+ = → = 0 -y1 m -y2

「力学演習」問題(05)
学籍番号
2015.10.22
氏名
得点
指定の無い限り重力加速度の大きさを g とせよ.
y
Q1: 図のように,鉛直に置かれたばねに軽い皿をとりつけ,上に質量 m のおも
りを載せる.ばねは−y1 まで下がって止まった.
0
(1) ばね定数を求めよ(10).
ky1  mg  k 
m
mg
y1
-y1
-y2
-y3
(2) おもりを押し下げ,−y2 の位置になったら手を離す.すると,皿は y=0 の位置まで上がった.y2 を求
めよ(10).
1
2mg
エネルギー保存則を使う. mgy2  ky22  0  y2 
.k に(1)の解を代入し,y2=2y1.
2
k
(3) 更におもりを押し下げ,−y3 の位置になったら手を離す.おもりは皿から離れて飛び出すが,飛び出
した瞬間(y=0)の速さを求めよ(10).
y

1
1
エネルギー保存則を使う.mgy3  ky32  mv 2  v  gy3  3  2  .ここで,y3=y2 のとき v=0 になるこ
2
2
y
 1

とを確認する.
(4) その後,おもりはどこまで上昇するか.最大の高さを求めよ(10).

y y
1
エネルギー保存則を使う. mv 2  mgy  y  3  3  2  .
2
2  y1

Q2: 摩擦のある水平な床をブロックが滑る.動摩擦係数をk とする.時刻ゼロで速度が v0 のとき,ここ
からブロックが静止するまでに滑る距離を求めよ(10).
ブロックの質量が定義されていないが,これは適当に仮定する.動摩擦力がkmg で,仕事-エネルギー
1
2
定理から k mgx  mv02  x 
v02
2k g
.
Q3: 質量 1.0kg の物体を地上 100m の位置から静かに落とす.重力加速度を 9.8m/s2 として以下の問に答
えなさい.
(1) 地上に達する直前に観測された速度は 40m/s であった.空気抵抗で失われた力学的エネルギーを求
めなさい(10).
1 2
1
mv  mgh  v  2 gh  44m/s mgh  mv2  180J
2
2
(2) 物体は 40m/s で柔らかい粘土にめり込み,10cm 潜ったところで止まった.物体は一定の力を受けて
いたとして,その大きさを求めよ.近似のため重力を無視してよい(10).
1
物体は 0.1m の区間,一定の力を受けマイナスの仕事をした結果, mv 2 のエネルギーが失われたと考え
2
1
る. F   1 402  0.1  8.0  103 N .
2
Q4: 図のように y   x  a  で表される曲線状の斜面がある.物体を x=−x0
2
y
から静かに離した.
(1) 物体の速さを x の関数で表しなさい(15).
1
2
2
エネルギー保存則から, mv2  mg  x  a   mg   x0  a  .整理して,
2

v  2 g   x0  a    x  a 
2
2
.
x0 0
a
x
(2) 物体はある x 座標まで行くと反対方向に動き出す.この x 座標を求めよ(15).
図式的に求めるほうが簡単.物体は最初と同じ高さまでしか上がれない.その時の x 座標は x=x0+2a.
(1)式の平方根の中身が正である条件,としてもよい.