別添1 ワーク・ライフ・バランス推進運動事業委託業務仕様書 1 事業目的 本県の一般労働者の年間総実労働時間は 2,000 時間を超えており、長時間労働を前 提とする働き方の見直しが必要です。また、未だに出産や育児を機に離職する女性が 多く、男性の育児参画も思うように進んでいないのが現状であり、さらに、今後は団 塊世代の高齢化により、介護離職のリスクが高まることから、育児や介護などをしな がら、安心して働き続けられる職場環境の整備は喫緊の課題です。 こうした状況をふまえ、県では、労使団体等と共に「あいちワーク・ライフ・バラ ンス推進協議会」を設置し、官民一体となって仕事と生活の調和に向けて取組を進め てきました。平成 28 年 2 月には現在の行動計画を引き継ぐ「あいち仕事と生活の調 和行動計画(2016-2020)」 (以下、 「行動計画」という。)を協議会で策定したところ であり、更なる取組を進めていくこととしています。 そこで、この度、企業等における定時退社や年次有給休暇取得促進の取組等を促す とともに、「愛知県内一斉ノー残業デー」の街頭啓発活動等を実施することによりワ ーク・ライフ・バランスの実現に向けた社会的気運の醸成を図ることを目的として本 事業を実施します。 2 委託契約期間 契約締結日から平成 29 年 1 月 31 日(火)まで 3 事業の内容及び実施方法 内容及び実施方法については以下のとおりとする。 (1) 推進運動賛同事業所の募集 県内事業所等に定時退社や年次有給休暇取得促進の取組等を呼びかけ、賛同事業 所を募ること。 【内容】 募集期間は平成 28 年 7 月 1 日(金)から 11 月 30 日(水)までとする。 賛同を募る取組内容は県が指示する。 <取組内容(想定)> ・多様で柔軟な働き方(朝型勤務、フレックスタイム、テレワーク等) ・育児・介護をしながら働き続けられる職場環境づくり (両立支援制度、イクボス養成 等) ・年次有給休暇取得促進 ・定時退社(「愛知県内一斉ノー残業デー」、特定の曜日や日付) ・メンタルヘルス対策 等 スケジュール(事業実施及び周知強化取組内容)は次表のとおり(予定)。 -1- 7月 事業実施 キックオフ イベント 8月 9月 10月 11月 11/16 「愛知県内一斉 ノー残業デー」 街頭啓発活動 イクメン・ イクボス応援 キャンペーン (ポスター作成) 多様で柔軟な働き方 (朝型勤務、フレックスタイ ム、テレワーク等) 定時退社 育児・介護 (両立支援・イクボス養成) 周知強化取組内容 年次有給休暇 ア 事業所等への働きかけ ・多くの事業所等の賛同を募るための働きかけを実施すること。 ・行動計画の数値目標(平成 32 年度 賛同事業所数 延べ 22,000 事業所)に 向け、平成 27 年度実績より賛同事業所数を増加させることを目標とする。 ※平成 27 年度実績(賛同事業所数 延べ 19,623 事業所)は以下のURLか ら参照できます。 http://www.pref.aichi.jp/soshiki/rodofukushi/0000089126.html 【例】事業所訪問 等 イ 広報・周知 (ア) WEBサイトの作成・運用 a 構成について ・トップページ(推進運動の趣旨、賛同を募る取組内容 等) ・賛同申込フォーム ・賛同事業所一覧 ※平成 27 年度のWEBサイトは以下のURLから参照できます。 http://famifure.pref.aichi.jp/aichi-wlbaction/ b サーバー等について ・作成したWEBサイトを稼働させる上で必要となるサーバ等のハードウェ ア及びソフトウェアは、県が別途、契約しているWEBサイト「ファミフ レネットあいち」用のホスティングサーバを利用すること。 ・上記サーバ内で、CGI・PHP等のプログラムは使用せずにWEBサイ トを運用すること。 ・賛同申込フォームは、別途県が「ファミフレネットあいち」のSSL配下 に構築するものを使用すること。賛同申込フォームへの申込みは、1申込 みごとに受託者が指定するメールアドレスに送付される。CSV形式での 一括ダウンロードを希望する場合は県と調整すること。 -2- c 運用等について ・賛同事業所一覧は週1回以上更新すること。 d その他 ・愛知県情報セキュリティポリシーに従って、情報セキュリティ対策を適切 に実施すること。 ・詳細は県と調整すること。 (イ) チラシ・ポスターの作成・送付 a チラシ ・A3 又はA4 両面カラー ・20,000 枚以上を作成し、そのうち 20,000 枚は平成 28 年 7 月 1 日(金) までに県の指定する宛先(1,100 箇所程度)へ送付し、それ以外の部数に ついては、送付先及び部数を提案すること。 【内容】 ・推進運動の趣旨、賛同事業所募集の説明、賛同申込方法等を記載すること。 ・申込書として、事業所情報、取組内容、公表の諾否、等を記載できるよう にし、FAXにて送信できるようにすること。 ・詳細は県と調整すること。 b ポスター ・A2 カラー ・1,500 枚以上(うち 1,400 枚は四つ折り)を作成し、そのうち 1,500 枚は 平成 28 年 7 月 1 日(金)までに県の指定する宛先(aのチラシ送付先と 重複する 1,100 箇所程度)へ送付し、それ以外の部数については、サイズ、 送付又は掲出先及び部数を提案すること。 【内容】 ・賛同事業所募集について啓発するデザインとすること。 ・賛同を募る取組内容( 「愛知県内一斉ノー残業デー」、定時退社、年次有給 休暇取得促進等)のイメージをデザインに活用してもよい。 (ウ) その他 上記(ア)、(イ)の他に効果的な方法があれば、提案すること。 ウ 事務局の設置 (ア) 賛同事業所募集の受付 ・FAX及び、賛同申込フォーム(別途愛知県が「ファミフレネットあいち」 のSSL配下に構築する)の申込みを受け付けること。 (イ) データ管理等 ・賛同事業所のデータをエクセルで管理するとともに、公表用の賛同事業所 一覧(公表に承諾した事業所のみ)を作成すること。 ・データは整理した上で、県に報告・引渡しを行うこと。 -3- エ 取組結果の把握 ・賛同事業所における取組の結果を受け付ける仕組みを設けること。 【例】チラシやWEBサイトにおいて、取組結果アンケートを実施 等 ・「ファミフレネットあいち」のSSL配下への新たなフォームの設置につ いては県と調整すること。 ・受け付けた内容については集計の上、県へ報告すること。 (2) キックオフイベントの実施 推進運動の開始について広く周知できるイベントを実施すること。 ア 日時 ・平成 28 年 6 月末から 7 月上旬のいずれか 1 日(平日) ・働く人を中心に啓発できる時間帯 【例】通勤時間帯、夕方以降 等 イ 場所 名古屋市内 ウ その他 ・知事等の出席を前提とすること。 ・周知効果の高い内容とすること。 ・雨天の場合も実施できるようにすること。 ・詳細は県と調整すること。 (3) 「イクメン・イクボス応援キャンペーン」の実施 イクメン(働きながら育児等を積極的に行う男性)、イクボス(部下の仕事と家 庭等の両立を応援しながら、組織としての成果も挙げていく上司、管理職や経営 者)を普及拡大するためのポスターを作成し、送付すること。 ・A2 カラー ・700 枚以上(うち 600 枚は四つ折り)を作成し、そのうち 700 枚は平成 28 年 8 月までに県の指定する宛先(10 箇所程度)へ送付し、それ以外の部数につ いては、送付又は掲出先及び部数を提案すること。 ・県が別に募集するイクメンやイクボス等を題材とする川柳の入賞作品を活用し たデザインとすること。 (4) 「愛知県内一斉ノー残業デー」街頭啓発活動の実施 ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた気運の醸成を図るため、「愛知県内一 斉ノー残業デー」の街頭啓発活動を実施すること。 ア 日時 ・平成 28 年 11 月 16 日(水) ・午前 8 時から 8 時 30 分頃まで イ 場所 金山駅での実施を想定(連絡通路橋イベント広場の使用についても検討すること) -4- ウ 内容 呼びかけ及び啓発グッズの配布を実施すること。 (ア) 啓発グッズ ・10,000 個以上作成すること。 ・「愛知県内一斉ノー残業デー」について啓発するデザインとすること。 ・推進運動の実施について啓発する工夫をすること。 【例】WEBサイトへのQRコードを印刷 等 ・委託契約外で、一宮駅、東岡崎駅、豊橋駅において、街頭啓発活動を実施す る予定であるため、県の指定する個数を県事務所等へ送付すること。 (イ) その他 ・知事、協議会関係者(30 名程度)等の参加を前提とすること。 ・訴求力の高い著名人等が参加すること。 ・実施場所との調整を行うこと。 ・詳細は県と調整すること。 (5) 心の健康経営支援フォーラムの開催 中小企業等に「心の健康経営」を促すためのフォーラムを開催すること。 ア 日時 ・平成 28 年 11 月末から 12 月下旬のいずれか 1 日 ・平日の午後 イ 場所 名古屋市内のホール又は会議室 ウ 内容 (ア) 基調講演(第 1 部) ・1 時間以内 ・講師は産業医等とすること。 (イ) パネルディスカッション(第 2 部) ・2 時間以内 ・パネラー4 名(労使団体関係者 2 名、有識者 2 名)、コーディネーター 1 名で行うこと。ただし、パネラー4 名は県が指定する。 (ウ) その他 ・詳細は県と調整すること。 エ 対象 中小企業経営者、人事労務担当者、労働組合関係者 オ 定員 150 名程度 -5- 等 カ 開催案内チラシの作成・送付 ・A4 両面 2 色刷り ・3,500 枚を作成し、開催日の 45 日前までに県の指定する宛先(1,700 箇所程 度)に送付すること。 キ 事務局の設置 参加申込み受付、当日の受付・進行管理等を行うこと。 ク 心の健康経営を促す啓発チラシの作成・送付 ・A4 両面カラー又は 2 色刷り ・3,500 枚を作成し、平成 28 年 8 月末までに県の指定する宛先(7 箇所程度) に送付すること。 【内容】 ・県が発行している「職場のメンタルヘルスガイドブック」を基に、心の健康 経営を促すものとし、ストレスチェック制度の概要を盛り込むこと。 ・詳細は県と調整すること。 4 その他 (1) 本事業における制作物(3(5)を除く)には、県と協議の上、 「あいちワーク・ラ イフ・バランス推進協議会(構成団体:日本労働組合総連合会愛知県連合会、愛知 県商工会議所連合会、愛知県経営者協会、愛知県中小企業団体中央会、愛知県商工 会連合会、愛知労働局、愛知県、名古屋市、公益財団法人愛知県労働協会)」又は 「あいちイクメン応援会議(構成員:日本労働組合総連合会愛知県連合会、愛知県 経営者協会、有識者、企業、愛知県)」の文字と「愛知県」のイメージアップマー クを印刷すること。 (2) 本事業における全ての制作物等の著作権は、県に帰属する。また、第三者の著作 権等の権利を侵害していないことを保証すること。また、作成物等のデザインは全 て電子ファイル/PDFで県に納品すること。 (3) 本事業の実施に起因する事故・トラブル等については、受託者は誠意をもって対 応し解決すること。 (4) この委託事業が完了した時には、事業完了届のほか、委託事業の実施内容を記し た実績報告書を作成の上、提出すること。 (5) 本事業に係る会計実地検査等が行われる場合には協力すること。 (6) 受託者は、事業完了後 5 年間、本委託業務に係る会計帳簿及び証拠書類を、県の 求めに応じていつでも閲覧に供することができるよう保存しておかなければなら ない。 (7) 事業の実施に関しては、提案された企画内容をベースに県と受託者が別途協議し て決定する。 (8) この仕様書に定めのない事項については、必要に応じて県と協議して決定する。 -6-
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