『ありがとう』 下吉田中学校 近藤 真優 「もっとアメリカ

『ありがとう』
下吉田中学校 近藤 真優
「もっとアメリカにいたい」
。
そう思えるかけがえのない時間を過ごした。そして、
「もっと皆と一緒にいたい」。
そう思える大切な仲間ができた。
派遣団員との初顔合わせ。私の中学校からは私を含め、6人が参加したので、あまり不安
は無かった。とはいえ、他の中学校の人とは初対面だったため、おのずと緊張した。それか
ら週に一度の研修会を重ねた。そうするうちに、仲間同士の緊張の糸もほぐれていった。
いよいよ出発の日。大きな期待とほんの少しの不安を胸に抱えて、私たちはアメリカへ旅
立った。
私がアメリカで印象に残っていることは7つある。
まずは、アメリカの街並みだ。車は左ハンドルで右側通行。信号は縦。オシャレで可愛ら
しい建物。何もかもが新鮮だった。
2つ目は乗馬体験。初体験でドキドキしていたが、いざ馬に乗ると、不思議な感覚がして
楽しかった。でも、馬を真っ直ぐ歩かせたり、草を食べさせないようにするのは本当に大変
だった。
3つ目はレイクピクニック。海のないコロラドでは、湖をうまく利用していた。泳いでい
たり、ビーチバレーをしていたり、と富士五湖もそうなればいいな、と思った。カヌーはと
ても楽しかった。
4つ目はホームステイ。私は小学校6年生以来のホームステイで、少し不安もあったが、
いざホストファミリーと会うと、そんな不安はなくなった。温かく私たちを受け入れてくれ、
簡単な英語を使ってくれた。とても広い家で驚いた。もっと英語を勉強して、今後も関わり
を持ちたい。
5つ目はロイヤルゴージブリッジの観光。これは、世界一高いつり橋である。行きはゴン
ドラ、帰りはつり橋を歩いた。正直、高すぎて怖くなかった。でも、橋から見える景色は絶
景だった。
6つ目はパイクスピーク。富士山よりも高い山に一歩も歩かず、登山列車で頂上まで行っ
た。頂上からの景色は今でも忘れられない。またもう一度行きたいと思った。
そして最後は、現地の方々。ホストファミリーはもちろん、街で会った方も私たちに優し
く接してくれた。初対面にも関わらず、私たちに“Where are you from?”と聞き、コミュ
ニケーションをとってくれた。スカイビューミドルスクールの訪問でも、同年代の子たちが
アメリカのことをたくさん教えてくれた。最後のホームパーティーでは、同級生とは思えな
いほど高身長でイケメンのザックが優しく接してくれた。写真を一枚撮る度にハグしてく
れたり、お別れのときわざわざ下までおりてきてくれた。本当に良い思い出ができた。そし
て、この派遣事業を通して、最高の仲間ができた。初めの頃はぎこちなかったけれど、今で
はたくさんの事を語り合える、大切な大切な存在。またもう一度、このメンバーでコロラド
に行きたい。
事前研修から、アメリカでの 10 日間、どんな時も私たちを気遣ってくれた山口さん、村
松先生。個性豊かな 17 人をまとめてくれたリーダー、ゴットゥー。温かく受入れてくれた
現地の方。費用の面でも補助してくれた市の皆さん。そして何より、この派遣事業に参加さ
せてくれた両親。本当にありがとうございました。
富士吉田の未来を担う若者として、これからも様々な経験を積み、将来富士吉田に貢献で
きるようにしたい。