子育てワンストップ検討タスクフォースの検討の方向性について

資料2
子育てワンストップサービスの検討の方向性について
内閣官房IT総合戦略室
平成28年3月14日
世界最先端IT国家創造宣言(平成27年6月30日)(関連部分抜粋)
国民にとって有益で、かつ利便性の高い行政を実現することで経済成長
を推進するため、IT 総合戦略本部e ガバメント閣僚会議の下に、政府
CIO を主査とする「国・地方IT 化・BPR 推進チーム」を2015 年4月に設置
し、「e ガバメント閣僚会議 国・地方IT 化・BPR 推進チーム第一次報告」
(2015 年6月国・地方IT 化・BPR 推進チーム)を取りまとめたところ、これ
を踏まえ、推進することとしている。
具体的には、2017 年7 月の地方の情報提供ネットワークシステムの運
用開始以降、マイナンバー制度を活用した子育てワンストップサービスの
検討を進めるなど、行政サービスのオンライン改革を進める。
1
国・地方IT化・BPR推進チーム第一次報告書(平成27年6月29日)(関連部分抜粋)
(3)子育てに係る申請等手続関係
【内閣官房・内閣府・文部科学省・厚生労働省・総務省】
自治体における子育てに係る申請等手続について、平成29年7月に予定さ
れる地方の情報提供ネットワークシステムの運用開始等を踏まえ、平成28
年度までに各種検討・整理を行い、手続を行う者が、必要書類をそろえて
自治体の窓口へ赴くことや郵送することなく、個人番号カードを用いてオン
ラインで一括して手続が行える「子育てワンストップサービス(仮称)」の検
討を進める。
自治体においては、面談による世帯の状況把握や他の必要な支援との連
携など対面手続としている趣旨を十分に踏まえた上で、オンライン化が適
当と認められる申請等手続については、電子的に行う事務処理を確立し、
利用者の利便性向上等を図る。
2
子育てワンストップ検討TFの設置について
平成27年6月30日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言(改定)」においては、「国・地方を通じた行
政情報システムの改革」の施策の一つとして、平成29年7月の地方の情報提供ネットワークシステムの運用開始
に向けたマイナンバー制度を活用した子育てワンストップサービスの検討を進めることとしている。
このため、新戦略推進専門調査会マイナンバー等分科会の下に子育てワンストップ検討TFを立ち上げ、マイナ
ンバー制度を活用したワンストップ化について検討することとする。
高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)
eガバメント閣僚会議
(親会)
各府省情報化統括責
任者 C(IO 連)絡会議
ワーキンググループ
国(・地方IT化・BP
R推進チーム )
マイナンバー等分科会
規制制度改革分科会
道路交通分科会
新産業分科会
防災・減災分科会
人材育成分科会
医療・健康分科会
農業分科会
電子行政分科会
電子行政オープンデータ
実務者会議
地方創生IT利活用推進
会議
新戦略推進専門調査会
子育てワンストップ検討
タスクフォース
3
子育てワンストップ検討TF構成員
氏 名
所 属 ・ 役 職
荒尾 順子
(主査)
株式会社アスコエパートナーズ 取締役
小原 聖子
NPO法人ゆったりーの代表理事
駒崎 弘樹
全国小規模保育協議会理事長
始関 秀次
千葉市 こども未来部 こども企画課課長
谷川 一也
株式会社ミラボ 統括本部長
徳倉 康之
NPO法人ファザーリング・ジャパン理事
4
主な子育て関連制度/手続き一覧
届
出
妊娠・出産に関する届出
妊娠の届出・母子健康手帳の交付
出生届
出生連絡票
国民健康保険の加入
マタニティマーク
健
康
お母さんの健康
妊婦健康診査
里帰り出産等に伴う妊婦健康診査の費用助成
(償還払い)
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)に関する助成
妊産婦の歯科健診
お子さんの健康
先天性代謝異常等検査
3か月児健康診査
9か月児健康診査
1歳6か月児健康診査
3歳児健康診査
2歳児歯科健康診査
お子さんの予防接種
定期予防接種
任意予防接種
産前・産後の訪問指導
妊産婦訪問
未熟児の訪問指導
新生児訪問
乳児家庭全戸訪問(こんにちは赤ちゃん事業)
掲載率
(参考)
100%
100%
47%
98%
90%
掲載率
(参考)
96%
89%
29%
60%
80%
100%
83%
100%
98%
51%
99%
81%
72%
61%
50%
90%
おかね
掲載率
(参考)
妊娠・出産したお母さんへのお金などのサポート
助産施設制度
47%
出産費貸付制度
24%
出産育児一時金
99%
出産祝い
19%
産前・産後ヘルパーの派遣
25%
子育て中の方へのお金などのサポート
乳幼児医療費(子ども医療費)の助成
100%
児童手当
100%
【参考】幼児2人同乗自転車購入費の助成
17%
ひとり親の方へのお金などのサポート
児童扶養手当
100%
ひとり親家庭医療費助成
98%
母子父子寡婦福祉資金
98%
自立支援教育訓練給付金
96%
高等職業訓練促進給付金
95%
JR通勤定期乗車券割引制度
未熟児・障がい・難病のお子さんへのお金などのサ
ポート
未熟児養育医療の給付
61%
99%
99%
障害児福祉手当
98%
自立支援医療費の給付(育成医療)
83%
自立支援医療費の給付(精神通院医療)
67%
小児慢性特定疾病医療費の助成
93%
特定疾患(難病)医療費の助成
94%
掲載率
(参考)
教育・保育サービスの利用について
教育・保育施設、地域型保育の利用認定(1号・2号・3号認定)
教育・保育施設、地域型保育の保育料(利用者負担)
教育・保育施設、地域型保育の保育料の減免
定期的に利用する教育・保育サービス
保育園(保育所)への入所
幼稚園への入園
幼稚園就園奨励費
認定こども園への入園
地域型保育への入所
延長保育
幼稚園での預かり保育
夜間保育
休日保育
障害児保育
一時的に利用できる保育サービス
特定保育
一時預かり(一時保育)
病児・病後児保育
ファミリー・サポート・センター
ショートステイ(宿泊保育)
トワイライトステイ(夜間一時保育)
学ぶ・出かける
特別児童扶養手当
※1 掲載率とは・・・
あずける
64%
60%
42%
100%
100%
96%
70%
43%
99%
85%
11%
76%
55%
17%
100%
94%
97%
39%
15%
掲載率
(参考)
妊娠出産・子育てに役立つ教室・講座
両親学級・妊婦学級
離乳食教室
歯の健康教室
親子で楽しめるイベント・催し
子育てひろば・子育てサロン
図書館の子ども向けイベント
保育園・幼稚園の園庭開放
未就園児親子登園
親子で使える施設・スペース
地域子育て支援拠点
保健センター
児童館
公民館
図書館
公園
94%
96%
48%
85%
95%
83%
50%
67%
25%
76%
81%
70%
61%
分子:制度/手続きに関する情報掲載がある自治体の数
分母:株式会社アスコエパートナーズがポータルサイトを構築している自治体109(平成28年3月14日時点)
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5
主な子育て関連制度/手続きの全体像
全者共通の支援
1
経済的支援
2
医療・健康
3
教育・保育
妊娠
妊婦健康診査
妊娠の届出・母子
健康手帳の交付
妊産婦訪問指導
両親・妊婦学級
(図書館・児童館等)
施設イベント
高校
自立支援医療費支給
中学校
障害者手帳
障害児保育・
教育
小学校
子育て広場
子育てサロン
6
障害児支援
特別児童扶養・
障害児福祉手当
奨学金
放課後児童クラブ
国保加入
出生連絡票
離乳食教室
ひとり親家庭医療費助成等
歳
22
高等学校等
就学支援金 等
保育園
幼稚園
こども園
出生届
児童扶養手当 他
歳~
16
定期・
任意予防接種
歳
15
乳幼児健康診査
~
子育て
1
乳幼児・
こども医療費助成等
児童手当
歳
1
乳児家庭全戸訪問事業
一時的な保育
~
出産
0
5
ひとり親支援
自立支援教育訓練給付金 他
※保育関連の詳細は別紙
出産育児
一時金 他
4
届出・その他
大学
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6
主な子育て関連制度/手続き一覧(保育関連の詳細)
早朝
延長
保育
週2~4
日程度
預ける
ス
ポ
ッ
ト
利
用
一時的
に預け
る
夕方
保育園・認定こ
ども園・幼稚園
いつも
預ける
断
続
的
利
用
日中
地域型保育
(小規模・家庭的・
事業所内・居宅訪
問型)
延
長
保
育
夜間・宿泊
放
課
後
児
童
ク
ラ
ブ
休日
病気・病後
その他
休日
保育
病児・
病後児
保育
ショート
ステイ
夜
間
保
育
園
一時保育
(特定保育・非定型)
ファミリー・
サポート・
センター
一時保育
(リフレッシュ・緊急)
トワイ
ライト
ステイ
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夜
間
保
育
7
今後の子育てワンストップ検討TFにおける課題(案)①
対象テーマ①
「児童手当」
 対象利用者が多い
 毎年手続きがある(現況届)
 コスト削減が見込まれる
 対象利用者が多い
対象テーマ②
「保育」
(保育園・こども園等)
対象テーマ③
「母子保健」
(母子健康手帳・予防接種等)
対象テーマ④
「ひとり親支援」
対象テーマ⑤
自治体の取組の促進策
 手続きの簡素へのニーズが高い
 支援内容が多様(子ども・子育て支
援新制度)
 対象利用者が多い
 コスト削減が見込まれる
 紛失等のリスクがある
(母子健康手帳)
 スケジュール管理が複雑
(予防接種)
 受給者数 1052万人(H26年度)
 毎年1回現況届の提出が必要
 保育所等利用児童数 237万人(H27年度)
 保育の必要性の認定の仕組みがH27年4月から開始
 保育ニーズに合わせた情報提供の取組み(横浜市の
保育コンシェルジュ)が成功
 出生数(推計) 101万人(H27年推計)
 予防接種対象者数 104万人(H25年度)
 接種回数 乳幼児のうちに約20回
 25年間で母子世帯は1.5倍、父子世帯は1.3倍に増加
 利用者が近年増加
 ひとり親世帯数(H22年)
 利用者ニーズが高い
– 母子世帯123万世帯、父子世帯14万世帯
 平均年間就労収入(H23年度)
– 母子世帯181万円、父子世帯360万円
 子どもの貧困問題
自治体が申請等手続の実施主体となることから、自治体での取組を促進する方策についても
検討を行う必要。
8
今後の子育てワンストップ検討TFにおける課題(案)②
全者共通の支援
1
経済的支援
妊娠
小学校
子育て広場
子育てサロン
中学校
(図書館・児童館等)
施設イベント
高校
大学
自立支援医療費支給
放課後児童クラブ
障害者手帳
障害児保育・
教育
保育園
幼稚園
こども園
国保加入
出生連絡票
離乳食教室
6
障害児支援
特別児童扶養・
障害児福祉手当
乳児家庭全戸訪問事業
自立支援教育訓練給付金 他
奨学金
出生届
ひとり親家庭医療費助成等
歳
22
高等学校等
就学支援金 等
5
ひとり親支援
児童扶養手当 他
歳~
16
両親・妊婦学級
定期・
任意予防接種
歳
15
妊産婦訪問指導
乳幼児健康診査
~
子育て
1
妊娠の届出・母子
健康手帳の交付
乳幼児・
こども医療費助成等
児童手当
歳
1
4
届出・その他
妊婦健康診査
一時的な保育
0
~
出産
出産育児
一時金 他
2
医療・健康
3
教育・保育
(注)赤は、議論の対象となるもの。オレンジは、直接の議
論の対象ではないが、議論の過程で対象となりうるもの。
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9
子育てワンストップ関連のスケジュール(見込み)
28年2月末
子育てワンストップ検討TF立上げ・構成員の選任
(マイナンバー分科会座長決定)
3月14日
第1回子育てワンストップ検討TF(課題の設定、自由討議)
3月下旬
第10回マイナンバー分科会(子育て検討TFの課題について報告)
4月下旬メド
第2回子育てワンストップ検討TF(個別課題①)
5月下旬メド
第3回子育てワンストップ検討TF(個別課題②)
6月下旬メド
第4回子育てワンストップ検討TF(個別課題③)
7月下旬メド
第5回子育てワンストップ検討TF(取りまとめ、今後の課題について)
8月中
子育てワンストップに関し、マイナポータルの制度設計開始
8月末
平成29年度予算要求
秋メド
子育てワンストップの制度設計について公表、自治体向け説明会開始
29年7月以降
子育てワンストップサービス開始(準備が整った自治体から順次)
10
参 考 資 料
子育てワンストップ検討TFにおける課題に関する制度の概要等
児童手当
手続き例





児童手当・特例給付
児童手当・特例給付
児童手当・特例給付
児童手当・特例給付
児童手当・特例給付
認定請求
額改定認定請求・届出
現況届
受給事由消滅届
氏名・住所等変更届
必要書類例




認定請求書
健康保険証
課税証明書
通帳のコピー
12
子ども・子育て支援新制度①
 認定こども園、幼稚園、保育所を通じた共通の給付(「施設型給付」)及び
小規模保育等への給付(「地域型保育給付」)の創設
新制度の
概要

地域型保育給付は、都市部における待機児童解消とともに、子どもの数が減少傾向にある地域における保育機能の確
保に対応。
 認定こども園制度の改善(幼保連携型認定こども園の改善等)


幼保連携型認定こども園について、認可・指導監督を一本化し、学校及び児童福祉施設としての法的に位置づけ。
認定こども園の財政措置を「施設型給付」に一本化。
 地域の実情に応じた子ども・子育て支援
(利用者支援、地域子育て支援拠点、放課後児童クラブなどの「地域子ども・子育て支援事業」)の充実
 教育・保育施設を利用する子どもの家庭だけでなく、在宅の子育て家庭を含むすべての家庭及び子どもを対象とする事
業として、市町村が地域の実情に応じて実施。
 基礎自治体(市町村)が実施主体

市町村は地域のニーズに基づき計画を策定、給付・事業を実施
 保育施設への入所申請
 支給認定
手続き例
必要書類例
 入所申込書
 保育を必要とすることを証明する書類(就労証
明書・復職証明書等)
施設の種類と利用状況等
保育所・幼稚園・認定こども園の箇所数、利用状況
地域型保育事業の認可件数について
事業
件数
備考
施設名
保育所
箇所数等
23,533箇所
利用状況
約216万人
備考
平成27年4月1日現在
家庭的保育事業
931
小規模保育事業
1,655
幼稚園
12,905箇所
約156万人
平成26年5月1日現在
(A型)
-962
(B型)
-572平成27年4月1日現在
(C型)
-121
認定こども園
(計2,836
件)
幼保連携型
幼稚園型
保育所型
地方裁量型
1,931件
524件
328件
53件
-
平成27年4月1日現在
居宅訪問型保育事業
事業所内保育事業
4
150
13
子ども・子育て支援新制度②(地域子ども・子育て支援事業)











利用者支援事業
地域子育て支援拠点事業
一時預かり事業
乳児家庭全戸訪問事業
養育支援訪問事業等
子育て短期支援事業
子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)
延長保育事業
病児保育事業
放課後児童クラブ
妊婦健診
等
例)ファミリー・サポート・センター事業
子育ての援助を受けたい人(依頼する会員)と援助を行いたい人(協力する会員)が登録を行い、援助を受けたい人に
対してさまざまな育児の手助けを行う。
会員種別別会員数
出典:平成26年度全国ファミリー・サポート・センター活動実態調査結果
14
母子保健
妊娠の届出・母子健康手帳の交付
・妊娠をした者は、速やかに妊娠の届出を行うこととされており、妊娠の届出をし
た者に対し、保健師等による面談を行った上で、母子健康手帳の交付をしてい
る。
・妊娠の届出時に妊婦健診の受診票が交付されるため、その後の妊婦健診の
ための個別の手続は不要。
・また、届出時の面談等の情報をもとに訪問指導を行うため、妊産婦訪問指導
のための個別の手続も不要。
手続き例

妊娠の届出
必要書類例

予防接種
ワクチンごとに適切な接種年齢(月齢)や接種回数などが
定められており、乳幼児のうちに約20回程度の接種がある。
妊娠届出書
出生届・出生連絡票・低体重児の届出
・出生連絡票とは、自治体独自の取組として、出生届とは別に、出生の情報を
母子保健担当部署が早期に把握するために提出を求めているもの・
・2500グラム未満の乳児が出生した場合に届け出ることとされている低体重児
の届出は、この出生連絡票と併せて届け出ることとしている場合が多い。
乳幼児健康診査
・子どもの病気の予防と病気の早期発見、そして健康保持と増進を目的として
健診を実施。1歳6か月児、3歳児の健診は法定義務。その他の乳幼児に対して
は必要に応じて、自治体ごとに実施。
・出生届等をもとに乳幼児健診の案内を個別にしており、乳幼児健診にあたって
の手続は不要。
必要書類例  不要
 対象者に個別
手続き例
にお知らせ
15
児童扶養手当
手続き例
 児童扶養手当の申請
 現況届
必要書類例
 認定請求書
 戸籍謄(抄)本
 住民票
16
その他のひとり親支援
経済的支援
生活支援・その他
 母子父子家庭等医療費助成
 水道料金の一部減免制度
 自立支援教育訓練給付金
 市営住宅入居の優遇措置
 高等職業訓練促進給付金
 ひとり親家庭相談窓口
 母子父子寡婦福祉資金貸付金
 生活支援(ヘルパー派遣等)
 事業開始資金、事業継続資金、修学資金、技能習得資金、修業
資金、就職支度資金、医療介護資金、生活資金、住宅資金、転
宅資金、就学支度資金、結婚資金
就業支援
 就業情報の提供
 就業支援講習会
 就業相談
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