夢 創 造

在マレーシア日本国大使館付属ジョホール日本人学校
学校だより
夢 創 造
平成27年12月2日
NO.9
楽しく実りの多かった11月の行事
校長 藤田 英彰
ここジョホールでは毎日のように雨が降っています。雨といっても、日本の雨のような「じめっ」とした感
じなく、30分前後から1時間くらい、時には雷を伴って強く降りますが、止めば青空が出てくるような陽気
な雨です。日本では、例年より遅い雪の便りが聞かれたということですが、こちらも一年中で少し涼しくなる
時期を迎えました。ショッピングモールではクリスマスツリーも飾られ、何となく年の瀬を迎える華やいだ気
分が感じられます
さて、日本では11月3日を中心に文化・芸術の秋を楽しむ催し物が盛りだくさんでしたが、ジョホール日
本人学校でもいろいろな文化的行事を楽しみました。地元校との交流会、寺井美喜先生の能楽教室については
別に書かれていますので、ここでは27日に行った「のまりんさんの紙芝居」と、30日に実施した「夢の実
現」と題した講演会等についてお伝えします。
「のまりんさんの紙芝居」は今年で13年目になる、子どもたちが楽しみにしている行事です。コンピュー
ターゲーム全盛の現代において、60年以上も前の動かない絵と語りだけの紙芝居が、子どもたちにそれほど
人気があるのか。その魅力は何と言っても野間成之さんの絶妙の語りと、人柄にあると思います。昨年も、ま
た今年も、野間さんが会場である図書室に入ったとたんに、子どもたちからは待ってましたの大拍手。そして、
拍子木を持ってのギャグは、全く去年と同じ。しかし、子どもたちはそのギャグを楽しみにしていて、大笑い。
会場が楽しい雰囲気に満ちたところで、紙芝居が始まります。子どもの雰囲気や興味を探りながら、準備して
きた紙芝居の中から演目を決め、語り始める。70歳半ばとは思えない張りのある大きな声で、表情豊かに登
場人物を演じ分け、物語に命を与えます。野間さんはシンガポール日本人会の招きで、こちらで紙芝居をされ
ています。短い滞在にもかかわらず、ジョホール・バルにも足を伸ばし、このような会を開いていただいてい
ることに対し、野間さんとシンガポール日本人会に心から感謝を申し上げます。
アルビレックス新潟シンガポールの奥山達之監督、GK野澤洋輔選手、そして川田雄一郎コーチには、お忙
しい中、朝早くから来校いただき、低学年の子どもたちに
はサッカーの楽しさを実技を通して教えていただきまし
た。また、その後、4年生以上の子どもたちには、「夢の
実現」というタイトルで、奥山監督、野沢選手に、これま
での経験を通してのお話しを頂きました。お二人とも J
リーグでも活躍された方ですが、ただうまくいったことだ
けでなく挫折についても語っていただき、心に響く講演と
なりました。奥山監督からの、夢を実現するためには、技
術だけでなく人間性を磨くことが大切であるという言葉
が、印象に残っています。皆さん、今日のお話をしっかり
と受け止め、頑張りましょう。
12月行事予定
<研究授業> 小6道徳、小5図工
11/11(水)、小学部6年生で上田教諭が道徳の
研究授業を、11/25(水)、小学部5年生で豊田教
諭が図工の研究授業を行いました。
小6道徳では、「カーテンの向こう」という資料をも
とに、ロールプレー(役割演技)や話し合い活動などを
日
曜日
主な行事予定
1
火
小遠足[5]
2
水
短縮時程
3
木
全校朝会 小クラブ⑧
4
金
5
土
6
日
7
月
8
火
○
9
水
木
11
金
12
土
13
日
14
月
清掃強化日①
りがしっかりと考えることができる
15
火
清掃強化日②
授業となりました。
16
水
17
木
清掃強化日③
18
金
短縮時程 個人面談①
という学習課題をもとに、マンゴーの絵を描きました。
19
土
絵の具と水の量を上手に調整し、果物の丸みや色を工夫
20
日
21
月
短縮時程 個人面談② 英会話最終
22
火
短縮時程 第2学期終業式 大掃除
マンゴーを見て、感じたことを自分
23
水
天皇誕生日
なりに表現することできる図工の授
24
木
Prophet Muhammad's Birthday
(Maulidur Rasul)・ムハマンド聖誕祭
業でした。
25
金
Christmas
26
土
27
日
28
29
月
火
30
水
た。授業の終盤では、カーテンを実際に準備し、その向
こうにある景色を想像することで、
本当の思いやりとは何か、一人ひと
小5図工では、
「色のぬり方を自分なりに工夫しよう」
して塗っていました。子どもたちが、
能楽教室 11/12(木)
日本から能楽師観世流の寺井美喜先生が、本校に能楽
○
○
○
○
○
○
○
年末年始休業
小学部・中学部の国際交流学習
教室の講師として来てくださいました。本年度は、5校
時に小学部全員が教室に参加しました。始めに寺井先生
○
○
○
児童生徒集会
10
取り入れながら、主人公の気持ちの変化を読み取りまし
部 活
小
中
11/3(火)
、小学部はスリアラムⅠ校に訪問し、
が「紅葉狩り」の能舞を披露してくださると、「迫力が
日本のお手玉のような「バトゥ・スレンバ」などのマ
あって凄かった。」
「手の仕草が素敵だった。
」など、子
レーシアの伝統的な遊びや、アラビア文字の学習など
どもたちは感想を話していました。その後、能面や装束
を行いました。また、11/17(火)には、ペアで
を見せていただきました。6校時は中学部が能楽教室に
交流した64名のスリアラムⅠ校の子どもたちを本校
参加し、能舞を見たり、寺井先
にお招きし、折り紙や紙飛行機
生の能舞にかける意気込みなど
で遊んだり、保護者ボランテ
のお話を聞いたりしました。
ィアの方に太巻き寿司を作っ
日本の伝統文化を能楽師から直
ていただいて食べたりしまし
接学ぶことがきるよい機会とな
た。
りました。
11/4(水)
、中学部はコタマサイⅡ校の生徒23
緊急通報ボタンの設置
名を本校にお招きし、けん玉やコマ、竹馬、書道、手
巻き寿司づくりを、ペアの友達と一緒に活動しました。
本年度、校内の4か所に緊急通報ボタンを設置しまし
中学生ともなると、簡単なマレー語や英語とジェスチ
た。9月に実施した不審者の訓練で使用しましたが、正
ャーでペアの友達と交流しました。コタマサイⅡ校へ
常に作動することを確認しました。
の訪問は来年1月に実施する予定です。
小学部や中学部の子どもたち
なお、この緊急通報ボタンは、
海外子女教育財団から安全対策
にとって、それぞれの国の伝統
援助を受けております。
文化を体験したり、英語などで
コミュニケーションを深めたり
海外子女教育財団のご支援に
感謝申し上げます。
緊急通報ボタン
するよい機会となりました。