第 20 号 - 公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院

豊島病院広報誌
第 20 号
発行:平成 24 年 7 月 15 日
~ 目次 ~
・医療安全への取り組み
-専従リスクマネージャー
・乳がんは増えている!
-乳腺外科-
・夏祭りを行います!
病院周辺の花たち。
(平成 24 年 6 月 18 日撮影)
医療安全への取り組み
豊島病院では患者さんに安全な医療を提供するため、常に医療安全に関する取り組みを実施しており、職員
に対し研修や知識の普及・教育を行っています。また、1 年に 3 回(6 月・11 月・2 月)【医療安全推進週間】
を設けて院全体の安全の強化と職員の意識向上にも努めています。
院内では患者さんに対し、検査・採血・各種
手続き・お薬をお渡しする際など、ご本人または
ご家族に、そのつどお名前を名乗って頂き確認を
させて頂いております。職員がお尋ねしましたら
お名前をお答え下さるようお願いします。
患者さんの安全を守るため、医療従事者との
コミュニケーションにご協力下さい。
専従リスクマネージャー 松岡知春
★★ 豊島病院予約センター 03-5375-5489(ゴヨヤク)
★★
乳がんは増えている!
-乳腺外科-
乳がんは近年増加しており、年間 5 万 2 千人の方が乳がんになる(16 人に 1 人)といわれています。
また、乳がんで亡くなる方も年間 1 万 2 千人といわれています。乳がんは 40~50 歳代の方に多いので
すが、閉経後や高齢者の方にも発生します。
現在は乳がんを完全に予防する方法はなく、家系にがんの人がいなくてもがんになる方もいます。
よって乳がんを早く見つけて治療するのがよい方法です。しこりが小さいうちに見つけて治療できれ
ば 90%以上の方が治ります。
そのために、乳房の自己検診やマンモグラフィーによる乳がん検診が大切
です。がんがあったら怖い、治療するのが怖い、とだれでも思うでしょう。
しかし、怖いからといって何もしないでいると、がんはどんどん進んでしま
い、もっと怖いことになってしまいます。
ですから、乳がんを早期に発見することは重要です。乳がん検診を積極的
に受けましょう!
私は乳腺外科医として、今まで日大練馬光が丘病院で乳がんの診療を行って
きました。良性の病気(乳腺症、良性腫瘍、炎症など)の診断・治療はもとより
乳房のしこりに対して各種検査(マンモグラフィー、乳腺エコー、穿刺吸引細胞診、針生検、外来手術
など)を駆使し「悪性かどうか」を診断します。
がんであった場合は、がんがどこまで広がっているのかを検査(MRI や CT など)します。乳がんが
あまり広がっていないようであれば乳房を部分的に切除する「乳房温存手術」を行い、さらに脇の下の
リンパ節に転移していないようであれば、リンパ節を少し取って調べる「センチネルリンパ節生検」を行う、
さらに手術した乳房に放射線治療をするなど、患者さんの希望を積極的に取り入れ、なるべく負担の少
ない治療を心がけています。
もし、がんが広がっていたら、さらにお薬の治療(ホルモン療法、抗がん剤
による治療)が必要なこともあります。今では通院での治療を積極的に行って
います。今後はこれまでの経験をいかして豊島病院で乳がんの診療をしたいと
考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
乳腺外科
外来診療日
青木信彦
月曜日・木曜日
午前/午後
乳がん検診の早期受診と治療を推進するピンクリボン
夏祭りを行います!
来る 7 月 21 日(土)22 日(日)に、豊島病院において栄町自治会との共催による
夏祭りが開催されます。
21 日(土)は 14 時から防災に関する公開講座・ブラックジャックセミナー(手術の
キッズ体験)
・医療相談など、病院ならではのイベントを企画しています。
自治会による盆踊り、模擬店、フラダンスなどは 2 日間ともに 18 時から開催予定です。
地域の皆さんが参加できる楽しいイベントとなっております。奮ってご参加下さい!
広報誌に関するご意見・ご感想は [email protected] までお寄せください
※豊島病院の1階には、
「パティオ(スペイン語で中庭の意味)
」と呼ばれる、患者さんや職員にとっての憩いの場所があります。
患者さんとの一層の交流を深めるため、この名称を本誌に採用しました。
公益財団法人東京都保健医療公社豊島病院
http://www.toshima-hp.jp
東京都板橋区栄町33-1:(病院代表)03-5375-1234: (予約専用)03-5375-5489
豊島病院広報誌第 18 号 発行者:荒井邦佳(豊島病院副院長) 編集:企画係 澤田