教育相談室より

教育相談室より
№3
思春期
<増える子どものうつ病>
青年期(中学生以降)で 100 人中2~8人の子どもがうつ病にかかっていると言われてい
ます。うつ状態も含めると、もっとたくさんの人が辛い思いをしているかもしれませんね。
うつ病とうつ状態の違い
うつ病
うつ状態
強い
憂うつさ
弱い
長い(2 週間以上)
期間
時間の経過とともになくなる
趣味や楽しみ
気分が晴れる
仕事や勉強
気が紛れる
日常生活
あまり影響しない
身体症状
軽い
問題解決後
気分が晴れる
気分は変わらない
興味が無くなる
つらくなる
手につかない
職場や学校に行けない
支障がある
(食欲低下・過食・丌眠など)
体調丌良
(頭痛や腹痛、めまいなど)
気分が晴れない
問題にぶつかりストレスを抱えれば、誰でも気分が落ち込む「うつ状態」になります。
そうしたつらく苦しい状態が長く続き、趣味や楽しいことでも気が紛れず、むしろ楽し
いことなどもつらく、思考力の低下、体のだるさや丌眠、食欲低下、頭痛・腹痛などによ
り、日常生活に支障をきたすのが「うつ病」です。うつ病になると、こころの回復力が失
われ、問題が解決しても気分は晴れないのです。
思春期うつの特徴は、頭痛・腹痛など体の症状や。やる気の減退
治療とケア
反抗的・攻撃的な態度などがみられます。うつ状態なのか、病気
「早期発見」「早期治療」が
ではなく、思春期特有の丌安定なこころに原因があるのかは身
大切です。適切な治療をすれ
近な人が注意深く見てあげる必要がありますね。
ば治る病気です。安易な自己
つらい・・と思ったら
診断はせず、必ず医師の診断
本館1階の教育相談室に立ち寄ってみてください。
を受けましょう。