5月号 - 市立石動小学校

学校だより
平成27年5月14日
NO.2
小矢部市立石動小学校
ある掃除の場面から
教頭
真栗 一道
本校では、ほぼ毎日、校舎を子供が掃除し、床を磨いています。昨年3月に普通教室棟
も完成し、1年以上が過ぎましたが、当時のように現在も床はピカピカです。
さて、正面玄関も子供たちが掃除してくれます。職員室と近いので私も時々、窓を磨き
ます。4月のある日のことでした。ある男子が玄関マットを上げた時、小さな蟻が床に落
ちました。どうするのだろうと窓を拭きながら見ていますと、その子は、ほうきとちりと
りを持ってきて、さっと一掃きし、蟻を生きたままちりとりの中に入れました。そして、
蟻が風で飛ばされないようにゆっくり歩き、蟻を前庭の草花近くに移しました。その子は、
玄関に戻ると、また何事もなかったかのようにマットの掃除を続けました。周りの子供た
ちも蟻の登場に声を出して驚いたり、その扱いについて男子に指示したりすることはあり
ませんでした。その後も黙々とした掃除が続きました。まるで、どの子にも「そんなこと
は掃除中、よくあること」と受け止められているかのようでした。
短い時間のことですが、私は二つのことで子供たちに感心しました。一つは、子供たち
に「今何をすべき時間なのか」がはっきりしていることです。もう一つは、小さな蟻に、
ほこりやゴミと一緒にしてはいけないものを感じていることです。
本校は、自然豊かな環境にあります。そのため、蟻だけでなく、蜘蛛や芋虫等、時々、
小さな生き物が入ってくることがあります。スズメバチ等、人に害を及ぼす可能性のある
生き物は、スプレー等で駆除しなければならないことがありますが、それ以外の小さな生
き物とは共存関係にあります。旧校舎のときにも小さな生き物をちりと
りに入れて窓から外に逃がす子供たちがいたことを思い出しました。
黙々と掃除する子供や、小さな生き物にも命を感じる子供たちがいて
くれることをうれしく感じます。そのような子が育つには、地域やご家
庭での教えが根底にあると思います。学校ではこれからも優しい子供た
ちの心根を大切に育てて参ります。
運動会が目前に迫り、5/8(金)は色団の結団式と第
1回応援練習でした。最高学年になって1か月の6年生が
「いくぞー!」と声を張り上げて応援をしている姿を見て
下級生も負けじと頑張ります。ある2年生の男の子は、応
援歌の歌詞をじっくりと見つめた後、「もう、見なくても
大丈夫。」と、途中から歌詞カードを置き、やる気十分で
歌っていました。日に日に運動会熱の高まる、石っ子たち
の当日の団結力に期待ですね。
おいしい給食いただきます!
~1年生~
~
「できるよ!」「やりたい!」。これは、給食準備を自分たちですることになると伝えた
ときに、子供たちから返ってきた言葉です。入学当初は2年生が給食の準備や片付けの手
伝いに来てくれていましたが、4月の後半からは1年生だけでやり始めました。初めのう
ちは、しゃもじにご飯粒が付いて困ったり、分量を間違えたりしていましたが、2年生と
一緒に給食を準備した体験が生きて、徐々に手際よく盛り付けることができるようになっ
てきました。
また、当番の子供以外にもそれぞれ仕事があり
ます。みんなの机を拭く子、食缶等を配膳台に準
備する子、給食当番の給食を準備する子、みんな
マスクをしてきびきびと仕事をします。どれも大
切な仕事です。一人一人がしっかりと役目を果た
すことの大切さを学ぶ場にもなっています。みん
なの仕事が終わり、着席しておいしい給食をいた
だくと、どの子にも笑顔があふれます。
これから、日直当番や係の仕事も加わっていきます。みんなのために自分が役立つこと
の喜びを味わってほしいと思います。
4月30日、今年度初めての児童集会「1年生と仲良く
なろう集会」を行いました。「一年生と一緒に集会を楽し
もう」「自分たちの発表を精一杯頑張ろう」を目当てに、
どの学年も工夫を凝らした発表を準備してきました。
いよいよ当日。6年生と手をつないで、1年生が入場し
ました。2年生はアサガオの種のプレゼント。3年生は、
何でも聞いてね!
〈みんなで踊る「よさこいソーラン」〉
学校クイズ。4年生は、歌とリコーダー演奏。5年生は、縄
跳び。1年生も、覚えたての校歌を元気よく歌いました。
児童集会では、毎回、全校合唱をします。今回は、「はじ
めの一歩」を歌いました。全校児童の気持ちが一つとなり、
体育館中にきれいな歌声が響き渡りました。
練習の成果を出し切り、子
供たち全員が笑顔で退場して
〈メダルを渡す2年生〉
行きました。上級生に迎えら
れて、1年生もこれで「石っ子」の仲間入りです。今年度の
児童集会は、あと3回あります。保護者の皆様方も参観して
いただくことができますので、機会があればぜひ子供たちの
姿を見に来てください。
校長先生も手品のプレゼント
をしてくださいました。