第１章 計画の策定にあたって １． 計画策定の目的・趣旨 ○全国的に少子高齢化が急速に進み、今後一層の高齢化が進行することが予想されています。2025 年（平 成 37 年）には、国民の中で最も構成人数の多い「団塊の世代」の方たちが 75 歳以上の後期高齢者に達 することとなり、高齢化がピークを迎えることになります。今後、この「超高齢社会」を迎えるにあたり、高齢者が住 み慣れた地域で、安心して元気に暮らせる社会に向けた環境整備が求められています。 ○岡垣町においても、平成 26 年 10 月の高齢化率は 29.5%となり、急速な高齢化の進展により、3 人に 1 人が高齢者という人口構成になろうとしています。 ○このような中で、高齢者が安全で安心して暮らすためには、「住まい・医療・介護・予防・生活支援」のサービス を切れ目なく提供する「地域包括ケアシステム」の構築が重要となっています。 ○本計画は、団塊の世代が 75 歳に到達する 2025 年（平成 37 年）を見据え、「岡垣版地域包括ケアシ ステム」の構築に向けて、前計画での取組みを見直し、高齢者を取り巻く環境の変化や課題・ニーズを踏まえ、 今後 3 年間の高齢者施策の方向性を明らかにし、事業を円滑に実施していくことを目的とします。 1 ２． 計画の位置づけ ○本計画は、老人福祉法第 20 条の 8 に規定に基づき、「岡垣町第 5 次総合計画」に即して策定するもので す。また、社会福祉法第 107 条に基づく「岡垣町地域福祉計画」の一部を兼ねています。 ○平成 20 年 4 月に老人保健法が改正され、老人保健計画が廃止されたことから、高齢者の保健施策について は「岡垣町健康増進計画」において取り組んでいます。 ○本計画は、福岡県介護保険広域連合が策定する「第 6 期介護保険事業計画」と一体的に策定するとともに 福岡県が策定する「第 7 次福岡県高齢者保健福祉計画」や岡垣町のその他の関連計画との整合を図った計 画とします。 ■ 本計画の位置づけ 岡垣町第 5 次総合計画 まちづくりの基本理念 住みたい・住み続けたい・みんなが輝く元気なまち 岡垣 保健・医療・福祉分野の基本政策 みんなが健やかで安心して暮らせるまちをつくります 第 6 期介護保険事業計画 岡垣町高齢者福祉計画 （福岡県介護保険広域連合が策定） ■地域における高齢者福祉事業に 関する総合計画 ■要支援・要介護者の介護及び 自立支援のための計画 すべての高齢者の生活支援や生きがいづ 介護を要する高齢者に対し、適切なサー ビスを総合的かつ効率的に提供する施策を 盛り込み、介護保険制度を円滑に進めるた 一体的に策定 くりを通じて、要介護状態になったり、要介護 状態等が悪化することを予防し、総合的な 福祉水準の向上を図るための計画 めの事業計画 整合 【関連計画】 岡垣町健康増進計画 岡垣町障害福祉計画・・・等 第 7 次福岡県高齢者保健福祉計画 （福岡県が策定） 2 ３． 計画の期間 ○本計画の計画期間は、平成 27 年度から 29 年度までの３年間とし、団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年（平成 37 年）に向け、段階的に地域全体で高齢者の暮らしを支える「岡垣版地域包括ケアシステム」の 実現に向けた方向性を示していきます。 <2025 年（平成 37 年）までの見通し> 本計画 第 6 期計画 （第 7 期計画） 第 8 期計画 第 9 期計画 第 10 期計画 平成 24 年～ 平成 27 年～ 平成 30 年～ 平成 33 年～ 平成 36 年～ 平成 26 年度 平成 29 年度 平成 32 年度 平成 35 年度 平成 38 年度 2025 年（平成 37 年） 2015 年（平成 27 年） 団塊世代が 65 歳に 団塊世代が 75 歳に ４． 計画の策定体制及び進捗管理 （１） 計画の策定体制 ○本計画の策定にあたっては、幅広く意見を反映することから、学識経験者や医療、福祉、住民代表などで構成 する「岡垣町介護保険事業計画等策定委員会」を設置し、調査・審議を行いました。 （２） 調査の実施 ○計画策定の基礎となる高齢者の現状やニーズを把握するため、住民アンケート調査や住民ワークショップを実 施したほか、高齢者との関わりのある各種団体へのヒアリング調査を実施しました。 （３） 意見募集（パブリックコメント）の実施 ○計画内容について、広く住民の意見を反映させるため、意見募集（パブリックコメント）を平成 27 年 1 月 19 日～30 日まで実施しました。 （４） 計画の進捗管理 ○本計画は、町の高齢者福祉主管課のみでなく、庁内の関係課及び社会福祉協議会、民生委員・児童委員 協議会等の関係機関との情報共有や連携を強化しながら取り組みを進めていきます。 〇本計画は、主な関係機関で構成する「地域ケア会議」において、施策の進捗状況を検証します。 3
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