ダウンロードする - 広島平和記念資料館

平成27年度
事
業
計
画
書
公益財団法人広島平和文化センター
第1
事業計画書
平成27年度公益財団法人広島平和文化センター事業計画書
1
基本方針
公益財団法人広島平和文化センターは、昭和51年4月の設立以来、広島
の被爆体験を根底に据え、世界平和の推進と人類の福祉の増進に寄与するこ
とを目的として、幅広く平和推進及び国際交流・協力のための諸事業に取り
組んできた。
平成27年度においては、これまでの諸事業をさらに発展させ、引き続き
被爆体験の継承、平和思想の普及及び国際相互の理解や友好親善の促進を図
り、広島市との連携の下、市民及び平和団体、国際交流団体等との協働によ
り一層努力していく。
また、広島平和記念資料館については、平成26年度から平成29年度ま
での4年間、広島国際会議場については、平成27年度から平成31年度ま
での5年間、それぞれ指定管理者の指定を受けており、引き続き適正な管理
運営を行っていく。
2
主要事業
〔公益目的事業1(平和推進事業)〕
・ 国内原爆展の開催
・ 被爆関連映像資料のアーカイブ化【新規】
・ 旧日本銀行広島支店での平和記念資料館収蔵品の展示【新規】
・ 被爆体験伝承者による伝承講話の定時開催【新規】
・ 平和記念資料館再整備事業
・ ヒロシマ・ナガサキ原爆展の開催
・ 2020ビジョンキャンペーンの展開
・ 平和首長会議運営体制の充実
・ 被爆体験記の朗読事業
〔公益目的事業2(国際交流・協力事業)〕
・ 国 際 交 流 ・協 力 の 日 の 開 催
・ 外国人市民の総合相談窓口事業
1
3
事業計画
(1) 公 益 目 的 事 業 1 ( 平 和 推 進 事 業 )
ア
被爆体験継承普及事業
(ア) 修学旅行生への被爆体験講話等(予算額:2,516万8千円)
a 被爆の実相を次の世代に正しく伝え、平和意識の高揚を図るた
め、修学旅行生をはじめとする国内外からの来訪者などを対象に、
被爆体験講話や原爆記録ビデオの上映等を行う。
・受講予定件数:約2,000件
b ヒロシマの心を伝えるとともに、被爆体験継承の推進を図るた
め、8月6日前後等に平和記念公園を訪れる人々に、事前予約不要
かつ無料で被爆体験講話を聴く機会を提供する。
・時
期 : 平 成 2 7 年 8 月 上 旬 ~ 中 旬 (1 3 回 程 度 ) 、 9 月 以 降
(4回程度)
・場
所:国立広島原爆死没者追悼平和祈念館、広島国際会議場等
(イ) ヒ ロ シ マ ・ ピ ー ス ・ ボ ラ ン テ ィ ア 事 業 (予算額:384万3千円)
被爆体験継承の推進を図るため、被爆体験を持たない市民を含め、
幅広く市民の中から被爆の実相を伝える市民ボランティアを養成し、
広島平和記念資料館の展示、平和記念公園内の慰霊碑等の解説を行
う。
・ボランティア登録者数(平成27年3月1日現在):222人
(ウ) 被 爆 者 証 言 ビ デ オ の 制 作 (予算額:98万3千円)
広島県内在住の被爆者の映像や証言をビデオに記録し、保存すると
ともに、被爆の実相を国内外の次の世代に継承するため、複製したビ
デオ・DVDの貸出やインターネット上での公開などを行う。
・収録予定人数:10人
・平成26年度までの収録本数:1,063本
(エ) 被 爆 体 験 証 言 者 交 流 の 集 い の 運 営 (予算額:33万4千円)
被爆体験継承活動を行っている団体の活動の質を高めるため、団体
相互の情報交換と学習を深める研修会等を行う。
・時
期:未定(全体会議2回、研修会2回)
2
・場
所:広島国際会議場
・対象者:全体会議
研 修 会
団体の代表者(19団体)
団 体 の 会 員 、 一 般 市 民 (各回とも定員180人)
(オ) 平 和 文 化 セ ン タ ー イ ン タ ー ン シ ッ プ 事 業 ( 予算額:39万円)
国内外の学生、青年をインターンとして受け入れ、広島での実際の平和
活動や様々な経験を通して被爆地ヒロシマについての理解を深める機会を
提供する。
・受 入 期 間:1人につき3日~3か月
・ 受入予定人数: 2 0 名 程 度
(カ) ヒ ロ シ マ ・ ピ ー ス フ ォ ー ラ ム の 開 催 ( 予 算 額 : 49万 4千 円 )
市民が「平和の原点」としての「ヒロシマ」を見つめ直し、原爆や
平和について考え、どのように行動していけばよいかを探求する機会
を提供するため、広島市立大学と連携し、連続講座を開催する。
・時
期:平成27年5月~7月(土曜日、全6回)
・場
所 : 広島市まちづくり市民交流プラザ
・対象者:18歳以上で広島市内に在住又は通勤・通学している人
・定
員:100人(広島市立大学の履修生50人程度を含む。)
(キ) 国 内 原 爆 写 真 展 用 資 料 の 普及・活用(予算額:73万2千円)
被爆の実相を伝え、平和意識の高揚を図るため、原爆展を開催する
国内の学校や各種平和団体、自治体等へ原爆写真パネル・ポスターの
貸出を行う。
・貸出予定数:約160点
(ク) 中 ・ 高 校 生 ピ ー ス ク ラ ブ の 開 催 (予算額:151万2千円)
被爆の実相を学び、平和に対する見識を高めるとともに、自ら平和
を目指して取り組む力を養い、平和を推進していく人材の育成を図る
ため、被爆の実相等を学ぶ講座やワークショップなどの学習の場を提
供する。
3
・時
期:通年
・場
所:広島平和記念資料館、長崎市など
・ 対 象 者 : 広島市内に在住又は通学している中・高校生(定員30人)
(ケ) 平 和 学 習 講 座 ( 予算額:45万9千円)
被爆者に代わり、被爆の実相を伝えることができる新たな担い手と
して、平和学習講座の講師を育成し、被爆体験の継承を図る。
広島市内の小・中・高等学校及び社会教育施設等にこれらの育成した講
師を派遣し、平和学習を実施することにより、被爆の実相や核兵器廃絶へ
の取組などについて児童生徒等の理解を促すとともに、自ら平和に取り組
む意欲を醸成する。
・講
師 : 1 2 人 (平 成 2 7 年 3 月 1 日 現 在 )
・実施回数:70回程度
(コ) 平 和 記 念 資 料 館 学 習 ワ ー ク ブ ッ ク 等 の 作 成 (予算額:350万7千円)
修学旅行生や広島市内の児童生徒が、平和記念資料館の見学を通し
て、より効果的に被爆の実相を学び、平和を目指す自主的な取組を進
めることができるよう、また、広島市への修学旅行誘致及び資料館入
館者増加対策の一助となるよう、「平和記念資料館学習ワークブック」
「平和記念資料館学習ハンドブック」「平和記念公園めぐり」を作成
し、配付する。
・作成予定部数
①平和記念資料館学習ワークブック
小学生用
135,000部
小学生指導者用
19,500部
中・高校生用
61,000部
中・高校生指導者用
6,000部
②平和記念資料館学習ハンドブック
小学生用
205,000部
中・高校生用
200,000部
③平和記念公園めぐり
50,000部
4
(サ) 国 内 原 爆 展 の 開 催 (予算額:1,651万6千円)
被爆の実相を伝え、核兵器廃絶に向けた国内世論を醸成するため、
国内主要都市において原爆展を開催する。
・時
期:平成27年7月~10月
・場
所:秋田県秋田市、新潟県上越市・新発田市、
鹿児島県鹿児島市、愛媛県松山市
(シ) 原 爆 展 ・ 平 和 学 習 用 資 料 の 普 及 ・ 活 用 (予算額:87万2千円)
被爆の実相を伝え、平和意識の高揚を図るため、国内の学校や各種
平和団体、自治体等へ原爆展・平和学習用資料の貸出を行う。
・ 貸 出 予 定 数 : 約 1 ,2 0 0 点
(ス) 英語で伝えようヒロシマセミナー(予算額:21万2千円)
被爆の実相を正しく英語で伝えていくため、原爆被害の概要及び英
語での表現方法について学ぶ場を提供する。
【高校生】
①対象:留学又は渡航を予定している(希望を含む。)広島市内の
高校生
②時期:平成27年5月~平成28年2月(3回程度)
③定員:約30人/回
【一般】
①対象:留学又は渡航を予定している(希望を含む。)者及び海外
から留学又は渡航してきた者を受け入れている家族等(上
記高校生以外の者)
②時期:平成27年5月及び7月(2回)
③定員:100人/回
(セ) 被 爆 関 連 映 像 資 料 の ア ー カ イ ブ 化 (予算額:903万5千円)【新規】
広島のテレビ放送局が所蔵している被爆の実相を伝える様々な映像
について、アーカイブ化(目録の作成)を進め、情報の整理・集積を
図り、被爆体験を後世へ継承するための資料とするとともに、その活
用を図る。可能なものから成果の公開に努め、アーカイブ化した映像
の一部を、リニューアル後の平和記念資料館でも活用する。
5
(ソ) 旧 日 本 銀 行 広 島 支 店 で の 平 和 記 念 資 料 館 収 蔵 品 の 展 示
(予算額:255万4千円)【新規】
旧日本銀行広島支店で、被爆資料や「市民が描いた原爆の絵」、
米国国立公文書館所蔵写真などの平和記念資料館収蔵品の展示を行
う。平和記念資料館以外の場所で被爆の実相に触れる機会を提供す
ることにより、より多くの人に被爆者の体験や平和への思いを共有
してもらう。
・時
期:平成27年7月~平成30年3月(予定)
(タ) 被 爆 体 験 伝 承 者 に よ る 伝 承 講 話 の 定 時 開 催
(予算額:292万3千円)【新規】
広島平和記念資料館の 来館者を対象に、事前予約不要かつ無料で広島
市が養成した被爆体験伝承者による講話を定時開催する。
・実施概要
平日
1日1回
土・日・祝日
1日3回
4月、5月、7月~10月、年末年始、3月は英語
による講話を1日1回追加実施
(チ) 平和記念資料館再整備事業(予算額:4,963万8千円)
改修工事中、東館の安全対策の強化や誘導案内を実施するとともに、
展示検討会議での議論を踏まえながら、平成28年春のリニューア
ルオープンに向け、東館の展示整備を進める。
また、展示説明文執筆会議で本館の説明文の執筆を開始する。
(ツ) 平和・戦争に関する博物館等とのネットワーク(予算額:18万2千円)
国内の平和・戦争に関する博物館等は毎年度、日本平和博物館会議
を開催しており、資料・情報交換を行うとともに、ネットワーク化を
図っている。第22回目に当たる平成27年度の会議は、川崎市平和
館で開催する。
(テ) 展 示 ・ 収 蔵 資 料 等 の 調 査 研 究 ( 予 算 額 : 263万 5千 円 )
原爆や平和問題などについて、平和記念資料館資料調査研究会の会
6
員が、物理学、歴史学、国際関係学、保存科学などの分野から調査研
究を行う。
イ
平和意識高揚事業
(ア) こども平和キャンプの 開 催 (予算額:44万6千円)
平和意識の高揚を図るため、子どもたちを対象に被爆の実相や平和
の大切さについて学ぶ場を提供する。
・ 時
期:平成27年8月2日(日)~4日(火)
・ 場
所:広島平和記念資料館、似島臨海少年自然の家等
・対
象:広島市内の小学校4~6年生と中学校1~3年生
(定員44人)
(イ) ひ ろ し ま 子 ど も 平 和 の 集 い (予算額:55万1千円)
平和記念式典参列等のために広島を訪れる子どもたちと広島の子ど
もたちに対し、広島の地から平和のメッセージを発信する機会を提供
することにより、若い世代の平和意識の高揚と主体的な取組の促進を
図る。
・ 時
期:平成27年8月6日(木)
・ 場
所: 広 島 国 際 会 議 場
・ 参加予定団体数:12団体程度
(ウ) 子 ど も た ち の 平 和 の 絵 コ ン ク ー ル の 開 催 (予算額:123万4千円)
子どもたちの平和意識の高揚を図るため、広島市及び海外の姉妹・
友好都市等の小・中学生から「平和」をテーマとした絵を募集し、優
秀作品を表彰するとともに、作品展を開催する。
・ 募 集 期 間 : 平成27年7月中旬~9月上旬
・ 展示時期:平成28年1月
・ 応募作品点数: 4 , 2 5 6 点 (平 成 2 6 年 度 )
(エ) 機 関 紙 の 発 行 等 ( 予 算 額 : 398万 8千円 )
a
本財団が行う平和や国際交流・協力への取組を紹介するため、和
文機関紙、英文機関紙を発行するとともに、事業報告「平和と交流
」を作成し、ホームページに掲載する。
7
・内
容 : 和文機関紙
年3回、各6,000部
英文機関紙
年2回、各2,000部
「平和と交流」
b
年1回
本財団の活動に関する情報等をインターネットで迅速に提供する
ことにより、情報発信機能の充実を図る。
c
日本平和学会の研究大会に出席し、平和研究の最新の成果を学ぶ
とともに、学会員との交流を深める。
・時
期:平成27年6月
・場
所 : 東 京 都 内 (予 定 )
(オ) 平 和 宣 言 の 発 信 ( 予 算 額 : 176万 4千 円 )
平和宣言の内容を国内外に周知することにより、核兵器廃絶に向け
た国際世論を醸成し、核兵器保有国の政策変更につなげる。
・内
容 : ① 平 和 宣 言 文 パ ネ ル (和 文 、 英 文 )の 作 成 ・ 掲 示
②平和宣言読上げの動画作成・インターネットでの発信
等
・平和宣言読上げの動画の作成及び広島市ホームペー
ジでの発信
・広島平和記念資料館での平和宣言読上げ映像の上映
・外国語8か国語(スペイン語、フランス語、ロシア
語、中国語、アラビア語、ドイツ語、ハングル、ポ
ルトガル語)による平和宣言文の作成
③ 平 和 宣 言 文 の 送 付 ( 和 文 : 25,000 部 、 英 文 : 14,000
部 、 点 字 : 300部 )
④平和宣言(英語版)の世界発信
広島市長が平和宣言を英語で読み上げ、その録画映像
を広島市ホームページで配信
(カ) 広 島 平 和 記 念 資 料 館 ホ ー ム ペ ー ジ 及 び デ ー タ ベ ー ス の 管 理 ・ 運 用
( 予 算 額 : 1,809万 6千 円 )
核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を世界に訴え、国際世論を醸成して
いくため、広島平和記念資料館のホームページ「ヒロシマ・ピース・サ
イト」等により、原爆・平和に関する情報を発信する。
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・内
容:①ヒロシマ・ピース・サイト
サイト全体の案内、平和宣言の発信、核兵器の開発・核
軍縮の歩みと広島の復興の歩みの紹介
②バーチャル・ミュージアム
アニメ・写真等を使用した資料館の展示内容の紹介
③キッズ平和ステーション
意見交換ができる掲示板や平和学習の事例を紹介するコ
ーナーを設けた子ども向け平和学習ページ
④資料館メールマガジンの発行
資料館のイベント案内、平和関連図書の紹介等を掲載し
たメールニュースを毎月1回発行
⑤ デ ー タ ベ ー ス の 管 理 ・運 用
資料館が所蔵、 管 理 す る 被 爆 資 料 、 写 真 、 絵 、動画 等 の
原爆・平和に関する資料をデータベース化して管理し、
一 部 を インターネットで公開
(キ) 情 報 資 料 室 の 管 理 運 営 ( 予 算 額 : 244万 6千 円 )
平和文化の普及、高揚と被爆体験の継承を図るための調査、研究の
場として、原爆・平和に関する資料・情報の収集、保存を行い、市民
の閲覧に供する。
・利用予定人数:約9,400人
ウ
国際平和推進事業
(ア) 国 際 平 和 シ ン ポ ジ ウ ム の 開 催 ( 予 算 額 : 321万 5千 円 )
市民の平和意識の高揚と平和のメッセージの発信を目的として 広島
市及び朝日新聞社との共催により、シンポジウムを開催する。(広島
市と長崎市で交互に開催)
・時
期:平成27年7月
・場
所:広島国際会議場
(イ) 国 連 軍 縮 フ ェ ロ ー ズ の 受 入 れ ( 予 算 額 : 33万 1千 円 )
軍縮専門家の育成を目的として、各国外交官を対象に国連が主催す
9
る「国連軍縮フェローシップ計画」の研修生(フェローズ)を受け入
れ、被爆の実相等について理解を深めるための研修を行う。
・時
期: 平 成 2 7 年 9 月 下 旬 ( 2 泊 3 日 )
・場
所: 平 和 記 念 公 園 、 広 島 平 和 記 念 資 料 館 等
・内
容: ① 被 爆 者 に よ る 講 話
②原爆記録映画の上映
③広島平和記念資料館、原爆ドームの視察等
・ 受入予定人数: 2 7 人
(ウ) 中 国 人 民 平 和 軍 縮 協 会 と の 交 流 ( 予 算 額 : 120万 6千 円 )
中国の平和・軍縮分野のNGOである中国人民平和軍縮協会との交
流を深めるため、本財団から訪中団を派遣し、被爆の実相とともに、
核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願う「ヒロシマの心」を伝える。
また、市民レベルの交流を行い、相互理解の促進を図る。
・時
期 :平成27年10月(6泊7日)
・訪 問 先 :北京、南京、上海(予定)
・ 派遣予定人数 : 6 人
(エ) ウェブ会議システムによる海外への被爆体験証言(予算額:22万4千円)
海外の人々に被爆の実相を伝え、核兵器廃絶に向けての国際世論を
醸成するため、ウェブ会議システムによる被爆体験証言を行う。
・実施予定回数:12回
(オ) ピ ー ス ナ イ タ ー の 開 催 ( 予 算 額 : 30万 円 )
広島東洋カープ応援の場を活用して、核兵器廃絶と世界恒久平和の
実現に向けたメッセージを発信する「ピースナイター」を生活協同組
合ひろしま等との共催により開催し、平和に対する意識を喚起する。
・ 時 期: 平 成 2 7 年 8 月 5 日 ( 水 ) ( 予 定 )
・ 場 所 : MAZDA ZOOM-ZOOMス タ ジ ア ム 広 島 ( 広 島 市 民 球 場 )
・内 容:①球場内の原爆ドームと同じ高さ(地上25m)の座席の
観客に赤色のポスターを、その他の座席の観客には緑色
のポスターを掲げてもらうことにより、球場全体の緑色
の中に赤色の線「ピースライン25」を作り、平和への
願いをアピール
10
②グラウンド内で地元高校生等による「ピースパフォー
マンス」の実施
③大型ビジョンでの平和を願うビデオメッセージの放映
等
(カ) 国 外 原 爆 写 真 展 用 資 料 の 提 供 ( 予 算 額 : 48万 8千 円 )
被爆の実相を伝え、平和意識の高揚を図るため、原爆展の開催や平
和学習の実施に取り組む世界各地の自治体、NGO、学校、個人等に
対し、ヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター及び映像資料等の貸出・
提供を行う。
・貸出・提供予定数:約150点
(キ) ヒ ロ シ マ ・ ナ ガ サ キ 原 爆 展 の 開 催 ( 予 算 額 : 1,015万 円 )
被爆の実相を伝え、核兵器廃絶に向けての国際世論を醸成するた
め、海外の主要都市において原爆展を開催する。
・時
期:平成27年4月下旬以降(予定)
・場
所 : 米 国 ・ ニ ュ ー ヨ ー ク 市 ( 国 連 本 部 ) 、 ワ シ ン ト ン DCほ か
(ク) 「 広 島 ・ 長 崎 講 座 」 設 置 協 力 プ ロ グ ラ ム ( 予 算 額 : 18万 4千 円 )
被爆体験を学問的なレベルで若い世代に継承するため、国内外の大
学に「広島・長崎講座」の開設を呼び掛ける。また、新たに講座を開
設した大学に対し、学識経験者や被爆体験証言者等の派遣及び教材の
提供を行う。
(ケ) 米 国 で の 原 爆 写 真 ポ ス タ ー 展 等 の 開 催 (予算額:25万7千円)
被爆の実相を伝え、核兵器廃絶に向けての世論を醸成するため、米
国内で原爆写真ポスター展を開催する。併せて、現地と広島をインタ
ーネットで結び、被爆体験証言を聞いてもらうウェブ会議 を開催する。
・時
期:平成27年4月~平成28年3月
・場
所:イリノイ州やカリフォルニア州、ニューヨーク州等
(コ) 世 界 平 和 都 市 連 帯 の 推 進 ( 予 算 額 : 1,054万 8千 円 )
核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起し、世界恒久平和の実
現を図るため、世界の都市による平和連帯を推進する。
11
・内
容:①核兵器廃絶に向けた世界の都市への連帯の呼び掛け
② 2020年までの核兵器廃絶を目指す「2020ビジョン」の展開
③ニューズレター・メールマガジンの発行
④加盟都市の活動内容の収集とホームページでの公表
⑤広島市・長崎市の平和宣言の加盟都市への送付
⑥加盟都市データベースの再構築及び運用保守
⑦メンバーシップ納付金制度の導入
・平和首長会議加盟都市数:160か国・地域6,585都市
(平成27年3月1日現在)
(サ) 2 0 2 0 ビ ジ ョ ン キ ャ ン ペ ー ン の 展 開 ( 予 算 額 : 5,713万 2千 円 )
平和首長会議では、平成25年8月の総会において、今後4年間
具体的な取組を定めた行動計画を策定した。この行動計画に基づき、
2020ビジョンキャンペーンのさらなる展開を図る。
・ 内 容 : ① 2015年 N P T 再 検 討 会 議 へ の 出 席 及 び 同 会 議 へ の 高 校
生の派遣
・時期:平成27年4月
・場所:米国・ニューヨーク市
②平和首長会議国内加盟都市会議の開催
・時期:平成27年11月
・場所:広島国際会議場
③ピースボート寄港地行事の開催
・時期:平成27年4月
・場所:インド・コーチ市
④核兵器禁止条約の交渉開始等を求める市民署名活動の
展開
⑤平和首長会議加盟都市への被爆樹木の種・苗木の配付
及び「平和の灯」の分火
⑥平和首長会議未加盟都市に対する加盟要請
⑦赤十字国際委員会、核軍縮・不拡散議員連盟、全米市
長会議等との連携強化
⑧海外連絡員の設置等
(シ) 平 和 首 長 会 議 運 営 体 制 の 充 実 ( 予 算 額 : 495万 1千 円 )
平和首長会議の地域グループ化を推進するため、役員都市等を訪問
12
し、地域グループの運営等を担うリーダー都市の就任を要請する。
・ 時
期:平成27年6月ほか(予定)
・ 訪問先:コスタリカなど6か国程度
(ス) 第 9 回 平 和 首 長 会 議 理 事 会 の 開 催 ( 予 算 額 : 528万 3千 円 ) 【 新 規 】
平和首長会議総会開催(4年に1度)の中間年に理事会を開催し、
平和首長会議の今後の取組や次回総会の運営方針等について審議する。
・ 時
期:平成27年11月
・ 開催地:ベルギー・イーペル市
エ
施設の管理運営
(ア) 国 立 広 島 原 爆 死 没 者 追 悼 平 和 祈 念 館 の 管 理 運 営
<
厚生労働省からの受託事業
>
(予 算 額 : 2億 5,563万 6千 円 )
a
原爆死没者の氏名・遺影の登録・公開
原爆死没者の遺影等を収集し、館内で公開する。
新聞紙面に募集記事を掲載して収集数の増加に努める。
・収集予定数:氏名・遺影
650人
(平成27年3月1日現在
b
累計19,994人)
被爆体験記の収集・整理・公開
被爆体験記を収集・整理(データベース化)し、館内で公開する。
また、テキストデータ及びイメージデータ化を推進する。
・収集予定数:被爆体験記
60編、図書
平成27年3月1日現在
140冊
累計135,367編
(図書に掲載されたものの編数を含む。)
c
企画展の開催
所蔵する被爆体験記の中からテーマに沿った被爆体験記を選ぶと
ともに映像資料を制作して企画展を開催する。なお、映像資料につ
いては、平和学習資料としてDVDの貸出を行う。
・ 時 期 : 平 成 2 7 年 1 月 1 日 (木 )~ 平 成 2 7 年 1 2 月 2 8 日 (月 )
・テーマ:「原爆の子 広島の少年少女のうったえ」
・展示内容:被爆から6年、広島の街が復興へと歩む中、子ども
たちが書いた被爆体験記集「原爆の子
広島の少年
少女のうったえ」が出版された。今も読み続けられ
13
ているこの被爆体験記集を紹介し、子どもたちが体
験した戦争や原爆の悲惨さ、平和への思いを伝える。
平成26年に引き続き平成27年には、被爆時、小学
校4年生以上の子どもたちが執筆した被爆体験記を紹
介する。
(被爆体験記38編、関連資料17点)
d
被爆者証言ビデオの制作
広島県外在住及び国外在住被爆者の証言を映像として記録して保
存するとともに、国内外に被爆の実相を伝えるため、館内及びイン
ターネット上で公開などを行う。
・収録予定人数:40人
・平成26年度までの収録本数:349本
e
被爆体験記の朗読事業
若い世代へ被爆体験を継承するため、修学旅行などで来広する児
童生徒を対象とした朗読会や来館者が自由に参加できる定期朗読
会 、 第 23 回 世 界 ス カ ウ ト ジ ャ ン ボ リ ー 大 会 ( 約 3 万 人 ) 、 広 島 市
内及び近郊の学校、公民館等での出前朗読会などを開催するほか
、国内原爆展会場でも朗読会を行う。また、独自で被爆体験記朗
読会を行う団体等に朗読セットの貸出を行う。
・朗読会開催予定数:230回
・朗読セット貸出予定数:30件
f
広島平和学習セミナーの開催
平和学習を目的として多くの修学旅行生に来館してもらうため、
広島市と共同で学校関係者及び旅行会社(教育旅行部門)を対象に
広島での平和学習や体験学習などを紹介する広島平和学習セミナー
を開催する。
・開催地: 福島市(平成27年
7月予定)
大阪市(平成27年11月予定)
・参加予定人数:各会場40人
g
被爆体験記執筆補助
14
高齢などにより体験記の執筆が困難な被爆者を対象に、聞き取り
や代筆を行い、被爆体験記の収集数の増加を図る。
また、この被爆体験記をとりまとめた被爆体験記集を作成し、広
島市内の中学校・高等学校・図書館等に配布する。
・聞き取り予定人数:10人(一般公募)
h
多言語化対応事業
海 外 か ら 来 館 す る 多 く の 人 に 、母 国 語 で 被 爆 の 実 相 を 伝 え る た め 、
被爆者証言ビデオの翻訳字幕(タイ語、マレー語)の作成、被爆体
験 記 の 翻 訳 (ポーランド語、ベトナム語)、祈念館PRチラシの翻訳(ス
ウェーデン語、インドネシア語、ポーランド語、フィリピノ語)を 行 う 。
i
インターネットによる情報提供
事業内容をホームページ上で紹介するとともに、保有する被爆体
験記及び被爆者証言ビデオを掲載して広く情報提供し、被爆の実相
を伝える。
j
情報展示システムの保守・管理
来館者へのサービス向上及びシステムの安全性・信頼性を確保す
るため、情報展示システムの保守・管理を行う。
k
(イ)
a
施設の管理等
広島平和記念資料館の管理運営
施 設 等 の 管 理 運 営 ( 予 算 額 : 2億 8,742万 8千 円 )
・平成27年度入館予定人数:約133万人
b
広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)の維持管理
( 予 算 額 : 38万 4千 円 )
オ
その他定款第3条に規定する目的を達成するために必要な事業
(2) 公 益 目 的 事 業 2 ( 国 際 交 流 ・ 協 力 事 業 )
15
ア
国際交流・協力推進事業
(ア) 国 際 交 流 ・ 協 力 事 業 へ の 助 成 ( 予 算 額 : 88万 7千 円 )
市民レベルの国際交流・協力の推進を図るため、広島市内で活動し
ている国際交流・協力活動団体が、自主的に企画・実施する国外又は
市内での国際交流・協力事業に対して助成を行う。
・助成予定数:7団体
(イ) 国 際 交 流 ネ ッ ト ワ ー ク ひ ろ し ま の 運 営 ( 予 算 額 : 156万 4千 円 )
広島市内の国際交流・協力活動団体等で構成する国際交流ネットワ
ークひろしまを運営し、加入団体が活動しやすい環境づくりに努め
る。また、市民レベルの国際交流活動を促進するため、ホームステイ
等のボランティア登録を受け付け、非営利機関等からの依頼に対して
あっせんを行う。また、国際交流・協力課のホームページを利用し、
国際交流ネットワークひろしま加入団体の活動情報等を発信する。
・内
容:加入団体への情報提供等、研修室・ボランティア活動コ
ーナーの運営、ホームステイ等のあっせん
・加入団体数:170団体(平成27年3月1日現在)
・国際交流・協力課のホームページ閲覧状況:年間28,126件
(平成26年4月~平成27年2月実績)
(ウ) 国 際 交 流 ・ 協 力 の 日 の 開 催 ( 予 算 額 : 327万 2千 円 )
広島市内の国際交流・協力活動団体間の交流を推進するとともに、
市 民 の 関 心 を 高 め る た め 、 文 化 体験コーナーや、セミナー、展示、バザー
等を開催する。
・時
期:平成27年11月15日(日)(予定)
・場
所: 広 島 国 際 会 議 場 、 平 和 大 通 り 緑 地 帯 、 平 和 記 念 公 園
・参加予定人数:約8,000人
(エ)「姉妹・友好都市の日」の開催及び「ヒロシマ・メッセンジャー」の運営
( 予 算 額 : 416万 5千 円 )
広島市が海外の6つの姉妹・友好都市ごとに創設した「姉妹・友好
都市の日」に市民参加型の記念イベントを開催し、市民交流の一層の
拡 大 と 国 際 意 識 の 高 揚 を 図 る 。 ま た 、 「 姉 妹 ・友 好 都 市 の 日 」 記 念 イ
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ベ ン ト の 企 画 ・立 案 及 び 進 行 や 国 際 理 解 学 習 の 講 師 と し て 学 校 等 に 派
遣する「ヒロシマ・メッセンジャー」を募集する。
a
「姉妹・友好都市の日」(6都市)の開催
・時
期: 原 則 と し て 各 都 市 の 日 又 は こ れ に 近 い 日
・場
所: 広 島 市 留 学 生 会 館 等
・内
容: 各 都 市 の 文 化 ・歴 史 ・音 楽 等 の 紹 介
・参加予定人数:約10,000人
b
「ヒロシマ・メッセンジャー」の運営
・メッセンジャーの募集
募集時期:平成27年10月
募 集 人 数 : 姉 妹 ・友 好 都 市 ご と に 男 女 各 1 人 、 計 1 2 人
任
イ
期:平成28年1月~12月
国際化推進事業
(ア) 国 際 交 流 員 に よ る 国 際 交 流 事 業 の 実 施 ( 予 算 額 : 1万 9千 円 )
地域レベルでの国際交流・国際理解を促進するため、国際交流員を
学校等広島市関係機関が実施する国際交流・国際理解事業に派遣する
とともに、国際交流員が市民からの質問や相談に応じる国際交流員の
相談日を国際交流ラウンジにおいて実施する。
・ 実 施 予 定 : 派 遣 ( 3 3 回 ) 、 相 談 日 (1 2 回 )
(イ) 情 報 誌 の 発 行 ( 予 算 額 : 9万 7千 円 )
外 国 人 の た め に 英 語 で の 生 活 ・ 文 化 情 報 誌 を 作 成 し 、配 付 す る 。
また、文化情報、広島市の広報紙からの有益な情報については多言
語化し、情報提供を行う。これらの情報をインターネットでも提供す
る。
・内
容:「HIRO
CLUB
NEWS」(英語版)
月1回、各100部、約40頁
「 ひ ろ し ま 市 民 と 市 政 」 (毎 月 1 5 日 号 )抜 粋 (英 語 版 )
月1回、各100部、約5頁
※中国語、ポルトガル語、スペイン語、ハングル版は
適宜作成
(ウ) 国 際 交 流 ・ 協 力 団 体 と の 連 携 ( 予 算 額 : 23万 3千 円 )
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広 島 地 域 の 国 際 交 流 ・ 協 力 事 業 の 連 携 ・調 整 を 図 る た め 、 公 益 財 団
法人ひろしま国際センター等関係機関との連絡会議に参加するととも
に二国間団体の運営の助言や地域国際化協会の研修会等に参加する。
(エ) ボランティア通訳者の研修・派遣事業(予算額:42万1千円)
外国人市民の生活や行政運営などの支援を行うため、ボランティア
通訳者を登録し、通訳者に対する研修を行うとともに、要請に応じ
て区役所や学校、国際的会合などに派遣する。
・ボランティア登録者数:437人(平成27年3月1日現在)
(オ) 外国人市民の総合相談窓口事業( 予算額:524万4千円)
年間を通じて、多言語で対応できる相談コーナーを開設するとと も
に、行政機関等への通訳派遣や生活関連情報の翻訳、相談窓口に関す
るニーズ調査・情報提供を行う。
・対応言語:中国語、英語、ハングル、スペイン語、ポルトガル語
(カ) 外 国 人 市 民 の 日 本 語 能 力 向 上 支 援 事 業 ( 予 算 額 : 48万 2千 円 )
地域日本語教室を支えている日本語ボランティアのスキルアップ
を図るための講座の開催や、各教室が抱える課題を解決するための自
由な情報交換の場の提供などにより、日本語ボランティアのネットワ
ークの構築を図る。
・内
容:日本語指導方法及び日本語支援活動に関する講座、ボラ
ンティアのネットワーク構築に向けた情報交換会等の開
催
・対
象:地域日本語教室で活動している市民ボランティア及び日
本語ボランティアの活動に関心のある人
・地域日本語教室の数:22団体(平成27年3月1日現在)
ウ
ひ ろ し ま 奨 学 金 支 給 事 業 ( 予 算 額 : 1,173万 8千 円 )
広島市内に居住し、市内の大学・大学院に在籍する私費留学生に対し
経済的な問題に影響されることなく、安心して学業に専念できるよう奨
学金を支給する。
・支給人数:30人
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・ 支 給 金 額 : 3 0 , 0 0 0 円 / 月 ×1 2 か 月
エ
その他定款第3条に規定する目的を達成するために必要な事業
(3) 収 益 事 業 等
ア
広 島 平 和 記 念 資 料 館 で の 収 益 事 業 ( 予 算 額 : 8,995万 2千 円 )
(ア) 出 版 事 業
「図録
広島平和記念資料館
増刷部数
ヒロシマを世界に」
5,000部
「ヒロシマ読本」(日本語版)
増刷部数
6,000部
(イ) 販 売 事 業
原爆・平和関係の図書、グッズ、DVD等を広島平和記念資料館内
のミュ-ジアムショップで販売する。
(ウ) 常 設 展 示 等 の 解 説 機 器 ( 音 声 ガ イ ド ) の 貸 出 事 業
常設展示や遺品等の詳しい解説が聴ける音声ガイド(日本語、英語、
ハングル、中国語、フランス語ほか12言語)の貸出を行う。
・貸出予定数:約85,000台
イ
広 島 国 際 会 議 場 で の 収 益 事 業 ( 予 算 額 : 1,420万 1千 円 )
臨時売店等での飲物等の販売、飲料水自動販売機の設置、コピー・フ
ァクスサービス、レセプションの手配等を行う。
ウ
広 島 国 際 会 議 場 の 管 理 運 営 ( 予 算 額 : 3億 9,682万 2千 円 )
・目標利用率:43.3%
・利用予定件数:約2,600件
・国際交流ラウンジ利用予定人数:約65,000人
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