ピットの防水仕様について ピットの防水は、屋上などの防水とは異なる環境での防水施工となります。 設計の時の参考にしていただければ幸いです。 ピットの防水には、屋上などの防水とは異なる下記のような性能が要求されます。 1.耐水圧性 ピット外部はその深さによってはかなりの水圧がかかる為、それらに耐える不透 水性を長期に渡って保ち得るもの。 2.施工性 ピット内部は、高湿度の環境となる場合があるため、湿潤下地や高湿度条件下で も施工が可能であること。 3.納まり 配管など役物廻りに対する納まりが良好で、充分な水密性が得られること。 4.安全性 閉塞箇所での施工において作業員の安全が確保できること。 ピットおよび水槽の防水工法を選定する際にウレタン塗膜防水が適切であると考えが ちです。 しかし、ピットおよび水槽の防水においては、高湿度および閉塞箇所での施工となる ため ポリマーセメント系の塗膜防水または、ケイ酸質系塗布防水が適切です。 また、ピット、水槽と言っても、EV ピット、汚水ピット、消火水槽などいろいろな 場合が考えられます。 ポリマーセメント系の塗膜防水と、ケイ酸質系塗布防水を比較した場合、多用途のピ ット、水槽等に対応可能なことと、躯耐への亀裂追従性から防水性能が高いのは、ポリ マーセメント系の塗膜防水となります。 防水性能が要求されるピットおよび水槽の防水は、ウレタン塗膜防水(X-2 工法)では なく、ポリマーセメント系の塗膜防水が最適であると考えます。 参考にピット防水に適するポリマーセメント系塗膜防水の仕様としてパラテックス 防水の B 工法を紹介します。 パラテックス防水のB工法は、流入する水、薬品の種類や用途によりB−1工法か らB−6D工法まで用意されています。
© Copyright 2024 ExpyDoc