' 91.4/3∼ 4 会 津 駒 ヶ 岳 一 岩 岳 佐藤 晶彦 他 2名 埼玉 県では、 高校 山岳部 の 顧間 の 先生が中心 とな つて、 登 山技術研究会 (略 称 :登 技研 )と い う、 一 種 の 山岳会 を組織 して い る。顧間 と しての資質向上のため に、 山行 や 各種技術訓練、 山岳部運営 の 情報交換 を行 って い る。 メンバ ーの 志 向 は様 々で、夏冬 の縦走、岩 ・沢登 り、 フ リー クライ ミング、 山ス キ ー等 と、 山登 りの あ らゆ る分野 にお よんで い る。 メ ンバ ーの ほ とん どが高校の先生なので、 体 暇 が合 わせやす く、好都合だ。今 回は、飯能高校 の深沢 さん、入間高校の岡本 さ ん と行動 を共 に した。1日 目に行動時間 の長 くな りそ うな二岩岳 を、 「東北 山 ス キ ー 100コ ース 」に紹介 されたル ー トで、 2日 目に檜枝 岐か ら会津駒往復で計画 を立てた。 4月 3日 (水 )快 晴 三 岩岳 (南 尾根 ∼ 北尾根 ) 前夜 の うちに深沢 さんの車 でアプ ロー チ、 小豆温泉 の 少 し先、 「屏風岩 」の 案 内板 の ある国道 352号 線沿 い に駐車、 車 中で仮眠 をとる。 東北道、 西那須野塩原 ICか らR400∼ R352と つ な ぐと、 加須 ICか ら檜枝岐 まで 4時 間弱 で、 とて も便 利 にな つた。 檜枝 岐周辺は この 時期、 R352沿 い は lm程 の 残雪があ るが、道路の 除 雪は じつか りされて い る。 夜間 の 放射冷却で、 明け方はかな り冷 え込 んだ。 7時 過 ぎに出発 した 時 の 気温 は -5℃ 、 そ の代 わ り快晴である。今 日は三 岩岳 よ り南東 に伸び る尾根 (南 尾根 ) を登 り、 北東 へ の 尾根 (北 尾根 )を 滑 降す る予定だ。 「東北 山ス キ ー 100コ ース 」 に よれ ば、登 り4時 間40分 、 下 り 2時 間 の行程 である。 南尾根 へ の 取付 きはかな り急で、 ス キ ー は担 いだ り、 引 きず つた りして堅 く締 ま った雪面 をキ ックス テ ップで登 る。少 し緩やか にな つた ところで シール を付 け、 ス キ ー で登 るが、 時折急斜面が現れて、 山ス キ ー が初めての岡本 さんは苦労 して い るよ うだ。 しか し、体力に もの を いわせて登 つて くるので、心配 はな さそ うだ。 1427mの ピー クは巻かず に登 つて、 一 旦標高差 60mば か り下 ると、後は三岩岳 山頂 まで登 リー 方である。 ス キ ー で登 った り、 ツポ足で登 った りしたが、急な登 りが多 く雪は締 ま って い るので、 この 時期は 一 貫 して ツボ足で登 つた方が ロ スが 少 なか つた よ うだ。 1800m付 近 まで登 ると樹林 は まば らにな り、大戸沢岳か ら三 岩 沢源頭部、 そ して本 日滑降予定 の北尾根 まで、す ば ら しい斜面 を眺めなが らの 登 行は疲れ を感 じさせな い。 日はず いぶ ん高 くな つたが、 今朝 の 冷 え込 み は厳 し 4 か った よ うで、頂上付近は雪の緩みが遅 く、 クラス トぎみであ った。 山名 の 由来 で あ る三岩の通過は少 し緊張 させ られた。 稜線近 くは風が冷た い。 それで も快晴の二岩岳 山頂 で、 お茶 を沸 か した りして 1時 間近 くも過 ご して しま った。 美 しい雪の 山 々は いつ まで も見飽 きることがな い。 北 には いつか トレー ス して み た い と思 つて い る窓明 山か ら会津朝 日岳 に連な る山 々、 遠 くには飯豊連峰 もくっ き りと見 える。西 には越後駒、 中 ノ岳が堂 々 と してお り、意外な近 さに ビ ック リす る。 滑降 の 最初は緩 やかで樹林 もまば らな広 い斜面 だ。 気温 が低 く、思 つた よ り雪 は緩 んで いな い。 クラス トに足 を取 られなが らも快晴 の 大斜面 は気持 ちが よ い。 1850m付 近で窓明 山へ の 尾根か ら離れ、東 にルー トを とる。尾根は次第 に狭 く、 急 にな つて くるが、滑 るの には支障はな い。 雪 も緩んで きてブナ林 の 中 を気持 ち よ く滑 る。調子 よく飛ば しす ぎて、 1308mの ピー クにかか る所で lm程 の ギャ ッ プ か ら落下、上半身がつぶ され て、右 ヒザ に右ほ ほ を強 く打 ちつ けて しま つた。 特 に怪我はなか つたが、 傷 みが残 つて い る。 ゲ レンデではな い。 飛ば しす ぎ注意 と肝 に命 じて、 その後 は慎重 に滑 る。 1308mの ピー クか ら尾根は 二つ に分 かれ るが、車 に近 い方 へ 降 りよ うと南側 の 尾 根 に入 る。樹林は濃 い、 斜面 は急、 雪 も悪 い と悪条件がそろ つて きた。 標高 10 00mを 過 ぎたあた りか ら沢沿 い に下 り国道 へ 出た。小 さな沢で あ つたが、流れ が 出て いた り、 デ ブ リが あ つた りで通過 に少 し苦 労 した。 車 までは 2 km弱 、 岡本 さんに取 りに行 つて きて もらう間 に再びテ ィー タイム を とる。 今晩は檜枝岐 の 民宿 に泊 まる。 前 日に民宿組合 に電話 した ら、 会津駒登 山 口の滝沢橋か ら50m程 の 「駒 口 」とい う民宿 を確保 して くれ、 とて も便利 であ つ た。 民宿 で村 営浴場 の 割 引券 をもらい、 露天風 呂の あ る第 一 浴場 (¥500が 割 引で ¥300)へ 入 つてのんび りす る。 夕食で は、サ ンシ ョウウオの天 ぷ ら、 イワナの刺 身、 裁 ちそば等、檜枝 岐 の 味覚 も楽 しむ こ とがで きた。 タイ ム :R352(屏 風岩 )715-1191m850/900-1360mコ ル 950三 岩岳頂上 1210/1300-1280mコ ル 1340/55-国 道 1445 4月 4日 (本 )快 晴 檜枝岐 よ り会津駒 ヶ岳 ・源六郎沢滑 降 日頃 の 行 いが よいせ いか ?今 日も快晴 で ある。 民宿 で早め に朝食 を出 して もら つて 出発す る。滝沢橋か らの林道 は全 く除雪 されて いな い。 雪が締 ま って い る う ちはツボ足で と、 ス キ ー は引 きず つて行 く。 昨 日よ りは気温 が相 当高 く、 1時 間 も歩 くと汗 ビ ッシ ョリにな る。 まだ朝 8時 だ。 夏道 の取付 きは、 雪 が切れて い そ うな ので、 手前 の 小沢 に入 る。 踏跡がつ いて う い るが尾根 に出 る直前 はかな り急 で ある。 1370mの ア ンテナで正規のル ー トに合 流 し、 ここで シール を付 け る。 人気 ル ー トらしく、尾根上は数 日前 の シュプ ー ル だ らけだ。 しば らくは プナの林 の 中 を進 み、 しば らくす ると針葉樹が出て くる単 調 な登 りであ る。 昨 日打 った ヒザ も少 し痛 いが、樹木 の 間か ら望 まれ る燃岳の姿 に励 まされなが ら登 る。 1900mを 越 えると次第 に樹林 が少な くな り、駒 ヶ岳 か ら 大戸沢岳 へ 続 く大斜面 を眺め なが らの快適な登行 とな る。 中で も駒 ヶ岳 山頂か ら 源六郎沢源頭部 は、すば らしい斜面だ。気温 が高 く、 登 りで汗 をか いて い るので、 風 が出て きて もさわやかに感 じられ る。駒 ノ小屋 の下部 を巻 くよ うに して、直接、 駒 の 頂上 を目指す。振 り返 つて見 ると駒 ノ小屋は ほぼ全部 出て い るよ うだ。 今日も山頂 か らは 360度 の大展望で ある。 昨 日は駒 に隠れて見 えなか つた燃、 至 仏か ら平ガ岳 もよく見 える。数 日前 にこの付近 には雪が降 つた ら しく、北面 の 御 神楽沢源頭部 は新雪の斜面が残 ってお り、滑 つて しまいた い誘惑 にか られ る。 登 つて きた尾根は シュプ ール だ らけなので、源六郎沢 の源頭部 を滑 つて しまお うとい うことで話が まとまる。 今 日も山頂で 1時 間近 く休 んだ後、源六郎沢 へ 滑 り込む。 山頂 か ら標高差 350mは す ば らしい斜面だ。 雪 も緩んで きて滑 りやす い。 天 気は快晴、広大 な斜面 を二人だけで 占領 して しま つて 申 し訳な い位 だ。右 ヒザ の 痛 み もす つか り忘 れて しま う最高の滑降であ つた。 次第 に沢は狭 くな り、 両岸 が迫 つて くる。 先 が見 えな くな つた 1620m付 近で滑降 を終了 し、小尾根 を15分 程 ツボ足で登 つて、登 つて きた尾根 に戻 る。 シュプ ールでズ タズ タの尾根だが、 雪は柔 らか くな り引 つかか ることな く、 ま ず まず快適 に滑 ることがで きた。 尾根末端 の 急斜面は横滑 りで ク リア し、林道 ヘ 出 て 一 滑 りで登 山口である。 今 日も第 一 浴場 の露天風 呂へ 入 つて、 山行 の汗 を流す。強 い 日差 しに水面が き らき らとまぶ しく、真夏 のプールの よ うだ。 日向ぼ つこ を して い る親子やお年寄 りな ど、 町 の 人 々の表情 も明 るく感 じられた。 ヒザ を痛め て しま ったのが、 唯 一の 汚点であ つたが、天候、斜面、宿 に恵 まれ て楽 しい二 日間 を過 ごす こ とがで きた。 R352沿 いには、 まだ まだ 山 ス キ ー に適 し た 山や ル ー トが沢 山あるので、今後 も足 を運ぶ こ とにな るだろ うと思 つて い る。 タイム :登 山口715-尾 根取付 き755/810-1370mア ンテナ845/910-会 津駒 山頂 1120/1210-源 六郎沢 1620m1230/35-尾 根上 1750m1250/1305-ア ンテナ 1315/20-林 道 1330-登 山口 1340 宿 :民 宿 「駒 口 」 1泊 2食 (tel)0241(75)2146 ¥5700 6 滝沢橋 よ り50m駒 ヶ岳登 山 に便利 魁哺山ヘ ざ 奸 'も 2D31 / 捨 施 ミヘ 冷ん 崚
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