公表特許公報 特表2015

〔実 7 頁〕
公表特許公報(A)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許出願公表番号
特表2015-528069
(P2015−528069A)
(43)公表日 平成27年9月24日(2015.9.24)
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
D06M 13/332
(2006.01)
D06M
13/332
4H011
A61B 19/00
(2006.01)
A61B
19/00
512 4L033
D06M 13/165
(2006.01)
D06M
13/165
A01P
1/00
(2006.01)
A01P
1/00
A01P
3/00
(2006.01)
A01P
審査請求
3/00
未請求
予備審査請求
未請求 (全9頁) 最終頁に続く
(21)出願番号
特願2015-518394(P2015-518394)
(71)出願人 397037834
(86)(22)出願日
平成25年3月15日(2013.3.15)
アレジアンス、コーポレイション
(85)翻訳文提出日
平成26年12月19日(2014.12.19)
アメリカ合衆国
(86)国際出願番号
PCT/US2013/032506
マックガウ
(87)国際公開番号
WO2014/003858
(87)国際公開日
平成26年1月3日(2014.1.3)
(31)優先権主張番号
61/663,748
(32)優先日
平成24年6月25日(2012.6.25)
(33)優先権主張国
米国(US)
(31)優先権主張番号
13/840,615
(32)優先日
平成25年3月15日(2013.3.15)
(33)優先権主張国
米国(US)
イリノイ
パーク
60085
ワウキガン
ロード
1430
(74)代理人 100083806
弁理士
三好 秀和
(74)代理人 100095500
弁理士
伊藤 正和
(74)代理人 100111235
弁理士
原 裕子
最終頁に続く
(54)【発明の名称】クロロヘキサジン酢酸塩及びトリクロサンを含む不織材料
(57)【 要 約 】
本発明は、抗微生物有効性及び良好なバリア特性を有する医療物品を提供する。特に、該
医療物品は、不織材料及びクロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサンを含むコーティングを
含む。
( 2 )
JP
1
2015-528069
A
2015.9.24
2
【特許請求の範囲】
立された、静水圧試験、AATCC 試験方法127、である。
【請求項1】
静水圧試験は、増加する圧力下での水の侵入に対する材
不織材料及びクロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサンを
料の抵抗性を測定する。AAMI/ANSI PB70基準にはバリ
含むコーティングを含む物品。
ア特性の4つのレベルがある。AAMIレベル1分類を有す
【請求項2】
る材料は、噴霧衝撃テストを通り、及び衝撃侵入に対し
不織材料がスパンボンド メルトブロー スパンボンド
て効果がある。AAMIレベル1分類を典型的に有する材料
ポリプロピレンを含む、請求項1記載の物品。
には基本的なカバーガウン及び隔離ガウン(isolation
【請求項3】
gowns)が包含される。AAMIレベル2分類は、水が材料に
コーティングが、クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサ
侵入するのに少なくとも20cm H2 Oの圧力を要する。AAMI
ンを約25:1∼約1:25の比で含む、請求項1記載の物品 10
レベル2分類を典型的に有する材料には、基本的な防護
。
を提供する物品及び流体への暴露量が比較的少なく及び
【請求項4】
短時間であるときによく使用されるものが包含される。
コーティングが、クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサ
AAMIレベル3分類は、水が材料に侵入するのに少なくと
ンを約5:1∼約1: 5の比で含む、請求項1記載の物品
も50cm H2 Oの圧力を要する。AAMIレベル3分類を典型的
。
に有する材料には、増大されたバリア防護を提供する物
【請求項5】
品及び流体暴露量があまり多くないときによく使用され
コーティングが、クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサ
るものを包含する。AAMIレベル4分類は、水を通過させ
ンを約3:1∼約1: 3の比で含む、請求項1記載の物品
ない。外科用ドレープ及びガウンは、しばしばAAMIレベ
。
ル4分類を有する。
【請求項6】
20
【0004】
物品が、ガウン、靴カバー、ドレープ、ラップ、帽子、
いくつかの不織材料は、物品の表面に接触する微生物を
実験着及びフェイスマスクからなる群より選ばれる医療
殺すために抗微生物材料でコートされている。抗微生物
物品である、請求項1記載の物品。
作用は、抗微生物物質に暴露した後の感染性微生物の数
【発明の詳細な説明】
の対数減少を決定することで測定される。例えば、3-lo
【技術分野】
g減少は、99.9%の減少を意味し、4-log減少は99.99%の
【0001】
減少を指す。不織材料上での抗微生物コーティングの使
本発明は、抗微生物効果及び良好なバリア特性を有する
用は、表面上の微生物の量を減じる利益があるが、コー
医療物品に関する。
ティングはときに不織材料のバリア特性を犠牲にし、流
【背景技術】
体の侵入の可能性を増大する。
【0002】
30
【0005】
アメリカ合衆国では病院−獲得感染、それは院内感染と
不織材料の分野において、効果的なバリア特性を有し、
しても知られており、が毎年ほぼ100,000名の死をもた
及び、速い抗微生物作用を示すものが必要とされている
らし又は該死に寄与している。そのような感染の伝染を
。好ましくは、医療物品は多くの微生物、例えば3又は4
最小限にするために、使い捨て医療物品、例えばガウン
log減少(99.9% ∼ 99.99%)を、短時間の間、例えば1
、ドレープ、靴カバー、ラップ及び帽子が通常使用され
0分以下、で殺すことが可能である。「迅速な殺菌」は
ている。これらの物品は、しばしば短期間、例えば10
一表面から他への感染の鎖を断ち切り得るので、そのよ
分未満、着用又は使用される。
うな材料は病院‐獲得感染の伝染を減じるのに役立つで
【0003】
あろう。
これらの物品の多くは、不織材料または不織布帛、例え
【0006】
ばポリプロピレン繊維のスパンボンド/メルトブロー/ 40
米国特許第6,146,651号は、ハロゲン化フェノール性殺
スパンボンド(SMS)ラミネートによって作られており
生物剤、水溶性膜形成性ポリマー、及び少なくとも一の
、及び、微生物及び/又は流体に対するバリアを形成す
界面活性剤を含む、殺生物剤組成物で処理された不織布
ることができる。流体、例えば体液、の侵入をブロック
に関する。
する能力は、医療環境において重要である。いくつかの
【0007】
医療物品、例えば医療用ガウンは、米国医療機器振興協
米国特許6,626,873号及び米国特許5,772,640号はクロロ
会により開発され及び米国国家規格境界により承認され
ヘキサジン及びその塩及びトリクロサンを含むポリマー
た、AAMI/ANSI PB70基準に基づき、バリア特性レベル
状医療物品に関する。米国特許6,626,873号及び米国特
によって分類されている。AAMI/ANSI PB70基準におい
許5,772,640号は医療物品、例えばカテーテル、巻かれ
て、材料のバリア特性を測定するための要となるテスト
た排液管、動脈グラフト、軟部組織パッチ、手袋、シャ
が耐水性:米国繊維化学技術及び染色技術協会により確 50
ント、ステント、気管カテーテル、創傷包帯、縫合糸、
( 3 )
JP
3
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A
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4
ガイドワイヤー、及び人工器官に言及している。
当たり約1∼約1000グラム、好ましくは1平方メートル
【0008】
当たり10∼100グラム、より好ましくは1平方メートル
米国特許第6,503,952号は、例えばクロロヘキサジン遊
当たり20∼50グラムである。
離塩基、クロロヘキサジン塩、ポリヘキサメチレンビグ
【0015】
アニド、及びアレキシジン等の抗微生物剤、第四級アン
クロロヘキサジン酢酸塩は、クロロヘキサジンジアセテ
モニウム化合物、及び塩素化フェノール化合物を含む抗
ートとしても知られており、抗微生物剤である。クロロ
微生物組成物に関する。
ヘキサジン酢酸塩は、クロロヘキサジン遊離塩基及びク
【0009】
ロロヘキサジンの他の塩、例えばクロロヘキサジングル
米国特許公開2011/0150958号は、クロロヘキサジン酢酸
コン酸塩と並んで、グラム陽性及びグラム陰性菌に効果
塩、溶媒、例えばアルコール及び/又は水、及び第二の 10
的であり、殺菌性及び静菌性活性の双方を有する。驚く
殺生物剤、例えばトリクロサン、を含む防腐性洗浄剤に
ことに、特にクロロヘキサジン酢酸塩はトリクロサンと
関する。
組み合わされて、材料のバリア特性への影響を最小にし
【0010】
つつ、効果的な殺菌活性を与えることが見出された。
引用された全ての文献は、引用によってその全体が本明
【0016】
細書に含まれる。
トリクロサンは、5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェ
【発明の概要】
ノキシ)フェノール及び、2,4,4’−トリクロロ−2’−
【課題を解決するための手段】
ヒドロキシジフェニルエーテルとしても知られ、殺菌及
【0011】
び抗菌活性の双方を有する。
本発明は、材料、例えば不織材料、及びクロロヘキサジ
【0017】
ンとトリクロサンを含むコーティングを含む物品に関す 20
クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサンの組合せは、材
る。物品は、好ましくは医療物品、例えばガウン、靴カ
料、例えば不織材料、上で効果的な抗微生物コーティン
バー、ドレープ、ラップ及び帽子である。
グを与えることが見出された。該組合せは相乗効果を与
【発明の効果】
え、材料のバリア特性(流体透過性)に最少の影響を与
【0012】
えつつ、細菌の高い対数減少を与えることが見出された
材料上、例えば不織材料上の、クロロヘキサジン酢酸塩
。特に、クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサンの組合
とトリクロサンの組合せを含むコーティングは、該材料
せは、各々単独の場合及び他の組合せ、例えばクロロヘ
のバリア特性に最少の影響を与えつつ、効果的で迅速に
キサジン遊離塩基及びトリクロサン、並びにクロロヘキ
作用する抗微生物作用を有することが見出された。
サジングルコン酸塩及びトリクロサンに比べて、静水圧
【発明を実施するための形態】
テストで測定される材料の耐流体侵入性を受容可能レベ
【0013】
30
ルに維持しつつ効果的な抗微生物活性を与えることが見
本発明は、材料、例えば不織材料及びクロロヘキサジン
出された。
酢酸塩とトリクロサンを含むコーティングを含む物品に
【0018】
関する。物品は、好ましくは医療物品、例えばガウン、
いくつかの実施態様において、クロロヘキサジン酢酸塩
靴カバー、ドレープ、ラップ、帽子、フェイスマスク、
及びトリクロサンは、クロロヘキサジン酢酸塩:トリク
実験着、又は流体及び/又は微生物の伝達を防止するた
ロサン比が好ましくは約25:1∼約1:25、より好ましく
めに使用され得る任意の他の物品であってよい。
は約10:1∼約1:10、さらに好ましくは約5:1∼約1:5
【0014】
及び最も好ましくは約3:1∼1:3で存在する。いくつか
いくつかの実施態様において、材料は、不織材料又は不
の実施態様において、クロロヘキサジン酢酸塩及びトリ
織布を含む、任意の布帛又は材料を含んでよい。不織布
クロサンの合計量(乾燥重量)は、コートされた布帛重
は、例えば、スパンレイド、サーモボンド、スパンボン 40
量の約0.1%∼約70%、好ましくは0.25%∼50%、より
ド、メルトブローもしくはボンドカードウェッブ等のプ
好ましくは約0.35%∼20%、及び最も好ましくは約0.5
ロセスを用いて、個々にランダム配向された繊維で形成
%∼10%である。
される単一ウェブ又は複数ウェブの集合もしくはラミネ
【0019】
ートを指す。不織布のラミネート、例えばポリプロピレ
クロロヘキサジン酢酸塩及びトリクロサンは、別々に又
ン繊維のスパンボンド/メルトブロー/スパンボンドラ
は一緒に、材料に施与されてよい。例えば、ある実施態
ミネート(SMS)は、外科分野で使用し得る従来の布帛の
様において、クロロヘキサジン酢酸塩が最初に施与され
一例である。他の例は、スパンボンド/フィルム/スパ
、次いでトリクロサンが施与されてよい。ある実施態様
ンボンド(SFS)ラミネートである。いくつかの実施態様
では、クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサンが一の製
において、スパンレース(水流絡合)材料も使用できる
剤へと混合され、次いで、該製剤が材料に施与される。
。いくつかの実施態様において、材料は1平方メートル 50
ある実施態様では、抗微生物剤を含む液体製剤が用意さ
( 4 )
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れ、材料に施与される。該液体製剤は、1又は2以上の
0%、好ましくは多くとも約40%、より好ましくは多く
溶剤、例えばアルコール及び/又は水を含んでよい。溶
とも約30%及びさらに好ましくは多くとも約0∼10%で
剤の例には、水、エタノール、ヘキサノール、アセトン
低減し得る。
、イソプロパノール、ベンジルアルコール、プロピレン
【0024】
グリコール、グリセリン、及びポリエチレングリコール
いくつかの実施態様において、コートされた材料の(例
が包含されるが、これらに限定されない。
えば、耐水性:静水圧テスト、AATCC テスト方法127に
好ましい実施態様において、液体製剤は、クロロヘキサ
よって測定された)静水圧力は、好ましくは少なくとも
ジン酢酸塩及びトリクロサンを水とアルコールの溶液中
20 cmH2 Oであり、より好ましくは少なくとも30 cmH2 Oで
に含む;好ましいアルコールにはエタノール、ヘキサノ
ある。或る実施態様では、例えば、外科ガウン用にコー
ール、オクタノールが包含される。液体製剤の一例は、 10
トされた材料が使用される場合、該コートされた材料の
クロロヘキサジン酢酸塩(0.3%w/w、0.6%w/w、又は0.
静水圧は少なくとも約50 cmH2 Oである。
75%w/w)、トリクロサン(0.60%w/w)及びエタノール
【実施例】
(70%w/w)を含む。
【0025】
【0020】
クロロヘキサジン酢酸塩(CHA)とトリクロサンの組合せ
クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサンのコーティング
の効果を、(1)クロロヘキサジン遊離塩基(CH)、クロ
は、任意の方法で材料に施与されてよい。好ましくは、
ロヘキサジン酢酸塩、クロロヘキサジングルコン酸塩(C
クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサンを含むコーティ
HG)、ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)、及びトリ
ング溶液が材料、例えば不織材料、の上に噴霧され、又
クロサン各々単独と、(2)CHとトリクロサン、CHGと
は、キスグラビアコートされる。コーティングは、ボン
トリクロサン、及びPHMBとトリクロサンの各組合せと、
ディングする前に繊維に直接施与されてもよい。好まし 20
比較するために実験を行った。下記のコーティング剤を
い態様において、コーティングは不織ウェブが形成され
、脱イオン水を用いて用意し、使い捨て霧化ハンドスプ
及びボンドされた後に施与される。他の添加剤としては
レイを用いて、34
、但し限定されることなく、帯電防止剤、表面張力を下
/スパンボンド(SMS)不織材の8×8インチの布帛切片
げるためのコーティング助剤が包含され、これらをコー
上に噴霧した。
ティング溶液に添加してよい。他の実施態様として、ク
- 処方A: CHA (0.6% w/w)、トリクロサン (0.60% w/w)
ロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサンの製剤を用いて、
、 及びエタノール (70%)
布帛がディップコートされ、又はディップ及びスクウィ
- 処方 B: CHA (0.3% w/w)、トリクロサン (0.60% w/w)
ーズパッディングプロセスを用いてコートされてよい。
、及びエタノール (70%)
【0021】
- 処方 C: CHA (0.75% w/w)、トリクロサン (0.60% w/w
コーティングを施与した後、コートされた材料は空気乾 30
)、及びエタノール (70%)
燥又はドライヤを用いて乾燥されてよい。例えば、圧縮
- 処方 D: コーティング無しの対照
空気ドライヤ及び浮揚ドライヤが使用され得る。コート
- 処方 E: エタノール (70%)
された材料は、該材料を、例えばドラム又はベルト等の
- 処方 F:
CH (0.30% w/w) 及びエタノール (70%)
多孔性表面上に保持しながら、加熱された空気等のガス
- 処方 G:
CH (0.60% w/w) 及びエタノール (70%)
を引き込むことによって乾燥されてもよい。
- 処方 H:
CH (1.20% w/w) 及びエタノール (70%)
【0022】
- 処方 I:
CHA (0.30% w/w) 及びエタノール (70%)
いくつかの実施態様において、本発明の物品は、細菌の
- 処方 J:
CHA (0.30% w/w) 及びエタノール (70%)
少なくとも2 log減少、好ましくは少なくとも3 log減少
- 処方 K:
CHG (1.0% w/w) 及びヘキサノール (0.6%)
、及びより好ましくは少なくとも4 log減少の、抗微生
- 処方 L:
CHG (1.0% w/w) 及びヘキサノール(0.6%)
物有効性を有する。ある実施態様では、抗微生物有効性 40
- 処方 M:
PHMB (1.0% w/w) 及びエタノール (70%)
が約60分未満、好ましくは約30分未満、より好ましくは
- 処方 N:
PHMB (1.0% w/w) 及びヘキサノール(0.6%)
約10分未満、及び最も好ましくは約5分未満に達成され
- 処方 O:
トリクロサン (0.3% w/w) 及びエタノール
る。
(70%)
【0023】
- 処方 P:
いくつかの実施態様において、本発明の物品はコートさ
(70%)
れた材料を含み、それはコートされていない形態の同一
- 処方 Q:
の材料と比べて類似のバリア性能を有する。例えば、或
る実施態様では、クロロヘキサジン酢酸塩とトリクロサ
ンをSMS不織布帛に施与することは、(コートされてい
ない形態の)SMS不織布帛の抗静水圧力値を多くとも約5 50
gsmのスパンボンド/メルトブロー
トリクロサン (0.6% w/w) 及びエタノール
CH (0.30% w/w)、トリクロサン (0.6% w/w)
及びエタノール (70%)
- 処方 R:
CH (0.60% w/w)、トリクロサン (0.6% w/w)
及びエタノール (70%)
- 処方 S:
CHG (0.35% w/w)、トリクロサン (0.6% w/w
( 5 )
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) 及びエタノール (70%)
が貧弱な抗微生物活性、又は、貧弱な抗微生物活性と貧
- 処方 T:
弱なバリア特性の両方を示した。例えば、トリクロサン
PHMB (0.15% w/w)、トリクロサン (0.6% w/
w) 及びエタノール (70%)
だけでコートされた試料は、バリア特性は高かったが、
- 処方 U:
高微生物活性は非常に低かった。例えば、クロロヘキサ
PHMB (0.45% w/w)、トリクロサン (0.6% w/
w) 及びエタノール (70%)
ジン遊離塩基でコートされた試料は、抗微生物有効性は
- 処方 V:
高かったが、バリア特性は貧弱であった。さらに、クロ
PHMB (0.75% w/w)、トリクロサン (0.6% w/
w) 及びエタノール (70%)
ロヘキサジン酢酸塩単独でコートされた試料は、MRSAに
【0026】
対して、貧弱な抗微生物活性と貧弱なバリア特性を示し
各製剤を、布帛切片が均一に飽和するまで、布帛切片上
た。
に噴霧した。飽和点は、目視によりコーティング剤が布 10
【表1】
帛切片を濡らして、完全に飽和したときに半透明になる
ことによって決定した。切片を、次いで、ワイヤーラッ
ク上に水平に置き、ヒュームフード中で空気乾燥した。
いくつかの場合、試料をオーブン中に置いて乾燥した。
【0027】
試料をAATCC テスト法100を用いて、グラム陰性 E. col
i 、ATCC #11229、及びグラム陽性S. aureus、MRSA(メ
チシリン耐性黄色ブドウ球菌)、ATCC #43300を用いて
、抗微生物有効性についてテストした。E. coli及びMRS
Aの対数減少を5分後に決定した。試料のバリア特性も
20
耐水性:静水圧テスト、AATCCテスト法127を用いてテス
トした。静水圧を読み取り、圧値を平均した。結果を下
記表に示す。
【0028】
結果は、SMS不織材上のクロロヘキサジン酢酸塩とトリ
クロサンの組合せは、E. coli 及び MRSAの双方に対し
て高い対数減少をもたらしたことを示し、効果的な抗微
生物活性を示す。さらに、コートされたSMS不織材の静
水圧テストで測定されたバリア特性は、高い値を維持し
た。それに対して、各抗微生物剤単独で、又は抗微生物 30
剤の他の組合せでコートされた試料は、良い抗微生物活
性ではあるが貧弱なバリア特性、良いバリア特性である
( 6 )
【国際調査報告】
JP
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A
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( 7 )
JP
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────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
A01N
47/44
(2006.01)
A01N
47/44
A01N
31/16
(2006.01)
A01N
31/16
A01N
25/04
(2006.01)
A01N
25/04
A01N
25/10
(2006.01)
A01N
25/10
D06M 101/20
(2006.01)
D06M
101:20
(81)指定国
103
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,T
M),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,R
S,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,
BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,H
U,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI
,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,
US,UZ,VC
(72)発明者
アイザック、
ワァルター
アメリカ合衆国
60085
アレジアンス、
(72)発明者
60085
アレジアンス、
(72)発明者
ペトロフ、
マックガウ パーク
ワウキガン
ロード 1430
マックガウ パーク
ワウキガン
ロード 1430
マックガウ パーク
ワウキガン
ロード 1430
マックガウ パーク
ワウキガン
ロード 1430
ロリ
イリノイ州
コーポレイション気付
カティア
アメリカ合衆国
60085
アレジアンス、
(72)発明者
イリノイ州
コーポレイション気付
レイバーン−ザンミエロ、
アメリカ合衆国
エイチ.
ウェゲナー、
イリノイ州
コーポレイション気付
サラ
アメリカ合衆国
60085
アレジアンス、
イリノイ州
コーポレイション気付
Fターム(参考) 4H011 AA02
BA06
BB03
DF04
DG16
DH02
4L033 AA05
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