◆地方自治による経営環境の改善。 (平成 17 年 3 月定例議会) 第3 佐世保市での中小企業支援策について。 【千北 質問】 (1)これまで政府は第一次産業 (農業、漁業)製造業、商店街など地方経済の主要な担い手を次々と破壊してきま した。また今日、公共事業費の削減と構造改革の進展で、地方経済は破綻に直面しています。その上、市町村合 併と三位一体の改革で、地方の予算はさらに削減されています。 そこで、産業の発展が雇用の創出を生み、企業活動に伴って税収が潤い都市基盤の整備が進むという地域資源 を生かした循環型の都市づくりが今日重要になるとの認識から以下の質問をいたします。 (2)まず、佐世保市において、中小企業は積極的な役割を果たす事業活動を行っていますか。あるいは、そうした 事業活動を行う条件が整備されていますか。 【経済部長 答弁要旨】 市内中小企業の活動などについてですが、中小企業の方々は常々会合を持たれ、自主的に情報交換を行われて いると伺っております。市が関与しているものとしては、商工会議所を中心といたしました『佐世保異業種交流 協会』長崎県産業振興財団佐世保事業所を申心とした『ベンチヤーサロン・サセボ』などがあります。 【千北 質問】 (3)次に、佐世保市の主な中小企業施策、産業振興政策は何ですか。また、佐世保市独自の施策は何ですか。さら に、今後必要と思われている施策は何ですか。 【経済部長 答弁要旨】 本市の産業振興施策についてですが、本市におきましては、昭和 48 年のオイルショックを契機とする造船業 の不況により、経済の低迷を招いた反面造船業からのスピンアウト組による先端技術企業の立地が促進されまし た。このことから、これらの動きを助長し、産業構造の高度化、多様化を図るため、昭和 60 年から国の承認を 受け、ナガサキ・テクノポリス地域の母都市として、海に近い地域資源を生かして海洋関連事業の育成に努めて おり、この流れは現在 『長崎県産業振興財団』にも受け継がれております。 私どもも財団と連携して、海洋技術開発の支援に取り組むとともに、申請があった場合には、技術開発に対す る市単独の支援も行っているところです。 また、他に、本市の地域資源を生かした産業と致しましては、九十九島の自然資源やハウステンボスを生かし た観光産業、400 年の伝統を持つ三川内焼の陶磁器産業などがあり、これらにつきましても、課題を整理しなが ら対応しているところです。 本市の中小企業全般に対する施策についてですが、まずは企業の経営基盤を強化するために融資制度を設けて おり、企業人材の育成につきましても助成措置を設けております。また、中小企業診断士などの専門家による経 営相談なども行っており、細やかな支援サービスを行っております。 【千北 質問】 (4)さらに、中小企業施策、産業振興の基本となるビジョンや条例がありますか。また、今後、条例の必要性はあ るとお考えですか。 思うに、地域経済でも情報や技術の要素が重要になっていますが、 『価値ある情報や固有の技術は地域の文化 や協働の中から、現場から生まれる』ものではないか。また、産業基盤などのインフラは、中小企業では整備で き ません。したがって、佐世保市に重要な役割があると思います。 【経済部長 答弁要旨】 現在、佐世保市中小企業振興条例がありますが、本市の産業振興に対する基本方針を示すといった内容とはこ の条例はなっておりません。
© Copyright 2025 ExpyDoc