別紙資料3 ■ 補てん財源に関する補足説明 (別紙資料3−1) 1.企業債償還金が毎年増加するため、資本的収支不足額が増加し、補てん財源が取り崩されて 補てん財源残高が減少する、というが、それなら増加させるにはどうすればいいのか ●補てん財源の主要項目は、 「損益勘定留保資金」 、 「減債積立金」の2点です。 ①「損益勘定留保資金」…「減価償却費」は、概ね固定資産を耐用年数(最大 50 年)で 割った金額であり、長期的にわたる投資額の積み上げによって増加したものです。 金額は、22 億円前後に及びますが、増減幅は小さいものです。 ②「減債積立金」…「当年度純利益」の利益処分により生じるものです。 いわば「当年度純利益」と同額だけ、補てん財源が増加します。 ①②から、 「当期純利益の増加」が、 補てん財源残高を「一定額を継続」して増加させる方法と考えます。 2.未利益処分利益剰余金 2.2 億円を補てん財源に使用すればよいのではないか ●当年度で赤字が生じた場合に不足額を埋めるために 2.2 億円を剰余金としております。 前回審議においてご指摘のとおり、利益処分により、補てん財源として使用することは可能です。 ただし、2.2 億円の1回限りです(毎年 2.2 億円使用ではありません。 ) 。 このため、効果額は、総額 2.2 億円ですので、お示しした今後の補てん財源残高の不足額 ▲41.8 億円(H36)に対する、根本的な改善策にはならないと考えます。 3.補てん財源が無くなる見込みの31年度に料金改定を行えばよいのではないか ●料金改定を行うことにより、収入が増加します。 収入増加額と同額の「当期純利益が増加」し、 「補てん財源の増加」となります。 ただし、決算確定の上、利益処分、予算措置の手続きを経るため、改定年度には増加しません。 ●仮に、31年度の料金改定により31年度の「当期純利益」が 5 億円増加した場合、通常、 「32年度」に決算確定の上、利益処分、来年度(33年度)予算で使途及び金額を明記し、 「33年度」に、補てん財源として使用可能となり、5 億円増加 となります。 ●このため、31年度に料金改定を行った場合、予想される31年度の補てん財源残高の 不足額を補うことができません。 料金改定時期と補てん財源の実際の増加時期との間に時差(遅れ)が生じる点を考慮する 必要がある点をご承知おき願います。 以上 -1-
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