C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 8 時 評 21 世紀の石油精製技術 ……… JX 日鉱日石エネルギー 五十嵐仁一……537 座談会 海外事業展開に伴う地域貢献と CSR の取り組み ………538 千代田化工建設 松岡数実,JX 日鉱日石エネルギー 近藤奈美, 国際石油開発帝石 山本 剛,三井化学 多田祐美, 国際協力機構 前原充宏 平成 26 年度石油学会賞 重質炭化水素資源の水素化精製触媒の構造と性能向上 ………………………………………………………………産業技術総合研究所 島田広道……551 モリブデン硫化物触媒の構造と触媒機能の関係を検討し,高活性触媒構造 について議論した。また,新規水素化分解触媒の開発,触媒活性低下の一因 となる触媒構造変化についての検討結果をあわせて紹介した。 平成 26 年度技術進歩賞 焼成型高活性軽油脱硫触媒の実用化と生産性向上 ……JX 日鉱日石エネルギー 関 浩幸・吉田正典,日揮触媒化成 田河勝吾・香川智靖……557 担体の改良を中心に,モリブデンが高分散した焼成型軽油脱硫触媒を開発 した。この触媒は従来の焼成型触媒および非焼成型触媒よりも高活性・高性 能であり,製油所の生産性向上に大きく貢献した。 平成 26 年度奨励賞 生成物選択性を制御する触媒反応場の空洞構造因子─酵素分子 内空間やゼオライト細孔空洞内でのアルカン転化反応の生成物選択性─ ……………………………………………………………………東京工業大学 宮地輝光……562 空洞内に面した活性点で進行する触媒反応では,空洞の容積が反応分子や 反応中間体の体積に適合するとき生成物選択性が発現することを,酵素およ びゼオライトのアルカン転化反応において見いだした。 PCP/MOF のガス分離用途への応用 ……………………………………………………クラレ 犬伏康貴,京都大学 堀毛悟史……568 金属イオンと配位子から組み上がる多孔性の錯体結晶は PCP あるいは MOF と呼ばれ,既存の多孔性材料とは異なる機構でガス分子の高分離特性 を示す。CO2 ガスを例に,その結晶構造,分離能,応用検討について述べた。 PCP/MOF の産業応用…………………………………… 新日鐵住金 上代 洋……573 活性炭等の既存多孔体に代わり,ガス吸着・分離,触媒等に応用が期待さ れる新材料,PCP/MOF は,大学での基礎研究から企業での応用検討に移 行しつつある。本材料の産業応用を,ガス用途を中心に概観した。 古くて新しいバイオミメティクス ─研究開発動向とその現代的意義─ ……………… 千歳科学技術大学 下村政嗣……585 生物の進化適応と多様性に学ぶバイオミメティクスは,情報科学によって 生物学と工学を連携することで,持続可能性に向けたパラダイム変換と技術 革新をもたらす総合的な工学体系である「生物規範工学」となる。 公益社団法人 石油学会 AUG. 2015 VOL.38 NO.8 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 CO2 フラクチャリングによるシェールガス開発の可能性 ………………………………………………………………………… 京都大学 石田 毅……592 シェールガス開発に,従来の水に代わり CO2 でフラクチャリングを行えば, CO2 の地中貯留とガスの増産を同時に実現できる。筆者らの実験結果に基づ き,この技術の有用性と可能性を解説した。 ロシア・プーチン大統領のエネルギー戦略(下) ─大統領年次教書に見るロシアエネルギー戦略と今後の展望─ ………………………………………………………………環日本海経済研究所 杉浦敏廣……598 ロシア・プーチン大統領は有言実行の士であり,大統領年次教書で発表し た内容の実現を翌年の年次教書までに目指す。ロシアのエネルギー政策の重 要な方向性を示唆する年次教書とエネルギー政策の現況を比較した。 輸送機関におけるハイブリッドシステム(第 3 回) 次世代船舶推進システムの開発動向 …………………………………………………海上技術安全研究所 平田宏一・関口秀紀……608 近年,船舶分野においても大幅な燃料消費量削減が求められている。ディ ーゼルエンジンと電動モーターを用いたハイブリッドシステム等,新しい船 舶推進システムの開発動向について解説した。 石油・石油ガスの備蓄(第 2 回) わが国における石油備蓄の現状 …石油天然ガス・金属鉱物資源機構 塩見晃也……615 石油備蓄制度は,石油の輸入途絶や産油国の石油生産政策等に対して,消 費国が国家間で共同して供給の安定化を図る目的で始まったものであるが, 東日本大震災を契機に石油備蓄の果たす役割と重要性が増しつつある。 目次裏統計 石油価格の推移(スポット価格)………………………………………目次裏 辛口放談 歴史を述べる ……………………………………………………津田謙二……550 エネルギー知ってるはず !? (24)地球温暖化とエネルギー……………………………556 ふるさと自慢 熊本県(天草市),福島県(福島市)……………………………………567 暮らしの中のものさし (5)匂いの表現 ………………日本官能評価学会 國枝里美……578 私事白書 砂塩酢醤噌 ………………………………JX 日鉱日石エネルギー 小川美香……580 トピックスニュース ………………………………………………………………………581 今月の一口メモ 開発協力大綱,Co(Ni)-Mo-S 構造, サブセルラー・サイズ構造,MALPOL 条約…………………………584 讃嘆石油史! ペルシャ湾の真珠(1)……………………………………沙外白雲……591 おすすめの一冊 藤田和男・吉武惇二 著 『シェールガスの真実─革命か,線香花火か ? ─』 ………………………石油天然ガス ・ 金属鉱物資源機構 中水 勝……597 新技術紹介 天然ガスを含む新鉱物「千葉石」 …………………………………………605 全国事業所の職場紹介 コスモ松山石油(株)松山工場 工務課 …………………………606 趣味談議 犬を飼う …………………………………………………………………………614 JPIJS だより 第 20 回 JPIJS ポスターセッション報告 ………成蹊大学 霜田直宏……620 単位換算表……………………………………………………………………………………………613 学会の窓………………………………………………………………………………………………621 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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