海藻,植物,海底土 とかいろいろのこと~

安全システム建設工学科
12T028 久保 栞
海底土,海藻の汚染状況
植物の体内における汚染物質の移動
汚染土壌の除染方法
まとめ
1. 海底土,海藻の汚染状況
海底土について
 「海域における放射性物質の分布状況の把握等に関する調
査研究事業」
 独立行政法人海上技術安全研究所等(平成26年3月)
海藻について
 「日本の環境放射能と放射線」
 公益財団法人日本分析センター
水深が深くなるにつれて濃度も高くなっている
一部濃度が高くなったところもあるが全体的に見ると
わずかに濃度は低くなっている
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/10000/9423/24/report_20140613.pdf引用
水深が深い箇所よりも海底地形に段差がある箇所の底
に高濃度のセシウムが堆積している
全体的に濃度変化があまりない
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/10000/9423/24/report_20140613.pdf引用
同様に海底地形に段差がある箇所に高濃度のセシウム
が堆積している
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/10000/9423/24/report_20140613.pdf引用
 1年間ではセシウム濃度の変化はほとんど見られなかった
 海底地形に段差があるところに高濃度のセシウムが堆積して
おり,そこではあまり濃度の変化は見られない(沖合よりも段
差の方が濃度が高い場合がある)
 いまから1年前(2013年12月)でもひどい箇所は1000 Bq/kg
wet以上を計測している
 海底土中の放射性セシウムはほどんどが深さ10 cm程度まで
であった(原子力発電所近辺では深さ30 cm程度まで浸透して
いた)
海藻中の137Cs濃度の経年変化
チェルノブイリ原発事故によって1986年に濃度が上昇している
→その後徐々に濃度は減少している
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/study_flash.jsp?runmode=2引用
海藻中の90Sr濃度の経年変化
1970年代に高濃度を示していたが徐々に減少している
チェルノブイリ,福島原発事故による影響を受けていない
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/study_flash.jsp?runmode=2引用
2. 植物の体内における汚染物質の移動
 「放射性核種の作物への移動」
環境科学技術研究所
 「各種植物におけるストロンチウム,カルシウムの吸収・移動」
宮崎大 坂口氏
 「植物の表皮からの放射性セシウムの排出能力」
東北大 石井氏
 葉面吸収
葉面に溶液として添着させたセシウムの約80%が葉の内部
に移行
植物体内に吸収されたセシウムの約40%が根に再転流
果実の葉面に添着(50日間)
→87~99%が葉から他の部位へ転流
果実表皮に添着(50日間)
→134Csで39%,85Srで73%が果実以外に転流
 経根吸収
土壌や植物の種類によって異なる(移行係数)
経過時間によって異なる(エイジング効果)
http://www.ruralnet.or.jp/images/oyakudachi_3003.pdf引用
 葉面を通して吸収されたストロンチウムの体内での行動(6日間)
→施用葉のみにとどまり他の器官への移動はみられなかった
 表皮からの放射性セシウムの排出能力
牧草を水洗いしたものとそうでないものを比較
→水洗いした方が約半分になった(セシウムを表面から排出した)
http://ci.nii.ac.jp/els/110001749042.pdf?id=ART0001885587&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0
&lang_sw=&no=1418108630&cp=
http://reer.qse.tohoku.ac.jp/files/reports/research-reports/ResearchReportNo012.pdf引用
 光合成細菌SSI株による除染
 菌の表面の強力なCs吸着力とカリウムポンプによるCs吸収能力
 吸着のメカニズムが
詳しく記載されていない
 海での除染に
利用できないか?
https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2013/07/articles/1307-03-1/1307-03-1_article.html引用
 海底土中の放射性物質量は時間をかけてもこれ以上減少す
るとは考えにくい
 海藻中におけるセシウム濃度は一度上昇しても何らかの方
法によって体内から排出されている可能性がある(ストロンチ
ウムについては不明)
 植物中における放射性物質の移動については正確なデータ
がなかった