2015年2月実績 1.概況 <銀行券要因>※参照【資料1、3、16】 3,454億円の発行超。前年(3,522億円発行超)に比べて68億円の余剰振れ。 893,759億円 (3.8%) 886,755億円 (3.7%) 月末発行残高 月中平均発行残高 (カッコ内は前年同月比増減率) (日本銀行「日銀当座預金増減要因と金融調節実績」より) <財政等要因>※参照【資料1、2、6、16】 181,975億円の揚げ超。前年(103,147億円揚げ超)に比べて、78,828億円の不足振れ。主に国庫短期証券の発行超過要 因による。 ◎ うち、一般財政:年金の定時払い等がある一方で、消費税・源泉所得税等の租税と保険料の揚げがあり、4,576億円の 揚げ超。前年(13,486億円払い超)に比べると18,062億円の不足振れ。 (単位:兆円、カッコ内は前年同月) <払いの主な項目> <揚げの主な項目> 租税 0.6(0.5) 社会保障費 0.8(0.5) 地方交付税交付金 1.0(0.8) 財政投融資 0.7(0.7) 外国為替資金 1.0(0.7) 年金 7.8(7.7) その他 0.7(0.8) (参考資料:財務省「財政資金対民間収支」より) 租税 3.5(3.1) 財政投融資(機関からの貸付回収等) 外国為替資金 年金特別会計の保険料収入 労働保険 0.8(0.7) 1.2(0.7) 7.6(5.5) 0.7(0.7) (単位:億円) ◎ うち国債(1年超)・国庫短期証券:170,505億円の発行超過。 前年比では55,307億円の不足振れ。 計 発行 償還 計 発行 償還 総計 発行 償還 国債 (1年超) 国庫短期 証券 合算 実績 前年実績 -96,637 -112,658 16,021 -73,868 -287,598 213,730 -170,505 -400,256 229,751 -98,963 -113,572 14,609 -16,235 -287,749 271,514 -115,198 -401,321 286,123 前年比 2,326 914 1,412 -57,633 151 -57,784 -55,307 1,065 -56,372 (日本銀行「日銀当座預金増減要因と金融調節」より) 参考: 国債および国庫短期証券の発行予定額内訳 種類 発行日 金額 2年 5年 金額 (市中公募額、単位:億円) 20年 30年 40年 流動性供給 流動性供給 2/16 2/17 2/5 2/19 2/9 2/26 2/13 2/23 27,000 27,000 24,000 12,000 6,000 4,000 3,000 4,000 TB6M TB1Y TB3M 種類 発行日 10年 2/2 2/9 2/16 2/23 2/10 2/20 57,000 57,000 57,000 57,000 35,000 25,000 ◎ うち外為勘定※参照【資料1】:1月29日から2月25日における外国為替平衡操作は実施されなかった。 1,334億円の揚げ超。 ◎ うちその他:5,560億円の揚げ超。 参考:東京市場 直物対ドルレート(単位:円) 月末 2015年2月 119.29 17時時点 118.59 中心 月中平均 119.26 118.57 月中最高値 月中最安値 120.46 116.87 以上の結果、2月の資金需給は185,429億円の資金不足。 前年同月(106,669億円資金不足)に比べて、78,760億円の不足振れ。 <金融調節と当座預金>※参照【資料1、4、5、16】 国債買入オペや国庫短期証券買入オペ、CP等買入オペ、ETF買入等による資金供給が、共通担保資金供給オペ(全 店・固定金利方式)の期日による資金吸収を上回り、184,728億円の資金が供給された。701億円が当座預金から引き出さ れ、準備預金は3,993億円増加した。2月末の当座預金残高は1,848,582億円(前年同月1,140,304億円)、準備預金残高は 1,687,224億円(前年同月1,033,013億円)となった。 2.コール市場※参照【資料7、8、9、10、11】 2月は試し取りが行われやすい時期であり、複数の業態からの試し取りが月間を通して行われていた。実勢の出合い水 準は概ね0.07%台前半であったものの、試し取りによって無担保コールO/N加重平均レートが引き上げられたため、月間 の推移は0.07~0.08%台半ばとなった。国債買入オペ(月間で+9兆5,907億円)や国庫短期証券買入オペ(月間で+9兆 5,010億円)によって資金供給が大量に行なわれる中、13日には年金の定時払いによって資金需給が大幅な余剰となり、 日銀当座預金残高が過去最高の186兆4,100億円を記録した。 固定金利方式による共通担保資金供給オペは月中に9本オファーされた。月初は期落ち額を上回る応札も見られたもの の、その後は期落ち額を下回る応札が続き、期日の落ち分が供給分を上回った(月間で▲1兆349億円)。2月末時点の同 オペ残高は6兆5,630億円と7兆円を割り込んだ。ETF買入は4回で総額1,322億円実施され、J-REIT買入は9回で総額108 億円が実施された(共に約定日ベース)。 17・18日に開催された金融政策決定会合では、金融政策の現状維持が決定された。 億円 1,900,000 平成27年2月の当座預金と準備預金の残高 億円 220,000 平成27年2月のコール市場残高と無担保O/N加重平均レート 0.10% 215,000 0.09% 210,000 0.08% 205,000 0.07% 200,000 0.06% 1,700,000 195,000 0.05% 1,650,000 190,000 0.04% 185,000 0.03% 180,000 0.02% 175,000 0.01% 1,850,000 1,800,000 1,750,000 1,600,000 1,550,000 1,500,000 1日 3日 5日 7日 9日 11日 13日 15日 17日 19日 21日 23日 25日 27日 当座預金残高 170,000 準備預金残高 0.00% 1日 3日 5日 7日 9日 11日 13日 15日 17日 19日 21日 23日 25日 27日 コール市場残高 無担保コールON加重平均レート 3.オープン市場※参照【資料12、13、14、15、16】 2月の短国市場は、1月のような過熱感が次第に薄れる展開となった。12日に実施された3M物の入札では約3ヵ月ぶり に按分利回りがプラスになり、3Mのマイナス圏での取引は次第に減少した。一方で、発行量の少ない6M・1Yは短国買入 オペ見合いでの購入ニーズが強く、依然としてマイナス水準での取引となっていた。ただ、これらの銘柄も▲0.02~0.00% 程度での取引となっており、1月と比べると絶対水準自体は上昇していた。短国買入オペは月後半にかけて底堅い結果と なるなど、業者の荷もたれ感が解消されつつあることが窺える結果であった。2月中最後にオファーされた27日の短国買 入オペは前回比10,000億円減額の15,000億円で実施されたものの、応札は25,720億円(前回は46,457億円)と少なく、足 切りレートは▲0.002%と底堅い結果となっていた。 2月のCP市場は、足もとの現先レートやCP等買入オペのレートが高止まる中、3月末償還物の発行を中心に発行残高 が積みあがる展開となった。全体的に荷もたれ感が強く、発行レートの目線は総じて高めでの推移となった。一方で、案 件の少ない3月末越え物は根強い購入ニーズがあり、3月末償還と比べて低いレートでの発行となっていた。月末の発行 レートは、a-1格相応の3月末物で0.095~0.11%、それ以降は0.09~0.10%程度となっている。5日、17日、24日にCP等買 入オペがそれぞれ4,000億円で実施された。按分レートはそれぞれ0.091%、0.092%、0.091%と足もとの現先レートと大ま かに連動する結果となっていた。 金融商品のお取引には価格変動等によるリスクがあります。金融商品のお取引には手数料等をご負担頂くものが あります。金融商品取引法に基づきお渡しする書面や目論見書をよくお読みください。 セントラル短資株式会社 登録金融機関 関東財務局長(登金)第526号 日本証券業協会加入
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