note マクロ経済学は政府(県や市町村も含め)といった予算をもつ公共部門の政策を設計し評価する 1 財政・金融政策の基礎 IS-LM 分析は、財市場(生産物市場)における均衡を示す( 均衡を示す( LM )曲線を、(利子率-国民所得 IS )曲線と、資産市場(金融市場)における )平面図に同時にプロットすることで両市場の同時均 衡における国民経済の状況を描き出す この図より国民経済の状態を把握し、より良い経済水準達成のために( 財政政策 )発動し、IS 曲線を コントロールし、 ( 金融政策 )を発動し LM 曲線をコントロールして完全雇用国民所得を目指す。 2 生産財市場(財・ザービス市場、財市場ともいう) 生産財市場では「生産」=「消費」=「 所得 総需要=消費+( 投資 ) 総供給=消費+( 貯蓄 ) IS曲線は( 3 」 、3 面等価が成立 投資 )=( 貯蓄 )となる利子率と国民所得の組み合わせ 金融市場(貨幣市場、資産市場ともいう) 貨幣需要は ①( 取引 )的動機:現金など ②( 予備 )的動機:普通預金など ③( 投機 )的動機:証券など ( ― ( 国民所得 )の関数 利子率 )の関数 の3つからなり①、②は流動性が高く、③は低い 貨幣供給は中央銀行(政府日銀)がコントロールする(短期的に一定) 金融市場の需給条件は ☆ 貨幣需要:L=貨幣供給:M ①投資関数の利子弾力性が大きくなった時の IS 曲線 投資関数の傾きが水平に近づく ②利子弾力性が小さくなった時の LM 曲線 貨幣需要関数 L2が垂直に近づく 練習1 ある地域の経済が以下のようになっている 消費 : C=40+0.6Y この式を ①Yについて解け ②rについて解け 投資 : I=50-6r ※ 消費は貯蓄の鏡の裏、よって消費関数から貯蓄関数を導き、S=Iの均衡条件を適用する。 消費と投資のみ与えられていることから、これは IS 線を求める問題であると判断する。 つまり「投資=貯蓄」という均衡条件の成立するシステムである。 ★消費は貯蓄の鏡の両面である(右図参照) 。 Y=C+S より、S=Y-C である。Y は 45°線なので切片0、傾き1の直線である。 S は C に対し、X 軸に対称なので切片は足して0になる。 また、傾きは足して1になればよい。よって S=-a+(1-c)Y となる。 ここでは C= 40 + 0.6Y ↓ ↓ なので 0.4Y は(1-0.6)Y より ↓ S=-40 + 0.4Y となる。 ※ いま一つ理解できないという学生は、質問してください、とにかくほっておかないで、尐しずつ理解を 積み重ねていくことです。大学の勉強はそういうものですし、脳トレより効果的です。 この式をまとめる S=-40+0.4Y I=50-6r I=S より、 -40+0.4Y=50-6r 0.4Y=50+40-6r 0.4Y=90-6r ② r について解く 90-6r=0.4Y -6r=0.4Y-90 ① Y について解く ∴ Y=225-15r ↑ これが Y について解いた(整理した)式 ∴ ↑ これがrについて解いた(整理した)式 練習2 同じくこの地域における資産市場が以下のようになっている 貨幣需要 : L=170-8r+ Y 貨幣供給 : この式を ①Yについて解け ②rについて解け M=180 これは LM 線を求めよ、ということです。単純に L=M なので練習 1 の IS 線よりはこちらが簡単です。 資産市場の均衡条件:L=M より 170-8r+ Y=180 ② rについて解く ① Y について解く ∴ 練習3 ある地域の経済が以下のようになっている。現在の経済状況を示す均衡国民所得と均衡利子率を求めよ IS 曲線 : r=15- LM 曲線 : r= Y Y- 実は練習1と練習 2 で求めた式です。 IS-LM 分析の強みは 45°線分析が財・サ-ビスといった実物経済における国民所得の決定を扱った のに対し、資産市場における貨幣の需要供給及び利子率の関係を導入した点にあります。 つまり実体経済における均衡国民所得と均衡利子率を同時に決定できるというものです。 問題の解釈ですが、均衡国民所得は Y について解き、均衡利子率はrについて解く、と考えます。Y、rと いう2つの未知数に対し、2 本の方程式が与えられていますので、この問題には解が存在します。つまり 2 元 1 次連立方程式の解を求める問題です。 両式とも同じrですから IS=LM より 15- Y= Y- Y- Y=- -15 通分ですが 15×24 では芸がないので 15×のみ ∴Y=150 15 - =15(- -15) この結果を次式に代入 r=15- 150 =15-10 =5 求める解は A. Y=150、r=5 基礎体力トレーニング 以下の連立方程式を解け ① ② ③ ④ ⑤ r=10-3Y r=5-2Y ① r=5-2Y 10-3Y=5-2Y =5-2・5 -3Y+2Y=5-10 =5-10 -Y=-5 =-5 ∴ Y=5 ∴r=-5 Y=5 を次式に代入 y=-3 ② ∴ x=2y+4 を 2x-3y=5 式に代入 この結果を代入 2(2y+4)-3y=5 4y+8-3y=5 x=2(-3)+4 =-2 4y-3y=5-8 なお、連立方程式の解法は加減法と代入法があるが、とにかく●=××の形にすれば解法は知らなくてもいい。 ただし、ここでは全て代入法を使います。 ③ 2x+y=10 を整理し y=10-2x にし、代入 ∴x=4 3x-2(10-2x)=8 この結果を代入 3x-20-4x=8 y=10-2(4) 3x-4x=8+20 =10-8 7x=28 ∴y=2 ④ 3x+4y=6 を 3x=6-4y にし ∴ とし、これを 2x-3y=-13 に代入。 y=3 この結果を代入 =2-4 ∴ ⑤ 6x+12y=30 を整理する 6x=30-12y この式を 4x+15y=41 代入 4(5-2y)+15y=41 20-8y+15y=41 -8y+15y=41-20 7y=21 ∴ y=3 これを x=5-2y に代入 x=5-2・3 ∴ x=-1 y=-2
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