秋植え時の留意点と登録農薬について

ゆ り ね
平成 27 年 9 月 営農技術情報
後志農業改良普及センター
ようてい農業協同組合
秋植え時の留意点と登録農薬について
計画的な球根及びほ場の準備により、秋植え作業は 10 月上旬までに終わらせましょう。
養成畑はウイルス伝搬を抑制するため、販売を目的とする畑とできるだけ距離をとりまし
ょう。
1
球根消毒について
球根消毒は、ウイルス感染防止のため
養成球 →
販売球の順で消毒します。
・消毒の順序
殺虫剤処理のあとに殺菌剤処理を行いましょう。
水洗い
→ 殺虫剤処理
→ 液をきる
→ 殺菌剤処理
→ 直ちに植付ける
( 消毒液は処理する分のみ作りましょう。)
2 植え付け時に使用する薬剤について
※殺虫剤(対象害虫:クロバネキノコバエ類)
薬 剤 名
ランネート45DF
使用倍率
500倍
使用時期
植付前
使用方法
30分浸漬
使用回数
1回
※殺菌剤(対象病害:りん茎さび症)
薬 剤 名
トップジンM水和剤
トリフミン水和剤
キノンドー水和剤80
※
使用倍率
50倍
50倍
50倍
使用時期
植付前
植付前
植付前
使用方法
瞬間浸漬
瞬間浸漬
瞬間浸漬
上記3剤は必要に応じて2剤を選択し混用処理すること
使用回数
1回
1回
1回
●新規殺菌剤として「フロンサイド水和剤」が登録されました。
薬 剤 名
フロンサイド水和剤
使用倍率
50倍
使用時期
植付前
使用方法
瞬間浸漬
使用回数
1回
※フロンサイド水和剤は混用せず、単剤で使用願います。
「シリンドロカルポン」菌によるさび症について
最近、「シリンドロカルポン」菌によるさび症の発生が目立ってい
ます。
この菌は比較的低温で、湿った状態に長期間滞在すると著しく増加
します。
また、球根消毒剤として使われているトリフミン水和剤の効果が低
下している可能性があります。
「シリンドロカルポン」菌によるさび症
(対策)「シリンドロカルポン」菌によるさび症被害が心配される場合
種子消毒として、「フロンサイド水和剤の単剤処理」または「トップジンM水和剤とトリ
フミン水和剤の混用処理」を推奨します。