2015 Super GT Rd.3 THAILAND - [yuhi

2015 Super GT Rd.3 THAILAND
Race Report
Yuhi Sekiguchi
2015 Super GT Rd.3 THAILAND Race Report
2015/6/20-21
関口雄飛の速さをアピールできた予選、粘り強さを発揮した決勝。
SUPER GT第3戦、タイは3戦連続入賞の9位完走を果たす
SUPER GTで唯一の海外開催となる「BRIRAM SUPER GT 300km RACE」は、灼熱のタイ、チャーン・インターナ
ショナル・サーキットで6月20日(土)~21日(日)に開催されました。
昨年より開催時期が早められ、雨季ということもあって天候が心配された今大会ですが、幸いレースウィークの金曜日
から日曜日にかけては快晴で、逆に灼熱の太陽がドライバー、スタッフ、そしてマシンに対して過酷なレースを強いるこ
とになりました。
昨年に引き続き、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHより国内最高峰のSUPER GT 500クラスに参戦している関
口雄飛は、今回は体調維持のために最も遅く、金曜日早朝にタイに入国し、そのままサーキットに向かいました。
事前にトライしたシミュレーターでは、同じ仕様でトライしたGT500ドライバーの中で最速タイムをマークしていた関口で
したが、タイヤ技術者やエンジニアとのミーティングを終えると、脇坂寿一選手とともに積極的に灼熱のコースウォークに
出ました。実際のコースの路面舗装状態や、縁石、ランオフ・エリア等を詳細にチェックする為です。関口は、しっかりと
シミュレーターと実際のサーキットの違いを確認して、土曜日のフリー走行、予選に臨みました。
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2015 Super GT Rd.3 THAILAND Race Report
■ 予選
土曜日のフリー走行は気温30・5度、路面温度37・7度というコンディションで開始されました。各
車想定している状況が異なる為に、実際に自分たちがどれだけの速さを持っているのかわからない
状況でしたが、このコースに関しては、日産勢が有利なことは、相対的な順位からも明らかでした。
フリー走行を13番手、1分27秒126で終えた関口でしたが、マシンから降りた直後に「予選の開始
される午後3時の気温、路面温度の高さを想定してマシンをセットアップしていたので、フリー走行
の順位は気にならないし、むしろ予選には自信があります」と語っていました。
気温36度、路面温度62度という、さらに過酷な条件下で迎えた予選では、ライバルたちが苦戦
する中、関口雄飛はその自信を結果で証明しました。1分25秒576で、総合2番手、LEXUS勢の
トップでQ1を通過したのです。首位とは0秒027差という僅差。タイヤが最もおいしい状況のアタッ
ク時に遅いマシンに進路を阻まれ、最後の最後に歯を食いしばって絞り出したタイムでした。
その関口の走りに応えようとQ2では脇坂寿一選手がポールポジションを狙って積極果敢な攻めの
走りを見せてくれましたが、一瞬、路面にバウンシングしてしまい、スピン。脇坂選手は苦渋の表情
でピットに戻ってきました。より高いダウンフォースを求めて車高を更に0.2ミリ下げたことが結果的に
裏目に出てしまった可能性もありますが、チームが一丸となって攻めた結果だけに、坂東正敬監
督もそのパフォーマンスには納得した表情でした。
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■ 決勝
日曜日の決勝、スターティンググリッドは4列目8番手。通常とは異なる戦略でスタートドライバーは脇坂寿一選手が
担当しました。スタート直後のタイヤが温まるまでの数周の間に、ライバルたちよりハード・コンパウンドを履いた脇坂選
手はポジションをダウンさせてしまいますが、さらに5周目に起きた上位陣の接触事故で黄旗が出され、その黄旗区間
中での減速走行時に後続車に突っ込まれスピン、コースアウト。大きなタイムロスを強いられてしまいました。当該車
両には20秒のピットストップ・ペナルティが課せられましたが、我々の遅れが取り戻せるものではありません。12周目には
路面温度が60度を超え、マシンにとってもドライバーにとっても過酷なレースとなりつつありました。
坂東監督は28周目、いち早く脇坂寿一選手をピットに呼び戻し、関口雄飛にドライバー交代。13番手からの追い上
げを開始します。トップからのタイム差だけを意識してトップグループと遜色ないタイムで終始、攻めに攻めた関口雄飛
は、レース終盤には9番手まで浮上。あと1周あれば8番手というタイミングでチェッカーフラッグを受けました。レース中の
関口のベストタイムは、ファステストタイムを出したマシンから0秒039遅れの3番手という結果でした。不運なアクシデン
トされなければと悔やまれる結果でしたが、速さは充分に証明できたレースでした。
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Yuhi Sekiguchi
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■ 関口雄飛のコメント
予選では、スリップを使おうと前にいかせたマシンが思ったほど
速くなくて、逆にタイヤの一番おいしいところで引っ掛かってしま
いました。それがなけれはトップタイムは確実に出せたと思いま
したが、自分の仕事はトップタイムを狙うことではなく、Q2にバト
ンをつなげることだと強く意識して、最後のアタックは歯を食いし
ばって頑張りました。結果的にQ2進出を果たせたことと、LEXSUS
勢のトップだったということは、素直に嬉しかったです。
決勝レースは、寿一さんも言っていましたけど、あのアクシデ
ントは相手もフラッグが見えていなかった可能性が高いので仕
方がないとは思いますが、本当に悔しいです。ステアリングを委
ねられた後は、自分なりに暑さも忘れて限界まで攻めて追い上
げました。完璧な仕事はこなせたと思います。タイヤは終盤でも
大丈夫でしたし、自分のファステストラップもレース終盤で出した
もので、トップと遜色ありませんでしたから、ある意味、好調は維
持できていると思います。体力的にもまったく問題はなかったで
す。この好調なペースを維持したまま、次の富士こそ、チームが
一丸となって表彰台を狙います。
このリリースに関するお問い合わせ;有限会社ランブラス [email protected]
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