2015 年 8 ⽉ 5 ⽇ ライオン株式会社 2015 年第 2 四半期 決算説明会 質疑応答(要旨) 【業績について】 Q:業績予想の修正について、上期の営業利益 14 億円の上⽅修正の内容について、当初予 想からどの要因がどれだけ上回ったのか? A:コストダウン効果の上振れと原材料価格の低下が主要因となりました。加えて、事業ミ ックスの改善が寄与しました。 Q:通期の営業利益の予想が7億円の上⽅修正に留めた理由は? A:様々なリスク要因を加味した結果、下期の営業利益は前年並みになると想定したため、 通期営業利益の増益幅は7億円としました。 【国内事業について】 Q:⼀般⽤消費財事業のオーラルケア分野の増収幅が⼤きいが、単価と数量のそれぞれの伸 び率は? A:ハミガキ、ハブラシの両⽅が伸⻑するところに、上期の新製品「デンタルジェル」、 「タ フトブラシ」等の新しい⽤途を提案した製品が上乗せになりました。⾼価格帯商品への シフトが単価上昇を牽引しています。 Q:競争費⽤に関して国内で減少している要因は?通期では期初の想定は変えていないの か? A:競争費⽤に関しては、通期で年初の想定 25 億円の増加から 10 億円の増加に修正して います。 Q:国内の競争費⽤が効率化できていることを、競争環境などの外部要因と社内で効率化を 進めている内的要因に分けて説明してほしい。 A:外部要因としては⾼付加価値品が伸⻑している市場環境が挙げられます。また当社の内 的要因としては、従前から取り組んでいる事業ミックスの改善、営業活動のマネジメン ト強化が確実にできてきており、市場環境が変動しても利益が出せる体質になりつつあ ることです。 【海外事業について】 Q:海外事業の状況は?各国の現地通貨ベースでの伸び率は? A:売上成⻑率では、中国が 120%以上で最も⼤きな伸びとなりました。利益⾯では、タイ では「システマ」 「植物物語」などのパーソナルケア分野が伸⻑しました。また、韓国に おいては利益性の⾼い商品が好調だったことで収益性が改善しました。 Q:海外事業の収益改善が⼤きく進んでいるが、何が年初想定より改善したのか? A:既存国での営業利益が想定以上に⼤きく改善しています。なかでもパーソナルケア分野 が拡⼤しています。特に東南アジアでの所得が増加し、⽣活⽔準の質を上げるための消 費が拡⼤していることを背景に、当社としても競争が激化している洗剤分野を主戦場と せず、オーラルケア分野などの育成に注⼒しています。 Q:韓国のハンドソープが⼤きく伸⻑した要因は? A: 「キレイキレイ」発売 10 周年の販促キャンペーンを年初から展開しており、消費者にブ ランドが浸透したためだと考えています。 Q:中国における売上状況を店舗向け・E コマース向けに分けて教えて欲しい。 また、⽇本製の商品の売上は拡⼤しているか? A:全体の売上の中で構成⽐が 30%を超えるなど E コマースが著しく伸⻑しています。ま た、中国では⽇本製であることが⼤きなブランド価値となっていますが、中国製でも Made by Japan であれば現地の⼈気は⾼いと感じています。 【その他】 Q:インバウンド需要による上期の売上増加額と通期での影響はどの程度か? どの商品の売上が増加したのか? A:インバウンド需要の影響は、上期では多く⾒積もっても 20 億円程度と推計しています。 また、年間では上期の2倍程度になると想定しています。売上増の内訳としては、⾜冷 却シート「休⾜時間」、ニキビ治療薬「ペア」、 「システマ⾳波アシストブラシ」などの売 上が⼤きく増加しています。 Q:コストダウンが想定より進捗している具体的内容は? A:コストダウンの⼤きな要素としては、組成改良により原価率を下げるとともに、SCM の 効率化による物流費のコストダウンが挙げられます。具体的な施策としましては、外装 のダンボールの仕様を変えて物流の効率を上げる等の施策が奏功しています。今後も事 業構造、コスト構造、業務プロセスをどう変えていくのかを徹底的に検討していきます。 以上
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