株式会社ジェイデバイス 産業部門 ■企業概要 企業名:株式会社ジェイデバイス 所在地:大分県臼杵市福良1913-2 業 種:半導体製造業 問合せ先:環境・工務第3課 Tel:050-3101-0617 URL:http://www.j-devices.co.jp/ 工場設備等の改善&日々の運転管理・小改善の積重ねで省エネ実施 ∼省エネによる地球環境保全は未来の子供達へのプレゼント∼ 省エネ・節電効果 ●取組事例① 工場屋根の遮熱塗装の施工 工場の屋根材はALC100mm+アスファルト シート防水仕上げで、2階の一般工程室は天井チャ ンバー方式を採用しています。夏季の晴天時は日射 の影響が大きく、室内設定温度25℃でも、室内温 度が35℃近くまで上昇します。そのため、屋根の劣 化対策を施すにあたり、熱負荷の軽減も考慮して遮 熱塗料を塗布しました。 ▼取組結果 ●取組事例② 製造エリア内の加湿方式 変更による重油使用量削減 従来、製造エリア内の加湿は、重油ボイラにより 蒸気を発生させ行っていましたが、ランニングコス トの増加から加湿方式の見直しを行い、噴霧式の加 湿装置を設置 した結果、ボイ ラの運転時間 が大幅短縮さ れました。 夏季のみならず、冬季もチャンバー内の熱を逃 がさない断熱効果もあり、年間を通じて電力量の 削減に寄与しています。 ▼取組結果 外調機加湿装置 一次エネルギー削減量 2,521GJ/年、 原油換算 64.5kL/年の削減 CO2削減量 175t/年 遮熱塗装施工状況 加湿装置イメージ ●取組事例③ 事務所の空調対策 一次エネルギー削減量769GJ/年、 原油換算 20kL/年の削減 CO2削減量 29t/年 事務所内照明の LED化、空調吹き出し 方向の最適化、扇風機 をサーキュレーターと して活用、断熱シート の 窓ガラス貼り付け 等の対策により、事務 所内の空調負荷の低 LED照明 減を図りました。 ! ソニーセミコンダクタ株式会社 長崎テクノロジーセンター ■企業概要 ■取組体制 企業名:ソニーセミコンダクタ株式会社 長崎テクノロジーセンター 所在地:長崎県諫早市津久葉町1883-43 業 種:半導体製造業 問合せ先:長崎総務部安全環境課 Tel:0957-22-7195 URL:http://www.sony-semiconductor.co.jp/ 具体的取組内容 産業部門 長崎テクノロジーセンター では、社内の環境委員会及び 省エネ部会を中心に、 ソニー 株式会社と連携し、様々な角 度から省エネ対策に取り組ん でいます。 様々な角度からの省エネの実施 ●取組事例① 温純水設備ヒートポンプ導入 従来の温純水設備の温純水加熱器(熱交換器)に はボイラーで作った蒸気を使用して、35℃の純水 を62℃の温純水とすべく加温していました。そこ で、最新型の高効率ヒートポンプを3台設置し、電 気で冷水+温水を作り、冷水は冷却負荷に、温水は 温純水加熱に使用しています。 ▼取組結果 効果検証として、インバーター冷凍機導入前後の 平均システムCOPを比較したところ、 導入前は4.6、導入後は7.7と大幅に改善 ▼取組結果 灯油使用量(原油換算(年)237kL) を削減。 ●取組事例③ 10,000㎡クリーンルームへの LED照明導入 高効率ヒートポンプ ●取組事例② 熱源システム効率改善 クリーンルームリニューアルのタイミングに合わ せて既存のHf照明よりLED照明へ更新しました。 ターボ冷凍機1台を、 インバーター式ターボ冷凍 機に更新、冷水2次ポンプ×6台のインバーター化 を実施。また、熱源コントローラも更新して最適な 熱源運転を可能にしました。 ●取組事例④ その他の取組 インバーターターボ 冷凍機 熱源コントローラ ! 1991年8月、社内に環境委員会を発足させ、そ の下部組織として省エネ部会を発足。具体的取組 として、夏季(6月∼9月)にはエアコンの設定温度 を28℃。冬季(12月∼2月)には、19℃に設定して います。 また電灯の間引き、PC未使用時の電源オフ、エ レベーターを使用しない、 ノー残業デーの徹底等も 実施しています。 日本製紙株 式 会 社 八 代 工 場 ■企業概要 ■取組体制 企業名:日本製紙株式会社 八代工場 所在地:熊本県八代市十条町1番1号 業 種:紙・パルプ製造業 問合せ先:工務部工務課 Tel:0965-33-2118 URL:http://npi-y.ecgo.jp/ 具体的取組内容 産業部門 八代工場は、新聞用紙、印刷用紙、情報用紙等多 品種の紙をパルプから一貫生産する日本製紙の九 州唯一の工場です。工場では、従業員の省エネ意 識を高めることを目的に、電力の見える化システム を自社独自に構築し、省エネ意識の向上と啓発に つなげる取組を平成24年4月から行っています。 「電力の見える化システム」構築による 省電力への取組 □取組の概要 ・工場内にモデル職場A・Bを選定し、職場毎に既存 の環境情報管理システムネットワークを活用した 大型モニターを設置しました。 ・モニターには電力データや各ユーティリティー情 報を表示しました。 ・表示データは上記のデータに加え、意識しやすい データ(金額換算値、エネルギー消費原単位等)も 表示しました。 ・取組開始から約1年、進捗、状況、効果の確認を実 施しました。 【大型モニターの設置】 ②従業員に対する省エネ意識の啓発 職場の要望を反映したモニターの表示内容を構 築したことで、 オペレーターの省エネ意識が高まり、 不要機器の積極的な停止や運転方法の見直しによ る節電等、以下の省エネ提案がなされました。 不要機器の停止及び運転方法見直しによる省エネ ・抄紙機ペーパーロールの停止∼削減量:約3kL/年 ・抄紙機真空ポンプの停止∼削減量:約237kL/年 ・機器無駄運転の削減∼削減量:約17kL/年 ・送液ポンプのインバーター制御方法の見直し∼ 削減量:約6kL/年 ・送液ポンプの計画停止∼削減量:約9kL/年 ・抄紙機の原料供給ポンプの制御最適化∼ 削減量:約55kL/年 □今後の展開のポイント 【システム構成図】 ▼取組結果 既存ネットワークの活用と大型モニターでの データ表示が問題なく施工できたことで、モデル 職場以外においても今後、横展開を検討していき たいと考えています。 ・施工面については、既存のネットワーク等を活用 し、施工費用を極力抑えることを心がけることが 必要であり、また、モニター表示器はオペレー ターの目に付きやすい位置に設置し、常に意識さ せることがポイントになると考えています。 ・運用面については、モニターに表示するデータ は、 オペレーターが意識しやすいデータを表示し、 モチベーションを下げさせない工夫が必要であ り、原単位や金額換算した数値データの表示も効 果があると考えています。 ①見える化機能の開発 既存の環境情報管理システムのネットワーク を活用した電力データ収集と大型モニターを採 用したユーティリティー表示の完成により、他の 部署への横展開が図れることを確認しました。 ! 南九州畜 産 興 業 株 式 会 社 ■企業概要 産業部門 ■取組体制 社内各部門から選出された省 エネ委員で構成する省エネ委員 会を中心に省エネ活動に取組ん でいます。月1回の省エネ検討会 をはじめ、省エネパトロール、年1 回の社内IE発表会での省エネ成 果発表等にも取組んでいます。 企業名:南九州畜産興業株式会社 所在地:鹿児島県曽於市末吉町 二之方1828 業 種:食肉製造 問合せ先:環境施設保全課 Tel:0986-76-1200 一社員からできる省エネ活動への取組み、 セクション単位での省エ ネを通じてCO2削減に取組んでいます。 また、工場内でも、省エネ機 器の設置や省エネ事務機の導入を促進させ電気使用量の削減を 通してCO2削減に取組んでおります。 具体的取組内容 ●取組事例① 従業員への意識付け 省 エネ パトロ ー ル で は、蒸気、用水、圧縮空気 の漏洩の早期発見と補 修に努めるとともに、抽 出した問題点は、月例の 省エネ検討会で報告して 改善検討を行います。委 員会発足当時は、社員の 省エネ意識の低さが見 受けられましたが年数を 経るに従い省エネ意識も 浸透してきています。 ●取組事例② 設備対策 ⑤空気圧縮機37kWをインバータ機に更新 年間37千kWh、原油換算10kLの削減 ⑥水銀灯の間引き (250W×3台、 360W×5台、400W×49台) と 不要となった安定器の切り離し 電力使用量:年間43千kWh、 原油換算11kLの削減 ⑦焼却炉ジャケット水からの熱回収 原油換算 年間160kLの効果 このほかボイラー用A重油と食肉加工用のLPGに ついて天然ガスへの燃料転換を行っています。 主な対策は以下のとおり。 ①送水ポンプ22kW×3台+37kW×3台の 計6台運転を性能検討の結果、 22kW×3台運転に変更 電力使用量:年間151千kWh、 原油換算39kLの削減 ②空調室外機をインバータ機へ更新 年間120千kWh、原油換算31kLの削減 ③吸排気ファン5.5kW×8台をインバータ化 年間100千kWh、原油換算26kLの削減 ④空気圧縮機55kW×2台のうち1台を 55kWインバータ機に更新し、 運転パターンの検討 年間55千kWh、原油換算13kLの削減 ! □今後の計画 温排水の熱回収、水銀灯のLED化、焼却炉の廃熱 回収の強化、冷凍機のインバータ化、各所圧力・流 量の最適化を検討しています。 宮崎富士通コンポー ネント株 式 会 社 ■企業概要 産業部門 ■取組体制 企業名:宮崎富士通コンポーネント株式会社 所在地:宮崎県日南市大字東弁分乙1011番地 業 種:リレー製造業 問合せ先:事業支援部 Tel:0987-22-5211 URL:http://www.fcl.fujitsu.com/ 省エネ推進組織である環境管理委員 会を中心に、各部門で組織された省エネ チームにより取組を行っています。取組 状況は実績報告会で報告され、効果の 検証を経て全従業員に周知しています。 大きな物から小さな物まで、 工場インフラの省エネ施策で効果抜群。 (省エネや、 浜の真砂は尽きるとも、 世に節電のネタは尽きまじ) 具体的取組内容 ●取組事例① 設備対策 ①コンプレッサの台数制御化 機器作動用エア圧力の管理値を設定するとと もに、台数制御装置の導入で必要最少台数以外 は電動機が停止するように制御。また、配管のエ ア漏れ箇所の修復管理を徹底しました。 ③工場蛍光灯照明のLED化 24時間操業のため、早期から照明負荷に着目し、 高効率安定器、反射板付きHF管、冷陰極管ランプ、 海外製LED等、その時々の最新機器を順次導入・評 価した結果、性能・コストとも要求仕様を満足するに 至った国産LEDを本格的に導入しています。現在ま でに2000本中600本の交換を完了しました。 ▼取組結果 ( 消費電力は1本あたり48W→26W 電力使用量1日317kWh×365日= 年間116千kWh、原油換算30kLの削減 ) ④工場水銀灯照明のLED化 ▼取組結果 蛍光灯のLED化の効果検証後、水銀灯のLED化に も着手。あわせて、10基毎の消灯スイッチ回路を個 別スイッチ回路とし、 さらに調光機能ももたせました。 電力使用量年間510千kWh 原油換算131kLの削減 ②大型ファンの小型分散化 工場内の換気のため、24時間稼働していた大 型ターボファン1台を、小型シロッコファン2台に 更新することで、生産ラインの稼働状況に合わ せた稼働/停止を可能にしました。 ▼取組結果 電力使用量年間254千kWh 原油換算65kLの削減 ▼取組結果 ( 消費電力は1基あたり 400W→70W(交換数39基) 電力使用量1日308kWh×365日= 年間112千kWh、原油換算29kLの削減 ) なお、LED照明化は従業員に対する省エネ取組の 訴求効果が高く、意識向上に寄与しています。 ⑤デマンドコントローラーの設置 空調機にデマンドコントローラーを設置し、ピー ク時は一時的に送風モードにする等の対策を行って います。 10 宮島醤油株 式 会 社 妙 見 工 場 ■企業概要 産業部門 ■取組体制 企業名:宮島醤油株式会社 妙見工場 所在地:佐賀県唐津市中瀬通1-18 業 種:食品製造業 問合せ先:妙見工場 工場管理課 Tel:0955-72-3821 URL:http://www.miyajima-soy.co.jp/ 具体的取組内容 佐賀県唐津市に本社工場、妙見工場、栃木県 宇都宮市に宇都宮工場がある。総従業員640 名(妙見工場は350名)。社長をトップとした「省 エネ・節電委員会」を設置。3工場及び取締役生 産本部長を議長として、総務部長、取締役営業 本部長を交えた「省エネ・節電TV会議」を1回/ 1∼2ヶ月開催し、省エネに取組んでいます。 省エネで環境に貢献する工場を目指す! □取組概要 省エネ設備更新 経済産業省の「エネルギー使用合理化事業者支 援事業」の補助金を活用し、 ESCO事業により、総 合的に省エネルギーを図りました。 ●取組事例 ①第2工場コンプレッサー更新及び台数制御導入 15kW×1台、22kW×2台、37kW×1台 22kW×1台、37kW×2台 ▼取組結果 年間 89.5千kWh、原油換算 23kLの削減 ②第1工場コンプレッサー更新及び台数制御導入 15kW×3台、22kW×2台 22kW×2台、37kW×1台 ④高効率ブロアー導入(排水処理場) 15kW×8台 15kW×3台、高効率ブロアー64kW×1台 ▼取組結果 年間 130千kWh、原油換算 36kLの削減 ⑤レトルト排温水熱回収 ▼取組結果 年間 218GJ、原油換算 6kLの削減 ⑥LNGへ燃料転換 A重油から液化天然ガス (LNG) への燃料転換 (ガス焚き小型貫流蒸気ボイラーの導入 等) ▼取組結果 年間 7,207GJ、原油換算 186kLの削減 ▼取組結果 年間 60.5千kWh、原油換算 16kLの削減 ③蒸気ヘッダー弁への保温施工。 ▼取組結果 年間 655GJ、原油換算 14kLの削減 ▲ガス焚き小型貫流蒸気ボイラーへの更新 ⑦CO2排出量 ▲蒸気ヘッダー弁への保温施工 11 電気の排出係数の増加により、1,226tCO 2増 加したが、燃料転換により1,512tCO 2 削減し、 トータルで286tCO2削減を達成しました。
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