授業科目名 非言語コミュニケーション 単位数 2 担当教員名 眞々田 弘 担当形態 単独 授業の到達目標及びテーマ 私達が人間関係を作り、維持するために重要な役割を果たしている非言語表現、非言語コミュニケー ション。その日常性ゆえに意識化されにくい非言語コミュニケーション、非言語表現を、意識化して ゆく。 1)非言語表現とは何なのかを科学してみる。 2)非言語表現・非言語コミュニケーションの可能性と限界について考察する。 3)現代社会に溢れる写真・映像・音楽の有用性と危険性について考える。 4)非言語表現をコミュニケーション手段として適切に使う方法論を考察する。 授業の概要 あまりに日常的に使っているので意識していない多くの非言語表現がある。現代社会での生活には不 可欠なものであるのに、非言語表現・非言語コミュニケーションへの理解は進んでいない。確かに、近 年、非言語コミュニケーションが俎上に上がることも増え、関連書籍の出版もあるが、通俗的なガイド 本に止まるものも少なくない。この授業は非言語コミュニケーションとは何だろう。非言語表現とは何 だろうという原点を探すことから始まり、表情、声調というHuman Universalな非言語 表現への考察、さらに身体行動での非言語表現とは何なのかと論を進める。その過程で、非言語表現が もたざるを得ない社会的、歴史的、文化的な限界などにも触れつつ、よりよき非言語表現を獲得するた めの保方を考える。また、写真・映像などの非言語表現の持つ可能性と危険性につき考察する。 授業計画 第1回 非言語コミュニケーションは、存在するのか?の問いに始まる 第2回 非言語表現を科学してみる。 第3回 100年の謎? 第4回 ふたつのHuman Universalな非言語表現「表情」と「声調(Par-Lang uage) 」を掘り下げる。 第5回 「感情」とは何か? 第6回 非言語コミュニケーションの障害物は何か? 第7回 身体による非言語表現とは。五つの身体表現を分析する。 第8回 「Peace」なのか「War」なのか。 第9回 フランスで「OK」サインで示すものは? 第10回 非言語コミュニケーションを上手く使えるようになるのに必要なものは? 第11回 絵画、彫刻、音楽・・・視覚と聴覚に訴えるメディア。 第12回 国家を一つにまとめるために理屈はいらない。 第13回 独裁者 vs 独裁者。映像メディアの可能性と危険性。 第14回 WWW 時代の私たちにとっての非言語コミュニケーションとは。 第15回 一期一会 定期試験 スクーリングでの学修内容 上記学習内容に従い、写真、動画など使いながら、非言語表現、非言語コミュニケーションとは何か について考えあう。また、日常の中では意識せずに使っていることの多い非言語コミュニケーションを 意識的に実践してみる。 ま た二人一組で言葉を使わず一枚の絵を書き上げてみる。言葉を解さないことによって言葉以上の表 現はできるのだろうか。 そこには、多くの「気づき」がそこにあるはず。 テキスト ○『人は見た目が9割』 :竹内 一郎:新潮社 (2005/10) ○『非言語(ノンバーバル)コミュニケーション』:マジョリー・F.・ヴァーガス (著), 石丸 正 (訳): 新潮社 (1987/09) 参考書・参考資料等 必要に応じて適時紹介。 学生に対する評価 スクーリング評価(25%) 、レポート評価(25%) 、科目修得試験(50%)を総合して評価する。
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