平成26年度 飯田女子高等学校教育活動まとめ 平成26年度の大きな

平成26年度
飯田女子高等学校教育活動まとめ
平成26年度の大きな出来事は、仮校舎から新校舎への移転である。1月の移転作業が
無事終了し、新校舎での生活を予定通り始めることが出来た。
昨年度の仮校舎への移転、仮校舎での1年半にわたる生活は貴重な経験であった。特に
座光寺地区の皆様には温かく迎えていただき、様々なイベントへも参加させていただいた。
地域との交流を通して、生徒も教員も地域と共にある学校ということを実感することが出
来た1年半であった。また、今まで女子高が積み上げてきた人間教育の精神が、長年の慣
れによって薄れていたことに気づき、その必要性を再認識することが出来た1年半でもあ
った。新校舎へ戻り、あらためてこの上郷の地で新たな歴史を積み上げたい。
また、上郷の地域の皆様とは、さらに交流を深め、地域に愛される学校づくりを目指し
て行きたいと考える。
新校舎での生活は、生徒にとっては快適で、非常に満足している。しかし、校舎の快適
さだけでなく、教育の内容で生徒を満足させるような学校になるよう教職員一同より一層
努力を続けたい。
1.本年度の重点目標
「基本
B・A・S・E(勉強・挨拶・掃除・笑顔)を大切にする
」
①高校生の本分である勉強に力を入れる
②どの場所でも誰にでもその場に応じた明るい挨拶が出来るようにする
③自分の使った場所を感謝の気持ちをこめて掃除する
④いつも笑顔で周りの人に接する
平成26年度が始まるにあたり、上記の目標をかかげたが、大切にしたい4つの項目を
基本(BASE)と表現することで、生徒へ伝わりやすく周知徹底をはかることが出来た。
①の勉強については、当然、教員は授業を第一に考えて行い、生徒もそれぞれの目標に
向かって努力する姿が見られた。授業は全体的に落ち着いた雰囲気で行われ、勉強する環
境も整っている。ただ、生徒アンケートの結果によると、「授業は分かりやすい」「中学
より学力がついている」の項目で、前年度より「そう思う」「だいたいそう思う」の割合
が減少していることから、結果に結びついていない可能性が考えられる。来年度への大き
な課題である。
②③④の明るいあいさつ、掃除、笑顔は、普段の生活の様々な場面で見られた。仮校舎
を後にする時には、お世話になった校舎をきれいにして返そうと、一生懸命掃除をする姿
も見られた。この項目については概ね達成できたように思われる。
2.現状と課題
①学習について
学習に対して前向きな生徒が多く、落ち着いた授業が行われているが、アンケートでは
「授業はわかりやすい」「中学時より学力がついている」について減少している。これは
各教科において、状況を分析し、授業の内容、指導方法などの改善策を考えている。
また、今後の大きな課題としては、数年後に始まる「学力評価のための新たなテスト」
に向けての取り組みである。来年度アクティブラーニング等の研修を考えている。
②学級活動
どのクラスも落ち着いており、授業や行事等への取り組みは良好であった。アンケート
でも「クラスの居心地が良い」「友人関係は良好である」が大半を占めている。しかし、
思春期は些細な事で人間関係が壊れやすい面もあり、SNSによるトラブルや、人間関係
に悩む生徒は少なくはなかった。常日頃の生徒観察と毎日のホームルームや様々な行事等
を通して健全な学級づくりを心がけた。
③生徒指導
万引きや喫煙などの問題行動については近年大幅に減少しており、今年度においても大
きな問題は特におこらなかった。しかし、ラインといったSNSによる人間関係のトラブ
ルが増えている。講演を行ったり、ホームルームで扱うなどの対応をしている。
家庭や心に問題を抱え、登校がままならいといった生徒が増えている。また、生徒と共
に保護者のケアを必要とするケースも多い。特別支援の必要性が年々高まっている。
今年度「いじめ対策マニュアル」を策定した。全体として大きな問題はなかった。
④進路指導
高校の大切な役割の一つが、生徒の進路希望の実現である。進路指導の係が中心となっ
て、ガイダンス等を行い、1年次から進路へ向けての意識を高めている。
今年度卒業生の進路内訳は進学76%、就職19%となっている。(別紙参照)概ね本
人が希望する進路を実現している。
今後、大学入試改革によって導入される新テストへの対応が急務である。
⑤クラブ活動
本校のクラブは、運動系8、文化系17、同好会2となっている。出来るだけ多くの選
択肢を用意し、生徒が自分を生かせる場所、力を発揮する場所を設けている。
今年度、クラブ活動に所属している生徒は全体の91%であった。
全国大会へは弓道、文芸、写真、邦楽の4つのクラブと水泳同好会が出場した。また、
大会出場はなくとも、地域の文化祭や施設の慰問、ボランティアなど成績ではあらわすこ
とのできない活動も積極的に行っている。(別紙参照)
クラブ活動は任意の活動であるが、多くの生徒が参加し、頑張っているのが本校の特徴
である。
⑥その他の活動
8月 9日
11月 8日
1月10日
2月14日
飯田りんごん127名参加(2回目)
保護者対象公開講座 27名参加
第2回母校成人式
110名出席(187名中)
こどもの森
90名来校
生徒アンケート結果
H 2 6 < 537 / 585( 91.8%) >
NO. 1
H 2 5 < 526 / 565( 93.1%) >
4:そう思う 3:だいたいそう思う 2:あまり思わない
1:まったく思わない 0:わからない 何ともいえない
NO. 2
H26
H25
NO. 3
H26
H25
生徒アンケート結果より
NO. 4
1.学校は楽しい
2.クラスでの居心地が良い
6.生徒同士の人間関係は良好である
それぞれ、4:そう思う、3:だいたいそう思うが80%前後であり、昨年度と比較
しても同じ結果となった。
しかし、20%の生徒が2:あまり思わない、1:まったく思わない、0:わからな
い 何ともいえないと答えており、そういう生徒に対する対応が必要となる。
3.授業はわかりやすい
4.中学時よりも学力がついている
この質問に対して、昨年度と比較すると、4:そう思う、3:だいたいそう思うの割
合が減少している。
授業のわからない生徒が増え、学力の向上の実感がわかない生徒が増えていると見ら
れ、対策を考える必要がある。
5.分からない事や心配事など先生に気軽に相談できる
この質問に対しても、4:そう思う、3:だいたいそう思うの割合が減少し、2:あ
まり思わない、1:まったく思わない、0:わからない 何ともいえないの割合が増
加している。
授 業 の わ か り や す さ や 学 力 向 上 の 実 感 の 減 少 と も 合 わ せ 、改 善 の 必 要 が あ る と 言 え る 。
7.クラブや委員会、係の活動に対して前向きに取り組んでいる
8.学校行事に対して前向きに取り組んでいる
9.あいさつや清掃等、自主的に行っている
10. 校 則 や 決 ま り 事 を き ち ん と 守 っ て い る
これらの回答から、大半の生徒が決まりを守り、前向きな学校生活を送っている事が
分かる。
11. 食 事 や 睡 眠 、 時 間 を 守 る 等 、 基 本 的 な 生 活 習 慣 が 身 に つ い て い る
12. ス マ ホ や イ ン タ ー ネ ッ ト 等 は マ ナ ー を 守 り 、 特 に ト ラ ブ ル も な く 使 用 し て い る
基本的な生活習慣については、高校生活だけでなく、卒業後の生活でも必要なもので
ある。
スマートフォン、インターネット等の使用については、生徒たちは特に問題なく使用
してるが、これらは本人が注意していてもトラブルに巻き込まれる可能性がある。
どちらも、ホームルームをはじめとして、様々な場面で指導を継続して行くことが必
要である。
アンケートの結果から、授業、学力、教員についての課題が見えてきた。しっかりと検
証し見直しをしていかなければならないと考える。
保護者アンケート結果
H 2 6 < 483 / 555( 87.0%) >
NO. 1
H 2 5 < 532 / 565( 94.2%) >
4:そう思う 3:だいたいそう思う 2:あまり思わない
1:まったく思わない 0:わからない 何ともいえない
NO. 2
H26
H25
NO. 3
H26
H25
NO. 4
アンケート結果より
1.学校の教育方針は理解できる
2.娘を安心して通わせることができる
3.学校の校則や決まり事などは納得できる
これらの結果を見ると、4:そう思う、3.だいたいそう思うを合わせるとそれぞれ
90%を超えている。このことから概ね教育方針や校則・決まり事については、保護
者の理解を得ており、安心して通わせられると感じていただいていると言える。
アンケートに記入された意見についても、この件について好意的な意見が多く寄せら
れている。
4.学校の授業や学習指導は適切である
8.学校は適切かつ必要な進路指導を行っている
それぞれの指導について、4:そう思う、3.だいたいそう思うが90%前後を占め
ていることから概ね理解を得られていると言える。
ただし、授業について、
<理解していないのに先に進んでしまう。>
<質問がしづらい。>
等の意見をいただいた。授業、学習指導について教員一人一人、また、学校としても
しっかり取り組む必要がある。
5.クラブ活動のあり方は適切である
クラブのあり方については、4:そう思う、3.だいたいそう思うが80%であり、
理解は得られていると考えられるが、上記の項目より数値が少ない。昨年度も同じよ
うな傾向であった。
また、意見について
<クラブの先生には、熱心に指導していただき感謝しております。>
との意見をいただく反面
<クラブの日程を早く教えてほしい。>
<終了時間を公共交通機関に合わせてほしい。>
等の意見を多数いただいた。
昨年度も同じ意見をいただいており改善が図られていないと言える。
10.PTA活動は適切である
PTA活動についても概ね理解を得ているが、
<親がもっと学校へ行く機会があってもよい>
との意見をいただいた。
保護者の意見を参考に、今年度保護者対象の公開授業を行った。今後もPTAと連携
を図り、活動の充実を目指したい。
全体として学校の活動に対して概ね理解を得られていると言えるが、当然、2:あまり
思わない、1:まったく思わないという意見も見られる。そういった意見になる原因等を
分析し、改善を図り、これらの割合をさらに少なくする努力が必要である。
平成26年度 学校自己評価
飯田女子高等学校
教育方針
新しい時代に相応しい健全な家庭人 有能な社会人として教養豊かな女性を育成することを目的とし特に仏教精神を基盤とした情操道義の教育に重点をおく
学校目標(中・長期的目標)
1.仏教精神を基盤とした教育活動を通して、本物の飯田女子高等学校の生徒になるための3年間を送る
本物の飯田女子高等学校の生徒とは
①自利利他の精神
自らが主人公となり、「私の学校」という意識をもって主体的に行動する。さらに様々な活動を通して、利己的な自分に気づき、
他の幸せを私の幸せと感じられるような私になる
②南無阿弥陀仏の心
私にかけられた願いに気づき、感謝の心を持って生き生きとした生活が送ることができる私になる
2.生徒・保護者・教職員間の連携を密にして、厚い信頼関係を築き、安心して学校生活を送ることのできる教育環境をつくる
教育方針・学校目標を達成するための具体的目標
①自分の役割・責任を自覚し、周りの人のために何ができるのか考え、行動できるような生徒を育てる
②時と場所と場合に応じた方法・態度・服装等の使い分けができるような生徒を育てる
③考えること・気づくこと・感じることを大切にして生徒個々の自立心・自主性を育む
④いじめのない学校環境を目指す
⑤生徒個々の学力・人間力の向上を目指し、進路希望の実現を目指す
⑥情報を共有し、意識を統一することで職員間の連携を図る
⑦挨拶が出来る人、労作が出来る人を育てる
⑧学校行事を大切にし課外活動の充実を図る
⑨地域との連携を密にし、地域へ貢献できる学校になる
今年度の重点目標
「基本 B・A・S・E(勉強・挨拶・掃除・笑顔)を大切にする 」
①高校生の本分である勉強に力を入れる
②どの場所でも誰にでもその場に応じた明るい挨拶が出来るようにする
③自分の使った場所を感謝の気持ちをこめて掃除する
④いつも笑顔で周りの人に接する
領域 対象
評価項目
評価の観点
授業に真面目かつ積極的に取り組む姿
勢を身につけさせることができたか
学習習慣の確立
学
習
指 学力の向上
導
家庭学習につながる効果的な課題が提
示できたか
生徒の学力を把握しそれに応じて丁寧に
指導ができたか
生徒に興味関心を持たせ学習意欲を高
められたか
授業の工夫
わかりやすい授業ができたか
進路目標を見つけられたか
進路意識の向上
自己理解が深まったか
基礎学力は向上しているか
実力の向上
教
育
活
動
自己表現力は向上しているか
進
路
指
導
校外模試などを積極的に活用しているか
受験への対応策
面接に必要な能力は向上しているか
進路ガイダンス等の行事は有効に機能し
ているか
進路情報の提供
進路情報を生徒・保護者に向け有効に発
信できたか。
欠席・遅刻・早退の理由を把握して適切な
指導が行えているか
生
徒
指
導
基本的生活習慣の確立
身だしなみについて日常的に意識させる
ことができているか
成果と課題
各教科での徹底ができたが、個人差もあ
り全教科にわたり積極的にということは難
しい。
授業でめいっぱいになってしまって家庭学
習までに及ばず不十分であった。
改善策・向上策
教科内、学年、担任との連携を充実させ
る
長期休暇中の課題の選定。課題実施の
チェックを充実させ意欲を持たせ学力向
上に結びつける。
教科によって差が生じている。習熟度別ク 放課後、土曜日、長期休暇の補習の充実
ラスの設定。
講座の開講
定期テスト、模試などのデータのとりまと
教材研究の充実。興味を持たせることは 研究授業の実施
できたが本来の目的からやや遠ざかって 研修会への参加
しまったものもあった。
どの層の生徒にあわせていくかという事 生徒の実力の把握
は課題。
学年に応じた進路講話や校内進路ガイダ 各ホームルームにおける進路指導の充
ンスを実施し、自分の進路について考え 実を図るとともに、係による進路相談の充
る姿勢を養うとともに、進路実現への道筋 実も図っていく。
を考えることが出来た。
志望が適正か、各自の資質・適性・能力 確かな職業観、人生観に立って学校や職
に応じた進路選択ができるように適切な 業を選択し進路実現ができるように、適切
進路指導を心がけた。
な進路指導を展開する。
日々の授業の積み重ねを根底に学力向 教務や各教科と連携を取り、学力向上を
上に努めることを学校目標に掲げ取り組 図る。
んだが、生徒の学力把握は不十分。
土曜講座、実力養成講座の充実を図る。
生徒の学力の把握と、学力向上の対応策
を考える。
スキルアップ講座を開講した。また各種検 学校全体で高める対策を考え、実施す
定試験の受験やボランティア活動への積 る。
極的な取り組みを促した。
学年会の協力も有り、第2学年の模擬試 学年、クラス差がないように、生徒の意識
験受験者が増加した。2学年から一般常 づけをしていくとともに、学年会の協力を
識模擬試験を実施したが、公務員対策、 あおぐ。
模擬試験後の分析は不十分。
模擬試験後の指導と分析をしていく。
面接対策ガイダンスの実施と、教職員に 1学年から自己表現力を高める対策を
よる複数の面接指導を実施し、受験に必 とっていく。
要な力を養った。
生徒の状況に応じたガイダンス等を実施 年間行事予定表に進路行事組み込み計
した。校外進路説明会の案内をしたとこ 画的に行う。
ろ、多くの生徒が主体的に参加した。実施 趣旨・目的を明確にした上でガイダンスを
する時期や内容については要検討。
実施する。
生徒に有益となる内容を計画・実施する。
仮校舎のため進路指導室の利用がすくな 利用しやすい進路指導室を作る。
かった。
情報の収集、適切な発信、進路相談の実
保護者対象の進路講演会を実施するとと 施等していく。
もに、模擬試験、進路ガイダンス、職場体 保護者と緊密な連絡を保ち、家庭と学校
験等、実施前に保護者に通知を出した。 が一体となった進路指導を展開する。
個々の生徒の出欠状況を把握し、必要に 教員や友人だけの働きかけだけではな
応じて本人と保護者との面談、家庭訪問 く、本人自身が学校生活にやりがいを求
を担任が行った。その指導により、欠席日 め自分の居場所を作る支援指導。家庭と
数で留年する生徒は減少した。欠席理由 の連携、学年会、生徒指導の連携指導と
や状況は様々であるため、日頃の生徒観 する。
察や家庭環境の把握は必要である。
年度当初の身なり指導、朝の立ち番指
規律指導だけでなく、学校生活に前向き
導、全校朝礼での身なりなど、様々な場 に取り組む環境作りに努めていく。
面で生徒が意識することができたと思わ
れる。教員の意識の統一化は年度当初
平成26年度 学校自己評価
領域 対象
評価項目
初期段階の事前指導
生
徒
指
導
心の安定をはかる指導
全職員の連携
クラブ活動への自発的・
積極的参加
教
育
活
動
評価の観点
各々のクラブにおいて入部率・定着率を
上げる努力をしているか
生徒会活動への自主的・
主体的参加
文化祭の企画を真剣に考え準備に協調
性を持って取り組んでいるか
文化祭への取り組む姿勢
充実感・達成感とともに高い文化レベルを
追究しているか
授業公開、文化祭への招待など、積極的
な交流ができたか
保護者・地域の意見・要望に対して迅速
に対応できたか
学
校
運
営
家
と
庭
の
・ 開かれた学校作り
連
地
携
域
成果と課題
ホームルーム・授業・クラブ活動など学校 日常の生活の中で生徒の変化に気づい
生活の諸活動の場面で生徒の変化に気 た教員が担任やクラブ顧問に伝えそれぞ
づき適切な対応を図っているか
れの教員が相談し生徒を指導した。その
中で悩みを抱えた生徒が教員と共に考え
学校生活を過ごしていた。
様々な不安や悩みから言動に変化が表 生徒だけの対話ではなく、必要に応じて
れる生徒に対し教員が1対1での対話を 保護者との面談を行った。話す教員も担
通じて心の安定を図っているか
任だけでなく、その生徒に応じた教員が指
導をした。学校だけでは対応が困難な事
例が増えてきており、スクールカウンセ
ラーへの相談件数も増えている
全職員が学年や係等のそれぞれの立場 生徒やクラスの様子が最もわかる学年会
で連携をとり生徒指導にあたっているか で生徒について話し合い、生徒指導と連
携して指導した。しかし、学年会ごとで差
違が出てきてしまったのは課題である
クラブ活動が自発的に行われ適切な指 各顧問の指導の下、活発な活動が展開さ
導・助言がなされているか
れている。その反面、一部の保護者から
活動時間や活動日程についての早めの
連絡を求める要望が寄せられている。
生徒会活動に関心を持ち自主的・主体的
に参加しようとしているか
課
外
活
動
飯田女子高等学校
ホームページや学級・学年通信などを通
して各種情報を生徒や保護者に提供でき
たか
生徒・職員と地域との連携や貢献はしっ
かりできたか
改善策・向上策
変化に気づいてそのままにしない、問題
については曖昧にしない、きちんと生徒の
話を聞く、教員同士が連携する、必要な
生徒には保護者と面談をして、共通理解
をしていく。
養護教諭、スクールカウンセラー、医療機
関、児童相談所、市町村の子育てに関す
る機関等との連携。学校と保護者との相
互理解による生徒への指導や支援。
職員の連携には、生徒指導委員会がきち
んとした規範を示す。また、学年主任と連
携をして一貫性のある指導をする。
活動時間や活動日程の保護者への周知
については中長期(年間もしくは月単位ま
たは学期単位)毎に文書で知らせたり、保
護者会を開くなど、各部の実情に合わせ
て出来るだけ早い連絡に努める。
各クラブとも、顧問及び生徒、または学年 引き続き顧問会や学年会によってクラブ
会によって、それぞれ主に新学期におい への参加率、定着率の向上を目指して努
て新入生などを対象とした働きかけをおこ 力を行う。顧問間や学年会で情報交換を
なっている。同時に執拗な勧誘によるトラ 心がけ、指導に活かす。
ブルを防ぐために適度な抑制がかけられ
生徒会各機関や教員によって努力が継 引き続き、生徒会行事、学校行事への自
続されている。個々や生徒会組織の部分 発的参加のための努力を行う。とくに、教
的な面では顕著な例もあるが、全体として 員が各行事の日程をこなすことを目標に
生徒による関心度やその質的なレベルは すること(=行事の自己目的化)に陥らな
必ずしも高いものとは言えない。
いよう、各行事に際して必ず指導目標を
もって臨むようにする。
前年度と同様に3月から生徒会執行部で 現行の日程での開催(7月開催)を行うな
準備を開始した。執行部を中心に真剣に ら早期からの準備が必要であるため次年
準備がされ、全体として協調性に欠けて 度(27年度)12月の引継ぎ直後から準備
いるとは言いがたいが、3月からの準備開 する事も求められる。(既に実行している)
始では本番までの期間が短く、拙速な準 また、文化祭の開催時期も新年度は前年
備によって弊害が生まれていると言える。 度と同じ7月に実施し、本校での文化祭が
本当に7月開催が相応しいのか、27年度
文化祭を周到に準備した上で実施し、そ
の是非を検証すべきである。
生徒や教員の努力によって、より良い文 充実感や達成感を生徒に持たせるために
化祭を創造する努力がされている。しか は、教員の役割が重要である。クラスやク
し、多くの招待者を迎えて盛大に開かれ ラブ、生徒会各機関の指導教員が、指導
ているものの、準備期間の短さもあり、充 目標を持って指導にあたり、必要に応じて
実した内容の企画もある一方で、拙速な 情報交換の機会を得たい。また、高い文
出来映えの企画も見受けられた。にぎや 化レベルを追究するためには、教員が高
かさの反面文化レベルの低下も否めな
レベルを躊躇することなく求めたり、必要
い。
以上に妥協しないことも大切である。更
に、文化レベルの向上を目指して高い文
化水準の企画を表彰する制度を設けるな
授業公開は不十分だった
保護者のみならず地域への呼びかけや、
保護者対象公開講座の実施
小中学校への宣伝も必要
保護者や地域からの意見・要望に対して 今後も引き続き迅速な対応を心がける
は誠意を持って対応することができた。た
だし内容によってはまだ対応できないもの
もあるため、今後の課題として生かしたい
学級・学年通信では必要な情報を提供す ホームページの刷新を含め、発信する情
ることが出来た。
報の内容、方法を検討し、さらに友好的な
ホームページは更新回数を増やすなど、 活用を行う
情報発信のツールとしてもっと活用するべ
きであった
近隣の公民館や地区の行事等に参加す 行事だけでなく、ボランティア、清掃活動
るなど、地域の交流を深め貢献すること など様々な形での貢献を目指す
が出来た。