止め にしてください。 2. 略解(解説)を授業 web ページに掲載します。独力で解いたあと、略解を見て 自分で添削を済ませて 提出する こと。質問を書き込んでもかまいません。提出先:A209 提出期限: 情報 応化 → 2015 年 11 月 09 日(月)13:00 → 10 月 28 日(水)13:00 [ 問 1 授業の復習のため, 教科書 pp.92∼96 を読み (3) P12 (k)A = なさい. なお, 教科書に出てくる 3 種類の行列 Jn (i, j), Qn (i; c), Kn (i, j; c) [ は, それぞれ, 授業中の記号では, (4) AP12 (k) = Pij , Pi (c), Pij (c) に対応する. これらは基本行列と呼ばれるもので (5) P13 B = ある. 教科書を読んだら, 次の問題に取り組みなさい. 行列 [ A= ] b1 , b2 a1 a2 に対して, [ (1) A に, P2 (k) = a1 a2 B= a 3 a4 1 0 0 k b1 b2 b3 (6) BP12 b4 ] (3) A に, P12 (k) = 1 k 0 あ ] 1 あ を左からかけよ. あ あ (4) A に, P12 (k) を右からかけよ. あ あ (5) B に, P13 0 0 0 1 = 1 0 0 0 [ (6) B に, P12 = 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 あ を左からかけよ. あ あ あ あ ] あ を右からかけよ. あ あ あ [ [略解(解説)] (1) P2 (k)A = [ (2) AP2 (k) = a1 a2 kb1 kb2 a1 ka2 b1 kb2 b1 + kb2 a2 b2 a1 ka1 + b1 a2 ka2 + b2 a3 a2 a1 b3 b2 b1 a4 b4 b1 b2 = b 3 b4 ] ] a1 a2 a3 a4 (終わり) を左からかけよ. (2) A に, P2 (k) を右からかけよ. [ a1 + ka2 あ ] あ あ ] あ あ あ 1 問2 P12 かめられる. よって, この X が P12 −1 である. ま 次の 3 つの行列 0 1 0 = 1 0 0, 0 0 0 0 1 0 P3 (k) = 0 1 0 0 1 た, 見てすぐわかるように, 0 1 −1 P12 = 1 0 k 0 0 1 0 0 1 1 P31 (k) = 0 k 0 0 0 0 = P12 1 である. 他の 2 つについても, 上と同様にして, 1 0 0 P3 (k)−1 = 0 1 0 = P3 (1/k) はどれも逆行列をもつ. ただし, P3 (k) のときの k は, k ̸= 0 とする. それぞれの逆行列を求めよ. ま た, 求めた逆行列が基本行列になっていることを示 せ. (教 p.96, 問 3.11) P31 (k)−1 0 0 1/k 1 0 0 = 0 1 0 = P31 (−k) −k 0 1 [略解(解説)] (1) 逆行列の求め方については, 宿 題 2, 問 3(2) などを復習すること. おさらいする と,「行列 X が行列 A の逆行列である」ことの定 と求められる. 各自きちんと示すこと. 義は, られる行列の「1 行目と 2 行目を入れ替える」こと AX = E かつ XA = E (終わり) (補足) 「行列 P12 を左からかける」ことは, かけ と同等である. また,「1 行目と 2 行目を入れ替え (E は単位行列) る」ことの逆の操作は, やはり「1 行目と 2 行目を 入れ替える」ことである. この意味で, P12 −1 の逆 が成り立つことであった. この二式を満たす X を, −1 X = A と書くのであった. A が与えられたと きに X を求める方法のひとつは, X のすべての成 行列が P12 に等しくなっていることが理解される. 分を具体的に文字で置いて, 式に代入することであ P3 (k)−1 = P3 (1/k), 他の 2 つについても, る. ここでは, そのようにして求める (後ほど, 逆 P31 (k)−1 = P31 (−k) 行列を求める別の強力な方法を教えます). という数式の結果を, 操作 (行基本変形) という観 P12 X = E を満たす X を求める. X を, a b c X= d e f g h i 点から, 同様に理解されたい. あ あ あ あ あ とおき, E = P12 X に代入すると, 1 0 0 1 0 0 0 0 1 0= 1 0 0 a 0d c f あ b e 1 1 h i あ 0 0 g あ あ あ d e f = a b c g h i あ あ あ となる. よって, a = 0, d = 1, g = 0, であるから, あ b = 1, e = 0, c = 0, f = 0, あ あ —– 通信欄(授業や宿題に関して何かあれば) —— あ h = 0, i = 1 0 X = 1 0 あ 1 0 0 0 あ 0 1 あ あ あ となる. この X が XP12 = E を満たすことも確 あ 2
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