北見市通所型介護予防事業(地域参加型)実施要領 1 趣旨 この要領は、北見市通所型介護予防事業実施要綱第4条第1項(2)に規定する地域 参加型にかかる事業内容について必要な事項を定めるものとする。 2 対象者 北見市の第1号被保険者で二次予防事業対象者把握事業等により把握された高齢者で、 地域包括支援センターによる介護予防マネジメントにより、当該事業参加が適当とされ た者のうち、次の各号のいずれかに該当するものとする。 (1) 認知機能低下、閉じこもり、うつ及びうつ傾向の認められる者 (2) 前号に掲げる者の他、市長が特に必要と認めた者 3 実施委託先 北見市内で介護保険サービス事業等を実施する法人(以下「事業者」という)で、公 募により決定する。 4 事業形態及び名称 (事業概要:要領別紙1) この地域参加型事業は、通所型の集団形式で行うものとし、閉じこもり予防プログラ ムを中心として実施し、名称を『いきいき倶楽部「交流デイコース」』とする。 ただし、デイサービス事業等と並行して実施しても構わないものとする。 5 事業内容 (1) 閉じこもり予防プログラム:外出機会を確保し、他者との交流や体操やレクレー ション等を通じて活動性を高める。 (2) 送迎サービス:必要者に対し実施する。 (3) 食事、入浴サービスの提供:必要者に対し実施する。 (4) その他:事業の開始にあたっては、事業者は、送迎体制や参加者の安全確認、利 用者又はその家族へ事業説明を行う。 また、事業参加を通じ、うつ、認知機能低下予防に関する支援を行い、 自立した生活を送るための支援、社会資源の情報提供を行う。 6 実施回数 プログラムは週 1 回通年で設定し、閉じこもりがちな生活の改善を図る。 7 実施計画の作成 事業者は、実施計画書を作成、市へ提出し、事業にあたる。 8 事業の流れ 本事業は(1)から(3)の流れに沿って実施し、事業の運営にあたっては、厚生労 働省ホームページの閉じこもり予防・支援、認知機能低下予防・支援、うつ予防・支援 のマニュアルを熟読の上、十分に内容を遵守すること。 (1) 介護予防ケアプランの作成 地域包括支援センターは、本人の状況や意向を踏まえた介護予防ケアプランを作成 し、その情報を本人同意のもと、事業者に提供する。 (2) 事前アセスメント 事業者は、地域包括支援センターで作成された介護予防プランを踏まえ、利用者の 健康状態、生活習慣などの状況を把握し、プログラム実施内容を決定する。 (3) プログラムの実施 看護職員等の従事者は、プログラム実施中の留意点(要領別紙2)を参考に、参加 者の体調等について、十分留意しプログラムを実施する。 (4) 地域包括支援センターへの報告と評価 事業者は、プログラムの参加状況、身体状況等の変化について適宜、担当の地域包 括支援センターへ連絡し、必要な支援へつなげることとし、状態が安定している場合 でも、地域包括支援センターは、年1回を目安に利用者の個別評価を行う。 9 実施体制 (1) 従事者 本事業を安全かつ効果的に実施するため、従事者は、介護保険並びに老年学等の知 識を持つ者1名以上とする。ただし、他事業との兼務も可とし、職種は問わない。 (2) 実施場所 実施場所は高齢者に配慮し、実施に当たり安全かつ参加者が十分なスペースがとれ る会場とし、事業者で確保する。 (3) 送迎 事業対象者の心身の状況に応じて、車両による送迎を行うこととする (4) 安全管理 事業を安全に実施するために、事故発生時の対応を含む安全管理マニュアルを整備 することとし、各事業者は以下の事項について定期的に確認を行うものとする。 ①対象者から除外すべき者の要件 ②転倒予防対策を含めた運動を行う際の留意点の尊守 ③安全管理マニュアルの内容の確認 ④損害賠償への対応 10 利用者の負担金 利用者負担金は、事業者が徴収する。ただし、生活保護世帯は負担金免除とする。 なお、食事については実費負担とする。 11 事業の報告・記録の整備 (1)事業者は、事業の報告として下記の様式を用い、翌月 5 日までに市へ報告すること とし、委託費請求書も合わせて提出する。 ① 通所型介護予防事業(地域参加型)事業提供票 (様式8) ② 通所型介護予防事業(地域参加型)委託費請求書(様式9) (2) 事業者は、個別サービス計画並びにサービス提供経過記録、その他必要な書類を整 備し利用者の状況並びに変化を記録する。 (3) 地域包括支援センターは、通所型介護予防事業支援計画表(様式5)を用い、事業 者へ利用者情報を提供すると共に市へ提出する。 また、個別評価結果は下記様式にまとめ、市へ報告する。 ①二次予防事業評価者名簿(様式6) ②二次予防事業通所型介護予防事業個別評価表(様式7) (要領別紙1) 通所型介護予防事業(二次予防事業) 対 象 介護予防チェックリスト等の結果により選定された二次予防事業対象者 実施形態 地域参加型:閉じこもり予防プログラム 名 いきいき倶楽部「交流デイコース」 称 実施回数 週 1 回通年実施 実施人員 通所介護サービス等への影響の出ない範囲 実施時間 5~7時間 場 所 安全に事業が実施できる場所 送 迎 必要者に実施(車種は問わない) 従 事 者 概要 1名以上 (兼務可) 閉じこもり予防プログラム ◎毎回実施内容 ①体調チェック ②食事の提供(必要者) 実施内容 ③入浴サービス(必要者) ○各回のプログラム(適宜) ①体操 ②レクレーション ③その他活動性を高めるもの (要領別紙2) プログラムを行う際の留意点 看護職員等の従事者は以下の点について、留意することが必要である。 また、緊急時の対応については、従事者間での確認も十分に行うこと。 プログラムを行う際の留意点 プログラムを行う前の状態チェックで、以下に該当する場合は運動を実施しない ・安静時に収縮期血圧 180mmHg 以上、または拡張期血圧110mmHg 以上である場合 ・安静時脈拍数が 110 拍/分以上、または50 拍/分以下の場合 ・いつもと異なる脈の不整がある場合 ・関節痛・腰痛など慢性的な症状の悪化 ・その他、体調不良などの自覚症状を訴える場合 また、参加者の事前注意として以下の項目を参加者に周知する。 ・ 運動直前の食事はさける ・ 水分補給を十分に行う ・ 睡眠不足・体調不良の時には無理をしない ・ 身体に何らかの変調がある場合には、従事者に伝える (感冒・胸痛・頭痛・めまい・下痢など) プログラム提供中の留意点 運動中の不良姿勢は局所的な筋緊張を生じ、誤用による局所の筋疲労を生じさせることがある。この ことを回避するために、常に正しい運動姿勢を保つように配慮しながら実施する。 一定期間運動を続けていると、疲労の蓄積などにより一時的に運動器の機能が低下する場合がある。 この場合は、負荷量を著明に減少させて、疲労の回復を図る。 実施中には、以下の自覚症状や他覚所見に基づく安全の確認を行う。 ・ 顔面蒼白 ・ 冷や汗 ・ 吐き気 ・ 嘔吐 ・ 脈拍・血圧 実施中の水分補給はきわめて重要である。喉の渇きを感じにくい、頻尿を心配して水分を控えること などから、高齢者では脱水を起こしやすいので、必ず中間で水分補給の時間をとるようにするとよい。 プログラム終了時の留意点 プログラム終了後は、すぐに解散することなく、しばらく対象者の状態を観察する。プログラム提供 の後に対象者が以下の状態である場合は、医療機関受診など必要な処置をとる。 ・ 安静時に収縮期血圧 180mmHg 以上、または拡張期血圧110mmHg 以上である場合 ・ 安静時脈拍数が 110 拍/分以上、または50 拍/分以下の場合 ・ いつもと異なる脈の不整がある場合 ・ その他、体調不良などの運動中の留意事項に述べた自覚症状を訴える場合__
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