[考えるべきこと] ① 母体の健康状態 ② 出産年齢 ③

5.家族計画と人工妊娠中絶
1 家族計画の意義と避妊法
(1)家族計画 妊娠を望むときには妊娠しやすく、望まないときは避妊する。
「ぜひ産みたい」or「いまは妊娠したくない」
それぞれに向けて受胎調整をおこなう
妊娠したくない→避妊法が重要
(2)避妊法とその選択
家族計画で「妊娠したい」と決めたとき以外は『必ず避妊』すること
避妊についての話し合いができないパートナーとは性行為をする資格がない
[低用量ピル(経口避妊薬)避妊法原理]
国内ピル認可 1999 年 申請 1990 年
「9 年越しの承認」
✳︎長期化原因
・性感染症の問題
・内分泌撹乱物質の問題
[他の避妊法]
緊急避妊薬(アフターモーニングピル)2011 年 2 月 性交後の最後のセーフティーネット
殺精子剤 子宮の入り口付近に精子を殺す薬品を入れる
基礎体温法→妊娠法=避妊法ではない 妊娠をするためにしようする方法
☆避妊の考え方 コンドーム+「◯◯◯」 エイズなどの性感染症を防ぐため
2 人工妊娠中絶
*どのような場合に、人工妊娠中絶は許されるか
2013 年度における人工妊娠中絶総数 196,639 件、そのうち 20 歳未満は 20,659 件で約 7.0%を占める。
人工妊娠中絶件数自体は長期的には減少傾向にあるものの、近年の特徴として、若年層、特に20歳未満
の人工妊娠中絶が比較的多い傾向が続いている。 ①妊娠の継続・出産が、身体的・経済的に母体の健康を害する場合
②暴行・脅迫によって妊娠した場合 のみ
母体保護法と改正される前の優生保護法では、これに加えて③遺伝的な疾患や精神病などがある場合も、人口
妊娠中絶の用件が含まれていた。改正にあたっては、こうした障害者排除の考えが問題とされ、母性の生命健
康の保護だけに限定された。
[中絶の流れ]妊娠週数で種類が異なる
[「確かに言えること」と「確かに言えないこと」]
2013 年 全出生人数 103 万人
2011 年 中絶件数 20 万件 × 2倍(40 万件) 隠れ中絶 流産などに偽装するなど
☆中絶で命を失った胎児たちが全員産まれてきていたら、少子化などにはなっていない。
[不妊症とその原因]
WHO 定義
妊娠率 結婚後 一年目 80% 二年目 90%
年齢別 31 歳から徐々に 35 歳を境に急激に低下 50 歳まで
[正義について]
A.人工妊娠中絶 or B 刑法 堕胎の罪
引用・参考文献
数見隆生(2010)10 代の性をめぐる現状と性の学力形成—今日の社会で確かな性の学びを
育むまめに.かもがわ出版:京都.
河野美代子(2012) 女の一生の「性」の教科書 女医が伝えたい「知っておくべきこと」.
講談社:東京.
河野美代子(1998)河野美代子の熱烈メッセージ いのち・からだ・性.高文研:東京.