2015/9/3 A’s メソッドとは 1.きっかけは皮膚運動学(福井氏)とカウンター理論(入谷氏)との 出会い。各々を検証し、練習しているときに気づいた反応の違い から始まった。 A’s METHOD 2.トレーニング効果や徒手的アプローチ(促通・誘導)の効果には 個人差がある。 3.姿勢・動作(運動連鎖)を確認すると、そこには法則性があり、 8つの姿勢タイプ と 気の遠くなる動作分析 8つのボディタイプに分けることができる。 4.現時点で、臨床推論の域を脱していないため、A’s Method と している。(Awareness Method) (Akuzawa method) 5.A’s Method では、障害や疾患以前の、人間特性についての 評価~アプローチを考察していく。 城南中央病院 阿久澤 直樹 A’s メソッドの流れ タイプ別分類 1.身体運動、姿勢等の評価から、特性を8つに分類。 1.重心軸の判定 2.右半身と左半身での優位・劣位側を評価、そして、左右半身 どちらが優位かを決めていく。(動力の支点) 3.身体内でのマッスル・インバランスを評価し、働きが弱い 部位を促通し、パワーバランスを整える。 2.その他のチェックポイント 【 1,4,7,10、2,5,8 の法則 】 ➤ 皮膚誘導(筋膜調整)、動作誘導(視線・呼吸・順序)等 4.1 ~3 にてBace Conditining を行った状態で、運動学習、 筋力強化等の反復練習を行い、パフォーマンスの改善の 持続性・継続性を高めていく。 5.運動の特性は必ず戻るものと考え、Bace Conditioning を 運動前・中・後に実施することで、セルフメンテナンスしていく。 L R A’s Method L R L R L R L R L R L R L R Body Type Anterior L R ✔ 重心線の位置 ✔ 重心制御の優劣 ✔ 重心加速度 ✔ ✔ ✔ ✔ Posterior Left アライメント(骨格、姿勢) 筋出力(屈筋⇔伸筋、内転筋⇔外転筋)の優劣 動作時の運動戦略(基本動作、歩行) 性格・気質、顔貌、眼球運動、呼吸様式etc Right 【左軸優位、右側後方軸・左側前方軸の場合】 ➤ L-PA タイプと表現する。(Left-Posterior/Anterior) タイプ別の特徴 ☆ 筋出力の特徴 前方軸 ➤ 屈筋優位 後方軸 ➤ 伸筋優位 ◎ 優位な軸側が左の場合 右側(非軸側) ➤ 外転筋優位 左側( 軸 側 ) ➤ 内転筋優位 ☆ 動作・歩行時の特徴 運動軌跡、重心加速度に 特徴あり。踏み出し脚、 蹴り出し脚…左右のリズム 1 2015/9/3 全身はリンクし、繋がっている 矢状面上運動 (水平面含む) 皮膚・筋膜 誘導ライン 前額面上運動 (水平面含む) 皮膚・筋膜 誘導ライン 動作分析は、基本三平面で 1 .動きに流動性があるのか? 2 .動きにリズムがあるのか? 時 間 的 3 .足の上に体重がしっかりのっているか? 力 学 的 4 .身体が直線的に進行しているか? 空 間 的 5 .蹴り出し脚、踏み出し脚はどちらか? 6 .遊脚相での弛緩はあるか? 7 .一側の立脚相から反対側への荷重の転換に遅れはないか? 8 .身体の左右への過度な移動はないか? 9 .身体の前後への過度の移動はないか? 10.身体の左右の回旋に非対称は認められるか? 11.各々の動きがどの時期で起こっているか? (入谷式歩行分析より) 時間的・力学的・空間的に分析する 姿勢制御 ○ 予測的姿勢制御 → ボディタイプの特徴出やすい。 【臥位】 【座位】 支持基底面;大 自重は横断的にかかる。 床面との摩擦↗、皮膚動き↘ 操作しやすい姿勢とも言える が、接触面からの刺激を常に 受けており、運動連鎖等を阻 害する因子もある。 支持基底面;中 自重は、身体各部で様々な 方向にかかる。 屈曲肢位であり、矢状面で はアンバランス。 前額面においては比較的、 ゆるみのある姿勢。 【立位】 支持基底面;小 自重は垂直にかかる。 不安定で、絶えず姿勢制御 反応がおこる。 垂直分力と床反力の両面の 観察が重要。 全身的には、絞まった姿勢。 どんな座位から立ったのか?どんな座位から寝たのか? 何を分析していくか? ● 反応的姿勢制御 → 学習(発達)により、鍛えられた 反応出やすい。 どんな身体が どんな経験をしたのか? 今回、伝えたいこと(勉強不足ですいません) 触診でも、動作分析でも、その時のみで考えることは できない。 時間的・力学的・空間的連続性についての考察が重要。 静的な姿勢は、気質や骨格の特徴大きく、 動的な場面では、発達や学習の影響が大きい。 二足歩行の獲得 ➤ 道具や食物の運搬のために手を自由に。 手で物を運ぶ ➤ 社会的能力【利他的行動や親切心】を形成。 それを受け継ぐために言語【他者コミュニケーション】 が発達。 言語の発達 ➤ 秩序だった大きな社会を形成するまでに。 但し、発達や学習はベースとなる状態(骨格・気質)から起こる ので、「どのボディタイプが、どう動いているのか?」 といった考え方となる。 身体運動は、簡単に変えられる。反面、すぐ戻る。 「いつ戻っているのか?」 姿勢・動作・行為 認知・知性 感情・社会性 そこを変えれば、効果は持続させられる。 離殿前 着座初期 「人間らしさ」の気の遠くなる 追及をもっと進めなきゃですね… 2
© Copyright 2024 ExpyDoc