VLAC-VP12-2015 (R1) 第 12 回 EMC 技能試験実施要領及び試験手順(訂正第1版) 第 12 回 EMC 技能試験実施要領及び試験手順 (訂正第1版) VLAC-VP12-2015(R1) 放射妨害波電界強度 30 MHz – 1000 MHz (基準大地面上、測定距離 放射妨害波電界強度 1 GHz – 2 GHz (自由空間、測定距離 電源線伝導妨害電圧 150 kHz - 30 MHz(擬似電源回路網を使用する妨害電圧) 発行日 2015 年 5 月 20 日 改定日 2015 年 6 月 25 日 3 m) (放射妨害波 2 波の指定周波数範囲を訂正) 株式会社 電磁環境試験所認定センター 〒106-0041 東京都港区麻布台 2-3-5 ノアビル 7 階 1/6 10 m) VLAC-VP12-2015 (R1) 第 12 回 EMC 技能試験実施要領及び試験手順(訂正第1版) 1. はじめに― 技能試験用仲介器および付属品の確認 技能試験実施にあたり参加試験所には以下の物品が送付されます。梱包箱を丁寧に開梱し下記の品目があ ることを確認してください。 収 納 物 品 個 数 収納ケース 1 梱包状態を示した写真 1 VLAC-VP12-2015 第 12 回 EMC 技能試験実施要項及び試験手順 1 技能試験用仲介器 PTE-06 (Serial No 01) 1 仲介器設置台 1 RF-LISN (No.2) 1 物品の欠落、汚損、又は破損が無いことを確認してください。異常が認められた場合は弊社 技能試験事務局まで連絡をしてください。どのような場合でも仲介器と RF-LISN は分解や補 修をしないでください。 2. 仲介器(供試機器)について IT 機器からの放射妨害波を模擬する、VLAC 技能試験用仲介器 PTE-06 (Serial No 01)、及び放射妨害波 測定時に供試機器用電源のインピーダンスを安定化する RF-LISN で構成されています。放射妨害波測定 の際は RF-LISN を介して仲介器に電源を供給します。なお AC 電源ポート伝導妨害測定では RF-LISN を使用しません。 3. 適用規格及び試験項目 CISPR 22 に基づく次の各試験項目の実施。 (1) 放射妨害波試験(30 MHz – 1000 MHz・測定距離 10m、基準大地面上) (2) 放射妨害波試験(1 GHz – 2 GHz・測定距離 3m、自由空間) (3) AC 電源ポート伝導妨害波試験(擬似電源回路網を使用する伝導妨害電圧) 4. 試験方法 4.1 放射妨害波試験 4.1.1 仲介器の設置と試験配置 仲介器を写真1及び写真2に示す専用設置台に置き、試験所が常用している放射妨害波測定に使用する高 さ 80cm の測定用机の中央に設置します。このとき仲介器の電源ランプが受信アンテナを向くような配置 になります。 ・水平偏波の測定は仲介器の銘板のある面を上にして水平に置きます。このとき本体の「受 信アンテナに向かって右」、「受信アンテナに向かって左」の表示が実際の方向と合ってい ることを確認してください。(写真1) ・垂直偏波の測定は仲介器を垂直にした場合、銘鈑が付いている面が電源ランプの付いてい る面に向かって右側になるように置いてください。このとき「垂直配置の場合この端を上 にする」と表示された端が上になります。 (写真 2) 2/6 VLAC-VP12-2015 (R1) 第 12 回 EMC 技能試験実施要領及び試験手順(訂正第1版) 図1に示すとおり、仲介器設置台は測定用机の辺と平行になるように配置し、仲介器のセンターから電源 コードをグランドプレーン上に垂直に降ろす所までの距離を 50cm とします。 (測定用机の幅が 1m であ れば、机の端まで) 電源ケーブルはグランドプレーンまで降ろしてから余長部分を床面に這わせて、EUT 供給電源近くに配 置した RF-LISN に接続します。仲介器は RF-LISN(写真 3)を介して EUT 電源に接続します。RF-LISN のコンセントは、使用禁止ラベルを貼っていない方を使用してください。 RF-LISN 底面はグランドプレーンと電気的に接続されているターンテーブル金属面上に置きます。ター ンテーブルの上面が電気的に絶縁されている場合は、RF-LISN 底面を一辺が 30cm 以上の金属板上に設 置し、その金属板を使用してターンテーブルと十分な接地を確保するようにしてください。 垂直配置の場合 この端を上にする アンテナ 写真1 水平偏波測定時の仲介器の配置 アンテナ 写真2 垂直偏波測定時の仲介器の配置 50±1cm 仲介器 RF-LISN 測定用机 EUT 供給電源 コンセント 回転台 図1 放射妨害波測定配置 写真3 3/6 RF-LISN VLAC-VP12-2015 (R1) 第 12 回 EMC 技能試験実施要領及び試験手順(訂正第1版) 4.1.2 測定周波数及び測定条件 表 1 に示す各周波数範囲をスキャンして最大放射を示す妨害波を測定し報告してください。 表 1 放射妨害波測定周波数 No. 指定周波数 [MHz] 測定条件 1 38.4-39.4 2 115.5-117.5 3 154.0-157.0 4 231.0-235.0 5 366.0-373.0 6 500.0-510.0 7 635.0-647.0 8 712.0-716.0 測定距離 10 m、基準大地面上 712.0-724.0 9 827.0-843.0 10 963.0-980.0 11 1220-1230 12 1300-1400 測定距離 3 m、自由空間 1330-1350 仲介器供給電源を 100V±2V、周波数は 50Hz 又は 60Hz に設定します。電源投入は緑色の電源ランプの 点灯により確認できます。室温状態にある仲介器の電源を入れて 30 分経過してから、速やかに測定を開 始してください。測定周波数毎に、水平偏波および垂直偏波それぞれについて、仲介器を 360 度回させ、 受信アンテナを 1~4m 昇降させた場合の最大妨害波レベルを測定してください。 仲介器の室温状態から 30 分の暖機時間を厳守して速やかに測定を開始してください。複数の試 験設備で試験を行う場合、次の試験設備での測定は仲介器が室温状態になるまで放置してから 上記手順で測定してください。 4.1.3 周囲雑音の測定 仲介器の電源を OFF にして、先に測定した各周波数でアンテナ高さを 1m にしたときの水平および垂直 偏波の受信強度を測定してください。 4.2 電源ポート伝導妨害波試験 4.2.1 仲介器の設置と試験配置 垂直の基準金属面を使用して測定する場合は、仲介器を写真4に示すように電源ランプの面を正面に見た ときに銘板の面を右手方向になるように専用設置台に置き、これを高さ 80cm の測定用机の端に置き、垂 直基準金属面から仲介器の側面まで 40cm になるように設置します。また、水平の基準金属面を使用して 測定する場合は、仲介器を同じく写真4に示すように専用設置台に垂直に乗せて高さ 40cm の測定用机の 上に置きます。仲介器の電源コードは、全長が 1m になるように中央で束ね、供試機器から 80cm のとこ ろにある AMN に接続します。 4/6 VLAC-VP12-2015 (R1) 第 12 回 EMC 技能試験実施要領及び試験手順(訂正第1版) 写真4 電源ポート伝導妨害波測定時の仲介器の置き方 水平/垂直いずれの基準金属面に関わりなくこの配置とする 4.2.2 測定条件 下表 2 に示す周波数範囲内で Line1(電源線の一端対基準金属面)または Line2(電源線の他端対基準金 属面)のうち最大となる妨害波電圧を測定します。 表2 伝導妨害波指定周波数 No. 周波数 [MHz] 1 0.16-0.23 2 0.35-0.45 3 1.70-1.90 4 5.00-5.25 5 7.60-7.90 6 19.20-19.60 試験所が通常使用している擬似電源回路網(AMN)を介して AC100V±2V 周波数 50Hz 又は 60Hz の電 源を供給します。測定は室温状態にある仲介器の電源を入れて 30 分経過してから速やかに測定を開始し てください。なお、この試験では仲介器に付属している RF-LISN は使用しません。各指定周波数につい て Line1 及び Line2 の妨害電圧測定を行います。 仲介器の室温状態から 30 分の暖機時間を厳守して速やかに測定を開始してください。複数の試 験設備で試験を行う場合、次の試験設備での測定は仲介器が室温状態になるまで放置してから 上記手順で測定してください。 4.2.3 周囲雑音の測定 仲介器の電源を OFF にして先に測定した各周波数の Line1 および Line2 それぞれについて、伝導妨害電 圧を測定してください。 5/6 VLAC-VP12-2015 (R1) 第 12 回 EMC 技能試験実施要領及び試験手順(訂正第1版) 5. 試験結果の報告 必要な事項を「第 12 回技能試験データシート」に記入し、EXCEL シートのまま電子メールに添付して 技能試験事務局まで提出してください。 放射妨害波については、表 1 に記載した放射妨害波測定周波数の垂直偏波および水平偏波それぞれの妨害 波の実測周波数、受信機の妨害強度指示値、測定経路の総合補正係数、補正後の電界強度、アンテナ高さ、 並びに測定不確かさを算出している試験所については、その不確かさの値を記入してください。 伝導妨害電圧については、表 2 に記載した伝導妨害波測定周波数範囲の中で Line1 または Line2 のうち、 どちらか大きい方の妨害波について、実測周波数、受信機の妨害強度指示値、測定経路の総合補正係数、 補正後の妨害電圧並びに測定不確かさを算出している試験所については、その不確かさの値を記入してく ださい。 6. 技能試験用仲介器・付属品の梱包および発送 測定終了後は、品目に不足が無いことを確認した上で、送付された時の状態に戻して梱包してください。 梱包した仲介器は運送業者に到着日・到着時刻を指定して、次の試験所(又は中間チェックをおこなう機 関)に発送してください。スケジュールされた到着日・到着時刻は遅れないように厳守してください。 7. 試験結果の統計処理、評価、並びに結果の通知 事務局は ISO/IEC 17043:2010(JIS Q 17043:2011)に基づくロバスト法により統計処理を行います。評 価は Z スコアとメディアン値(中心値)からの偏差を基本としています。技能試験に参加した VLAC 認 定試験所(試験場)の評価結果については、当社技術センターPTP 部より当社認定センター認定業務部へ 通知されます。技能試験結果報告書は試験所が特定できないように記号で表記されており、参加試験所に は自身の記号及び評価結果とともに技能試験結果報告書が送付されます。 試験所と記号の対応は、参加試験所への個別の通知を除き技能試験事務局の外部に公開するこ とはありません。 6/6
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