シラバス

組合せ論
2015/09/28
重要文書
単位取得規約書
1. 概要
「数え上げ」や「グラフ理論」などの組合せ論の初歩を学習する.組合せ論は,離散数学の一分野
であり,アルゴリズム論,計算量理論,暗号理論,符号理論といったコンピュータサイエンスの様々
な分野で応用されている.本講義では,集合・論理といった離散数学の導入部分の復習から始め,前
半は数え上げに関する基礎事項,後半はグラフ理論の初歩を学習する.
2. 担当教員
氏名
居室
メールアドレス
ホームページ
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山本真基(やまもとまさき)
11号館4階1403号室
yamamoto[あっと]st.seikei.ac.jp
http://www.ci.seikei.ac.jp/yamamoto/index j.html
3. 到達目標
組合せ論の初歩を習得する.理論分野の学習を通じて,プログラミング能力 を含む論理的思考力
を高める.
4. 講義スケジュール
回
内容
説明
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離散数学の復習1
集合
離散数学の復習2
論理
順列と組合せ
二項係数
鳩ノ巣原理
包除原理
母関数
母関数と数え上げ
中間テスト
グラフ
グラフとは?
色々なグラフ1
完全グラフ,正則グラフ,二部グラフ
色々なグラフ2
オイラーグラフ,ハミルトングラフ
色々なグラフ3
木,根付き木
グラフ彩色1
グラフ頂点彩色問題
グラフ彩色2
グラフ辺彩色問題
到達度確認テスト
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5. 授業の方法
講義では,基礎知識や基礎概念,それに基本的な定理とその証明を解説する.その中で,新たな知
識や概念を学ぶごとに,基礎的な練習問題(テキスト中の「問」)を解いてもらう.更に,演習のた
めの授業を別途もうけ,それらに類似した問題(テキスト中の「章末問題」)を解くことにより,そ
れまでに習得した知識や概念の習熟を図る.
6. レポート課題
以下のように二つの課題がある.
(提出方法は,講義内で手渡し か レポートボックス#7への投函.
)
1. 第一回目
• 課題:第一章から第五章までの「問」と「章末問題」.それに,集合・論理の問題すべて.
• 締切:中間テスト終了時
2. 第二回目
• 課題:第六章の「問」と「章末問題」
• 締切:到達度確認テスト終了時
レポートは すべて手書き で,A4サイズのレポート用紙 にて(綴じたものを)提出する.なお,レ
ポートの返却は行わない.
7. 成績評価
レポート課題(10%),中間テスト(40%),到達度確認テスト(50%)で評価する.なお,
試験は,テキストとレポート のみを持ち込み可能とする.
8. 注意事項
• レポート課題で解く問題は,その多くは授業中で出題され解答が示される問題である.テキス
トの最後には問題の略解のみが記されているが,略解を写しただけのレポートの評価は(5点
満点中)1点とする.よって,授業に 毎回出席する ことを強く勧める.
• 試験では,講義や演習で行った問題と類似した問題が出題される.
(逆に,そういうものしか出
題されない.
)よって,授業中に出題される問題は,各自 自力で解く ことを強く勧める.
9. テキスト
自作のテキストを用いる.各自,以下 URL からダウンロードすること.
http://www.ci.seikei.ac.jp/yamamoto/lecture/combinatorics/material.html
10. 参考図書
• 離散数学入門,守屋悦朗著,サイエンス社,2006年.
• 工学のための離散数学,黒澤馨著,数理工学社,2008年.
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