日本の通貨 紙 幣 山田羽書 [山田羽書 1匁預札(一之木組発行)] 山田羽書は古く元和年間に発行されたとされ ているが、その後山田奉行の管理の下で、羽書 の株組を構成する商人たちの連帯責任体制で連 綿と発行され、信用のある紙幣として明治期に まで至っている。 表面の図柄は三面大黒天の図柄、「壱匁預」の 額面金額、宝物の図柄、兌換文言と発行元「松 田新右衛門」の氏名を印刷し、その上から印章 を押印している。 裏面の上部には「山田羽書総中」、発行年「癸 亥」 、鯛を横脇に抱えた「恵比寿」 、銭型の「山 田通宝」 、下部には「一之木組」の名称とこれを 構成する9人の氏名を印刷している。 偽造防止対策では、羽書の各部分によって彫 刻書体を変え、商業神の図版を採用しており、 また淡い空色のインキにより券面中央付近に模 様を加刷している。 ●名称(愛称) 山田羽書(一之木組、1匁預) ●発 行 日 享和3年(1803)癸亥 ●用 紙 楮紙 ●印 刷 版 式 木版印刷、墨書、印章の組み合わせ (表)大黒天、1匁預、図柄、(裏)山田羽書総中、恵比寿、 兌換文言及び発行元 商人名 (縦166ミリ×横29ミリ) 262 銭貨、一之木組発行と その株主名の連名木版 印刷、印章(赤・青)
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