講座チラシ

平成27年度福岡大学市民カレッジ
自然災害から学ぶ
■講座内容
2011年に発生した東日本大震災の余震が現在も頻発し、
またプレート境界が大きく変動したことによると思われ
る火山活動が活発化しています。一方、地球温暖化に
伴って気象現象は激化しており、巨大台風の発生や竜巻
被害の増加、豪雨被害などが頻発しています。
本講座では、このような自然災害が多発している状況
を踏まえ、自然災害への理解を深め、自然災害から生命
と財産を守るためにはどうすればよいかを学びます。
■講師
守田
後藤
柳
下山
治
恵之輔
哮
正一
期間
10/31~11/28
曜日・時間
土曜日 10:30~12:00
対象・定員
一般・学生 50人
会場
福岡大学
受講料
3,000円 (5講)
受付方法
先着順
3ページの申込方法参照
福岡大学環境未来オフィス教授
長崎大学名誉教授
九州大学名誉教授
元九州大学理学研究院助教
5回
■講義内容
講
月
日
講義内容
担当
災害はいつでもどこでもやってくる
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後藤
現在は地球温暖化の進行などにより「災害新時代」に入ったと言えます。自然災害は
いついかなるところでも起こりえます。江戸時代の巨大台風で福岡にも甚大な被害を与
えた「子年の大風」(1991年台風19号を想起する)、あの”災害は起こったことがな
い”と言われていた長崎での大水害をビデオや写真などにより紹介し、災害に対する心
構えについて考えます。
福岡の地震災害-警固断層を例にして-
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下山
2005年3月にM7.0の大地震が福岡を襲い地震災害が起こりました。この地震は震源が
沖合であったため市街地の被害は比較的軽微でした。ただし市街地直下を通る警固断層
はこの時動いておらず、近い将来動く可能性があります。一方、一度大地震があったの
で当分地震が起こらない、と言った感覚もあります。本講では地震防災の正しい知識が
得られるよう、地震や活断層の基礎情報、警固断層帯南東部の最新調査結果について解
説します。
日本列島における火山の地下構造と機能
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柳
日本列島は環太平洋火山帯の一部をなす弧状列島であり、海洋プレートが大陸プレート
に沈み込んでいる場所にあります。このため多くの火山が存在し、かつ活発な活動を続
けています。本講では火山の地下構造と災害ばかりでなく火山のもたらす重要な役割に
ついて解説します。
災害と民話、伝承
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後藤
自然災害は人類誕生以前から発生していました。我々の祖先は、災害の前兆現象を生
活の中に捉え、事前に避難できるように民話や伝承によって、その知恵を子孫に伝えま
した。自然と共存してきた先達の知恵に学びましょう。
地球温暖化に伴って激化する気象現象
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守田
地球温暖化に伴い、気象現象が激化しています。巨大台風の発生、集中豪雨発生頻度
の増加、1時間あたり100mmを越える短時間豪雨の日本各地での発生、多発する竜巻災
害、降雹被害の増大など枚挙に暇がありません。本講ではこれらの気象災害について、
その発生原因とともに詳しく解説します。