平 成 2 7 年 度 川崎市下水道事業会計決算概況 川 崎 市 上 下 水 道 局 1 平 成 27 年 度 下 水 道 事 業 会 計 決 算 概 況 (1) 総 括 事 項 下水道は、市民の快適な生活環境の実現と公共用水域の水質保全及び雨水排 除等のために欠くことのできない都市の基幹施設であり、平成27年度も引き 続き、本市の重要施策の一つとして、事業に取り組んでまいりました。 平成27年度は、「川崎市下水道事業中期計画」に基づき、東日本大震災や 近年の気候変動に起因する局地的な集中豪雨をふまえた地震・津波対策や浸 水・ゲリラ豪雨対策、さらには、老朽化対策、高度処理、合流改善、地球温暖 化対策など、下水道が抱える課題を解決するための様々な取組を確実に進めて まいりました。 一方、財政面では、下水道経営の健全化を図るため、事業運営の 効率化に努めてきたことなどにより、当年度純利益を計上することが できましたが、過去の建設投資の影響により、未だ企業債残高は高い 水準にあり、依然として厳しい財政状況にあります。 (業務の状況) 平成27年度末における処理面積は1万704ha、処理人口は147万2,898人 で、人口普及率は99.4%に達しています。 また、有収水量は1億4,799万8,207 で、下水道使用料は税抜きで 222億3,392万8,615円です。 (建設及び改良工事) 平成27年度の建設改良費の決算額は、前年度からの繰越事業費を加えて、 184億2,042万3,180円となっております。 また、48億5,300万円を平成28年度に繰り越しました。 主な建設改良工事として、管きょについては、水洗化の普及、浸水地域の解 消を図るため、下水幹枝線工事を施行しました。また、災害時を含めた下水道 機能の確保及び道路陥没等の二次的被害の発生を防ぐため、老朽化の著しい 管きょの再整備や耐震化工事を施行しました。 貯留管関連については、前年度に引き続き、大師河原貯留管の建設工事を 施行しました。 ポンプ場については、大島、渡田、六郷、小向、戸手、加瀬、渋川ポンプ場 等で設備の更新工事などを施行しました。 水処理センター等については、入江崎・加瀬・等々力・麻生の4水処理 センター並びに入江崎総合スラッジセンターの更新工事を施行しました。 また、入江崎水処理センターにおいては、前年度に引き続き、西系の 再構築(高度処理対応)工事を、加瀬水処理センター等においては施設の 耐震化工事を施行しました。 -1- 2 平成27年度 下水道事業会計決算総括表 (1) 予算執行状況 ア 収入(税込額) 増 △ 減 (単位 円) 執行率 科 目 予 算 額 決 算 額 収益的収入 45,930,342,000 45,195,304,173 △ 735,037,827 98.4% 資本的収入 52,589,152,000 47,255,689,041 △ 5,333,462,959 89.9% 合 計 98,519,494,000 92,450,993,214 △ 6,068,500,786 93.8% イ 支出(税込額) (単位 円) 執行率 科 目 予 算 額 決 算 額 増 △ 減 収益的支出 44,236,213,000 42,498,074,256 △ 1,738,138,744 96.1% 資本的支出 71,422,733,000 65,808,023,088 △ 5,614,709,912 92.1% 115,658,946,000 108,306,097,344 △ 7,352,848,656 93.6% 合 計 (2)収益的収支・資本的収支 ア 収益的収支(税込額) 区 分 収益的収支 (単位 円) 収支差引 収 入 支 出 45,195,304,173 42,498,074,256 収益的収支差額(税抜額) = 当年度純利益(△純損失) 2,697,229,917 1,807,853,170 イ 資本的収支(税込額) 区 分 資本的収支 (単位 円) 収支差引 収 入 支 出 47,255,689,041 65,808,023,088 △ 18,552,334,047 資本的収入額(翌年度へ繰り越される支出の財源に充当する額 7,478,000円は除く)が 資本的支出額に不足する額 18,559,812,047円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収 支調整額 887,354,775円、繰越工事資金 5,288,000円、減債積立金 2,163,658,706円、 過年度分損益勘定留保資金 1,143,316,221円及び当年度分損益勘定留保資金 14,360,194,345円で補てんした。 (3)資金過不足額 ア 平成27年度単年度資金過不足額 (単位 円) 区 分 当 年 度 純 利 益 (A) (△純損失) 資本的収支差額 ( B ) 補 て ん 財 源 等 (C) 単 年 度 資 金 残 額 (△資金不足額) (A)+(B)+(C) 金 額 備 1,807,853,170 <補てん財源等の内訳> ・当年度分消費税及び地方消 費税資本的収支調整額 △ 18,552,334,047 繰越工事資金 ・ ・減債積立金 19,250,623,547 当年度分損益勘定留保資金 ・ 減価償却費 固定資産除却費 その他非現金取引 2,506,142,670 長期前受金戻入 ・退職給付引当金 考 887,354,775 5,288,000 2,163,658,706 15,897,990,566 22,944,846,279 1,041,368,226 △ 2,131,153 △ 8,086,092,786 296,331,500 ※単年度資金残額には翌年度へ繰り越される支出の財源に充当する額 7,478,000円を含む。 -2- イ 累積資金過不足額 区 分 (単位 円) 平 成 27 年 度 末 資 金 残 額 平 成 26 年 度 末 資 金 残 額 ※ 平 成 27 年 度 単 年 度 資 金 残 額 1,635,192,815 2,506,142,670 4,141,335,485 307,369,011 296,331,500 603,700,511 資金残額 うち退職給付 引当金 ※前年度資金残額から、補てん財源(繰越工事資金及び減債積立金)を除いた金額。 (4) 経営成績(税抜額) (単位 円) 科 営 目 業 費 金 額 用 33,906,440,499 営 業 外 費 用 7,148,613,493 科 目 金 額 益 34,175,877,903 営 業 外 収 益 9,215,892,532 営 業 収 失 533,384,196 特 用 41,588,438,188 総 当年度純利益 1,807,853,170 当年度純損失 - 前 年 度 繰 越 利 益 剰 余 金 522,152,606 前 年 度 繰 越 欠 損 金 - そ の 他 未 処 分 利益剰余金変動額 2,163,658,706 - - 当年度未処分 利 益 剰 余 金 4,493,664,482 当年度未処理 欠 損 金 - 特 総 別 損 費 別 利 収 益 4,520,923 益 43,396,291,358 (5) 財政健全化法における資金不足比率の状況 名 資 金 不 足 比 率 経 営 健 全 化 基 準 下 水 道 事 業 会 計 - (資金不足となっていない) 20% 会 計 ※資金不足比率は現段階での速報値である。 -3- 3 業務の状況 年 度 平 成 27 年 度 平 成 26 年 度 口 (人) 1,481,270 1,466,444 処 理 人 口 (人) 1,472,898 1,457,961 項目 総 人 人 口 普 及 率 (%) 99.4 99.4 処 理 面 積 (ha) 10,704 10,700 排水区域面積 (ha) 10,704 10,700 水洗化対象件数 ( 件 ) 693,766 689,125 水 洗 化 件 数 (件) 690,054 684,988 水洗化助成件数 ( 件 ) 61 104 ) 205,949,856 203,577,000 1 日 平 均 処 理 水量 ( /日) 562,705 557,745 ) 147,998,207 146,619,547 管きょ布設延長 ( m ) 3,110,931 3,103,350 下水道使用料 ( 円 ) (税抜額) 22,233,928,615 22,107,002,701 年間処理水量 ( 年間有収水量 ( -4- 増 △ 減 ( % ) ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( 1.0 % 14,826 1.0 % 14,937 0.0 % 0.00 0.0 % 4 0.0 % 4 0.7 % 4,641 0.7 % 5,066 △ 41.3 % △ 43 1.2 % 2,372,856 0.9 % 4,960 0.9 % 1,378,660 0.2 % 7,581 0.6 % 126,925,914 ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) PAGE: 1/ 1
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