気仙沼に来てけらいん! - 岐阜市ホームページへ

平成28年
(2016年)
3月15日号
特
集
広報ぎふ
〈12〉
被災地の今、復興へ向けて
岐阜市の長期派遣職員からの報告
市では平成24年1月から、毎年2人の職員を宮城県気仙沼市へ交代で派遣
しています。今年度、現地で復興事業に従事する職員が、気仙沼市の現状を
お伝えします。
気仙沼市建設部土木課 林 雅晃(基盤整備部から派遣)
気仙沼に来てけらいん!
気仙沼市は、宮城県の北東端に位置し、目の前には世界三大漁場のひとつ、
三陸沖漁場があり、全国屈指の水産都市として発展してきました。
起伏に富んだリアス海岸の独特な地形は、天然の良港を形成しており、一
年を通じて新鮮な魚介類が楽しめるのが大きな魅力です。
食る生鮮カツオ。他にもメカジキ、サンマ、そしてフカヒレの原料となる
べ物の名物と言ったら、なんといっても19年連続日本一の水揚げを誇
サメなど、多くの魚が水揚げされます。また、内湾ではカキやホタテ、ワカメ、
ホヤなどの養殖も盛んに行われています。こうした魚介類を産地ならではの
鮮度で味わうことができるとともに、高級食材のフカヒレをたっぷり使った
豪華な
「気仙沼ふかひれ丼」
なども楽しむことができます。
観とでも有名。他にも、波が打ち寄せるたびに潮を噴
光のシンボル
「折石
(おれいし)
」
は大津波に耐えたこ
き上げる
「潮吹岩」
、リアス海岸の大パノラマなど、港町
ならではの壮大な景色が広がります。また、5月中旬か
ら下旬には、国内最大級の自生ツツジ群落がある徳仙丈
山の山肌が色鮮やかに染まります。
気仙沼市観光課
担当者から
▲気仙沼市観光キャラクター
「海の子 ホヤぼーや」
東日本大震災では、岐阜市の皆様をはじめ多くの方々のご支援をいた
だき、心より感謝申し上げます。震災から5年。まちの復興にはまだまだ
時間がかかりますが、復興に向けて歩む気仙沼の姿を実際に見て、感じ
ていただくとともに、新鮮で美味しいものを食べに、ぜひ気仙沼へ足を
運んでください。 宮城県気仙沼市観光課 0226ー22-3438
気仙沼に来て最初に驚いたことは、予想以上に魚がおいしいことです。そん
な気仙沼では、漁港の整備が進んでいます。まだ震災前ほどではありませんが、
水揚げ量も順調に回復してきています。ま
た、今年度に入り水産加工集積地にて稼働
する水産加工場もでき、これから水産業に
よりまちの活気が出てくることが期待されま
す。
復旧・復興事業では、住宅再建が進んで
▲水産加工場集積予定地
きています。住宅再建に伴い仮設住宅から
退去される人が年々増えているようですが、震災直後に入居された人の半数以
上が依然として仮設住宅での生活を続けています。学校の校庭などにある仮設
住宅を集約し校庭を解放する計画も今年から始まる予定でしたが、 転居先とな
る災害公営住宅や防災集団移転事業の一部が遅れている影響で先延ばしとな
り、被災者の皆さんにとっては不自由な生活が続いています。
こちらでの担当業務は、岐阜市からの派遣職員のリレーで進めてきている道
路の新設や拡幅、橋梁の新設等の事業です。現在は準備期間を終え、工事を
進めていく段階にきているので、各地区で進んでいる他の事業との調整を行い
ながら工事を発注しています。しかし、どの事業も同じように工事を進める段階
にきているため、 工事に必要なスペースや
順番などの問題で調整は難航することが多
いです。また多くの事業が密接しているこ
とから、1つの問題がその地区の事業全体
に波及してしまい、なかなか思い通りには
進めることが出来ず、 復興事業の難しさを
▲岐阜市派遣職員が進める橋梁の新設工事現場
痛感しています。
業務を進める中で、気仙沼市民の皆さんや地元職員と接する機会が多くあり
ます。震災直後の体験談や、 震災後に歩んできた復興の道のり、 逆になかな
か進まず残っている問題など、貴重な話を聞く中で、震災後多くの課題に直面
し続けていることへの疲労を感じることがあ
ります。震災から間もなく5年が経ちますが、
被災者の皆さんはこの5年間ずっと、 早期
復興を目指してきたのです。私たちはその
ことを忘れず、さらなる支援で被災地の力
となれればと思います。
一日も早い被災地の復興を心より願って
います。
▲現場での打ち合わせ
(左が林さん)
今年4月からも、職員を気仙沼市へ2人、福島県双葉郡広野町へ2人、岩
手県釜石市へ1人、それぞれ1年間派遣予定です。
旬の魅力満載!気仙沼の観光情報はこちらから!
ACCESS(アクセス)
18分
名古屋空港
名古屋
1時間10分
1時間36分
東京
東北新幹線
2時間45分
花巻空港 花巻空港駅
一ノ関
JR大船渡線
1時間25分
JR東北本線
JR大船渡線
54分
1時間25分
一ノ関
遊びに
来てね!
気仙沼
減災の取り組みを進めています
2011(平成23)年3月11日に発生した
「東日本大震災」
。この未曾有
(みぞ
う)
の大災害を教訓に、岐阜市では
「減災」
対策を推進しています。また、職
員を長期的に被災地へ派遣するなど、被災地と被災された皆さん、および
市内に避難されている皆さんへの支援を継続していきます。
◉できていますか?防災対策
もし災害が起きたとき、自分は、家族は、大切な人は大丈夫ですか?
◦
市民の皆さんの防災対策の道しるべとして
「岐阜市総合防災安心読本」を
作成しました。3月下旬より市内全戸に配布します。
平時の防災対策にご活用ください。
検索
▶携帯電話・スマートフォンで右のQRコードを
読み取ってご覧ください。
気仙沼
東日本大震災から5年
特徴1 さまざまな災害が起きたときに市民の皆さんの
とるべき行動と日ごろから家族で出来る対策について
掲載しています。
特徴2 地震、洪水、内水、土砂災害のハザードマップ
を掲載しています。
▶岐阜市総合防災安心読本
気仙沼観光プラス
地域の
「指定緊急避難場所」および
「指定
避難所」
を知っていただくため学校や公
園などに看板設置を進めています。
◦
飛行機で
岐阜
東海道新幹線
洪水・内水・土砂災害・地震の各
災害別に災害時の利用可否を示す○×
△や注意事項を表記しています。
特徴2 多言語(英語、中国語、タガログ
語)で表記しています。
特徴3 「指定緊急避難場所」
や
「指定避難所」を文字だけ
でなく、絵文字のマークから認識できるようにしてい
ます。
▶指定緊急避難場所および
都市防災政策課 267-4763
指定避難所の絵文字マーク
特徴1
▲設置看板
市民の皆さんの温かいご支援に感謝申し上げます これまでお寄
せいただいた義援金は1,013万3,226円
(2月29日現在)です。義援
金箱は市役所や各事務所など公共施設に設置しています。引き続き
ご協力をお願いいたします。 福祉政策課 265-3891
▼
列車で
JR東海道本線