2015年度 新しい学び グレートアースとは

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[つげの春秋]
2015.10.2
TSUGENO
■発行責任者/田村 尚
■編集責任者/蒲 重光
TSUGENO HIGH SCHOOL Communication Magazine
VOL
2015年度 新しい学び
グレートアースとは
小
林
栄
樹
今 年 度から新しい学びとしてスタートした
﹁ グ レ ー ト ア ー ス︵ 地 球 体 感 チ ャレ ン ジ
2015︶
﹂。奥三河の豊かな自 然に触れ、感
動し、まさに生きる力を獲 得する学びです。
1 学 期には、奥三河の希 少 生 物・コノハズク調
査に4回、
よみがえれウミガメの浜・表浜海岸
巡回調査に合宿を含め2回実施し、夏休みに
は2泊3日の豊川源流探検を実施しました。
参 加した生 徒たちは、大 自 然との出 会いや新
しい発 見に感 動 を 覚え 、学 校に帰ってきまし
た。その生 徒たちの瞳は、眩しいばかりに輝い
ていました。
また、驚 くべきは、生 徒たちの﹁ グレートアー
ス﹂
への取組みです。時間を守り、外部講師の話
に集中して耳を傾け、仲間と協力して行動する
姿がありました。日常の学校生活における目標
がすべて達成できていたのです。
本校に入学してくる生徒の多くは、学習や人
間関係作りに自信を持てずにいます。しかし、大
自然の前ではそんな自信は些細なことでしかあ
りません。大 自 然の前では、人 間は地 球 上に存
在する生物の一つでしかなく、
みな同じ存在なの
です。感性豊かな黄柳野の生徒たちは、感覚的
にこのことを理解しているのかもしれません。大
自 然に対して、畏 敬の念を抱いて取り組んでい
るように見えるのは気のせいではないでしょう。
それこそ、大 自 然の力と言ってしまえばそれ
までですが、開 校して2 0 年 、
フィールドワーク
での学びを大 切に積み重ねてきた黄 柳 野の学
びの一つの到達点であると思います。
教
頭
横
山
徹
回 登 校 拒 否・不 登 校 問 題
8 月 末 に 開 催 さ れ た﹁第
教
務
部
合いたいと思う。
思い出しながら生徒に向き
く が、そ れ ら の 言 葉 を 時 々
毎日が慌ただしく過ぎてい
く あ っ た。2 学 期 が 始 ま り、
他にも心に残る言葉が数多
うことを改めて教えられた。
ら れ、力 を 与 え ら れ る と い
理解してもらうことで慰め
があり、また、共感をもって
と理解してもらえないこと
悩みを抱えている人でない
た方がいた。同じ困難、同じ
を得ています。﹂と発言され
で、次 の 1 年 間 を 過 ご す 力
国のつどいに参加すること
思った。また、
﹁毎年、この全
究極の願いそのものだと
し た 後 に 残 る、親 と し て の
余分なことを全てそぎ落と
おっしゃった方がおられた。
さ え い て く れ れ ば ⋮﹂と
我 が 子 の こ と を﹁生 き て
2日 間 を 過 ご し た 。
しっかり聞くことだと思い
来 る こ と は、何 よ り お 話 を
深 い 感 銘 を 受 け た。私 に 出
合っていらっしゃることに
抱える事実と誠実に向かい
を し た い と 思 い、ご 家 族 の
親として出来るだけのこと
参 加 し た。参 加 者 の 方 々 が、
全 国 の つ ど い i n 愛 知﹂に
20
1学期のグレートアースの取り組み
グレートアースの取り組みと生徒の感想
生徒の 感 想
1学期
つからぬ焦りと疲れ。脱落しかけるメン 最高によかった!
つげのグレートアース
バーを励ましつつ、
ついに辿りついたウミ
∼手探りからの挑戦
ガメの産 卵 あ と地 。感 動のあ まり 、ウ ミ
ガメと 同 じ 視 線 になろ う と 砂 に顔 をつ
コノハズクの鳴
けて 寝 転 ぶ。ウ ミガメを守るためには、 初 めに行った 場 所 は、
ひいては日本の き 声は、ブッポーソーと鳴いて 聴いて た
パイ オニア とは 開 拓 者 を 意 味 す る 言 表浜という環境を守り、
ら癒されます。3回行ったんですが奇跡
葉だ。人間社会が地球という自然環境か 自 然 環 境 そのものを あ りのま まに保つ
的に3回とも聞けました。最高によかっ
ら遠 ざかりつつあ るこの時 代 、
﹁ 子 ど も 必要性に気づいた。
たです!
たちには強烈な自然体験が必要だ!﹂と
8月の夏休みは、豊川の河口から源流 二回目は、表浜まるごと博物館に行っ
誰もが思っていることだろう。
てウミガメの生態の話を聞いたり、色々
しかし、理 想は理 想 。実 際は本 物の自 ︵ 水 源 ︶までをたどる3日間の旅 を企 画
話を聞いて学びました。砂の温度とかで
然体験にはリスクがつき もので、それに し た 。つげのを 流 れ るつげ 川 は、中 流 で
オスかメスか分 かれ た り す る とかウ ミ
真っ向から取り組む高校は今までなかっ この豊川につながるのだ。豊川の広々と
ガメの赤ちゃんは生き延びる為にフレン
た は ず だ 。だ が そ れ を 理 由 に 止 めて し し た 河 口か ら ま ず は 車 で さ かのぼ る 。
ちょっとした水族館にも寄って豊川に住 ジーダッシュというのがあって 生 き 延び
まっていいのだろうか。
るらしいです。そんなに命かけてるなん
大自然のふところ奥深くへ分け入り、 む魚 類の学 習 をした後 、上 流 まで 移 動 。
てすごいと思いました。
様々なリスク を回 避 し ながら強 烈 な自 鳳来湖の奥のエメラルドグリーンの渕に
夏 休 みに入って ま た 表 浜 まるご と 博
然体験を目指すべきではないのか。そん 飛び込んで魚となる。
物 館にいき ました。川で 遊 んで り 、崖 を
な 想 い で こ の 2 0 年 間 、僕 はつげ の で 透 き 通った 水 は 僕 ら 自 身 まで 清 めて
登ったりしました。人生初体験で緊張し
フィールドワーク を積み重 ねて き た。い く れる、ただし 水は冷 たい。そしてクラ
たけど登り切った時は達成感で一杯でし
つか学 校 を あ げての大 き な 取 り 組みが イマックスは水源を求めて豊川の源流の
沢登りに挑戦だ、次々とあらわれる滝を た。正 直 泣 き たかったで す 。こ れ まで 成
できないだろうかと思いながら。
瀬さんと色々行きましたが、もっと行き
2015年4月より長年、温め続けて 泳いでは登り、最後はロープをつけて本
たいという 気 持 ち で 今 後 も 楽 しいもの
きたこの構想がスタートした。サイは投 格的な大滝のクライミング。
水 し ぶきに打 たれ 、奇 声 をあ げ、喜々 に参加して色々学びたいと思いました。
げられたのだ。
﹁グレートアース﹂そ れ は前 例のない として 滝にかじりついた。そしてついに
手探りからの挑戦であり、日本の教育の 到達した豊川の水源。こんこんと大岩の
新 た な 方 向 性 を 模 索 す る パ イ オ ニア 下 から湧 き 出 す 水 をみんなで ガ ブ飲み
し 、水 をバシャバシャかけ あいながら 3
ワークである。
日間の旅の喜びと友情をわかちあった。
成
瀬
陽
一
一学期を振り返る。
スタートは愛知の鳥であり、鳳来寺山
のシンボルで も あ る 日 本 最 小 のフクロ
ウ・コノハズク調査で始まった。人気のな
い、灯り もない山奥で夜の闇にひたすら
耳をすます。こんな体験は高校生たちに
とってとても新鮮だ。
や が て 遠 い 山 の 彼 方 か ら﹁ ブッポ ー
ソー︵仏法僧︶﹂とかすかな声を聞き取っ
た時の感動。誰 もが奥三河の山々にコノ
ハズクの復活を願う気持ちでいっぱいに
なるはずだ。
6月は山から海へと場所をかえる。豊
橋 市 表 浜の海 岸 に巨 大アカ ウ ミ ガメの
産 卵 を 確 認 す る た めの調 査 合 宿 を 行っ
た。ウミガメの未来、保護のあり方、人間
との関 わ りのレクチャーを受 け、台 風か
らのう ねり を 受 け た 荒 々しい未 明の海
岸を歩く。歩けども歩けども足あとの見
理
科
3
A
飯
村
直
純
地元の方々と共に
生徒会&プロジェクトT
地元の方々とともに
∼花畑作りや産直市場での活動を通して∼
スタッフ 手嶋
早奈恵
地元の方々が地域活性化などを目的として「山吉田まち
づくり」事業に取り組まれており、そこへ今年から本校の生
徒たちも少しずつですが参加をさせていただいています。
本校から車で10分程のところに、道の駅「三河三石(み
かわさんごく)」があります。その山手側で季節に応じて、
菜の花→ひまわり→コスモスと、それぞれ春、夏、秋の象徴
的な花が順に植えられ、訪れる観光客の皆様や地元の方々
を楽しませてくれています。
本校の生徒たちが初めてご一緒した5月にひまわりの種
をまき、それから草取りなどを経て、7月下旬、ついに太陽
に向かって満開に咲き誇るひまわりの様子を見ることがで
きました。地道な活動がまさしく花を開かせることを教えて
くれたのです。
また、月に一度、地元の方々が特産物を持ち寄り、三河
三石で産直市場が開かれており、本校からも有精卵と新茶
の販売を行っています。三石の裏手には鶏にゆかりのある
歴 史ある「満光寺」がありますが、本 校のプロジェクトT
「養鶏と経営」チームでも鶏を大事に育てています。餌に
こだわり、平飼いで育てている約70羽の鶏が産んだ有精
卵は、黄身を箸で持ち上げられるほど新鮮です。そして、授
業「労働体験」の中で生徒たちが関わって作った新茶も同
時に置かせていただいています。始めはお客様を前になか
なか声が出づらかった生徒たちも、地域の方々が色々と手
助けをして下さり、1日の終わりにはかなり販売上手になっ
ている人たちもいました。おかげで有精卵は毎回完売と
なっています。
生徒会が主体となって動いているこのボランティア活動
ですが、地元の方々との触れ合いや交流がどんどんと広
がってきています。これからもますます関わらせていただ
き、この地 域や本 校を盛り上げ ていけたらと思っていま
す。
キャリアサポート
スタッフ 鈴木
スーツ着こなし講座
章弘
7月15日の3、
4限のキャリアサポートで、
「スーツ着こなし講座」を開催いたしまし
た。講師は、豊橋市にあるオーダースーツ専
門店、バルコンスズトヨさんです。黄柳野高
校には、制服がありません。そのため、大学
や専門学校への受験、また就職試験などに
もスーツを用意しなければなりません。
講座は、
「スーツの選び方」
「スーツの着
こなし」
「面接時の入退室のマナー」の3つ
のテーマで実施されました。面接は、最初
の第一印象が9割をしめていると言われて
いるそうです。今回の3つのテーマはまさ
しく、面接時や人と接する時の「第一印象
をあげる講座」だといっても過言ではあり
ません。
多くの皆さんが、ネクタイの締め方、顔の
表情で大きく変化する人の印象、さり気な
いスーツの着こなしなどメモを取りながら
真剣に取り組んでいるのがとても印象的で
した。
卒業式も当然ですが、社会に出て即、活か
してくれていたら、
とても嬉しく思います。
3A 増田 増田
翼
私たち3年生は1学期末にキャリアサポートの授業の中でスーツの着
こなし講座を受講しました。スーツの選び方やスーツの着こなし方、面
接の入退室のマナーを実体験しながら学ぶことが出来ました。
スーツの選び方では、その時代の流行があることや肩幅のフィット
感、上着やズボンの丈の長さなど気を付けるべき点が多くあることに驚
きました。
また、現在の私たちには中々はめる機会のないネクタイの締め方に
ついては、何通りもあることを知ることが出来ましたが、難しくベー
シックな締め方を必死の思いで練習しました。締め方の順番を覚えるの
も大変でしたが、それ以上にちょうど良い長さに調節することの方が更
に難しいなと感じました。担任の伊藤先生からは、
「あとは何回も締め
る経験をする中で、身につくよ。」と言われ今日の所は終えました。
あと、印象的な内容は何と言っても面接の入退室の実体験です。今回
の講師の方から、人の印象は、
「入室してから3秒で決まる」と衝撃的な
言葉をいただきました。それを考えると、初めて出会いは、顔の印象
(表情)、立ち姿、すわり姿、スーツなど衣服の印象、仕草というのは本
当に大事なのだなとつくづく思いました。最初から人の中身は分からな
いのだから当然です。私自身は、面接と言うとどうしても、受け答えの
内容を重視だと考えていましたので、大きく考えが変わりました。
今回の2時間は本当に多くのことを学びました。将来、会社の面接や会
議など公式な場でスーツを着る機会は、確実に増えると思います。今回
学んだ経験を活かして、かっこよくスーツを着こなしていきたいです。
講師の方、ありがとうございました。
黄柳野高等学校
全校一斉インターンシップ
プロジェクトTとは
全国初の全校生徒参加型のインターンシップを実現して早3年
愛知県新城市黄柳野字池田663番1
[E-mail][email protected]
TEL.0536-34-0330 FAX.0536-34-0331
[ホームページ]http://www.tsugeno.ac.jp
プロジェクトTは2013年に学校設定科目として導入され、
今年で3年目を迎えました。通常の座学では得られない体験
を生徒たちにさせたいという思いからこのプロジェクトTを授
業として導入し、毎週木曜日の5、6時限目に実施しています。
「社会とつながり、社会で生きていくための適応力を身につ
ける」という全体目標を設定し、
この授業を通して社会・地
域に貢献し、
さらに自分が将来社会の中でどんな役割・仕
事・生き方をしていけばよいのかを考えさせていきます。
今年度は7つのコースを開講しています。
「養鶏と経営」、
「ボランティア」、
「ITと情報発信」、
「地域振興」、
「消防団
と防災」、
「フェアトレード」、
「福祉」の7コースから選択し、
1
年生から3年生が学年の枠を超えてグループで課題解決型
の学習を実施しています。授業はチームごとの活動を軸に、
さらに定期的に社会人講師を招いて実践型の講演会も実
施しています。最近の授業では元キャビンアテンダントであ
り現マナーマネジメント株式会社の代表取締役の方がイン
ターンシップを直前に控えた生徒に向けて直々にマナー講
座を実施していただきました。各業界の第一線で活躍されて
いる社会人の方の講演会は高校生たちの感性に強く訴えて
います。
スタッフ 伊藤 彰
プロジェクトTは毎週2時間の授業に加え、年1回地域連
携のインターンシップを実施しています。本校のインターン
シップの最大の特徴は全校生徒参加型であることです。近
年インターンシップを導入している高校が増えてきています
が、本校のように全校生徒参加型は全国初です。地元の新
城市、
そして豊川市、豊橋市の東三河の事業所に加え、名
古屋市も合わせると45もの事業所にご協力いただき、受入
事業所の数は過去最高となりました。市民病院、獣医科、市
役所、税務会計事務所、介護施設、美容院、旅館、
自動車
整備など様々な職種の事業所の中から生徒たちは将来を見
据えて興味ある事業所を選択し、2∼4日程度のインターン
シップを経験します。人前で話すことができなかった生徒が司
会を務めるようになった、消極的だった生徒が東北・広島ボ
ランティアに参加した、初めて社会の役に立てたと実感でき
た、
など実社会の本物に触れて、参加した全ての生徒に成
長のドラマが生まれています。
プロジェクトTはこれからも生徒たちの好奇心を刺激し、
本物の体験を積み重ねることで、
目標である「社会とつなが
り、
社会で生きていくための適応力を身につける」
を実現して
いきます。
■インターンシップに参加して [9月14日
(月)
∼17日(木)]
◎新城図書館
2A 村上
莉菜
私は今回、新城図書館へのインター
ンシップに参加しました。本を読むことが
好きで、幼い頃から本に囲まれた生活を
してみたいと思っていた私は、前日から
胸を躍らせていました。
図書館では、
カウンター業や、本の配
架、準備などを体験させていただきまし
た。本の重さで腕が痺れ、腰が痛くなっ
てきたとき、私は少し
「働く」
ということを
体験できたように感じました。
私は、働くのなら好きなことを仕事に
したいと思っています。人と接したり、誰
かの役に立ったり。今回、
それがいかに
大変か、
少しは分かったような気がしま
行事予定
2015.10月─11月
す。それは、
それ相応の努力と、持続す
るための熱意です。改めてそれを学ぶ
事ができました。
今回のインターンシップで学び、気づ
かせて頂いたことは、私を豊かにしてく
れる要素になりました。私も遠くない未
来、
きっと
「働く」
という行為を理解し、
そ
していつか、
伝えられたらと思います。
インターンシップに参加し、学ぶこと
ができて、本当に幸せでした。
◎金澤獣医科
3B 加藤
雅也
今回のインターンシップで私は金沢
獣医科に二日間お世話になりました。
獣医科では、9時から患者と飼い主が
診察に訪れ、
それを見学させていただき
10/17(土) 秋期オープンキャンパス①
ました。病院に来る患者は犬と猫がほと
んどで、先生は飼い主から話を聞いたり
超音波検査や血液検査などで何の病
気なのかを探し当てていました。
12時から4時までは休診時間で手
術の見学をしました。私は血が苦手で
手術を生で見るのは初めてだったので、
気分が悪くならないか不安でしたが去
勢手術ではほとんど血が出なく、
すぐに
終わりましたので最後までしっかりと見
ることができました。
先生から説明を受けることがあった
のですが、
なんでも聞いていいよと言わ
れた時に何も質問することができず、常
に話を聞くだけになってしまったので、
もっと積極的に質問できるようにした
かったです。
11/3(火)
∼11/6(金) 修学旅行
10/23(金) 黄柳野高校開校20周年記念式典(新城文化会館) 11/7(土)
∼11/8(日) 秋期オープンキャンパス②
10/24(土) 黄柳野高校開校20周年行事(黄柳野高校)
11/21(土)
秋期オープンキャンパス③