サンプル

7 -1(P.98 へ)
レベルチェックテスト
LCT
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
1 図のように,炭酸水素ナトリウムを
図
1
試験管
試験管の底に入れ,ガスバーナーで
ガラス管
加熱した。しばらくすると,ガラス
石灰水
管の先から出てきた気体によって,
ビーカーの石灰水が白くにごった。
⑴
⑵
⑶
試験管の口の付近には液体がついて
おり,底には白い固体が残った。〈長崎〉
(1)この実験で,
石灰水を白くにごらせた気体の化学式を書きなさい。
(2)青色の塩化コバルト紙は,試験管の口の付近にできた液体に
ふれると何色に変化するか,答えなさい。
(3)炭酸水素ナトリウム8.4gがすべて分解したとすると,気体と
液体の他に,白い固体5.3gが残る。加熱によって10gの炭酸
水素ナトリウムがすべて分解すると,生じる気体と液体の質
量は合わせて何gと考えられるか。小数第 2 位を四捨五入し
て小数第 1 位まで求めなさい。
2 次の実験について,あとの各問いに答えなさい。〈三重〉
鉄と硫黄の化学反応について調べるために,次の❶~❸の手順で
実験を行った。
❶ ‌鉄粉14gと硫黄 8 gを乳鉢に入れ,よく混ぜ合わせて混合物
をつくり,試験管Aと試験管Bに均等に分けた。
ナーで混合物の上部を加熱した。
脱脂綿
試験管A
混合物の一部が赤くなりはじめた
ところで加熱をやめたが,混合物
混合物の上部
全体に反応が広がり,鉄と硫黄が
ガスバーナー
結びついて黒色の硫化鉄ができ
た。試験管Bは加熱しなかった。
❸ ‌試験管Aと試験管B,それぞれにうすい塩酸を 2 , 3 滴加え,
試験管内の変化を調べた。
(1)試験管Aで起きた鉄と硫黄の化学反応を,化学反応式で表す
とどうなるか,書きなさい。ただし,できた硫化鉄は,鉄と
硫黄の原子が 1 : 1 の割合で結びついたものとする。
(2)❸について,試験管Aと試験管Bにうすい塩酸を加えたとき
の変化として,それぞれ最も適当なものを次のア~エから 1
つずつ選び,その記号を書きなさい。
ア 無臭の気体が発生した。
イ 特有の刺激臭のある気体が発生した。
ウ 白色の固体が試験管に付着した。
エ 変化しなかった。
16
⑴
⑵ 試験管A
試験管B
❷ ‌図のように,試験管Aの口に脱脂 図
綿でゆるく栓をして,ガスバー
2
7 -2(P.103 へ)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
の(a)~(f)の手順で実験を行った。表は,その結果をまとめたものであ
る。〈兵庫〉
[実験]
を用意し,その質量をはかる。
(b)マグネシウムの粉末0.20gを燃焼用の皿にのせる。
(c)
マグネシウムの粉末を燃焼用の皿に広げ,全体の色が変化す
るまで加熱する。
(d)燃焼用の皿が冷えるまで待ち,質量をはかる。
(e)薬さじでよくかき混ぜた後,(c),
(d)の操作を質量が変化しな
くなるまで繰り返し,そのときの質量から燃焼用の皿の質量
をひいたものを,生成物の質量とする。
(f) はかりとるマグネシウムの粉末の質量を0.40g,0.80g,1.20g,
1.60gに変え,(a)~(e)と同様の操作を行い,生成物の質量を
求める。
0.20
0.33
0.40
0.67
0.80
1.33
1.20
2.00
1.60
2.67
(1)マグネシウムの粉末を加熱したときの化学変化を,化学反応
式で書きなさい。
(2)加熱に用いたマグネシウム
図
ア
の質量と化合した酸素の質
量の関係を表したグラフと
~オから 1 つ選んで,その
符号を書きなさい。
(3)マグネシウムの質量と化合
酸素の質量
して適切なものを,図のア
イ
ウ
2.0
エ
1.0
〔 〕
オ
する酸素の質量の比はいく
らか,もっとも簡単な整数
の比で書きなさい。
⑵
⑶
(a)加熱したときにマグネシウムや酸素と反応しない燃焼用の皿
表
マグネシウムの質量〔g〕
生成物の質量〔g〕
⑴
0
0
1.0
マグネシウムの質量
〔 〕
2.0
(4)(a)~(c)と同様の操作で,2.10gのマグネシウムの粉末を一度
だけ加熱し,冷えてから質量をはかると3.15gであった。この
とき酸素と反応していないマグネシウムの質量は何gか,四
捨五入して小数第 2 位まで求めなさい。
17
⑷
LCT
レベルチェックテスト
マグネシウムの粉末を加熱したときの質量の変化を調べるために,次
7-2 酸化と還元
・赤字を覚えながら読もう。
・
マークまで読んだら,赤字を赤シートでかくしてテストしよう。
1 酸化と還元
(1)(1 酸化)…物質が酸素と化合すること。
・ できた物質は(2 酸化物)という。
・ 光や熱を出す,激しい酸化を(3 燃焼)という。
①銅の酸化
・(4 黒)色の(5 酸化銅)ができる。
7
化学変化とその決まり
・化学反応式で表すと,(6 2Cu + O2→2CuO)
②マグネシウムの酸化
・(7 白)色の(8 酸化マグネシウム)ができる。
・(9 光)を出しながら燃焼する。
・化学反応式で表すと,(10 2Mg +O2→2MgO)
(2)(11 還元)…酸化物から酸素がはなれること。
必ず(12 酸化)も同時に起こる。
①炭素を用いた酸化銅の還元 ● 図1
図 1 酸化銅の還元
・炭素が酸化され(13 二酸化炭素)ができる。
(14
酸化銅と炭素の混合物
石灰水が(27 白くにごる)
(18 還元)
2CuO)+(15 C) (16 2Cu)+(17 CO2)
酸化銅
炭素
銅
二酸化炭素
(19 酸化)
石灰水
②水素を用いた酸化銅の還元
*火を消す前にガラス管を石灰水から抜く。
理由
(28 石灰水が逆流して試験管が割れるのを防ぐ)
ため。
・水素が酸化され(20 水)ができる。
(21
(25 還元)
CuO)+(22 H2) (23 Cu)+(24 H2O)
酸化銅
水素
銅
(
2 化学反応と質量の変化 ●
26
水
酸化)
図2
金属と酸素が化合するときの質量の比は覚える。
(1)銅 + 酸素 → 酸化銅
(29 4 ): :
(30 1 ) (31 5 )
(2)マグネシウム + 酸素 → 酸化マグネシウム
: (32 3 )
(33 2 ) : (34 5 )
図 2 化学変化と質量の変化
銅の質量〔g〕 0.4
0.8
1.2
1.6
加熱後の物質
0.5
1
1.5
2
の質量〔g〕
化合した酸素 44
(45 0.2)
(46 0.3)
(47 0.4)
の質量〔g〕( 0.1)
酸化銅の質量
2.5
例
銅2.5gを加熱すると質量が2.8gとなった。
2.0
① 反応前後で増えた,質量は,
1.5
( 2.8)g-( 2.5)g=( 0.3)
g 35
36
37
●
まず差を考えよう
② 反応した(38 酸素)の分だけ質量が増える。
③ 反応した銅は酸素の(39 4 )倍なので(40 1.2)g
④ 反応できなかった銅は(41 2.5)g-(42 1.2)g=(43 1.3)g 103
1.0
化合した酸素の質量
0.5
0
0
0.4
0.8
1.2
銅の質量〔g〕
1.6
2.0
7-2 酸化と還元
・ 解答・解説 を読もう。
・わからないときは
をもう一度確認しよう。
マグネシウムの粉末を加熱したときの質量の変化を調べるために,次の(a)~(f)の手順で実験を
行った。表は,その結果をまとめたものである。〈兵庫〉
[実験]
(a)加熱したときにマグネシウムや酸素と反応しない燃焼用の皿を用意し,
その質量をはかる。
(b)マグネシウムの粉末0.20gを燃焼用の皿にのせる。
(c)マグネシウムの粉末を燃焼用の皿に広げ,全体の色が変化するまで加熱する。
(d)燃焼用の皿が冷えるまで待ち,質量をはかる。
(e)薬さじでよくかき混ぜた後,(c)
(d)の操作を質量が変化しなくなるまで繰り返し,その
,
化学変化とその決まり
7
ときの質量から燃焼用の皿の質量をひいたものを,生成物の質量とする。
(f) はかりとるマグネシウムの粉末の質量を0.40g,0.80g,1.20g,1.60gに変え,(a)~(e)
と同様の操作を行い,生成物の質量を求める。
表
マグネシウムの質量〔g〕
生成物の質量〔g〕
0.20
0.33
0.40
0.67
0.80
1.33
1.20
2.00
1.60
2.67
(1)マグネシウムの粉末を加熱したときの化学変化を,化学反応式で書きなさい。
(2)加熱に用いたマグネシウムの質量と化合した酸素の質 図
ア
量の関係を表したグラフとして適切なものを,図のア
~オから 1 つ選んで,その符号を書きなさい。
酸素の質量
(3)マグネシウムの質量と化合する酸素の質量の比はいく
らか,もっとも簡単な整数の比で書きなさい。
(4)(a)~(c)と同様の操作で,2.10gのマグネシウムの粉
末を一度だけ加熱し,冷えてから質量をはかると
イ
ウ
2.0
エ
1.0
〔 〕
オ
3.15gであった。このとき酸素と反応していないマグ
ネシウムの質量は何gか,四捨五入して小数第 2 位ま
で求めなさい。
0
0
1.0
マグネシウムの質量
〔 〕
解答・解説
(1)2Mg + O2 2MgO
(2)例えば,マグネシウムが1.2gのとき,生成物の質量が2.0gなので,
結びついた酸素の質量は,
反応前後で質量が変わるときは差を考えよう
2.0-1.2=0.8〔g〕 ● よって,グラフはエ
(3)1.2gのマグネシウムに対して,0.8gの酸素が化合しているので,1.2:0.8= 3 : 2
化合した酸素の質量だね
(4)反応後増えた質量は,3.15-2.10=1.05〔g〕 ● 反応したマグネシウムの質量を x〔g〕とすると,
比の式は順序に注意しよう
x:1.05= 3 : 2 ● これを解いて,x =1.575〔g〕
反応していないマグネシウムの質量は,2.10-1.575=0.525〔g〕答えは,0.53〔g〕
104
2.0
7-2 酸化と還元
・ノートに解いて,答え合わせをしよう。
・まちがえた問題番号には赤ペンで×をつけておこう。
1 銅を加熱したときの質量の変化を調べる実験
1
図1
銅の粉末
について,あとの問いに答えなさい。〈富山〉
⑴
[実験] 3 つのステンレス皿の上に1.2g,
⑵
1.6g,2.0gの銅の粉末をそれぞれはかりと
り,図 1 のような装置を使って加熱した。
⑶ 反応式
もとの温度に戻った後に,粉末の質量をは
分子数
かった。ステンレス皿上の粉末をよく
かき混ぜて再び加熱し,冷えた後に質
3.0
量をはかるという操作を繰り返した。
黒色に変化していた。〈富山〉
(1)黒色の物質の名称を書きなさい。
(2)[実験]の結果からわかることを,下
⑸
2.5
7
2.0
化学変化とその決まり
ようになった。加熱後の粉末はどれも
物質の質量
実験の結果をグラフに表すと,図 2 の
⑷
図2
1.5
1.0
〔 〕
0.5
0
0
1
2
3
4
5
6
熱した回数
〔回〕
のア~ウからすべて選び,記号で答
えなさい。
ア 銅を加熱したとき,加熱後の物質は,質量が大きくなる。
イ 一定量の銅と化合する物質の質量には限界がある。
ウ 銅と,銅に化合する酸素の質量比は,銅:酸素= 4 : 5 で
ある。
(3)銅を加熱したときの化学変化を,化学反応式を用いて表しなさ
い。また,銅原子100個に対して酸素分子が何個反応したか,
答えなさい。
(4)5.0gの銅を加熱し,もとの温度に戻った後に質量をはかったと
ころ,5.8gであった。反応していない銅は何gか,答えなさい。
(5)ステンレス皿上で,次のア~エの物質を十分に加熱したとき,
皿上に残る物質の質量が大きくなるものをすべて選び,ア~エ
の記号で答えなさい。
ア 水 イ 炭素 ウ マグネシウム エ 鉄
2 マグネシウムと酸素が化合するときの化学変化を表した図として最
も適切なものを,次の 1 ~ 4 の中から一つ選び,その番号を書きな
さい。ただし,●はマグネシウム原子,○は酸素原子のモデルを表
すものとする。〈青森〉
1 2
● + ○ → ●○ ● ● + ○ → ●○●
3 4
● ● + ○○ → ●○ ●○ ● + ○○ → ○●○
105
2
7-2 酸化と還元
・ノートに解いて,答え合わせをしよう。
・まちがえた問題番号には赤ペンで×をつけておこう。
1 銅の粉末0.40gを,あらかじめ質量をはかっておいたステンレス皿
に入れ,空気中でじゅうぶん加熱し,粉末全体の色が変化したらや
める。ステンレス皿が冷えたら全体の質量をはかり,薬さじで粉末
をよくかき混ぜてから再び加熱する。これらの操作を繰り返し,ス
1
⑴
⑵
テンレス皿全体の質量が一定になったことを確かめたのち,ステン
レス皿全体の質量からステンレス皿のみの質量を引いて,加熱後に
できた物質の質量を求める。銅の粉末0.80g,1.20g,1.60gについ
ても,それぞれ同様の操作を行い,加熱後にできた物質の質量を求
める。下の図は,実験の[結果]をもとに作成したグラフである。
化学変化とその決まり
7
これについて,あとの問いに答えなさい。〈京都〉
[結果]
銅の質量〔g〕
加熱後にできた物質の質量〔g〕
0.40
0.50
0.80
1.00
1.20
1.50
1.60
2.00
(1)加熱後にできた物質は何か,物質名をひらがな₅字で書きなさ
い。
次の①群ア~エから₁つ選びな
物質の質量
質量と化合した酸素の質量のお
加熱後にできた
(2)[結果]や右図から考えて,銅の 図
さい。また,銅の粉末2.80gと化
〔 〕
よその割合を,比を用いて表し
たものとして最も適当なものを
合する酸素の質量として最も適
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
当なものを下の②群カ~ケから
0
0 0.4 0.8 1.2 1.6
銅の質量〔 〕
₁つ選びなさい。ただし,銅の粉末は,すべて酸素と化合する
ものとする。
①群 ア 銅:酸素=₁:₄
イ 銅:酸素=₄:₁
ウ 銅:酸素=₄:₅
エ 銅:酸素=₅:₄
②群 カ 0.70g
キ 2.24g
ク 3.50g
ケ 11.20g
(3)銅と酸素が化合するときの化学変化を,モデルを用いて表すと
どのようになるか。最も適当なものを次のア~エから選びなさ
い。ただし,銅原子を○,酸素原子を●で表すものとする。
ア ○ + ● → ○●
イ ○ + ●● → ●○●
ウ ○ ○ + ● → ○●○
エ ○ ○ + ●● → ○● ○●
106
①群
②群
⑶
7-2 酸化と還元
2 化学変化の前後の物質の質量変化を調べるために次の実験Ⅰ,Ⅱを
行った。下の(1)~(5)に答えなさい。〈秋田〉
図1
⑴
銅の粉末
[実験Ⅰ] 図 1 のように1.60gの銅の粉末を加
2
⑵
熱した。冷やしてから質量を測定し,よくか
き混ぜてもう一度加熱するという操作をくり
⑶
返した。
⑷
[結果] 黒色の酸化銅が生じ,表のような値に
⑸ 酸化銅はすべて反応し
なった。
質量〔g〕
加熱前
1.60
1 回目
1.90
2 回目
1.95
させた後,試験管Bのガラス管
5 回目
2.00
図2
試験管A
2.00gと炭素の粉末を試験管A
に入れて加熱した。完全に反応
4 回目
2.00
ピンチコック
ゴム管
ガラス管
酸化銅の粉末
と炭素の粉末
試験管B
を石灰水から取り出して,ガス
石灰水
バーナーの火を消し,ゴム管を
よく冷ましてから試験管Aに
残った固体の質量を測定した。
上記の操作を酸化銅の質量は変
えず,炭素の質量を変えながら
数回行った。
[結果] 気体が発生し,試験管B
の石灰水が白くにごった。試験
試験管Aに残った固体の質量
︹ ︺
ピンチコックで閉じて冷ました。 図 3
2.00
1.00
0
0
0.15
0.30
加えた炭素の質量
〔 〕
管Aでは,赤色の物質ができ,薬品さじでこすると金属光沢が見
られ,銅が生じていることがわかった。また,加えた炭素の質量
と試験管Aに残った固体の質量の関係は図 3 のようになった。
(1)実験Ⅰで生じた酸化銅を化学式で書きなさい。
(2)実験Ⅰで,加熱後の質量が1.90gのとき,生じた酸化銅の質量
は何gか,求めなさい。
(3)実験Ⅱで,下線部の操作は,ある物質と空気中の酸素が化学変
化するのを防ぐためである。ある物質とは何か,次から 1 つ選
んで記号を書きなさい。
ア 酸化銅 イ 銅 ウ 石灰水
エ 石灰水を白くにごらせた物質
(4)実験Ⅱで,加えた炭素の質量が0.12gのとき,試験管Aに残っ
た固体の物質名をすべて書きなさい。
(5)実験Ⅱで,加えた炭素の質量が0.15g以上のとき,加えた炭素
の質量がふえると,試験管Aに残った固体の質量もふえていっ
た。その理由を「酸化銅はすべて反応し」に続けて,簡潔に書
きなさい。
107
7
化学変化とその決まり
[ 実 験 Ⅱ ] 図 2 の よ う に 酸 化 銅
3 回目
1.98
入試
ファイナル
第2回
① 授業中に解いて,答えあわせをしよう。わからない問題はとばして解いていこう。
② まちがえた問題番号には赤ペンで×をつけておこう。
1 タマネギの根の成長や細胞分裂のようすを調べるために,次の手順
①~⑤で観察を行った。次の(1)~(3)に答えなさい。〈青森〉
手順① 右 の図のように,タマネギの根に等間隔に
1
⑴
図
⑵
印をつけて水に入れた。
手順② 1 日後,根のどの部分が成長しているかを
観察した。
手順③ 根 を先端から 5 ㎜ほど切り取り,試験管に
⑶ ア ①
印
入れて塩酸を加え,約60℃に温めて数分間
根
②
おいた。
イ
手順④ これをスライドガラスにのせ,柄つき針で細かくほぐし,
酢酸カーミン液を加えて数分間おいた。
手順⑤ これにカバーガラスをかけてろ紙をのせ,指で静かに押し
つぶした後,顕微鏡で赤く染まった核や染色体のようすを
観察した。
(1)手順②について,根が成長すると,
1 2 3 4
手順①でつけた印の間隔はどのよう
入試
ファイナル
になると考えられるか。最も適切な
ものを,右の 1 ~ 4 の中から一つ選
び,その番号を書きなさい。( 5 点)
(2)手順③について,下線部の処理を行うと,細胞分裂のようすが
観察しやすくなる理由を書きなさい。( 5 点)
(3)手順⑤の下線部について,次のア,イに答えなさい。
ア 下の文章は,染色体について述べたものである。文章中の
,
に入る適切な語を書きなさい。
(各 5 点)
①
②
染色体には があり,その本体は
DNA である。ま
①
た, が決める個体の形や性質を という。
①
②
イ 根の一つの細胞が二つの細胞に分裂する過程で,一つの細
胞がもつ染色体の数はどのように変化するか。最も適切な
ものを,次の 1 ~ 4 の中から一つ選び,その番号を書きな
さい。ただし,タマネギの一つの細胞がもつ染色体の数を
16本とする。( 5 点)
1 16本→32本→16本 2 16本→32本→64本
3 16本→ 8 本→ 8 本 4 16本→ 8 本→16本
212
制限時間
10分
2 凸レンズによってできる像について調べるために焦点距離が10㎝の
凸レンズと厚紙,方眼紙,半透明の方眼紙を使って,図 1 のような
カメラをつくり,次の実験を行った。(1)~(3)に答えなさい。〈山梨〉
2
⑴ ①
②
図 1 図 2
目盛り
スクリーン
(方眼紙)
(半透明の方眼紙)
こちら側
から見る
カメラ
凸レンズ
内箱
(厚紙)
⑵
⑶ ①
物体
動かす
外箱
(厚紙)
50点
20cm
動かす
②
ものさし
[実験 1 ] 図 1 のカメラを図 2 のように,物体から凸レンズの間の
距離が20㎝のところに置き,スクリーンにはっきりと像がうつる
ように内箱を動かした。このときの凸レンズからスクリーンの間
の距離とスクリーンにうつった像の大きさを記録した。
[実験 2 ] 次に,物体から凸レンズの間の距離を15㎝,25㎝に変え
て[実験 1 ]と同様の操作を行い,凸レンズからスクリーンの間
の距離とスクリーンにうつった像の大きさをそれぞれ記録した。
時刻 : 分
(1)次の は,凸レンズによってスクリーンに像がうつるしく
みについて述べた文である。①には当てはまるものを,ア,イ
から一つ選び,その記号を書きなさい。また, には当て
②
はまる漢字 1 字を書きなさい。(各 5 点)
物体が凸レンズの焦点より①〔ア 内 イ 外〕側にある
とき,レンズを通った光が集まり,スクリーンに 像が
②
うつる。
(2)図 1 のカメラを使って,凸レンズから 1 m離れた「富士山」と
いう文字を見たとき,スクリーンにはどのようにうつって見え
るか。次のア~エから最も適当なものを一つ選び,その記号を
書きなさい。( 5 点)
富士山
山士富
ア イ ウ エ 富士山
山士富
(3)次の は,[実験 1 ]と[実験 2 ]で記録された結果につ
いて述べた文である。①,②に当てはまるものを,それぞれア,
イから一つずつ選び,その記号を書きなさい。(各 5 点)
[実験 2 ]で,スクリーンにうつった像の大きさが[実験 1 ]
より大きくなったのは,物体から凸レンズの間の距離が①
〔ア 15 イ 25〕㎝のときであり,そのときの凸レンズ
からスクリーンの間の距離は,[実験 1 ]と比べると②〔ア
短く イ 長く〕なった。
213
入試
ファイナル
入 試 フ ァ イ ナ ル 第 2 回
① ⅰ)前回の宿題の赤×,ⅱ)
の赤×,ⅲ)
を宿題で解いて,授業の復習をしよう。
② 次回の授業で答えあわせをして,まちがえた問題番号には赤ペンで×をつけておこう。
1 タマネギの根の細胞分裂のようすを調べるために,次の[観察]を
行った。これについて,下の(1),
(2)に答えなさい。〈京都〉
1
⑴
[観察] 根から①細胞分裂を観察するのに適した部分を切りとり,スライドガラス
②
の上に置き,えつき針で細かくくずす。細かくくずした根に 5 %塩酸を 1 滴落
とし, 5 分間待ち,塩酸をろ紙でじゅうぶん吸いとったあと,②酢酸オルセイン
溶液(または酢酸カーミン溶液)を 1 滴落とし,さらに 5 分間待つ。その上に
カバーガラスをかけ,さらにろ紙をかぶせ,根を指でゆっくりと押しつぶして
プレパラートをつくる。プレパラートを顕微鏡で観察し,細胞の大きさと核の
ようすをスケッチする。
(1)右の図は,
[観察]に使用したタマネギである。
図
Aは根のつけ根の部分,Bは根の先端(根冠)
A
より 4 ㎝上の部分,Cは根の先端(根冠)より
B
1 ㎜上の部分である。[観察]の中の下線部
C
①はどこか,最も適当なものを,図のA~Cから 1 つ選びなさ
い。また,下線部②は何のために使う溶液か,最も適当なものを,
次のア~ウから 1 つ選びなさい。(各10点)
ア 細胞と細胞の結合を切って, 1 つ 1 つをはなれやすくする
入試
ファイナル
ため。
イ 細胞どうしの重なりを少なくするため。
ウ 核や染色体を染めるため。
(2)次の文章は,タマネギの根の成長と体細胞分裂のときの染色体
の数について述べたものである。文章中の ・ に入
P
Q
るものとして,
最も適当なものを, は下のⅰ群ア・イから,
P
はⅱ群カ~クからそれぞれ
1 つずつ選びなさい。(各10点)
Q
タマネギの根は,体細胞分裂をすることで細胞の数がふえ,
ことで成長していく。また,タマネギの細胞の染色体
P
の数は16本である。体細胞分裂では, 。
Q
ⅰ群ア 分かれた 1 つ 1 つの細胞がそれぞれ大きくなる
イ 分かれた 1 つ 1 つの細胞は大きくならず,さらに分裂
をくり返す
ⅱ群カ 染色体が 2 つに等しく分かれるので,分裂直後の 1 つ
1 つの細胞の染色体の数は 8 本になっている
キ 分裂の前に染色体が複製されて 2 倍になるが,分裂直
後には 1 つ 1 つの細胞の染色体の数は,16本となり,
分裂の前の染色体の数と等しくなる
ク 分裂の前に染色体が複製されて 2 倍になるので,分裂
直後は 1 つ 1 つの細胞の染色体の数は,32本となり,
分裂の前の染色体の数の 2 倍になる
214
①
⑵
ⅰ群
ⅱ群
制限時間
10分
2 凸レンズによってできる像を調べるために,光学台を用いて次の実
験を行った。下の(1),
(2)に答えなさい。〈山口〉
⑵
①図のように,矢印形の穴があい 図
ンズ,スクリーンを光学台に置
物体
光源
スクリーン
焦点の
位置
焦点の
位置
をつけた後,物体をアの位置に
矢印形の穴があいた板の真下で
凸レンズ
矢印形の穴が
あいた板
き,凸レンズの焦点の位置に印
合わせた。なお,物体の位置は,
2
⑴
[実験]
た板に光源をつけた物体,凸レ
50点
光学台
ア イ
ウ
合わせることとする。
②スクリーンを動かして,スクリーンにはっきりした像がうつった
位置で止め,スクリーンと凸レンズの距離と,スクリーンにうつっ
た像の大きさをそれぞれ記録した。
③図のイの位置に物体を動かし,②と同様の操作を行った。
④図のウの位置に物体を動かした。スクリーンを動かしたが,どの
時刻 : 分
位置でもはっきりした像がうつらなかった。このとき,スクリー
ンを光学台からはずし,凸レンズに目を近づけてレンズを通して
物体を見ると,はっきりした像が見えた。
(1)[ 実験]の③において,物体がイの位置にある場合のスクリー
ンと凸レンズの距離,スクリーンにうつった像の大きさは,物
体がアの位置にある場合と比べて,それぞれどのようになるか。
正しい組み合わせを次の 1 ~ 4 から 1 つ選び,記号で答えなさ
い。( 5 点)
1
2
3
4
スクリーンと凸レンズの距離 長くなる 長くなる 短くなる 短くなる
スクリーンにうつった像の大きさ 大きくなる 小さくなる 大きくなる 小さくなる
(2)[ 実験]の④において,凸レンズと物体の位置の関係と,レン
ズを通して見えた矢印形の像の向きと大きさを表した模式図と
して,最も適切なものを次の 1 ~ 4 から選び,記号で答えなさ
い。ただし,実線の矢印は物体にあけた穴の形を,点線の矢印
は見えた像の形を表したものである。( 5 点)
1 2 3 4
凸レンズ
焦点
焦点
凸レンズ
焦点
焦点
凸レンズ
焦点
焦点
215
凸レンズ
焦点
焦点
入試
ファイナル