2015 2015 年 地域経済活性化へ暮らせる賃金と中小企業支援の改善を 最低賃金1000円への引き上げと 中小企業支援策の改善を求める請願 京都労働局長 様 2015年 月 日 【請 願 趣 旨】 働いても最低限の生活すらままならない「ワーキングプア」の増加は、「暮していけない」「結婚することが できない」 「子どもを産むこともできない」との悲鳴があがっています。また、低賃金は、社会保障制度や行政 施策にも大きな影響を与えつつあります。働けば普通に生活できるようにすることが必要であり、そのために 最低賃金の役割は重要です。しかし、今の京都府最低賃金は時間額789円です。これでは、たとえ年間20 00時間働いたとしても、年収157万8千円(月131500円)にしかならず、まともな生活をおこなう ことはできません。現行の最低賃金は、いまだに生活保護を大幅に下回っており改善が必要です。さらに、最 低生計費は全国的に大きな差がないことが最低生計費調査で認められることから、全国一律最低賃金制の確立 が求められています。 消費税増税の影響を含む物価上昇で、実質賃金が連続で減少し、地域経済はさらにきびしい状態になってい ます。内需を拡大し、地域経済の活性化に結びつけていくことが日本経済の最大の課題です。ところがこうし た時に、労働法制の改悪や年金・医療などの削減、生活保護制度のさらなる改悪など、需要の減少につながる 施策が目白押しです。さらに2017年4月からの消費税 10%への増税や、外形標準課税を中小企業に広げる など、地域経済を一層困難にするものでしかありません。こうした動きをやめさせ、最低賃金を中心とした賃 金の底上げをはかることや、中小企業への支援策を強めることこそが強く求められています。中小企業支援(中 小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金)は、2014年から京都府にも適用されるようになったものの、き わめて予算が少額であること、業務改善を前提とした助成となっていることなど、制度が本来の趣旨に合致し ていないことなどから、その制度の改善と大幅な予算増額が必要です。 賃金の社会的底支えをする最低賃金を引き上げ、労働者の生活改善と地域需要の引上げをし、地域経済と地 域社会の健全な発展を促していくことが求められています。以上の趣旨により、下記事項の実現にご尽力いた だくよう請願いたします。 【請 願 事 項】 1. 京都府最低賃金を早期に時間額1000円に引き上げ、貧困と格差の拡大に歯止めをか けること。全国一律最低賃金制を確立すること。 2. 最低賃金引き上げを前提とした中小企業への直接支援策など、制度の抜本的な改善と大 幅な予算増額を行なうこと。 3. 審議にあたっては、その内容を全面的に公開し、すべての労働者の意見をふまえること。 氏 [取扱団体] 名 住 所 【 】 京都総評(京都市中京区壬生仙念町 30-2 ラボール京都5階 電話 075-801-2308)
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