栄光園のご支援者 ご支援ありがとうございます。 ︻2014年 月1日より2014年 月 日まで︼ 栄光園は多くの皆様の継続した温かい 思いによって支えられてきたことを心から 感 謝いたしており ます。皆 様のこのよう な思いは、 子どもたちの成長に、 また、 働く 私たち職員の励みに大変大きな力となっ ていることをいつも嬉しく思います。 皆 様の上に神 様の豊かな 祝 福があり ますようお祈りいたしております。 助金 井上せつ子様 大分市 内田千香子様 別府市 大 宮 遊 技 場 組 合 様 さ い た ま 市 お話しボランティア様 中津市 亀 井 浩 様 別 府 市 吉 良 頌 三 様 別 府 市 様 大分市 Christian Fellowship ケイヘアー様 大分市 佐 藤 産 婦 人 科 医 院 様 豊 後 大 野 市 大分市 佐 保 会 大 分 支 部 様 三 栄 会 様 大 分 市 ㈱三栄建設工業様 大分市 申 ジ エ 様 東 京 都 高 木 政 嗣 様 別 府 市 別府市 伊達直人を尊敬するサンタ様 ㈲ちはらコーポレーション様 別府市 匿 名 様 別 府 市 匿 名 様 別 府 市 友 永 一 様 別 府 市 南 光 物 産 ㈱ 様 別 府 市 日 本 競 輪 選 手 会 大 分 支 部 様 別 府 市 別 府 教 会 教 会 学 校 様 別 府 市 別府不老町教会様 別府市 別府溝部学園短期大学幼児教育学科様 別府市 松 本 小 児 科 医 院 様 別 府 市 森 分 尚 樹・美 和 子 様 別 府 市 匿 名 様 別 府 市 2014年 改 築寄付 別 府 不 老 町 教 会 様 別 府 市 2014年 招待・奉仕 小・中学習指導 安東秀典・井上せつ子様 七 五 三 着 付 け エ ッ チ 美 容 室 様 クリスマスツリー点 灯 式 ㈱ お お い た 観 光 サ ー ビ ス 様 児 童 達 と の 交 流 会 尾 上 部 屋 関 東 後 援 会様 絵本読み聞かせ等 お話しボランティア様 城島招待 大分県アミューズメント事業者協会様 木村写真場様 七五三写真撮影 ケイヘァー様 児童のヘアーカット お餅つき 上人OBソフトクラブ有志会様 竹細工製作体験 別府北ロータリークラブ様 竹細工指導 別府竹製品協同組合様 お餅つき・お餅 別府ライオンズクラブ様 別府ライオネスクラブ様 ミュージックカーニバル招 待 別 府 溝 部 学 園 短 期 大 学 様 渡 辺 貞 夫 コ ン サ ー ト 招 待 山口産業㈱様 お 餅 つ き・音 楽 演 奏 陸 上 自 衛 隊 別 府 駐 屯 地 様 ︻訂正とお詫び︼ 前号 ︵ 号︶ にて、﹁招待・奉仕﹂ に掲載のお名前が 村津忠久様となっていましたが、正しくは村津孝 仁様です。訂正してお詫び申し上げます。 編 集 後 記 クリスマスを祝うアドベントの頃より 寒波厳しい師走となりました。今年も栄 光園は事業開始後 回目のクリスマスを 地域の皆様と一緒に盛大にお祝いするこ とができ心から感謝いたしております。 クリスマス・歳の瀬・年越しの雰囲気は 家庭に近い環境のホームですから大変暖 かい雰囲気で過ごせますが、正月に帰省 できる先のない子どもの寂しさは職員で は代わりようがありません。人の世は移 ろいますが、どんな時にも神様が私たち を愛してくださっているという思いに満 たされた自己肯定観へ辿り着きたいと願 う年末年始です。 ︵敏︶ 201 年 正月 いつも社会福祉法人栄光園 に 対 する 格 別 の ご 厚 誼 を 賜 り、心から感謝いたします。 本 年 も 相 変 わ り ま せ ず ご 指 導・ご 支 援 を 賜 り た く お願い申し上げます。 あけまして おめでとう ございます 不思議なことに、 私は再会が許されるな ら、 私をいじめた一番のボスに会って手を取 り合って話したいと願っているのです。 今の ﹁いじめ﹂ とは異なり、昔のそれはた わいない可愛いいものでした。 62 2014年 自立進学資金 匿 名 様 臼 杵 市 匿 名 様 別 府 市 神 鳥 慶 子 様 杵 築 市 み ら い 信 金 同 友 会 鶴 見・扇 山 支 部 様 別 府 市 2014年 特別物品寄付 97 2014年 賛 安部 保様 別府市 新江 基二様 横浜市 伊勢 方信様 別府市 宇戸美和子様 大分市 角田 三日様 大分市 川村 隼秋様 熊本市 北九州復興教会様 北九州市 ㈲コーワ精起様 東京都 貞閑 孝也様 大分市 袖澗三枝子様 中津市 匿 名様 別府市 ななせ総合事務所様 大分市 橋迫 民子様 臼杵市 古川 恵子様 大分市 別府不老町教会婦人会様 別府市 松本 常圃様 別府市 水谷 愛子様 中津市 宮沢 淑子様 大分市 宮本 妙子様 別府市 門司教会様 北九州市 矢永 尚士様 別府市 匿 名様 中津市 山口産業㈱様 別府市 渡辺 順子様 別府市 般寄付 英語カルタ・CD SBI子 ど も 希 望 財 団様 秋 刀 魚 多 量 М&Мス タ ジ オ 渡 辺 貞 夫様 梨 多 量 大 分 県 梨 研 究 会 様 米 多 量 大 分 県 農 業 共 済 組 合 様 トマトツリー カゴメ㈱様 生 花 亀 井 浩 様 七五三記念写真 木村写真場様 カレンダー多数 九州自然動物公園アフリカンサファリ様 クリスマスプレゼント 釘宮英子様 衣類・玩具・クリスマスケーキ 工藤智美様 パ ン 多 量 ココラート 様 衣 類 財 前 幸 子 様 書 籍 佐 藤 武 男 様 お菓子児童分 三栄建設工業㈱様 おもちゃ多数 ジャック・デッドワイラー様 果物・野菜等 首藤一夫・サチ子様 お 餅 上 人OBソ フ ト ク ラ ブ 有 志 会 様 お 菓 子・果 物 等 杉 町 圭 蔵・千 穂 子 様 クリスマスケーキ ㈲TN保険ひろば様 ス ポ ー ツ 用 品 等 投 資 家 テ ス タ 2 号 様 石 鹸 多 量 友 永 一 様 様 お 菓 子・ランドセル DreamCreator お花の苗 中島生花店様 衣類・洗剤・文具等 中村里子様 鏡餅 日本鏡餅組合様 お 菓 子 児 童 分 日 本 競 輪 選 手 会 大 分 支 部様 炊飯器等 野口克子様 食品・飲料水等 板井由香様 祝箸 ㈲はしふく様 野 菜・果 物・お 菓 子 等 フルゴスペルイエスキリスト教会様 映画DVD プレナス㈱ほっともっと様 お餅 別府本町餅つき大会様 お 餅 つ き 用 材 料・果 物 等 別府ライオンズクラブ様 別府ライオネスクラブ様 花の苗・お菓子等 別府ロータリークラブ様 クランツブローチ 森分尚樹・美和子様 お 菓 子・パン 等 山 口 香 様 生活用品 山口洋子様 クリスマスプレゼント 楽天様 お 餅・カレーライス等 陸 上 自 衛 隊 別 府 駐 屯 地 様 書 籍 労 働 金 庫 様 10 衣 類 赤 尾 信 哉 様 衣 類 多 量 芦 刈 和 夫 様 ク リ ス マ ス ケ ー キ 安 部 純 子 様 ク リ ス マ ス ケ ー キ 石 村 萬 盛 堂 高 城 店 様 バ ス タ オ ル 岩 永 敏 冶 様 お 餅・お 菓 子・ティッシュ等 ヴィ ー ナ ス ギ ャ ラ リ ー 別 府 店 様 果 物 上 杉 敬 三 様 お 米 筌 口 成 男 様 20 2014年 一 野 紀 美 代 いる子どものことを思うと胸が痛みます。 男の子が棒切れを振り回し、元気いっぱ い喧嘩し、擦り傷に赤チンをつけて、 それで お終い!となった昔は佳き時代でした。 先 日、 月 日に栄 光 園のクリスマス礼 拝・祝会に初めて参加させて頂きました。 子どもたちの一生懸命な舞台を楽しく拝 見させていただきました。お歌・可愛らし いお遊 戯・聖 劇 ⋮とご指 導された職 員の 皆 様、 ボランティアの先 生 方のお働きに深 く感謝いたします。 ﹃あゝ、 この 子 ど もた ちが 神 様に 愛 さ れ て、 みんな幸せになりますように、 一人とし て ﹁いじめ﹂ などにあわないように﹄ と祈りつ つ帰路につきました。 もう一つ付け加えさせていただきたいこ とがあり ます。私には生 涯 を 通して大 切 な 大 切 な 友 人 がお り まし た。私 が﹁いじ め﹂ の中におりました時に私に手を差しの べ ﹁あなたと親友になりたい﹂ と云ってくれ た 人です。彼 女は中 国 人の父と 日 本 人の 母を持つ人でしたが、 戦後、 筆舌に尽くし難 い苦労の末に1990年頃にやっと日本人 として帰国、 それから 年後、 やっと私たち 二 人 は 再 会 を 果 たしました。すっかり 身 体をこわしていた彼女ですが、子どもたち のために必死に生き抜いてくれました。し かし、 一昨年1月、 子どもや孫に見守られ、 その生 涯を 終えました。納 骨の1 週 間 前 に私は大 阪・門 真に向かい彼 女のお骨 を 抱かせていただきました。 今であれば﹁いじめ﹂ られている 子と 仲 良 くすると、 たちまちその子が仲 間 外れにさ れ ﹁いじめ﹂ の対 象にされてしまう⋮と ある お母様から伺いました。いつでも ﹁いじめ﹂ は 一 人対グループです。大人はすべての子ども たちの心に目を向けていきたいと願います。 12 31 安 東 秀 典 様 大 分 市 伊 藤 幸 子 様 別 府 市 いじ め 評議員 平 あり、 全くの孤独を一人心に秘めて苦しんで は異なり、考えられない程の暴力、陰湿さが 付かないことが多いのです。昔の ﹁いじめ﹂ と にもそのことを言いません。親も教師も気 いないでしょうか。子どもたちは親にも教師 いだったと思います。生徒たちは何のわだ かまりもなく仲 良かったと 思うのですが、 学校サイドは今にして考えるとやはり差別 感 情があったのではないでしょうか。それ が 原 因 だったのかど うかは 分 かり ません が、ある時 期から私に対する﹁いじめ﹂ が始 まりました。朝、 校門を入ると十人位の同 級生がずらりと並んで、 その内の一人 ︵ボス 的な人︶ が私を 睨みつけるのです。この行 為はある日 突 然 始まり、毎 朝 続きました。 どのくらい続いたのか記憶もさだかではあ りませんが、 やがて敗戦を迎え学校も友だ ちもバラバラになってしまいました。 今、 考えますと、 それを ﹁いじめ﹂ とは感じ ずに何故私がこんな目に合うのか、私の何 処が悪いのだろうか?と 自 分 を 責める 気 持ちに落ち込んで行きました。しかし、私 はそのことを一切両親にも姉にも教師にも 云いませんでした。何 故 云わなかったのか 今でもわかりません。言えなかったのです。 朝、元 気に家 を 出るのですが、学 校が近 付 くにつれ足が重くなり、そのままどこかへ 逃げてしまいたい思いでした。 今、﹁いじめ﹂ にあっている子どもが周囲に 2015年1月30日発行 10 昔 も 苛める、虐められる、 と 云う言 葉 は 使われていました。しかし、 今はいじめられ ている ⋮とは言わずに ﹁いじめ﹂ にあってい たと云うように ﹁いじめ﹂ は立派に名詞とし て使われることの方が多くなりました。そ して、 この問題が新聞紙面、 或いはテレビを 賑わすことがあります。 いつ頃からこの ﹁いじめ﹂ と云う言葉を耳 にするようになったのか? 年ぐらい前? いや、 もっと前からでしょうか。 では、昔 は 全 く﹁いじめ﹂は なかったので しょうか。いゝえ、昔もそれらしき事はあっ たのです。私 が 還 暦 を 迎 えた 頃でしょう か。その頃になって自分が女学校時代に今 で云う ﹁いじめ﹂ にあっていたことに気 付か されたのです。 私は戦 時 中、中 国 広 東 市の日 本 人 女 学 校に通っていました。クラスは日本人と、 当 時日本の統治下にあった台湾人が半々ぐら 職 員一同 野 口 保 育 所 所 長 本庄 智宏 所 長 小久保次郎 青 山 保 育 所 乳児院 栄光園 施設長 熊谷登喜子 施設長 江口 敏一 児童養護施設 栄光園 理事長 友永 丈一 社会福祉法人 栄光園 5 第98号 12 20 2015年1月30日 (8) 第 98 号 第 98 号 (1) 2015年1月30日 | 節 次郎 サムエル記上1章 ﹁この子は生涯、主にゆだねられた者です。 ﹂ れるように神は願っておられます。 尊重され、その人生が祝福され、互いの人生の関わりが深めら のだと聖書は私たちに教えています。かけがえのない人間の命が に教えておられるのです。そして祝福されて人間は生まれてくる ありました。誕生する目的、生きる目的があることを神は人間 人間の創造の目的は、エデンの園の農作物を作り、守るためで アダムが土︵アダマ︶の 塵 から 創られたと 創 世 記にあ り ます。 てひとりひとり生まれてくるのです。人間の創造は最初の人間 びてこの世に派遣されてくると教えています。神の使命を帯び 大きいのです。キリスト教では、人間の誕生とは神の使命を帯 さげすんでいたのです。持つ者が持たざる者へ与える苦しみは、 同じ妻 同 士でありながら、子どものいないハンナを、ペニナは、 受けました。ペニナからハンナは敵とさえ、見られていたのです。 れなかったので、夫エルカナのもう一人の妻、ペニナから苦しみを の繰り返しの事実の証言です。ハンナはなかなか子どもが生ま 抱え込んでいる絶望、不安、恐怖に対する神からの応答の営み からの答えが聖書の中に貫かれています。宗教とは、人間のもつ、 これに答えられるのは、神のみです。問いと、それに対する神 があるのか、それらを 自 分 自 身の運 命に問うのです。しかし、 る時があります。何故、どうして、何のために、どういう意味 人は何故、自分が今の境遇に置かれているのか、疑問に感じ したがう信仰者の決意を教えられます。 を導く指導者となります。神の選びの不思議さと、神の命令に サムエルを育てた祭司エリが亡くなった後、サムエルはイスラエル ねました。神に仕える人としてサムエルは成長をいたしました。 て与えてくださった子どもなので、ハンナは、サムエルを神に委 です。サムエルとは﹁その名は神﹂という意味です。主がかなえ サムエルは、母ハンナが祈りの中で神から与えられた祝福の子 青山保育所 小久保 28 の興味関心を高めていき、 これから社会 に出て困らない食の知識・技術を育ん でいきたいと考えています。 また、今 後は食 材 価 格や選び方を 学 んで、予 算 内で食 材 を 無 駄 なく使 用す る工夫や体調が悪い時の食事メニューな どの生活する上で必要な知識を身に付 けていただきたいと考えています。 楽天様よりプレゼント 自 衛 官の方々は一緒に運 動を、 ライオン ズクラブ・ライオネスクラブの方々は穏 やかな会 話で心の癒しをして下さいま した。このような光景があるからこそ、 子どもたちは ﹁また来年も!﹂ と思うの でしょう。おかげ様で、餅つきも大盛況 でした。 このように栄光園の行事は、﹁支援者 の方々の協力に支えられながら、 主役で ある子どもたちが活き活きと 参 加し、 職員がそれに寄り添っていく﹂形で成り 立っています。子どもたちを育むパート ナーとして、 今後ともご支援のほどよろ しくお願いいたします。 月には本誌には記載しきれないほ ど、 たくさんの方々が栄 光 園 を 訪 問さ れ、数えきれないプレゼントをいただき ました。ご支援者欄へ記し、 心からお礼 申し上げます。 釘宮様よりクリスマスプレゼント 作り、 クリスマスらしさを演出しました。 見た 目 もクリスマスを 意 識して作 り ま し た。クリスマスらしい色 鮮 やか なメ ニューが食卓に並び、普段の食事とは少 し違った楽しい雰 囲 気での食 事となり ました。 食 後、子ど もたちからほうれん草の グラタンについての意見があり、﹁ほうれ ん草は少なめで良かった。 ﹂等の感 想が あり ました。子ど もたち 自ら、感 想 を 出し合い、小さな失 敗から学び、次につ なげようとする意見が出たことが印象 に残っています。同 時に、食に対しての 興 味も深まっていることを 感じること が出来ました。この経験を生かして次 回はもっとおいしいグラタンが出来上が ることを楽しみにしています。 今回は、 既製品を利用し、 手間のかか るメニューも簡単に調理できることを子 どもたちに伝えられました。手軽にで きるメニューでの成功体験を増やし、 食へ ケイヘアー様よりプレゼント クリスマス行事を終えて 21 別府中央ライオンズクラブ・ライオネスクラブ様・別府駐屯地自衛官様との つき 20 心理士 井生 浩之 12 ウエストホームの クリスマスメニュー 20 児童指導員 東條 岬 日本競輪選手会大分支部様よりお菓子のプレゼント ホームなので、 将来を見据え、 食育では、 自分で調理が出来ることや健康を維持 していくための食の知 識を 育むことを 目標に掲げています。 今年度は、﹁健康を維持していくため の食 材の知 識を 習 得し、調 理すること に関心を持ち、自立した食生活が営め るようになる。 ﹂ という目標を掲げ、 取り 組んでいます。 月は全 体のクリスマス祝 会を 日 に行い、 日はホーム毎のクリスマス会 で、﹁手 軽に調 理できる行 事メニュー﹂を テーマにメニューを 考えました。ほうれ ん草が入ったグラタンやピザ、 ローストチ キン、 ポテトサラダでクリスマスらしい色 鮮やかなメニューを作りました。調理に 手間がかかるグラタンは、既製品のホワ イトソースを使用し、 手軽に調理ができ る 体 験 を する 機 会 と な り まし た。ま た、 ポテトサラダやブロッコリーや、 ミニ トマトで立体のクリスマスツリーの形を 24 栄 光 園では、年 間 を 通してたくさん の行 事が行われています。その最 大と も 言える 1つが ﹁クリスマス祝 会﹂ です。 今 回は、 月 日にあり ました。この 日のために練 習に練 習 を 重ね、本 番で は見 事に演 目 をこなした 子ど もたち。 そして、それを 終 始 支え続 けた 職 員た ち。さらに、 演目時にあたたかいまなざ しと惜しみない拍手を送り続けたご来 場 者の方々。この子ど も 職 員 来 場者による三位一体で織り成した空間 および時間には、 本当に感慨深いものが あり ました。また、演 目 後の食 事 会に も予想を上回る参加者があり、気恥か しさ半分嬉しさ半分の子どもたちでし た。このこともあってか、終了後の片づ けを 子どもたちが率 先して行い、特に、 思春期の男の子たちの活躍には目を見 張るものがありました。今回も大成功 に終わっています。 先述のクリスマス祝会と肩を並べる、 もう1つの大き な 行 事が ﹁別 府 中 央ラ イ オンズクラブ・ライ オ ネスクラブの 方々、別 府 駐 屯 地 自 衛 官の方々との餅 つき﹂ です。今回は、 月 日に行われ ています。前日のクリスマス祝会の疲れ を ものと もせず、元 気に餅 をついたり、 グラウンドでサッカーをしたり、 と活発 な 子 ど もたち。そんな 子 ど もたちに、 12 ウエストホームは男子棟で、現在大学 1年1名、高校3年1名、 1年1名、中 学3年2名、1年2名の7名の子ども たちのホームです。社 会に出る時 期を 間近に控えた中高校生が暮らしている 12 12 | 相撲の尾上部屋の皆様 2015年1月30日 ( 2 ) 第 98 号 第 98 号 ( 3 ) 2015年1月30日 | 節 次郎 サムエル記上1章 ﹁この子は生涯、主にゆだねられた者です。 ﹂ れるように神は願っておられます。 尊重され、その人生が祝福され、互いの人生の関わりが深めら のだと聖書は私たちに教えています。かけがえのない人間の命が に教えておられるのです。そして祝福されて人間は生まれてくる ありました。誕生する目的、生きる目的があることを神は人間 人間の創造の目的は、エデンの園の農作物を作り、守るためで アダムが土︵アダマ︶の 塵 から 創られたと 創 世 記にあ り ます。 てひとりひとり生まれてくるのです。人間の創造は最初の人間 びてこの世に派遣されてくると教えています。神の使命を帯び 大きいのです。キリスト教では、人間の誕生とは神の使命を帯 さげすんでいたのです。持つ者が持たざる者へ与える苦しみは、 同じ妻 同 士でありながら、子どものいないハンナを、ペニナは、 受けました。ペニナからハンナは敵とさえ、見られていたのです。 れなかったので、夫エルカナのもう一人の妻、ペニナから苦しみを の繰り返しの事実の証言です。ハンナはなかなか子どもが生ま 抱え込んでいる絶望、不安、恐怖に対する神からの応答の営み からの答えが聖書の中に貫かれています。宗教とは、人間のもつ、 これに答えられるのは、神のみです。問いと、それに対する神 があるのか、それらを 自 分 自 身の運 命に問うのです。しかし、 る時があります。何故、どうして、何のために、どういう意味 人は何故、自分が今の境遇に置かれているのか、疑問に感じ したがう信仰者の決意を教えられます。 を導く指導者となります。神の選びの不思議さと、神の命令に サムエルを育てた祭司エリが亡くなった後、サムエルはイスラエル ねました。神に仕える人としてサムエルは成長をいたしました。 て与えてくださった子どもなので、ハンナは、サムエルを神に委 です。サムエルとは﹁その名は神﹂という意味です。主がかなえ サムエルは、母ハンナが祈りの中で神から与えられた祝福の子 青山保育所 小久保 28 の興味関心を高めていき、 これから社会 に出て困らない食の知識・技術を育ん でいきたいと考えています。 また、今 後は食 材 価 格や選び方を 学 んで、予 算 内で食 材 を 無 駄 なく使 用す る工夫や体調が悪い時の食事メニューな どの生活する上で必要な知識を身に付 けていただきたいと考えています。 楽天様よりプレゼント 自 衛 官の方々は一緒に運 動を、 ライオン ズクラブ・ライオネスクラブの方々は穏 やかな会 話で心の癒しをして下さいま した。このような光景があるからこそ、 子どもたちは ﹁また来年も!﹂ と思うの でしょう。おかげ様で、餅つきも大盛況 でした。 このように栄光園の行事は、﹁支援者 の方々の協力に支えられながら、 主役で ある子どもたちが活き活きと 参 加し、 職員がそれに寄り添っていく﹂形で成り 立っています。子どもたちを育むパート ナーとして、 今後ともご支援のほどよろ しくお願いいたします。 月には本誌には記載しきれないほ ど、 たくさんの方々が栄 光 園 を 訪 問さ れ、数えきれないプレゼントをいただき ました。ご支援者欄へ記し、 心からお礼 申し上げます。 釘宮様よりクリスマスプレゼント 作り、 クリスマスらしさを演出しました。 見た 目 もクリスマスを 意 識して作 り ま し た。クリスマスらしい色 鮮 やか なメ ニューが食卓に並び、普段の食事とは少 し違った楽しい雰 囲 気での食 事となり ました。 食 後、子ど もたちからほうれん草の グラタンについての意見があり、﹁ほうれ ん草は少なめで良かった。 ﹂等の感 想が あり ました。子ど もたち 自ら、感 想 を 出し合い、小さな失 敗から学び、次につ なげようとする意見が出たことが印象 に残っています。同 時に、食に対しての 興 味も深まっていることを 感じること が出来ました。この経験を生かして次 回はもっとおいしいグラタンが出来上が ることを楽しみにしています。 今回は、 既製品を利用し、 手間のかか るメニューも簡単に調理できることを子 どもたちに伝えられました。手軽にで きるメニューでの成功体験を増やし、 食へ ケイヘアー様よりプレゼント クリスマス行事を終えて 21 別府中央ライオンズクラブ・ライオネスクラブ様・別府駐屯地自衛官様との つき 20 心理士 井生 浩之 12 ウエストホームの クリスマスメニュー 20 児童指導員 東條 岬 日本競輪選手会大分支部様よりお菓子のプレゼント ホームなので、 将来を見据え、 食育では、 自分で調理が出来ることや健康を維持 していくための食の知 識を 育むことを 目標に掲げています。 今年度は、﹁健康を維持していくため の食 材の知 識を 習 得し、調 理すること に関心を持ち、自立した食生活が営め るようになる。 ﹂ という目標を掲げ、 取り 組んでいます。 月は全 体のクリスマス祝 会を 日 に行い、 日はホーム毎のクリスマス会 で、﹁手 軽に調 理できる行 事メニュー﹂を テーマにメニューを 考えました。ほうれ ん草が入ったグラタンやピザ、 ローストチ キン、 ポテトサラダでクリスマスらしい色 鮮やかなメニューを作りました。調理に 手間がかかるグラタンは、既製品のホワ イトソースを使用し、 手軽に調理ができ る 体 験 を する 機 会 と な り まし た。ま た、 ポテトサラダやブロッコリーや、 ミニ トマトで立体のクリスマスツリーの形を 24 栄 光 園では、年 間 を 通してたくさん の行 事が行われています。その最 大と も 言える 1つが ﹁クリスマス祝 会﹂ です。 今 回は、 月 日にあり ました。この 日のために練 習に練 習 を 重ね、本 番で は見 事に演 目 をこなした 子ど もたち。 そして、それを 終 始 支え続 けた 職 員た ち。さらに、 演目時にあたたかいまなざ しと惜しみない拍手を送り続けたご来 場 者の方々。この子ど も 職 員 来 場者による三位一体で織り成した空間 および時間には、 本当に感慨深いものが あり ました。また、演 目 後の食 事 会に も予想を上回る参加者があり、気恥か しさ半分嬉しさ半分の子どもたちでし た。このこともあってか、終了後の片づ けを 子どもたちが率 先して行い、特に、 思春期の男の子たちの活躍には目を見 張るものがありました。今回も大成功 に終わっています。 先述のクリスマス祝会と肩を並べる、 もう1つの大き な 行 事が ﹁別 府 中 央ラ イ オンズクラブ・ライ オ ネスクラブの 方々、別 府 駐 屯 地 自 衛 官の方々との餅 つき﹂ です。今回は、 月 日に行われ ています。前日のクリスマス祝会の疲れ を ものと もせず、元 気に餅 をついたり、 グラウンドでサッカーをしたり、 と活発 な 子 ど もたち。そんな 子 ど もたちに、 12 ウエストホームは男子棟で、現在大学 1年1名、高校3年1名、 1年1名、中 学3年2名、1年2名の7名の子ども たちのホームです。社 会に出る時 期を 間近に控えた中高校生が暮らしている 12 12 | 相撲の尾上部屋の皆様 2015年1月30日 ( 2 ) 第 98 号 第 98 号 ( 3 ) 2015年1月30日 偕楽園という老人ホームのクリスマス 会にぞう組5歳児が招待され、参加し てきました。子どもたちはサンタ帽を 被り、この日までにたくさん練習をし てきたクリスマスの歌をプレゼントしま 出て、雪の上をそーっと歩いていました。 めったに経 験できない貴 重な時 間を 楽 しんでいるようでした。今度また積もっ たら、 みんなで雪合戦しようね。 て簡 単 な 遊 びの 約 束 を お 互いに 理 解 し、自分たちで積極的に遊びを進めて いく姿に、私たち保育士は仲立ちをし ながら感 心しています。子ど もたちは 友だちと共感しながら遊びを展開して いく楽しさを実感しているようです。子 どもたちの自主性や自発性が着実に芽 生えて、友だち関係も培われていってい ることを心から嬉しく思っています。 懐かしい顔 月、 月と 青 山 中 学 校の生 徒 さ んが 保 育 体 験 学 習 として保 育 園に 来 て、園児達に絵本の読み聞かせをした り、手作りのフェルトマスコットをプレゼ ントしてくださいました。お隣の中 学 校ということで生徒さんの中には青山 保育所卒園生も数名おり、懐かしい気 持ちになりました。また﹁将来は青山 保 育 所の保 育 士になりたい!﹂という 夢 を 抱いている 卒 園 生 もおり、そのよ うに思っていただいていることをとても 嬉しく感じました。長い人生、保育所 時代のことを記憶している人は少ない でしょうが、保育所って居心地の良い所 だったな⋮好きな先生がいたな⋮と何 となくでも良いので子どもたちの片隅 に残ってくれると私たち保育士も嬉し いなと思います。 食育の一環として6月に3・4・5 歳児と一緒に農業文化公園にて芋の苗 植えをしてから4ヶ月 ⋮。親 子や友だ ちと一緒に大 型バスに乗って芋ほりに 行きました。大きいバスにも 大 興 奮の 子ど もたちでした。公 園に着いてから は、0歳児の小さな園児は職員が作っ た 紙のお芋 を 持ってみた り、旗 を 持っ て芋ほりの応 援 をしていました。1歳 ∼5歳児の子どもたちは芋ほりを経験 し、手や顔を 真っ黒にしながら楽しん でいました。その後は公 園で遊んだり お弁当を食べたりと天気にも恵まれ楽 しい1日になりました。 親子バス遠足 秋から冬にかけての行事を、少しず つですがご紹介します。 クリスマス会当日は朝からサンタさん の話で大興奮の子どもたち! 催し物の 保育者の劇や5才児の合奏が始まると クリスマス会楽しかったね 12 告 などをしており、子 ど もは 大 人の表 情や声のトーン等で ﹁いつもと違う!﹂ こ と を 敏 感 に 感 じ 取った り していま す。 大いに反省しなければなりません。 今後、私たち職員は常に﹁子ども﹂を 意 識し、その子にあったことばで ﹁大 事 にされている﹂実感を持たせ、子どもが 安心できる会話および生活の場づくり に心がけていきたいと思います。 鬼ごっこする人 この指と∼まれ! 以 前 は 園 庭に 出る と 仲 良しの 友 だ ち と 2 人で 遊 ぶ 姿 が 多 かっ た の で す が、満 4歳 を 過 ぎた 子 ど も た ち が クラ スの 3 分 の 2 と なったこの頃のき りん組では﹁鬼ごっ こする 人この指 止 ∼ まれ﹂ ﹁花いち も んめしよう﹂ ﹁ころがしドッジしよう﹂ と言って友だちを誘い5∼6人で一緒に 遊ぶ姿が見られる様になり友だちの輪 がひろがってきました。 ﹁仲 間 入 れて﹂ ﹁いいよ∼﹂という 会 話を中心に友だちが集まり、遊びのルー ルも﹁ボールが当たったら線の外に出る んで﹂ ︵転がしドッジボールの時︶と言っ て遊びに加わった友だちに伝えたりし な経験をしてもらいたいと思います。 に 杵 を 持って練 習 通 り、上 手に﹁ぺっ たんこ∼﹂と 言いながらお餅がつけま したよ。丸める作業は、練習の時に使っ ていた小麦粉粘土と感触が違ったので、 手に乗せたままジッとしている子もいま したが、丸めたりひっぱったりして楽し んでいました。0 歳 児のお友 達はテラ スに座って、お兄ちゃんやお姉ちゃんが お餅をつく様子を見ていましたが、 ﹁ぺっ たんこ∼﹂と 言ったり、手を 叩いたり してよく 見ていました。0歳 児のお友 達は雑炊でしたが、つきたてのお餅は、 ﹃雑煮・きなこ餅﹄にして食べました。 ﹁お いし∼い♪﹂と良く食べていました。で も1番 好きだったのは⋮ 味 見で食べた 蒸したての餅米でした。 楽しく餅つきに参 加できた 子ど もた ち。これから も色々な行事を通して、様々 11 声 か けの大切さ 昨年9月から毎月、別府大学短期大 学部の相浦雅子先生による ﹁保育講座﹂ をスタートしました。 というのも、自分たち職員はできてい ると思っていても、果たして子どもたち はどのように感じているのだろうかとい うことが気になっていたことと、子ども の成長に繋がるより良い関わりを学ぶ ためです。 先 日の ﹁声かけの大 切 さ﹂ についてで は、乳児院の子どもたちは 時間施設 で生活をしているため、 ﹁当たり前の普 通の生 活﹂を 体 験 することが難しいの で、 意図的にイメージし、意識的な会話 をすることが必 要。特に、集 団 保 育の 場 合のよう な 号 令 的 な 声 かけでは な く、 子どもが自分は大事にされていると いう実 感 を 持たせるために、発する 側 の気持ちを込めた ︵丁寧で笑みのある︶ 生きたことばを子ども一人ひとりにか けることが大 切。それには、子ど も 一 人ひとりに合ったことばを 選び、大 事 にし、蓄え、 そして応答的な関わりをし ていかなければならないということ を 学びました。 ︵今 後 は、計 画↓共 通 理 解↓実 践 を 行っていく予定になっています。 ︶ 私たち 職 員は、日々子ど もたちの傍 らで職員同士の何気ない会話や業務報 1歳 児のお友 達はエプロンと 三 角 巾 を持ってきてもらい、お餅つきに参加し ました。エプロンをつけて準備すると気 持 ち も 盛 り 上がり、 ﹁みて∼﹂と 保 育 士 に 可 愛いエプロン姿 を 見せていまし た。最初はお友達がお餅をつく様子を 見ました。いざ自分たちの番になると、 緊 張した 様 子でしたが、保 育 士と一緒 お餅つき した。少し緊張気味の子どもたちでし たが、歌い終わった 後、おじいちゃん、 おば あ ちゃんた ち から 拍 手 を もらい、 とても満足そうで達成感も味わったよ うでした。また、まつぼっくりで作った ツリーのプレゼントもしてきました。お じいちゃん、おばあちゃんとの交 流 は とても貴重な経験になったようです。 24 新しい年が始まりました。今年もか わいい子どもたちの笑 顔がたくさんみ られるように、頑 張っていきたいと 思い ます。 ゆきやこんこん♪ あられやこんこん♪ 月は別府も何度か雪が積もりまし た。乳児院の子どもたちのほとんどが、 初めての雪です。職員がバケツに雪を入 れて見せると、 おそるおそる手を出して みる子や勢いよくわしづかみをしてあま りの冷たさにビックリしている子や皆の 様 子 を 遠くからじっと 見ている 子 など 様々な反 応を 見せてくれました。ぞう グループの子ど もたち︵2歳 児︶ は 庭に 椅 子 に 座って集 中 して見 ていまし た。 美味しいバイキングランチに食欲も増し ていつもより食べっぷりが良かったです。 また、おやつの時にはサンタさんがお菓 子の プレゼント を 届 けてく れ まし た。 ご家庭でもサンタさんからのプレゼント が届いた様子で 日の朝は登園後、興 奮気味にその報告をしていた子どもた ちでした。クリスマスには子どもたちの 幸せを願う大人の温かい心が子どもた ちに伝わっていくことを願っています。 12 偕楽園へ行ってきたよ! 25 2015年1月30日 (4) 第 98 号 第 98 号 (5) 2015年1月30日 偕楽園という老人ホームのクリスマス 会にぞう組5歳児が招待され、参加し てきました。子どもたちはサンタ帽を 被り、この日までにたくさん練習をし てきたクリスマスの歌をプレゼントしま 出て、雪の上をそーっと歩いていました。 めったに経 験できない貴 重な時 間を 楽 しんでいるようでした。今度また積もっ たら、 みんなで雪合戦しようね。 て簡 単 な 遊 びの 約 束 を お 互いに 理 解 し、自分たちで積極的に遊びを進めて いく姿に、私たち保育士は仲立ちをし ながら感 心しています。子ど もたちは 友だちと共感しながら遊びを展開して いく楽しさを実感しているようです。子 どもたちの自主性や自発性が着実に芽 生えて、友だち関係も培われていってい ることを心から嬉しく思っています。 懐かしい顔 月、 月と 青 山 中 学 校の生 徒 さ んが 保 育 体 験 学 習 として保 育 園に 来 て、園児達に絵本の読み聞かせをした り、手作りのフェルトマスコットをプレゼ ントしてくださいました。お隣の中 学 校ということで生徒さんの中には青山 保育所卒園生も数名おり、懐かしい気 持ちになりました。また﹁将来は青山 保 育 所の保 育 士になりたい!﹂という 夢 を 抱いている 卒 園 生 もおり、そのよ うに思っていただいていることをとても 嬉しく感じました。長い人生、保育所 時代のことを記憶している人は少ない でしょうが、保育所って居心地の良い所 だったな⋮好きな先生がいたな⋮と何 となくでも良いので子どもたちの片隅 に残ってくれると私たち保育士も嬉し いなと思います。 食育の一環として6月に3・4・5 歳児と一緒に農業文化公園にて芋の苗 植えをしてから4ヶ月 ⋮。親 子や友だ ちと一緒に大 型バスに乗って芋ほりに 行きました。大きいバスにも 大 興 奮の 子ど もたちでした。公 園に着いてから は、0歳児の小さな園児は職員が作っ た 紙のお芋 を 持ってみた り、旗 を 持っ て芋ほりの応 援 をしていました。1歳 ∼5歳児の子どもたちは芋ほりを経験 し、手や顔を 真っ黒にしながら楽しん でいました。その後は公 園で遊んだり お弁当を食べたりと天気にも恵まれ楽 しい1日になりました。 親子バス遠足 秋から冬にかけての行事を、少しず つですがご紹介します。 クリスマス会当日は朝からサンタさん の話で大興奮の子どもたち! 催し物の 保育者の劇や5才児の合奏が始まると クリスマス会楽しかったね 12 告 などをしており、子 ど もは 大 人の表 情や声のトーン等で ﹁いつもと違う!﹂ こ と を 敏 感 に 感 じ 取った り していま す。 大いに反省しなければなりません。 今後、私たち職員は常に﹁子ども﹂を 意 識し、その子にあったことばで ﹁大 事 にされている﹂実感を持たせ、子どもが 安心できる会話および生活の場づくり に心がけていきたいと思います。 鬼ごっこする人 この指と∼まれ! 以 前 は 園 庭に 出る と 仲 良しの 友 だ ち と 2 人で 遊 ぶ 姿 が 多 かっ た の で す が、満 4歳 を 過 ぎた 子 ど も た ち が クラ スの 3 分 の 2 と なったこの頃のき りん組では﹁鬼ごっ こする 人この指 止 ∼ まれ﹂ ﹁花いち も んめしよう﹂ ﹁ころがしドッジしよう﹂ と言って友だちを誘い5∼6人で一緒に 遊ぶ姿が見られる様になり友だちの輪 がひろがってきました。 ﹁仲 間 入 れて﹂ ﹁いいよ∼﹂という 会 話を中心に友だちが集まり、遊びのルー ルも﹁ボールが当たったら線の外に出る んで﹂ ︵転がしドッジボールの時︶と言っ て遊びに加わった友だちに伝えたりし な経験をしてもらいたいと思います。 に 杵 を 持って練 習 通 り、上 手に﹁ぺっ たんこ∼﹂と 言いながらお餅がつけま したよ。丸める作業は、練習の時に使っ ていた小麦粉粘土と感触が違ったので、 手に乗せたままジッとしている子もいま したが、丸めたりひっぱったりして楽し んでいました。0 歳 児のお友 達はテラ スに座って、お兄ちゃんやお姉ちゃんが お餅をつく様子を見ていましたが、 ﹁ぺっ たんこ∼﹂と 言ったり、手を 叩いたり してよく 見ていました。0歳 児のお友 達は雑炊でしたが、つきたてのお餅は、 ﹃雑煮・きなこ餅﹄にして食べました。 ﹁お いし∼い♪﹂と良く食べていました。で も1番 好きだったのは⋮ 味 見で食べた 蒸したての餅米でした。 楽しく餅つきに参 加できた 子ど もた ち。これから も色々な行事を通して、様々 11 声 か けの大切さ 昨年9月から毎月、別府大学短期大 学部の相浦雅子先生による ﹁保育講座﹂ をスタートしました。 というのも、自分たち職員はできてい ると思っていても、果たして子どもたち はどのように感じているのだろうかとい うことが気になっていたことと、子ども の成長に繋がるより良い関わりを学ぶ ためです。 先 日の ﹁声かけの大 切 さ﹂ についてで は、乳児院の子どもたちは 時間施設 で生活をしているため、 ﹁当たり前の普 通の生 活﹂を 体 験 することが難しいの で、 意図的にイメージし、意識的な会話 をすることが必 要。特に、集 団 保 育の 場 合のよう な 号 令 的 な 声 かけでは な く、 子どもが自分は大事にされていると いう実 感 を 持たせるために、発する 側 の気持ちを込めた ︵丁寧で笑みのある︶ 生きたことばを子ども一人ひとりにか けることが大 切。それには、子ど も 一 人ひとりに合ったことばを 選び、大 事 にし、蓄え、 そして応答的な関わりをし ていかなければならないということ を 学びました。 ︵今 後 は、計 画↓共 通 理 解↓実 践 を 行っていく予定になっています。 ︶ 私たち 職 員は、日々子ど もたちの傍 らで職員同士の何気ない会話や業務報 1歳 児のお友 達はエプロンと 三 角 巾 を持ってきてもらい、お餅つきに参加し ました。エプロンをつけて準備すると気 持 ち も 盛 り 上がり、 ﹁みて∼﹂と 保 育 士 に 可 愛いエプロン姿 を 見せていまし た。最初はお友達がお餅をつく様子を 見ました。いざ自分たちの番になると、 緊 張した 様 子でしたが、保 育 士と一緒 お餅つき した。少し緊張気味の子どもたちでし たが、歌い終わった 後、おじいちゃん、 おば あ ちゃんた ち から 拍 手 を もらい、 とても満足そうで達成感も味わったよ うでした。また、まつぼっくりで作った ツリーのプレゼントもしてきました。お じいちゃん、おばあちゃんとの交 流 は とても貴重な経験になったようです。 24 新しい年が始まりました。今年もか わいい子どもたちの笑 顔がたくさんみ られるように、頑 張っていきたいと 思い ます。 ゆきやこんこん♪ あられやこんこん♪ 月は別府も何度か雪が積もりまし た。乳児院の子どもたちのほとんどが、 初めての雪です。職員がバケツに雪を入 れて見せると、 おそるおそる手を出して みる子や勢いよくわしづかみをしてあま りの冷たさにビックリしている子や皆の 様 子 を 遠くからじっと 見ている 子 など 様々な反 応を 見せてくれました。ぞう グループの子ど もたち︵2歳 児︶ は 庭に 椅 子 に 座って集 中 して見 ていまし た。 美味しいバイキングランチに食欲も増し ていつもより食べっぷりが良かったです。 また、おやつの時にはサンタさんがお菓 子の プレゼント を 届 けてく れ まし た。 ご家庭でもサンタさんからのプレゼント が届いた様子で 日の朝は登園後、興 奮気味にその報告をしていた子どもた ちでした。クリスマスには子どもたちの 幸せを願う大人の温かい心が子どもた ちに伝わっていくことを願っています。 12 偕楽園へ行ってきたよ! 25 2015年1月30日 (4) 第 98 号 第 98 号 (5) 2015年1月30日 50 保育コーディネーター 研修を受講して 大 分 県 知 事 認 証 ⋮ 第 1 回 保 育コー ディネーターの研 修 を 昨 年の 月から 月 の 半 年 か け て 毎 月 1 回 研 修、 レ ポート、 月には筆 記 試 験と 大 変でし たが無事認定をいただくことが出来ま した。 保 育 園だけでなく、地 域も含め核 家 族 化が進 む 現 代、子 育てに悩んでいる 家庭、虐待、要保護、支援が必要な子ど もや家 庭への援 助 などを 学び、他 機 関 とつなぐ役目がコーディネーターになり ます。 簡単な事ではないですが、 子どもたち や保 護 者の方々に少しずつでも支 援で きるように中 心と な り、職 員で協 力し て頑張りたいと思います。 11 11 5 クリスマス会 子どもたちが、 毎年楽しみにしている クリスマス会! 保 育 室や 廊 下・窓に 飾られたクリスマス一色の雰 囲 気に子 ど もた ち は 毎 日ルンルンでした。会で は、保育士によるハンドベル演奏や劇を 聴いたり見たり⋮毎年違ったクリスマス 会に子ど もたちは、次は何 をするのか な?と目を輝かせていました。 各クラスでクリスマスランチを食べてい ると ﹁メリークリスマス﹂ とサンタクロース とトナカイが1人1人にプレゼントを 配りました。近くにくるサンタクロース に少し緊張しながらも ﹁ありがとう☆﹂ と 嬉しそうに受 け 取っていました。 その日のお迎えは ﹁今 日サンタクロー スがきたんで∼﹂ と興奮気味にお家の方 に楽しそうに話しながら 帰っていまし た。今回のクリスマス会も⋮大成功 10 賛助会員募集 18 ●乳児院 衛藤 美央(調理員等) 今 年 度 も 残 り 少 なくな り1年 を 締 めくくる行 事がまだまだ控えています が、子ども一人ひとりとしっかり触れ合 い、 子どもたちが毎日楽しく過ごせるよ うに職員全員で頑張っていきたいと思い ます。 本年もよろしくお願いします。 所長 本庄 智宏 職員一同 下記の連絡先へご相談ください。 栄光園 12月31日付退職 退職 どもその多くは学業と厳しい仕事の両 立に苦しみ、途 中で大 学 を あきらめる しかありませんでした。 歳になると、社会に出る準備をあ と 少し栄 光 園でしたいと 思っても国の 制 度により、国や県からの支 援が受け られなくなります。保護者や親戚など からの援助も奨学金も受けられない中 で、 生活の不安がどんどん膨らんでいき ます。職員たちの中にも親の気持ちに なって子ど もたちを 心 配し、経 済 的 な 支 援 をしてきた 者 もおり ましたが、進 学を希望する子どもたちが増えてきた ため、少 人 数の 善 意では 追いつかな く なってきております。 栄 光 園の自 立 進 学 資 金は栄 光 園か ら社 会へ巣 立っていくために、暮らしが 守られ、 学びが続けられ、 子どもたちが 自分の生きる道に希望の光が見出せる ようにと 祈 り を 込めて設 立しました。 皆さまの子どもたちへの愛は、 子どもた ちの心の中で、自 分の人 生を 生きぬく 勇気になっていくと信じています。 どうぞご協力お願いいたします。 法人および各施設での苦情等は 自立進学資金 11月1日付採用 18 年 会 費、一 口1000円、但 し、何 口 でも、分割も可。ご連絡いただけ れば職員が参上します。栄光園 賛助会事務所は、別府市南荘園町 3組です。賛助会員の皆様には、 栄光園の広報誌『栄光園だより』 を送付させていただきます。 ∼ぺったんこ∼♪ お父 さん頑 張 れ∼﹂ と歌ったり応援したり大忙しでした。 味のついたお餅をたくさん食べたり、 ま るめた り ⋮ 昔 ながらの伝 統 ある 餅つき を子どもたちと経験することが出来て、 またひとつ楽しい思い出が残 り ました。 13 保育参観 25 !! 栄光園ファミリークラブ 採 用 ●青山保育所 池田 里奈(保育士パート) 栄 光 園では、社 会に出てからもがん ばって自分が信じた道を進めるように と願い、 高校に進学できるようにと力を 注いできました。最近では、 中学に通っ ていた子どもたちのほとんどが高 校へ 進学できるようになりました。子ども たち自身の力と職員たちの見守り、 ご 寄付の応援があったからです。 今は 全 国 的に高 校 を 卒 業 すると 2 人に1人は大学に進むようになりまし た。け れど も 児 童 養 護 施 設に 暮らす 子どもたちが大学に進めるのは 人に 1人しかいません。 家 族と 暮らす 全 国の 歳 以 上の子 ど もたちのように、栄 光 園でも 大 学や 短 期 大 学、専 門 学 校に進んで学びたい と望む子どもたちが増えています。夢 を 実 現しようとアルバイトをしながら 大学に通った子どももいました。けれ 2014年度10∼12月職員の動静 芋 ほ り の 時 に 収 穫 し た 芋を使って﹁親子でクッキングをしてみ よう﹂と初の試みをしてみました。 また、食 育 活 動 をたくさん経 験して きている子どもたちの様子も見てもら いたいとの私たちの思いから、 4歳5歳 児は包丁を使って野菜を切り ﹁さつまい もカレー﹂ を⋮3歳児はピーラーを使っ て野菜の皮をむき ﹁野菜サラダ﹂ を作り ま し た。1 歳 2 歳 児 は さつ まいも を 絞って ﹁茶巾しぼり﹂ を作りました。 0歳 児のお部 屋では芋ほりごっこを したり、 他のクラスのクッキングしている 様子を見に行き雰囲気を楽しんでいま した。 み ん な で 作った カレーライス・サ ラ ダ・茶 巾し ぼり は 格 別のようで、子 ど もたちや保護者の方もおかわりをした りと美味しそうに食べていました。 保護者の方々の協力も得て、 いつもと 違った保育参観が出来ました。 があります。 キリスト教の理 念を 掲げるなら徹 底してそうすべきですし、中途半端な ことはしないほうが良いのです。聖書 にもあるとおり、﹁塩に塩気がなくな れば、 その塩は何によって塩味が付け ら れよう。も はや、何の 役 に も 立 た ず、 外に投げ捨てられ、 人々に踏みつけ られるだけである。 ﹂︵マタイ5 ︶ か らです。キリスト教 社 会 福 祉 事 業の 特色は、 神を仰いでそのみ許に立ち返 りつつ、人と交わるところにあると思 います。神によって高められつつ、 己が 身を 低くして奉 仕することがその精 神であ り ましょう。神 が 救い主 イエ ス・キリストにおいて身を低くして人 を高く押し上げてくださったので、人 も 自 己 を 低くして神 中 心、利 用 者 中 心に生きることができる自由さが与 えられたのです。気 高さと 自 己 放 棄 の二面が一体になったものがキリスト 教信仰と精神の核心だと思います。 このような、神から人へ人から神へ の 応 答 が 生 き 生 き と 保 た れる 活 動 体、運 動 体がキリスト 教 社 会 福 祉 事 業の中核であります。そのためには、 求心的運動としての礼拝、祈り、学び と黙想、 教えと布教があり、 遠心的運 動としては常に神が愛するために創 造された利用者中心の支援と地域の 社会福祉向上の取り組みを飽くこと なく追求する社会福祉実践があるの です。 キリスト教の理 念を 堅 持すること は、独 善 的であることと は 正 反 対に 自己を開いて受けいれることであり、 周りの人にもごく自然に神の恵みに 与っていただくことなのです。 社会福祉法人 栄光園 もちつき キリスト教理念の実践について 児童養護施設 江 口 敏 一 毎年恒例の ﹁餅つき﹂ ⋮今年はお父さ んが手 伝いに来ていただきました。少 し小雨が降ったりやんだりでしたが、 子 どもたちはもち米が餅になるまでを目 を丸くさせながら真剣に見ていました。 お友だちやお父さんたちが餅を搗いて いると大きな声で ﹁ぺったんこ∼ぺったん こ﹂ と 声 を だした り﹁お餅 を 搗き ましょ 栄 光 園がキリスト教の理 念に基づ く社 会 福 祉 施 設であることは、地 元 の人々を 始め国 内 外によく知られて いる事実です。 法人設立の動きは、 1950 ︵昭和 ︶ 年、 戦後の混乱の中で日本女性と 米兵の混血児が巷にさまよう姿に見 かねた 米 国の宣 教 師キャザリン・ス ティーブンスが原資として当時の 万 円を 寄 付されたことによって具 体 化 されました。当 法 人は日 本キリスト 教団別府不老町教会の野町良夫牧師 とその熱心な信徒小郷虎市・小福夫 妻の祈りと実践が創立の起源となり ました。創 立 者の熱 烈なキリスト教 信仰がなかったならば、 今日の栄光園 は存在しなかったでしょう。信仰によ る 愛の奉 仕、献 身、熱 意、豊かな 想 像 力と 創 造 性、慈 愛、無 私 な 心と 祈 り、 神への服 従と 隣 人 愛があって、その実 践としての社会福祉事業がはじめら れたのです。これは善 行 を 積んで自 分の浄福の達成を願うという聖なる エゴイズムと も異 なり ますし、まして キリスト教 勢 力の拡 大 を 図るという 十字軍的な発想でもありません。信 仰による使命感が創設者たちをつき 動かし、行 動に駆 り 立てた 結 果が事 業の形となったのです。 特定の宗教上の信念に基づき始め ら れ た 社 会 福 祉 事 業 や 教 育の 事 業 が、 憲法による信教の自由の保障の元 で、今日公共性の高いサービスを提供 しているのは周知の事実です。 創 立 年を 経た栄 光 園が、今 後も 社会福祉事業を継続して提供し続け るには、 創立時のキリスト教理念を堅 持する意義を常に考え 、 深める必要 62 2015年1月30日 (6) 第 98 号 第 98 号 (7) 2015年1月30日 50 保育コーディネーター 研修を受講して 大 分 県 知 事 認 証 ⋮ 第 1 回 保 育コー ディネーターの研 修 を 昨 年の 月から 月 の 半 年 か け て 毎 月 1 回 研 修、 レ ポート、 月には筆 記 試 験と 大 変でし たが無事認定をいただくことが出来ま した。 保 育 園だけでなく、地 域も含め核 家 族 化が進 む 現 代、子 育てに悩んでいる 家庭、虐待、要保護、支援が必要な子ど もや家 庭への援 助 などを 学び、他 機 関 とつなぐ役目がコーディネーターになり ます。 簡単な事ではないですが、 子どもたち や保 護 者の方々に少しずつでも支 援で きるように中 心と な り、職 員で協 力し て頑張りたいと思います。 11 11 5 クリスマス会 子どもたちが、 毎年楽しみにしている クリスマス会! 保 育 室や 廊 下・窓に 飾られたクリスマス一色の雰 囲 気に子 ど もた ち は 毎 日ルンルンでした。会で は、保育士によるハンドベル演奏や劇を 聴いたり見たり⋮毎年違ったクリスマス 会に子ど もたちは、次は何 をするのか な?と目を輝かせていました。 各クラスでクリスマスランチを食べてい ると ﹁メリークリスマス﹂ とサンタクロース とトナカイが1人1人にプレゼントを 配りました。近くにくるサンタクロース に少し緊張しながらも ﹁ありがとう☆﹂ と 嬉しそうに受 け 取っていました。 その日のお迎えは ﹁今 日サンタクロー スがきたんで∼﹂ と興奮気味にお家の方 に楽しそうに話しながら 帰っていまし た。今回のクリスマス会も⋮大成功 10 賛助会員募集 18 ●乳児院 衛藤 美央(調理員等) 今 年 度 も 残 り 少 なくな り1年 を 締 めくくる行 事がまだまだ控えています が、子ども一人ひとりとしっかり触れ合 い、 子どもたちが毎日楽しく過ごせるよ うに職員全員で頑張っていきたいと思い ます。 本年もよろしくお願いします。 所長 本庄 智宏 職員一同 下記の連絡先へご相談ください。 栄光園 12月31日付退職 退職 どもその多くは学業と厳しい仕事の両 立に苦しみ、途 中で大 学 を あきらめる しかありませんでした。 歳になると、社会に出る準備をあ と 少し栄 光 園でしたいと 思っても国の 制 度により、国や県からの支 援が受け られなくなります。保護者や親戚など からの援助も奨学金も受けられない中 で、 生活の不安がどんどん膨らんでいき ます。職員たちの中にも親の気持ちに なって子ど もたちを 心 配し、経 済 的 な 支 援 をしてきた 者 もおり ましたが、進 学を希望する子どもたちが増えてきた ため、少 人 数の 善 意では 追いつかな く なってきております。 栄 光 園の自 立 進 学 資 金は栄 光 園か ら社 会へ巣 立っていくために、暮らしが 守られ、 学びが続けられ、 子どもたちが 自分の生きる道に希望の光が見出せる ようにと 祈 り を 込めて設 立しました。 皆さまの子どもたちへの愛は、 子どもた ちの心の中で、自 分の人 生を 生きぬく 勇気になっていくと信じています。 どうぞご協力お願いいたします。 法人および各施設での苦情等は 自立進学資金 11月1日付採用 18 年 会 費、一 口1000円、但 し、何 口 でも、分割も可。ご連絡いただけ れば職員が参上します。栄光園 賛助会事務所は、別府市南荘園町 3組です。賛助会員の皆様には、 栄光園の広報誌『栄光園だより』 を送付させていただきます。 ∼ぺったんこ∼♪ お父 さん頑 張 れ∼﹂ と歌ったり応援したり大忙しでした。 味のついたお餅をたくさん食べたり、 ま るめた り ⋮ 昔 ながらの伝 統 ある 餅つき を子どもたちと経験することが出来て、 またひとつ楽しい思い出が残 り ました。 13 保育参観 25 !! 栄光園ファミリークラブ 採 用 ●青山保育所 池田 里奈(保育士パート) 栄 光 園では、社 会に出てからもがん ばって自分が信じた道を進めるように と願い、 高校に進学できるようにと力を 注いできました。最近では、 中学に通っ ていた子どもたちのほとんどが高 校へ 進学できるようになりました。子ども たち自身の力と職員たちの見守り、 ご 寄付の応援があったからです。 今は 全 国 的に高 校 を 卒 業 すると 2 人に1人は大学に進むようになりまし た。け れど も 児 童 養 護 施 設に 暮らす 子どもたちが大学に進めるのは 人に 1人しかいません。 家 族と 暮らす 全 国の 歳 以 上の子 ど もたちのように、栄 光 園でも 大 学や 短 期 大 学、専 門 学 校に進んで学びたい と望む子どもたちが増えています。夢 を 実 現しようとアルバイトをしながら 大学に通った子どももいました。けれ 2014年度10∼12月職員の動静 芋 ほ り の 時 に 収 穫 し た 芋を使って﹁親子でクッキングをしてみ よう﹂と初の試みをしてみました。 また、食 育 活 動 をたくさん経 験して きている子どもたちの様子も見てもら いたいとの私たちの思いから、 4歳5歳 児は包丁を使って野菜を切り ﹁さつまい もカレー﹂ を⋮3歳児はピーラーを使っ て野菜の皮をむき ﹁野菜サラダ﹂ を作り ま し た。1 歳 2 歳 児 は さつ まいも を 絞って ﹁茶巾しぼり﹂ を作りました。 0歳 児のお部 屋では芋ほりごっこを したり、 他のクラスのクッキングしている 様子を見に行き雰囲気を楽しんでいま した。 み ん な で 作った カレーライス・サ ラ ダ・茶 巾し ぼり は 格 別のようで、子 ど もたちや保護者の方もおかわりをした りと美味しそうに食べていました。 保護者の方々の協力も得て、 いつもと 違った保育参観が出来ました。 があります。 キリスト教の理 念を 掲げるなら徹 底してそうすべきですし、中途半端な ことはしないほうが良いのです。聖書 にもあるとおり、﹁塩に塩気がなくな れば、 その塩は何によって塩味が付け ら れよう。も はや、何の 役 に も 立 た ず、 外に投げ捨てられ、 人々に踏みつけ られるだけである。 ﹂︵マタイ5 ︶ か らです。キリスト教 社 会 福 祉 事 業の 特色は、 神を仰いでそのみ許に立ち返 りつつ、人と交わるところにあると思 います。神によって高められつつ、 己が 身を 低くして奉 仕することがその精 神であ り ましょう。神 が 救い主 イエ ス・キリストにおいて身を低くして人 を高く押し上げてくださったので、人 も 自 己 を 低くして神 中 心、利 用 者 中 心に生きることができる自由さが与 えられたのです。気 高さと 自 己 放 棄 の二面が一体になったものがキリスト 教信仰と精神の核心だと思います。 このような、神から人へ人から神へ の 応 答 が 生 き 生 き と 保 た れる 活 動 体、運 動 体がキリスト 教 社 会 福 祉 事 業の中核であります。そのためには、 求心的運動としての礼拝、祈り、学び と黙想、 教えと布教があり、 遠心的運 動としては常に神が愛するために創 造された利用者中心の支援と地域の 社会福祉向上の取り組みを飽くこと なく追求する社会福祉実践があるの です。 キリスト教の理 念を 堅 持すること は、独 善 的であることと は 正 反 対に 自己を開いて受けいれることであり、 周りの人にもごく自然に神の恵みに 与っていただくことなのです。 社会福祉法人 栄光園 もちつき キリスト教理念の実践について 児童養護施設 江 口 敏 一 毎年恒例の ﹁餅つき﹂ ⋮今年はお父さ んが手 伝いに来ていただきました。少 し小雨が降ったりやんだりでしたが、 子 どもたちはもち米が餅になるまでを目 を丸くさせながら真剣に見ていました。 お友だちやお父さんたちが餅を搗いて いると大きな声で ﹁ぺったんこ∼ぺったん こ﹂ と 声 を だした り﹁お餅 を 搗き ましょ 栄 光 園がキリスト教の理 念に基づ く社 会 福 祉 施 設であることは、地 元 の人々を 始め国 内 外によく知られて いる事実です。 法人設立の動きは、 1950 ︵昭和 ︶ 年、 戦後の混乱の中で日本女性と 米兵の混血児が巷にさまよう姿に見 かねた 米 国の宣 教 師キャザリン・ス ティーブンスが原資として当時の 万 円を 寄 付されたことによって具 体 化 されました。当 法 人は日 本キリスト 教団別府不老町教会の野町良夫牧師 とその熱心な信徒小郷虎市・小福夫 妻の祈りと実践が創立の起源となり ました。創 立 者の熱 烈なキリスト教 信仰がなかったならば、 今日の栄光園 は存在しなかったでしょう。信仰によ る 愛の奉 仕、献 身、熱 意、豊かな 想 像 力と 創 造 性、慈 愛、無 私 な 心と 祈 り、 神への服 従と 隣 人 愛があって、その実 践としての社会福祉事業がはじめら れたのです。これは善 行 を 積んで自 分の浄福の達成を願うという聖なる エゴイズムと も異 なり ますし、まして キリスト教 勢 力の拡 大 を 図るという 十字軍的な発想でもありません。信 仰による使命感が創設者たちをつき 動かし、行 動に駆 り 立てた 結 果が事 業の形となったのです。 特定の宗教上の信念に基づき始め ら れ た 社 会 福 祉 事 業 や 教 育の 事 業 が、 憲法による信教の自由の保障の元 で、今日公共性の高いサービスを提供 しているのは周知の事実です。 創 立 年を 経た栄 光 園が、今 後も 社会福祉事業を継続して提供し続け るには、 創立時のキリスト教理念を堅 持する意義を常に考え 、 深める必要 62 2015年1月30日 (6) 第 98 号 第 98 号 (7) 2015年1月30日 栄光園のご支援者 ご支援ありがとうございます。 ︻2014年 月1日より2014年 月 日まで︼ 栄光園は多くの皆様の継続した温かい 思いによって支えられてきたことを心から 感 謝いたしており ます。皆 様のこのよう な思いは、 子どもたちの成長に、 また、 働く 私たち職員の励みに大変大きな力となっ ていることをいつも嬉しく思います。 皆 様の上に神 様の豊かな 祝 福があり ますようお祈りいたしております。 助金 井上せつ子様 大分市 内田千香子様 別府市 大 宮 遊 技 場 組 合 様 さ い た ま 市 お話しボランティア様 中津市 亀 井 浩 様 別 府 市 吉 良 頌 三 様 別 府 市 様 大分市 Christian Fellowship ケイヘアー様 大分市 佐 藤 産 婦 人 科 医 院 様 豊 後 大 野 市 大分市 佐 保 会 大 分 支 部 様 三 栄 会 様 大 分 市 ㈱三栄建設工業様 大分市 申 ジ エ 様 東 京 都 高 木 政 嗣 様 別 府 市 別府市 伊達直人を尊敬するサンタ様 ㈲ちはらコーポレーション様 別府市 匿 名 様 別 府 市 匿 名 様 別 府 市 友 永 一 様 別 府 市 南 光 物 産 ㈱ 様 別 府 市 日 本 競 輪 選 手 会 大 分 支 部 様 別 府 市 別 府 教 会 教 会 学 校 様 別 府 市 別府不老町教会様 別府市 別府溝部学園短期大学幼児教育学科様 別府市 松 本 小 児 科 医 院 様 別 府 市 森 分 尚 樹・美 和 子 様 別 府 市 匿 名 様 別 府 市 2014年 改 築寄付 別 府 不 老 町 教 会 様 別 府 市 2014年 招待・奉仕 小・中学習指導 安東秀典・井上せつ子様 七 五 三 着 付 け エ ッ チ 美 容 室 様 クリスマスツリー点 灯 式 ㈱ お お い た 観 光 サ ー ビ ス 様 児 童 達 と の 交 流 会 尾 上 部 屋 関 東 後 援 会様 絵本読み聞かせ等 お話しボランティア様 城島招待 大分県アミューズメント事業者協会様 木村写真場様 七五三写真撮影 ケイヘァー様 児童のヘアーカット お餅つき 上人OBソフトクラブ有志会様 竹細工製作体験 別府北ロータリークラブ様 竹細工指導 別府竹製品協同組合様 お餅つき・お餅 別府ライオンズクラブ様 別府ライオネスクラブ様 ミュージックカーニバル招 待 別 府 溝 部 学 園 短 期 大 学 様 渡 辺 貞 夫 コ ン サ ー ト 招 待 山口産業㈱様 お 餅 つ き・音 楽 演 奏 陸 上 自 衛 隊 別 府 駐 屯 地 様 ︻訂正とお詫び︼ 前号 ︵ 号︶ にて、﹁招待・奉仕﹂ に掲載のお名前が 村津忠久様となっていましたが、正しくは村津孝 仁様です。訂正してお詫び申し上げます。 編 集 後 記 クリスマスを祝うアドベントの頃より 寒波厳しい師走となりました。今年も栄 光園は事業開始後 回目のクリスマスを 地域の皆様と一緒に盛大にお祝いするこ とができ心から感謝いたしております。 クリスマス・歳の瀬・年越しの雰囲気は 家庭に近い環境のホームですから大変暖 かい雰囲気で過ごせますが、正月に帰省 できる先のない子どもの寂しさは職員で は代わりようがありません。人の世は移 ろいますが、どんな時にも神様が私たち を愛してくださっているという思いに満 たされた自己肯定観へ辿り着きたいと願 う年末年始です。 ︵敏︶ 201 年 正月 いつも社会福祉法人栄光園 に 対 する 格 別 の ご 厚 誼 を 賜 り、心から感謝いたします。 本 年 も 相 変 わ り ま せ ず ご 指 導・ご 支 援 を 賜 り た く お願い申し上げます。 あけまして おめでとう ございます 不思議なことに、 私は再会が許されるな ら、 私をいじめた一番のボスに会って手を取 り合って話したいと願っているのです。 今の ﹁いじめ﹂ とは異なり、昔のそれはた わいない可愛いいものでした。 62 2014年 自立進学資金 匿 名 様 臼 杵 市 匿 名 様 別 府 市 神 鳥 慶 子 様 杵 築 市 み ら い 信 金 同 友 会 鶴 見・扇 山 支 部 様 別 府 市 2014年 特別物品寄付 97 2014年 賛 安部 保様 別府市 新江 基二様 横浜市 伊勢 方信様 別府市 宇戸美和子様 大分市 角田 三日様 大分市 川村 隼秋様 熊本市 北九州復興教会様 北九州市 ㈲コーワ精起様 東京都 貞閑 孝也様 大分市 袖澗三枝子様 中津市 匿 名様 別府市 ななせ総合事務所様 大分市 橋迫 民子様 臼杵市 古川 恵子様 大分市 別府不老町教会婦人会様 別府市 松本 常圃様 別府市 水谷 愛子様 中津市 宮沢 淑子様 大分市 宮本 妙子様 別府市 門司教会様 北九州市 矢永 尚士様 別府市 匿 名様 中津市 山口産業㈱様 別府市 渡辺 順子様 別府市 般寄付 英語カルタ・CD SBI子 ど も 希 望 財 団様 秋 刀 魚 多 量 М&Мス タ ジ オ 渡 辺 貞 夫様 梨 多 量 大 分 県 梨 研 究 会 様 米 多 量 大 分 県 農 業 共 済 組 合 様 トマトツリー カゴメ㈱様 生 花 亀 井 浩 様 七五三記念写真 木村写真場様 カレンダー多数 九州自然動物公園アフリカンサファリ様 クリスマスプレゼント 釘宮英子様 衣類・玩具・クリスマスケーキ 工藤智美様 パ ン 多 量 ココラート 様 衣 類 財 前 幸 子 様 書 籍 佐 藤 武 男 様 お菓子児童分 三栄建設工業㈱様 おもちゃ多数 ジャック・デッドワイラー様 果物・野菜等 首藤一夫・サチ子様 お 餅 上 人OBソ フ ト ク ラ ブ 有 志 会 様 お 菓 子・果 物 等 杉 町 圭 蔵・千 穂 子 様 クリスマスケーキ ㈲TN保険ひろば様 ス ポ ー ツ 用 品 等 投 資 家 テ ス タ 2 号 様 石 鹸 多 量 友 永 一 様 様 お 菓 子・ランドセル DreamCreator お花の苗 中島生花店様 衣類・洗剤・文具等 中村里子様 鏡餅 日本鏡餅組合様 お 菓 子 児 童 分 日 本 競 輪 選 手 会 大 分 支 部様 炊飯器等 野口克子様 食品・飲料水等 板井由香様 祝箸 ㈲はしふく様 野 菜・果 物・お 菓 子 等 フルゴスペルイエスキリスト教会様 映画DVD プレナス㈱ほっともっと様 お餅 別府本町餅つき大会様 お 餅 つ き 用 材 料・果 物 等 別府ライオンズクラブ様 別府ライオネスクラブ様 花の苗・お菓子等 別府ロータリークラブ様 クランツブローチ 森分尚樹・美和子様 お 菓 子・パン 等 山 口 香 様 生活用品 山口洋子様 クリスマスプレゼント 楽天様 お 餅・カレーライス等 陸 上 自 衛 隊 別 府 駐 屯 地 様 書 籍 労 働 金 庫 様 10 衣 類 赤 尾 信 哉 様 衣 類 多 量 芦 刈 和 夫 様 ク リ ス マ ス ケ ー キ 安 部 純 子 様 ク リ ス マ ス ケ ー キ 石 村 萬 盛 堂 高 城 店 様 バ ス タ オ ル 岩 永 敏 冶 様 お 餅・お 菓 子・ティッシュ等 ヴィ ー ナ ス ギ ャ ラ リ ー 別 府 店 様 果 物 上 杉 敬 三 様 お 米 筌 口 成 男 様 20 2014年 一 野 紀 美 代 いる子どものことを思うと胸が痛みます。 男の子が棒切れを振り回し、元気いっぱ い喧嘩し、擦り傷に赤チンをつけて、 それで お終い!となった昔は佳き時代でした。 先 日、 月 日に栄 光 園のクリスマス礼 拝・祝会に初めて参加させて頂きました。 子どもたちの一生懸命な舞台を楽しく拝 見させていただきました。お歌・可愛らし いお遊 戯・聖 劇 ⋮とご指 導された職 員の 皆 様、 ボランティアの先 生 方のお働きに深 く感謝いたします。 ﹃あゝ、 この 子 ど もた ちが 神 様に 愛 さ れ て、 みんな幸せになりますように、 一人とし て ﹁いじめ﹂ などにあわないように﹄ と祈りつ つ帰路につきました。 もう一つ付け加えさせていただきたいこ とがあり ます。私には生 涯 を 通して大 切 な 大 切 な 友 人 がお り まし た。私 が﹁いじ め﹂ の中におりました時に私に手を差しの べ ﹁あなたと親友になりたい﹂ と云ってくれ た 人です。彼 女は中 国 人の父と 日 本 人の 母を持つ人でしたが、 戦後、 筆舌に尽くし難 い苦労の末に1990年頃にやっと日本人 として帰国、 それから 年後、 やっと私たち 二 人 は 再 会 を 果 たしました。すっかり 身 体をこわしていた彼女ですが、子どもたち のために必死に生き抜いてくれました。し かし、 一昨年1月、 子どもや孫に見守られ、 その生 涯を 終えました。納 骨の1 週 間 前 に私は大 阪・門 真に向かい彼 女のお骨 を 抱かせていただきました。 今であれば﹁いじめ﹂ られている 子と 仲 良 くすると、 たちまちその子が仲 間 外れにさ れ ﹁いじめ﹂ の対 象にされてしまう⋮と ある お母様から伺いました。いつでも ﹁いじめ﹂ は 一 人対グループです。大人はすべての子ども たちの心に目を向けていきたいと願います。 12 31 安 東 秀 典 様 大 分 市 伊 藤 幸 子 様 別 府 市 いじ め 評議員 平 あり、 全くの孤独を一人心に秘めて苦しんで は異なり、考えられない程の暴力、陰湿さが 付かないことが多いのです。昔の ﹁いじめ﹂ と にもそのことを言いません。親も教師も気 いないでしょうか。子どもたちは親にも教師 いだったと思います。生徒たちは何のわだ かまりもなく仲 良かったと 思うのですが、 学校サイドは今にして考えるとやはり差別 感 情があったのではないでしょうか。それ が 原 因 だったのかど うかは 分 かり ません が、ある時 期から私に対する﹁いじめ﹂ が始 まりました。朝、 校門を入ると十人位の同 級生がずらりと並んで、 その内の一人 ︵ボス 的な人︶ が私を 睨みつけるのです。この行 為はある日 突 然 始まり、毎 朝 続きました。 どのくらい続いたのか記憶もさだかではあ りませんが、 やがて敗戦を迎え学校も友だ ちもバラバラになってしまいました。 今、 考えますと、 それを ﹁いじめ﹂ とは感じ ずに何故私がこんな目に合うのか、私の何 処が悪いのだろうか?と 自 分 を 責める 気 持ちに落ち込んで行きました。しかし、私 はそのことを一切両親にも姉にも教師にも 云いませんでした。何 故 云わなかったのか 今でもわかりません。言えなかったのです。 朝、元 気に家 を 出るのですが、学 校が近 付 くにつれ足が重くなり、そのままどこかへ 逃げてしまいたい思いでした。 今、﹁いじめ﹂ にあっている子どもが周囲に 2015年1月30日発行 10 昔 も 苛める、虐められる、 と 云う言 葉 は 使われていました。しかし、 今はいじめられ ている ⋮とは言わずに ﹁いじめ﹂ にあってい たと云うように ﹁いじめ﹂ は立派に名詞とし て使われることの方が多くなりました。そ して、 この問題が新聞紙面、 或いはテレビを 賑わすことがあります。 いつ頃からこの ﹁いじめ﹂ と云う言葉を耳 にするようになったのか? 年ぐらい前? いや、 もっと前からでしょうか。 では、昔 は 全 く﹁いじめ﹂は なかったので しょうか。いゝえ、昔もそれらしき事はあっ たのです。私 が 還 暦 を 迎 えた 頃でしょう か。その頃になって自分が女学校時代に今 で云う ﹁いじめ﹂ にあっていたことに気 付か されたのです。 私は戦 時 中、中 国 広 東 市の日 本 人 女 学 校に通っていました。クラスは日本人と、 当 時日本の統治下にあった台湾人が半々ぐら 職 員一同 野 口 保 育 所 所 長 本庄 智宏 所 長 小久保次郎 青 山 保 育 所 乳児院 栄光園 施設長 熊谷登喜子 施設長 江口 敏一 児童養護施設 栄光園 理事長 友永 丈一 社会福祉法人 栄光園 5 第98号 12 20 2015年1月30日 (8) 第 98 号 第 98 号 (1) 2015年1月30日
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